滉太・・・ホームページ見て、焦ってLINEしてきよった(^o^)
カワイイ奴っちゃで、ホンマ(^^)
みんな!
すべては、通過点や!
また、明日に向かって、精進せえ!!
滉太・・・ホームページ見て、焦ってLINEしてきよった(^o^)
カワイイ奴っちゃで、ホンマ(^^)
みんな!
すべては、通過点や!
また、明日に向かって、精進せえ!!
6月4日(土)~6日(月)・・・大崎市古川総合体育館に於いて、「全国高校総体 宮城県予選」が開催された
毎年のことやけど・・・「北岡道場」のOB&OG達が出場するもんやから・・・時間の許す限り、俺も会場に足を運んで応援させてもらってる
今回出場するのは・・・沙季(3年)、虎ノ介(3年)、正也(2年)、おっさん(2年)、夏っちゃん(2年)、滉太(1年)※千葉ケン(3年)は、どないなってんねん!?・・・連絡無いぞ(^_^;)
俺は・・・仕事とか、道場の練習の都合上、日曜日だけ、会場に足を運ばせてもうた
日曜日は・・・女子の個人戦、ほんで、男子個人戦の1回戦?のみ
おっさんの試合は、会場に到着した時には、終わってもうてて(1回戦敗退やったとのこと)、見ることができへんかったねんけど(どこにおったんか?会うこともできへんかった(^_^;))・・・
沙季と夏っちゃんの試合は、見ることができた
虎ノ介と正也、滉太にも会って、翌日の発破を掛けてやることもできた
最終日(月曜日)・・・正也は、怪我をしてしまったって連絡をもらって、ちょっと心配やなぁ~
虎ノ介! 滉太! 連絡ないぞっ!!(゜゜)~
さてさて、沙季と夏っちゃんは・・・
結果的には・・・
沙季は、準決勝で敗退して・・・3位
夏っちゃんは、決勝で負けてもうて・・・準優勝
インターハイ出場は、叶わぬ夢になってもうた(ーー;)
沙季も夏っちゃんも・・・試合が終わった後に、わざわざ俺の所にまで来てくれてんけど・・・
俺は、あの娘らが、子供の頃に接してたのと同じように・・・「よう頑張ったなぁ ありがとう!」ってだけ、伝えた
沙季は・・・3年間の「集大成」として挑んだ試合に負け、インターハイ個人出場ができへんかったことが悔しかったんやろうなぁ~・・・俺のとこに来てくれた後も、試合会場脇に、独りで佇んどった
俺は、1階まで下りていって、沙季の横に立って・・・「自分自身が頑張ってきたことは、決して間違いやない! 胸を張れ! ほんで、そんな顔しとったら・・・お前を追いかけて、柴田高校に入学してきた夏光(夏っちゃん)が、決勝戦戦われへんぞ!? 夏光のそばで、力を貸してやれ!」・・・そない言うてやった
すべての試合が終わって、表彰式が終わった後には・・・ええ顔しとったよ(^^)
夏っちゃんは・・・「個人で、インターハイに先生を連れていくことができなかった(涙)」って言うてくれとったけど(実は夏、中学を卒業する時、「中学で全中に先生を連れていくことができなかったので、高校でインターハイに連れていきたいです!」って、手紙をくれてた)・・・・・
俺は・・・「個人でいくこと、俺を連れていってくれることもありがたいけど・・・ちっちゃい時から、いっしょに柔道をしてきた沙季や、高校の仲間と共にいくインターハイの方が、絶対に将来、宝物になるから・・・」・・・そない、伝えた
「今日・・・泣くだけ泣いたら、明日からまた前進する!」って、言うてたよ(^^)
そんな彼女達やけど・・・
実は、前日の団体戦では、とんでもない快挙を成し遂げてる
それは・・・20数年ぶり?に、柴田高校をインターハイ出場に導いたこと
しかも、決勝戦は・・・強豪、東北高校と対戦して・・・先鋒に出場した沙季、大将に出場した夏っちゃん、共に相手を投げてポイントを奪って勝ち、チームの勝利に貢献した
彼女たちは・・・小学生時代、中学生時代、団体・個人含めて、県のタイトルを取ったことは一度もない
小学校4~5年生くらいまでは、俺自身が、まだギンギンに「勝ち」を求めてた時代やったから(^_^;)・・・結構ガツガツにやってたけど・・・
その後、指導方針を180度、方向転換してからは・・・ホンマに、「柔道」を楽しんでやる方向で・・・もしかしたら、彼女たちは道場に遊びに来てたんかも知れへんっちゅうくらい、ラフに柔道に取り組んどった(^_^;)
しかも、中学では、部活すら存在せず・・・週に2回、道場に来て、下の子達の面倒を見ながら、「柔道」を楽しみながら、和気藹藹と「北岡道場」で過ごしてきた子達やった
ただ俺は・・・誤った方向性に進んでしまった過去がある以上・・・決して子供達には、「「柔道」を嫌いにならんといて欲しい! ただただ、「柔道」「道場」を好きでいて欲しい!」・・・そう願って、魔法を掛けるように、彼女たちはじめ、道場にいる子供達に、「将来」を見据えて接することに徹してきた(もちろん、今もそないしてる)
※ちなみに、記載しておくけど・・・
「将来」っちゅうんは・・・決して、柔道の結果の「将来」やないよ
俺の考える「将来」は・・・社会に出た時、子供を持った時、指導者になった時、上司になった時etc・・・に、どれだけ素晴らしい「人間性」を兼ね備えてるのか???っちゅう「将来」やで
今回、彼女たちが優勝したことは、絶対に必然があると俺は思うねん
良い先生(柴田高校監督の狩野先生)に、巡り合えたこと
良い環境で、柔道ができること
良い仲間(先輩、同級生、後輩、ほんで、道場の仲間)に、囲まれたこと
ほんで、彼女たち自身、「柔道が好き」なこと
決して、他の高校が、それらが劣ってる訳やあれへんで
よく、「心技体」っていうやん!?
そない言われるくらいやねんから・・・やっぱり、すべてのことが、ぴったりとロックオンされてこそ・・・初めて、何かを成し遂げることができるんとちゃうんかなぁ~?って、俺は思うんよ
数年前(RENや永美や沙季が小学生やった頃)・・・「優勝候補! 優勝候補!」って言われ続けてた「北岡道場」が、勝たれへん、悉く負け続いたのには、きっと理由がある
きっと、それが必然やったねん・・・何かが足れへんかったんや!?
それが・・・「何なのか?」は、俺自身分かってる
だから俺は・・・「指導方針」を変えたねん
「この状態で、子供達が勝って(優勝して)も・・・子供たちの「心」に、何も得るものはない!」
そない・・・感じてしもうたんや
だから、俺は・・・道場運営に伴って、誤解を恐れずに言うたら・・・「柔道を勝たせるため(結果を出すため)」に、指導したことは、ある時期を境に、ここ数年、いっぺんもない
俺は、自分のことを・・・柔道の指導者である前に、一教育者やと思ってるから・・・
ほんで、もっと根底に行けば・・・俺は「人間」やから・・・
せやから・・・「人間として、やったらアカンことは、子供には見せられへん!」って考えてる
子供は、親とか先生の言うことは、聞かへん!
子供は、親とか先生が、やったことしかせえへんし、言うたことしか言わへん!
要するに・・・ナンボ綺麗事を並べたとしても、大人がするすべての行動は、子供達の純粋な目ン玉で、ちゃんと判断されてるんよな(^_^;)
何を言いたいんか???
俺ら、教育者が預かってるのは・・・子供らの『心』なんよな
せやから・・・「いわゆる「人間性」の部分に、どんだけ愛情込めて、接してやれるんか?」で、子供のいく末っちゅうのは、右にも左にも、大きく変わってくるんとちゃうんかなぁ~って、俺は思うねん
高校で、インターハイに出場することは、素晴らしいこと!
ほんで、俺らが少年柔道の指導者が預かってる年代・・・
中学で、全中に出場すること、入賞すること・・・小学生で、全小に出場すること、入賞することは、ホンマに素晴らしいこと!
柔道如何にかかわらず、サッカー、野球、レスリングetc・・・であっても、選手たちが一生懸命頑張った「証」やねんから、「結果を出す」っちゅうことは、ホンマに素晴らしいことやと思う
もちろん、「結果」だけやなくて、それらの目標に向かって、精進することは、結果云々よりも、もっともっと大切なことやとも思ってるよ
せやけど・・・その反面、「人間」として、大切なことを伝えへんまま、そこに辿りつかせてしまうことは・・・今の俺の教育方針からは逸脱してるし、今の「北岡道場」(監督、コーチ、ご父兄、生徒含め)では、少なくとも「結果」だけで評価されることは、絶対にありえへん
仲間を大切にして・・・相手選手(好敵手)を敬い・・・一生懸命取り組み(監督や親に言われたからではなく、自らの意志で、楽しく厳しく取り組み)・・・お父さん、お母さん、先生、コーチ、仲間に感謝し・・・真っ直ぐで直向きな姿があった時・・・
勝ち負けに関わらず、誰からともなく、道場内全体から、大きな大きな拍手が巻き起こる
せやから・・・今回の、沙季と夏光には、間違いなく道場内全体から、大きな大きな拍手が巻き起こることやろうと俺は思うよ
よく耳にする・・・『三位一体』
少年柔道で言うたら・・・「指導者」「生徒」「親」
■俺(指導者)は、このとおり・・・「柔道が好きでいてもらえること」「楽しく柔道ができること」にしか、重点を置いてへん指導者
■彼女たちは・・・ただただ純粋に「柔道」が好きっていう子達
■沙季の親父さん(沙季パパ)、お母さん(沙季ママ)・・・また、夏光の親父さん(鎌パパ)、お母さん(鎌ママ)は・・・「子供達が、楽しかったらそれでいいの! 柔道が好きで、先生が好きで、道場が好きで、仲間が好きで・・・それで十分!」って、仰る親御さん方々
その状態で、ある程度(中学3年生)まで、預からせてもらって・・・その後、良い先生、良い環境、良い仲間に出会えさえしたら・・・一気に、開花するんやないやろうか!?
なんか・・・そんな大切で、単純明快なことを、彼女達や彼女たちの親御さん達から、あらためて学ばせてもうたような気がしたよ
以前から、ずっと思っとった・・・「俺の元におる時に、結果を出すよりも・・・俺の元を出ていってから、結果を出してくれる方が嬉しいねん!」って
正に、そないなってくれた
最後になってしまいましたが・・・
柴田高校柔道部監督、狩野先生!
インターハイ出場、おめでとうございます!
沙季と夏光に、素晴らしい経験、そして感動、また大切なことをご指導いただきましたこと、心よりお礼申し上げます
ありがとうございました!
インターハイに向けて、発破を掛けますので・・・どうか、今後とも、ご指導のほど、よろしくお願い申し上げます!
ほんで・・・
柔道強豪校にこそ、進学せえへんかったけど・・・
自分が選んだ、自らに与えられた環境の中で最大限の努力をしてる・・・虎ノ介、千葉ケン、正也、おっさん
「結果」を出すことも大事やけど・・・もっともっと大切なこと、お前らも、沙季、夏光といっしょで、分かってるやろ!?
それを分かってさえしたら・・・お前らが、今頑張ってることは、必ず自分の人生の「糧」になるから・・・
■辛抱と努力をすること!
■不平不満を云わぬこと!
■与えられた環境の中で、最大限の努力をすること!
滉太っ!! 連絡ないやないかっ!?(笑)
さぁ、今週末は・・・仙台市中総体 & 全国小学生学年別柔道大会宮城県予選
みな、それぞれが、それぞれの場所で、一生懸命戦ってくれることやろう!?
沙季ちゃ~~ん(ーー;) 夏っちゃ~~ん(ーー;)
「北岡道場」とちゃうねんから・・・(^_^;)(笑)
今年の10月10日・・・『北岡道場』設立10周年を迎える
それに伴って・・・
いつもお世話になってる先生方に、お声掛けをさせていただき、「10周年記念大会」を開催しようか?
・・・なんて、ちょっとばかり考えとってんけど・・・
実際には、動けておらず・・・時間ばかりが、経過する有様(ーー;)
そんな折・・・
前キャップ、恭太ママから・・・
「先生! 10周年どうするんですか? この前、健ちゃんママと、そんな話をしてたんですけど・・・」
・・・・・そんな話を投げかけてもらったのが・・・(先週の)月曜日
俺:「せやなぁ~・・・「記念大会」でもって考えてたねんけど・・・なんか、現実的ではないかなぁ~(^_^;)」
ほんなら、恭太ママ・・・
・・・・・やって(苦笑)(^_^;)
それから・・・あれよあれよと、話が進んで・・・(その週の)土曜日には、ご父兄全員が道場に集まって、実行委員長(恭太ママ)&小野崎キャップを中心に、皆さんから意見をいただき・・・・・『北岡道場10周年 大イベント』を開催することが決定した
話し合い(イベント開催)は・・・全員賛成で、わずか15分くらいで決まったみたい(^o^)
俺は、練習を見てたから、内容は後で聞いたねんけど・・・
大まかな内容は・・・
北岡道場生全員&ご父兄全員(両親&道場在籍の有無関係なしに兄弟含む)
北岡道場OB生全員&OBご父兄
両親の転勤で、やむを得ず、北岡道場を離れることになってしまった生徒、OB生&ご父兄
全員に声を掛けて・・・
「100数十人規模で、宿泊(キャンプ)して、大イベントを開催しようやないか!?(^^)」ってことになったねん
俺・・・家に帰って、あらためて、いろんなことを考えたら・・・
不覚にも、涙が出たよ
『北岡道場』・・・続けてきて、ホンマに良かった
ホンマに、ホンマに、良かったよ
10年前・・・悠葉先生(小5)、龍生先輩(小4:ど素人)、REN兄ぃ(小3)、SO(2歳)を含む、わずか数名でのスタートやったのに・・・
生徒、ご父兄全員集まっても、10人足らずやったのに・・・
10年の月日が、こんなコミュニティーを築いてくれた
ホンマに・・・
・・・しかない
10周年を迎えようとしてる・・・今
生徒たちにワイワイ囲まれてる、今やからこそ・・・
ご父兄の皆さんに支えられてる、今やからこそ・・・
俺のつまらん言動や行動が・・・みんなに大迷惑をかけてしまう
それだけの責任を背負うと・・・人間は、弱くなってしまうもんなんかなぁ~?
最近、俺・・・「喧嘩」も、ようせんようになってもうたよ(ーー;)
それを、明美(女房)に言うたら・・・
・・・って、言葉が返ってきた
背負い込むもんが、大きかったら大きいほど・・・
生徒(OB)達に、間違った姿は見せられへんと思えば思うほど・・・
我が子(悠葉、REN、SO、YAMATO)に、胸を張ってられる親父でいたいと願えば願うほど・・・
当然・・・「無責任な行動や言動は慎むべき!」・・・やわな(^_^;)
今は・・・心底、そない思ってる
承ちゃん、メダル・・・見過ぎやろ(^_^;)
紳ちゃんも・・・メダルの空箱、掲げてるし・・・(ーー;)
この春・・・悠葉先生が、短大を卒業して、某幼稚園で働き始めた
先日・・・家族で、晩飯食ってる時の話・・・
その勤務先の先生から・・・「ウチの子、悠葉先生の弟と試合したことがあるかも???」って、言われたねんて
その先生のお子さん、YAMATO(ウチの三男)よりも1つ上らしくて、近隣の道場で柔道をしてるらしいねん
おまけに、その勤務先の先生の弟さんは、東北高校(悠葉先生の母校)出身で、石巻の方で某道場のコーチをされてるらしくて・・・
「ホンマ、世間は狭いなぁ~(^_^;)」って、悠葉先生と自宅で話したねんけど・・・
俺・・・数年前に、自分の背中には、大きな『責任』が乗っかってることに気が付いたねん
それは、いったい何なんか???
以前の俺は・・・・・
試合会場に出向いても、審判の先生方などに言いたい放題・・・(反省してます(^_^;))
相手チームの選手の反則(両膝や奥襟等)を指摘しまくり・・・(非常に反省してます(^_^;))
いくら熱くなってるからとはいえ・・・自分のことしか考えてへん、ホンマに愚かな指導者やった(ホンマに、ホンマに、反省してます(^_^;))
せやけど・・・いつからやろなぁ~???
悠葉先生が、東北高校に進学したくらい?・・・いや、もっと前からかなぁ~?
自分の背中に、大きな『責任』を感じるようになったねん(「遅いんじゃ!」っちゅう話やねんけどな(^_^;))
俺自身が・・・試合会場で、暴言を発してたり、騒ぎまくってたり、言いたい放題、やりたい放題にやってたら・・・俺の大切な教え子達は、どんな目で見られてしまうんやろう?
高校に進学しても・・・出身道場は、付きまとう
大学に進学しても・・・宮城県内やったら、「北岡」の名前は付いて回るはずや
それは、就職しても同様・・・今回の、悠葉先生みたいに、いつ、どこで、誰と接点を持つことになるか?・・・ホンマに、分かれへん
そないなった時に・・・
「おぉ、北岡道場出身か!? 北岡先生の教え子やね? 頑張ってね(^^)」って、言うてもらえるのか?
それとも・・・
「あぁ・・・北岡のとこの子か?」(ワンクッション置いて見といてみよう)って、思われるのか?
前者か?後者か?は・・・まったくもって、俺の言動、行動次第やん!?って考えた
それやったら・・・自分の大切な教え子たちなんやから・・・絶対に、前者であってほしいって思うやん!?
俺かって・・・人間やから、正直、試合会場で納得のいかへん判定なり、審判の先生の判断なりに、違和感を感じることは、今でも時々あるよ
せやけど・・・審判の先生方も、一生懸命取り組んでくださってるし、人の判断材料は「十人十色」やし・・・
そない考えたら・・・自分自身も審判をした時、万人が納得するような、完璧な判断ができるわけではないやんか?
ほんで、それ以前に・・・子供たちが、しっかりとした勝ち方ができへんっていうんは・・・俺自身の指導の仕方(指導力の無さ)に問題があるのは間違いあれへんねんから・・・
それやったら、他人のせえにするよりも・・・潔く、子供達と共に、「足れへんかった部分」を認めて、子供達の背中を押してやった方が・・・子供達も、そこに立ち止まることなく、前を向いて進むことができるやないんかな?
そうやって、俺(自分)自身に『責任』を課すことによって・・・それが、道場生や卒業生の「立場」も、しっかりと守ってやることに繋がるんとちゃうんかな?って考えれるようになったねん(^^)
まさに・・・「北岡道場訓」
『世の中が思うようにならないことの自覚』
『感情の抑制』
『他人に対する思いやり』
・・・やわな
最近・・・ある友人と、よく話すねんけど・・・・・
その友人曰く・・・「今(現在)は、私が上で、相手が下かも知れない でも、人間なんて、どこで、立場が入れ替わるか?分からないし・・・どんな場面で、今まで蔑んでた人に会うかも分からない だから、今(現在)の立ち位置に溺れず、先のことも見据えて、しっかりとした行動を取ろうと心掛けてるんです」って
当たり前のことのようやけど・・・なかなか、できへんのんとちゃうんかなぁ~?
俺自身も、その話聞いて・・・「ちゃんとできてるんかなぁ~」って、ホンマ考えさせられたもん!
その言葉の中には、ずっしりと重たい、俺の『仲間達』の「想い」や「立場」が詰まってる
10年前・・・「以前(若い頃)、柔道をしていた、北岡さんって人」が、『北岡道場』を立ち上げた
でも、月日が流れるにつれ・・・その「以前、柔道をしていた、北岡さんって人」は、大きな責任ある立場の『北岡道場の北岡先生』として、周りから見られるようになった
『北岡道場』が、独り歩きしてる今・・・『北岡先生』の『責任』は、果てしなく大きい
俺自身・・・今一度、自分の立ち位置を見つめなおして・・・道場生、卒業生に迷惑をかけへん行動をとれるように努力していこうと、あらためて誓ったよ
そんなことを考えさせられる・・・家族の食卓の会話やった(^^)
北岡道場内で、「いじめ」と取れる事案が発生してもうた(^_^;)
上級生(B)が、一学年下の生徒(A)の背中を帯で叩いたり、ワークブックを床に叩きつけたり、筆記用具やシャツを、更衣室の埃だらけの棚の上に放り投げたり・・・何度かにわたって、繰り返されとったらしい
言い訳にしかなれへんねんけど・・・更衣室内での出来事であり、俺は、よう気付かんかった(ーー;)
せやけど・・・あるルートから、その情報を知ることができて・・・他の道場生からも、出来る限りの情報を集めて・・・すぐに「いじめられてる子:A」の家に向かって、今までの経緯をすべて聞いた
※実は、A・・・以前、学校で嫌な目に会ってた時期があって・・・それを俺が知って、学校側(担任の先生はじめ、校長先生、教頭先生)と解決の方向に進めたことがあったねん
せやから、俺・・・「なんで、俺に言わへんかったねん? 「困ったことがあったら、何でも言うてくれよ!」って、約束したやんけ!?」って、言うたねんけど・・・
「道場内のことだったので・・・「先生に、迷惑かけられないな」って思って・・・」・・・そないな答えが返ってきた
俺は・・・「次の練習日に、ちゃんと解決するから・・・ 心配せんと、もう嫌な思いもする必要ないからな」って、Aに伝えた
善は急げ!!
早速、昨日の練習の勉強の時間を使って、みんなで話し合いをしたねん
もちろん、その話し合いは、子供達、仲間同士のことやから・・・前に出て、進行してくれる役目は、タケル(キャプテン)、SO&ココロ(副キャプテン)
もちろん、俺も・・・隣で、すべてを聞いてたねんけどな
そない言うても・・・タケルもSOもココロも、まだ6年生
なかなか、上手く話し合いを進めることはできへんかった
せやけど、最後にタケルが・・・
「こんなこと(イジメ)は、絶対にしない方がいいし・・・絶対に止めた方がいい それでも、それを続けるんなら、B(いじめてた子)は道場を辞めなければならないと思うし・・・・・」
苦虫を噛み潰したような顔をしながら、多少口籠る場面はあったけど・・・
リーダーとして、一番言いづらいであろうことを、小学校6年生ながら、上級生に対して、みんなの前で言うてくれた
SOもココロも・・・中学生が、道場生の約半分を占める中、みんなの前に立って、結構、勇気のいることやったんとちゃうんかなぁ~って思う
そんな話し合いの中・・・
AはBに対して、みんなの前で・・・「これから、そんなことをしないでください!」って、勇気を持って自らの言葉で伝えることができた
俺は・・・ここは、大事な部分やと思ってる
大人(先生や親)が介入して、事案を解決することは、ものごっつい簡単やけど・・・せやけど、それやったら、「やられた子」の中では、ホンマの解決にはなれへんのんとちゃうんかな?って思うねん
俺は・・・「いじめる側」にも、「いじめられる側」にも、原因はあると思ってる
多分、「いじめる側」は、いじめてる感覚がないまま・・・何も言い返してけえへん「いじめられる側」の態度につけ込んで、どんどんエスカレートしてくるんとちゃうんかな?
せやから、今、俺が助けてやることは簡単なことやけど・・・怖いやろうけど、勇気を振り絞って、自分の言葉で「止めてくれ!」って発することは、この先の人生にも、絶対に必要になるはずやから・・・
俺は、それを、その子の口から言わせてやりたいって思ってたから、その部分では、Aにとっては、すごい収穫やったんとちゃうんかな?って思う
それから、Bにとっても、自分の愚かさを感じてもらう、絶好のチャンスやったと思う
B自体も、学校とかで、いろんなしがらみを背負っとったみたいで・・・行き場のないストレスを、道場で吐き出してしまってたようやけど・・・それは、筋違いや
せやから・・・「これからは、二度としません!」って、みんなの前で約束をしてくれた
もちろん、これは、Bの吊るし上げの行事やないよ!
Bに、大切なことを気付いてもらうための話し合いやねんから・・・
同じ志を持った仲間同志の中であっても、自らが犯した間違いによって、一瞬にして自らの居場所がなくなってしまう
それは・・・この先、どこに行っても、同じやと思う
せやから、今、「してはいけないこと」を、仲間の力を借りて学んでほしい・・・俺は、そない思ってんねんや
ほんで・・・
敢えて、道場生全員の前で、話し合いをしたんやから・・・他の道場生も皆それぞれ、大なり小なり、何かしらを感じてくれてることやろう
正に、道場内で起こることは、『社会の縮図』やと思うから・・・
でも、この話し合い・・・簡単に書きなぐったけど、先生と生徒の間で、「信頼関係」がなかったら、下手にはできへんことやと、俺は思うで
学校でも、普通に出来そうなことやけど・・・一歩間違えたら、とんでもない方向に進まへんとも限らへん・・・ものごっつい、慎重に事を運ばなアカンことやと思うよ
このアバウトな俺でさえ・・・上級生一人一人個別に、そいつらの目線で、理解してもらえるであろう重要なポイントを、練習中、練習終わりに、伝え歩いたもん(^_^;)
誤解を恐れずに言わせてもうたら・・・
俺は・・・この世の中から、「いじめ」は、絶対になくなれへんと思ってる
「やってる側」と「やられてる側」の受け取り方も違えば、感じ方も違う
しかも、実際、大人の世界でさえ、「いじめ」のようなもんは、存在するねんから・・・・・
せやから・・・子供の頃に、「「いじめ」は、してはいけません!」「「いじめ」は、なくしましょう!」ってことを、躍起になって伝えるよりも・・・我が身に起こった時、受け取った時、感じた時に、「どのように、対処するのか?」を、教えといてやった(今回のように、実際に経験させてやった方)方が、ええんとちゃうんかな?って、俺は思うねん
今回・・・
リーダーとしての意見を吐き出してくれた、タケル
「話し合いの場を持った方がいい!」って言うてくれた、SO
勇気を持って、自らの言葉で「止めてください!」って、伝えることができた、A
「もう、二度としません!」って、仲間(俺を含め)を裏切らないことを約束をしてくれた、B
困ってる仲間(A)に、手を差し伸べてやろうと考えてくれて・・・また、(B)が間違ったことをしたからって、仲間外れにするんやなく、みんなで同じ方向を向けるよう、受け入れてくれるって約束をしてくれた・・・道場生(特に上級生)
皆それぞれ、何かを感じとってくれたんやないやろうか?
その何かを感じとってくれた彼らが・・・ここ(北岡道場)を巣立ち、次のステージで同じような事案に直面した時・・・・・今回みたいに、いい方向性に向かっていける『原動力』になってくれたなら・・・良いムーブメントを起こしてくれるんやないやろうか?
「柔道」は、二の次、三の次・・・
「柔道」を通じて(「北岡道場」の中で)・・・大切な何かを学んでほしい!!
きっと、その「大切な何か?」を手に入れた奴の方が・・・「柔道の強さ」よりも、「喧嘩の強さ」よりも・・・『人間的な強さ』を持ってる、素晴らしい「柔道家」になるんとちゃうんかなぁ~
「勝ち負け」も大事やけど・・・そんな素晴らしい「柔道家」が、一人でも多く巣立ってくれる道場であれるよう・・・俺も、「教育者」の端くれとして、子供達と真っ直ぐに向き合いたいなぁ~って思うよ
新2年生の・・・「優音」
結構、おもろい奴で・・・俺が、土曜日、仕事を終えて、昼過ぎに家に帰ったら、しょっちゅうウチにおる(^^)
YAMATO(三男)と、遊んでるねんけど・・・
俺も、ちょっかい掛けて・・・「名前は?」って聞くねんけど・・・
「「北岡 優音」です!」って、普通に答えよる(^o^)
なかなか、オモロイ奴やねん(^^)
その優音・・・ちょっと前の練習の途中で、グズグズし始めよった
俺、気付いてたねんけど・・・「本人から、なんかアクションがあるやろう」って思って、放ったらかしといたねん
ほんなら・・・グズグズしながらも練習しとったねんけど、限界が来たんやろなぁ~
俺のとこに来て・・・「先生、頭痛いので休んでてもいいですか?(泣)」
俺・・・何となくやけど、ホンマのことが分かってたから・・・「ほんなら、救急車呼んだるわ! 病院行って、自分の口で先生に説明してこい! お前! ウソつかんと、ホンマのこと言わんかったら、ホンマにそないするぞ!」って言うたねん
ほんなら・・・「〇〇ちゃんに、足を踏まれて、足が痛いです(泣)」って、次の言い訳をしよった
俺:「お前、もういっぺん言うとくぞ! ホンマのこと言わんかえっ!? 嘘ついてたら、先生の家に、二度と遊びに来させへんぞ! 学校の先生には通用したとしても、俺には通用せえへんぞ! 俺は絶対に逃がさんぞっ! ホンマのこと言うまで、許さんぞっ! どないやねんっ!!?」
ほんなら・・・「朝から児童館で遊び過ぎて、眠たいです(泣)」(春休みで、朝早くから児童館に行ってたみたい)って、正直に言いよった(^^)
俺:「優音・・・ホンマのこと言えたなぁ~(^^) よう言えたなぁ~(^^) 眠たいもんは、眠たいねん、しゃあないやん!? せやけど、眠たいことを、「頭が痛い」だの、「足が痛い」だのって嘘をついたら、その嘘をごまかすために、また次の嘘をつかなアカンようになるやろ? だから、最初から「ウソ」はついたらアカンねん! 分かったか? 分かったら、後ろ(板の間)で寝とき(^o^)」
優音は・・・そのまま、板の間に座布団敷いて、爆睡しよった(笑)(笑)(笑)
俺は、当然・・・道場生全員に対しても、優音に言うたことと同じことを伝えといた
人間は・・・都合が悪いこととか、隠し事をしたい時とか、自分を良いようにみせようとか・・・どうしても、嘘をついてしまうことがある
それは、大人も子供も関係ない!
せやけど・・・そこには、その嘘が発覚しそうになったら、次の嘘を塗り重ねなアカンようになってしまうっていう、負の悪循環が付きまとってしまう
それが、大人になったら、それはもっと性質が悪くなる
俺自身も、嘘をついたことはある(>_<)
大なり小なり、嘘をついたことがない人間なんか、絶対におらへんはずや・・・・・と、俺は思う(^_^;)
俺自身、嘘をついたことで、失敗したこともあるし・・・嘘をついたことで、その嘘をごまかすために、さらに嘘をついたこともある
いずれにしても・・・嘘をついたことを、限りなく後悔してるのは事実や
せやから俺は・・・我が子に対しては、「絶対に、嘘をつくな!」って教えてきた
例えば・・・この優音のような事案でも、眠たいねんから、「眠たい」ってホンマのことを伝えてきたら、それに対する、きちんとした対処をしてやれる
せやけど、ホンマのことと違うことを訴えられたら、きちんとした対処ができへんようになる
せやから・・・「嘘ついて誤魔化さんと、ホンマのことを言え!」って、教育してきた
誤魔化しながら、大きくなったら・・・
「友達の家に泊まってくる」って、親に嘘をついて、彼氏の家に泊まったり・・・
ウチでは、ええ顔をしながら・・・外では、別の顔を持ってたり・・・
そないなっても、困るからなぁ~
せやから、やっぱり・・・大なり小なり、嘘はアカンねんよ
それと、もうひとつ
やってしまったこと・・・起こってしまったことは、しゃあないと思うねん
例えば、ちっちゃい時は・・・100点取ったら、胸張って「100点取った!」って言うけど・・・20点やったら、答案用紙を突き出して、誇らしげに「20点やった!!」って言う奴はおれへんやん?
せやけど・・・ええことをしても、悪いことをしても・・・やってしまったことは、変われへんやん?
事実は、覆されへんねんから・・・せやから、「ええことをしても、悪いことをしても、報告する時は、同じトーンで言え!」って伝えてきた
だから、道場生に対してでも・・・俺は、彼らを信頼してるし、彼らも、俺にはもちろん、親御さんや仲間、自分を取り巻く周りの人達に、嘘をついてほしくないし・・・ほんで、自分のしてしまったこと、起こってしまったことを、ボソボソ言わんと、ハッキリと言える人になってほしいねん
俺は、こんなアバウトな性格やから・・・結構なパーセンテージで、道場に入会したての生徒たちは、練習がしんどくなったりしたら、「先生、足が痛いので、休んでてもいいですか?」「先生、頭が痛いので、休んでてもいいですか?」って、訴えにきよるねん
ところが、どっこい・・・
俺は、他の部分はかなりアバウトやけど、その部分だけは、絶対に許さへんから・・・「大至急、救急車呼んだるわ!」「お父さん、お母さんに、「柔道出来へんくらい、頭が痛いみたいやから、明日も学校休んで、寝たきりで生活するように!」って伝えとくわ!」て言うたんねん
ほんなら・・・大半の子は、「大丈夫です! 練習できます!」って言いよるよ(^^)
ほんで、「こいつ(北岡)には、「それが」通用せえへんな」ってことが分かったら、二度としんどいことを誤魔化して、何かを訴えてくることはせえへんようになりよるわ(^^)
子供は・・・大人が思ってる以上に賢い
甘えさせてくれる人・・・悪知恵が通用する人・・・逃がしてくれる人・・・を、一瞬で見分けるし・・・見分けたら、その場所で、しんどいアピールをする能力が、ものごっつい備わってる
でも、「優音」は・・・この先、きっと俺に対して、嘘をつくことはせえへんと思う
だって、「眠たい」言うたら、寝かしてくれんねんから、嘘つく必要なんかあれへんやん!?
ただ・・・その、さじ加減は、ちゃんとしたらんと・・・子供は、二度と心を開けへんようになるから、簡単なようで難しいねんけどな(^_^;)
子供は・・・いや、人間は・・・正直に生きた方がええねん!
俺は、そない思う
その場、その場で、しょうもない「嘘」を吐きまくる大人がおるけど・・・そんなもん、「答え合わせ」されたら、すぐに「嘘」がばれてまうのに・・・それを見て、自分に照らし合わせたら、ものごっつい哀れに思うもん
自分は、ああはなりたくないなって、ホンマ反面教師やよな
せやから・・・やっぱり、人間は正直に生きた方がええねん!
簡単なようやけど・・・出来へん人が多い
「「普通の斧」を選んだ、正直爺さんは、たくさんの宝物を手に入れる!」っていうことを、ちっちゃい時に「おとぎ話」で、学んだはずやのに・・・・・
人間というのは・・・愚かな生き物やよなぁ~(もちろん、俺も含めてな(^_^;))
※ちなみに、優音の名誉のために記しておくけど・・・
爆睡してしもうて、迎えに来たお母さんに連れられて、家に帰ってから・・・「先生にも、みんなにも、迷惑かけた 柔道楽しいし、道場に行きたい」って、号泣したんやとさ(^^)(^^)(^^)y
ほんで、ちゃっかり、その週の土曜日には・・・ウチに来て「北岡 優音です!」って、ニコニコしながら遊んどったわ(^^)
この3月に、滉太が卒業してもうたけど・・・煌(新1年生)と、皓(年中:4歳)の、新しい仲間が増えた
KAI(5歳)が一番小さかったのに・・・もっと、ちっちゃい皓(自分のことを、「ヒロくん」っていう(^^))と出会ってしまった(^_^;)
まだまだ、くたばっておられへんわ
いつの間にか・・・ヤマタケSO&KOKOROが、6年生になってるんやからなぁ~
月日の流れの速さに・・・ホンマ、ビビらされるわ(>_<)
あっという間に、時が過ぎたように感じる
また、別れの季節がやってきよったわ
3月26日(土)・・・中学3年生を送る会、『追い出し会』をした
滉太が・・・北岡道場を巣立っていった
小学校1年生の時に出会って以来、9年間
まったく練習をせず、チョロチョロと、道場の端っこの方で遊んでた時期(^_^;)・・・
キャプテンとして、道場を引っ張ってくれた時期・・・
中学生となり、少し大人の仲間入りをした時期・・・・・
ずっと、滉太の成長を見させてもらった
滉太が、小学校6年生の春過ぎ、大和町で開催された地域大会の団体戦かな?
大将で出場した滉太が、どうもヤル気のない試合をしよったねん
前で試合が決まってた?(負け?)がどうかは、もう定かではないけど・・・いずれにしても、ヤル気がない試合をしたのは事実やった
滉太自身、その試合は勝ったんか?負けたんか?も・・・そんなことは、俺にとったらどうでもええ
俺の頭の中は、シリンダーヘッドが飛び出そうなくらい、ギンギンに熱くなってた
試合が終わって帰ってきた滉太を・・・俺は、殴った
何発殴ったか?分からんくらい・・・とにかく殴った
本気で殴った
俺・・・メチャメチャ、哀しかったから・・・
せやけど・・・柔道は、独りでできてるんやない
「仲間」もあれば・・・「親御さん」もおる
独りで道場に通えてる訳ではあれへんし(親御さんに、月謝も払ってもらってれば、送り迎えかってしてもらってる)・・・その大会にさえ、自分独りで歩いてきた訳やあれへん
また、「仲間」も「先生」も「親御さん」も・・・『本気』や
それらを裏切ったような行動が、俺には許すことができへんかった
せやから・・・お母さんがいらっしゃったけど、そんなもん関係なく、シバキまくったった
※余談やけど・・・シバくだけシバいてから、滉太のお母さんに、「すいません、どうしても許されへんかったので・・・申し訳ありませんでした」って言うたら・・・・・お母さん、「先生がやっていなかったら、私がやってました」って、お母さんもシリンダーヘッドが飛び出しそうになっとったわ(^_^;)
そこから、滉太は・・・覚醒しよった
その夏に開催された、スポーツ少年団の学年別の個人戦では、今まで勝てなかった相手を撃破して、初優勝
それから、中学2年生まで・・・その大会、3連覇を成し遂げてくれた
いずれにしても・・・俺自身、本気で殴ったからには、「責任」を背負い込むっちゅうこと
あいつは、どない思ってたんか?は分かれへんけど・・・俺は、滉太のことが、ものごっつい大好きやった
滉太には・・・髪の毛がない
「全身脱毛症?」っていう病気?なんやな
小学校1年生の時、ウチの道場に来てくれ初めの頃は、髪の毛があった
せやけど・・・だんだんと抜けてもうて・・・いつの間にか、ツルツルのスキンヘッドになってもうた
俺は・・・滉太が、将来どんな子になるんか?、その時点では想像すらできへんかったし(現在は、驚くくらいごっつい体格やし、驚くくらい堂々とした男になってくれたけど・・・(^_^;))・・・もしかしたら、その容姿が原因で、いじめられてもうて、ふさぎ込んでまうかもしれへんし・・・・・
「それやったら」っちゅう訳やあれへんけど・・・「俺が、免疫をつけといたろ」って思って・・・
俺は敢えて、ツルツルになった滉太のことを・・・『たまごっち』って呼んだ
もちろん、親御さんにも、そのことを伝えた上で・・・そう呼ばせてもうた
「おい、『たまごっち』! 何しとんねんっ!」
「いかんかっ! 『たまごっち』!」
時には・・・「何しとんじゃ!? 『たまご』!」って、省略して呼んだこともあった(^_^;)
悠葉先生はじめ、RENやEIMI、悪ケン(大学1年生・社会人)、虎之介や千葉ケン(高校3年生)、正也や夏っちゃん、オッサン(高校2年生)・・・滉太にとっての先輩たちも・・・皆一様に、『たまごっち』『たまご』・・・そない、呼んでた
せやけど・・・親父さん、お母さんが心配するような、滉太のことを気持ち悪がるような奴は、この道場には、誰一人としておれへんかった(追い出し会が終わった夜、悠葉先生とそんな話になってんけど・・・「だって、あれが滉太やん!?(^^)」って言うてたよ)
俺を含め、そんな先輩連中も・・・いつしか、滉太のことを『たまごっち』『たまご』って呼ぶことがなくなった
みんな、普通に・・・『滉太』って、名前で呼ぶようになった
気が付いたら、滉太は中学生になっており、誰に何を言われようが、尻込みして、ふさぎ込んでまうような、そんな弱々しい男やなくて・・・自分自身に自信を持った、堂々とした男になっとった
みんな(先輩連中)、分かってたんやと思う
俺が、みんなに何かを伝えた訳やあれへんで
でも、みんな分かっとったんやと思う
ファミリーであり・・・兄弟であり・・・きっと、みんな、滉太を「弟」やと認めてたねんやろな
中学3年生になって、上に誰もおれへんくなったら・・・誰に、ちょっかいを掛けられわけでもあれへんし、柔道かって、道場内でダントツに一番強いし・・・皆(父兄含め)、滉太をBOSS的存在やと認めてた
せやけど・・・時に、RENや虎之介が帰ってきたら・・・
「痛いっ! 痛いっ! 痛いっ!・・・・・・・・・・(>_<)」
「止めてよ、REN兄ぃ(>_<)」
「止めてよ、虎ちゃん(>_<)」
そんな、泣きべそ状態の(あの頃のままの)滉太に戻る
俺らは、笑いながら・・・「滉太、嬉しそうですね?(^^)」って、滉太の親父さんやお母さんと、目を細めてみてるけど・・・
新しく入会した子のご父兄は、「なんで?」みたいに、目をまん丸くして、その光景を見とったわ(゜゜)~
当然やわな(^_^;)
俺らからしたら・・・RENや虎之介に、面白おかしく、いじられてるのが、『滉太』やけど・・・
今しか知らへんご父兄の方々は・・・今のBOSS的存在の滉太が『滉太』やもんな(^^)
時は・・・流れてんねやなぁ~
胸を張って、堂々とした立ち姿で、巣立っていってくれた
ほんで・・・みんなバラバラやった、「最悪の状態やった北岡(私)」と「いつ崩壊するかも知れへんかった北岡道場」を知る、最後のご父兄(滉太の親父さん、お母さん)が退会された
悠葉先生、晃先生はじめ、多くの卒業生が、道場に帰ってきた時・・・
「北岡先生、なんですか?この道場は? みんな、バラバラじゃないですか!? これだったら、あの時と同じじゃないですか!?」って言われへんように・・・
道場を、彼らが巣立っていった素晴らしい状態のまま、守っていくこと!
失礼を承知で述べるけど・・・
この先、十人十色、自分の進みたい方向(例えば、「勝つための柔道を指導してほしい」とか、自分の子供達だけにいろんな技を教えるなど、自分勝手な行動や言動を吐き出すとか・・・)を一つの意見として、俺の前に提示してこられるご父兄の方がおるかも知れへん
俺は、その時・・・きっと、何の躊躇もすることなく、「線引き」をすることやろう
以前の俺は、それをせえへんかった・・・いや、出来へんかったっていう方が正解やろな?
どんな勝手な行動をされたとしても・・・どんな状況に追い込まれたとしても・・・「子供には罪はないから・・・」、そない思って、じっと堪えて我慢をしてきた
せやけど、残念ながら今の俺は・・・そんな悠長な心は、持ち合わせてへん
俺自身・・・OBの子達に胸を張られへんことと、横暴な言動や行動をされる父兄のご子息を、天秤にかけた時・・・・・その天秤が傾くようであれば、相手が誰であろうと、俺は間違いなく「線引き」をするやろな
それだけ・・・
滉太!
たまごっち!(笑)
9年間・・・たくさんの感動と興奮、ほんで何より、人間的な素晴らしい成長を見せてくれたこと、私は本当に嬉しく思っています
『追い出し会』の日・・・みんなからの、最後の投げ込みのあと・・・
お母さんのところにいき・・・「9年間、ありがとうございました!」と言いながら、頭を下げたあなたの姿を、私は一生忘れないと思います
これからの人生・・・自分が消えてしまいたくなるような出来事にも、きっと遭遇することでしょう
その時は・・・自分の『心』が押しつぶされてしまわぬよう、無理をせず、良からぬことを考えず・・・どうか、後ろを振り返ってください!
私は・・・いつでも、ここ(道場)にいますから・・・・・
私を振り返り、仲間を振り返り、自分の歩んできた「誇りある場所」を振り返って・・・どうか自分自身の大切な羽(心)を休ませてあげてください
そして、また、前に進む準備が整ったならば、私に背を向けて前を向いて歩き出してください!
沙季(滉太)パパ!
沙季(滉太)ママ!
数年前、あのドン底のような、道場運営の状況下の中で・・・何も言わず、黙って「沙季」と「滉太」を、北岡に預け続けてくださったこと・・・・・
私と明美は、何ものにも替え難い、『勇気』というものを与えていただきました
そして、最後の日・・・
「孫の代まで、お世話になるんだから・・・先生、元気でいてくださいよ」って言ってくださったこと・・・この上なく、嬉しいお言葉でした
本当に、感謝しております!
ありがとうござました!
競争社会に立ち向かうたくましさ
世の中が思うようにならないことの自覚
心の強さ
他人に対する思いやり
辛抱と努力をすること
不平不満を云わぬこと
与えられた環境の中で最大限の努力をすること
2016年が明けて・・・最早、3月になりよった(^_^;)
3年前の卒業生、REN兄ぃ、悪ケン、EIMIの3人が、めでたく高校卒業し、また次の新しい世界に向かって羽ばたこうとしてる
ほんで・・・滉太(中3)も、もうすぐ「北岡道場」を巣立っていく
滉太とは・・・彼が、小学校1年生からの付き合いやからなぁ~
寂しいけど、3月は別れの季節やから、しゃあないわな(>_<)
せやけど・・・新しい仲間も増えてきてる(^o^)
1月に入会してきた・・・1年生の「優音」
結構、やんちゃくれの悪ガキ・・・「優音やったら、北岡家でも生きていけるやろう!?」って、悠葉コーチとよく話す
なかなかの悪ガキぶりに、将来が楽しみな子や
2月に入会してきた・・・年長の「煌」
「大人しい性格で、この先、ちょっと心配なんです(^_^;)」って・・・親御さんが、このホームページを見て、数ある道場の中から「北岡道場」を選択してくれて、えらい遠いところから通ってきてくれてる
今は大人しいけど・・・同じ年長組の、悪ガキ「小僧さん」&「一太」に引っ張られて、悪ガキになってほしいと願ってる(^^)
他にも・・・年明けから、3~4件の問い合わせ、また見学希望、体験希望の連絡をいただいてる
なかには、2歳のお子さんをお持ちの方からも、ご連絡いただき・・・
「ホームページをざっと読ませていただき、軽薄なのかも知れませんが、私自身もこのような素晴らしい教育理念と先生の元で柔道がしたかったと感じました。我が子に柔道をさせるなら是非北岡先生の元でと考えております。」・・・・・と、ものごっつい嬉しいご連絡もいただいてる
俺の考え方、教育理念は・・・基本、「昭和」的なのは、自分自身でも認める
現に、俺の教育の教科書は・・・「スクールウォーズの滝沢先生」と「金八先生」、ほんで、ちょっと年月が経つけど、「ROOKIESの川藤先生」・・・やからな(^_^;)(^_^;)
せやけど、今の時代・・・いや、今の時代やからこそ・・・
その「昭和」的考えを、必要やと感じてる方が多いのも事実やと思う
「仲間」「友情」・・・
「根性」「勇気」・・・
「思いやり」「まごころ」・・・
「死語や」という人もおるかも知れんけど・・・俺には、ものごっつい大切なもんに感じるねん
ええか?悪いか?は・・・人それぞれ違うと思う
せやけど・・・『北岡道場』に入会した子供達とは、出会ってしまった以上、出会う前には戻られへん
せやから・・・子供達に対しては、嘘をつかんと、真っ直ぐな目ン玉で、いろんなことを伝えていってやりたいと思ってんねん
現在・・・道場生、総勢29名!
もし・・・「柔道」に・・・「北岡道場」に・・・「北岡」に・・・「昭和」に?(笑)・・・
興味のある方は、ご遠慮なく、ご連絡くださいませ(^^)
きっと、楽しい時間を共有できると思いますよ(^o^)
人生には、『出会い』と『別れ』がある
せやけど・・・・・
「大切なもん」に、ツバさえ吐きかけへんかったら・・・『絆』って、簡単には千切れたりはせえへんもんや!
その「大切なもん」を、子供らが見失わへんようにしてやるのが、俺ら(大人、親、教育者、指導者)の役割とちゃうんかな?
俺は・・・何よりも、その「大切なもん」を最重要視してるつもりでおるよ
昭和・・・平成・・・いつの時代も、その「大切なもん」あってこその、『人間』やないんかなぁ?
俺は、そない思うねん!
ウチの長男、REN(高校3年生)が・・・幼稚園年長の頃から小学校を卒業するまで、ずっとライバル関係にあった選手がおった
七ヶ浜柔道スポーツ少年団に所属しとった「MASAKI」や
彼らが、幼稚園から小学校に上がる前の3月に、七ヶ浜少年柔道大会の個人戦(幼児の部)で、初めて対戦したのを皮切りに・・・小学校時代、何べん対戦したか分からへんくらい、MASAKIとRENは試合をした
MASAKIは、身体はちっちゃいねんけど・・・幼児の時から運動能力が高くて、あらゆる大会で、必ず上位入賞をしするくらい、宮城県内の軽量級では、最前線を走る選手やった
したがって・・・RENとの対戦成績はというと・・・・・断然、MASAKIの圧勝で、RENは、悉く苦汁を舐めさせられてきた
小学校5年生の時、全国小学生学年別柔道大会の宮城県予選・・・当然のように、第1シードになってたMASAKIは、「膝付き注意」(当時のルールでは、膝付の背負い投げは、「注意」=有効ポイント)で、不運にも1回戦敗退
それまで、いっぺんも勝ったことがなかったMASAKIと、戦うことがなかったことが、ラッキーやったんか?必然やったんか?・・・その大会は、RENが優勝して、全国小学生学年別柔道大会に出場させてもうた
小学校から中学校に上がる前の3月に開催された、七ヶ浜少年少女柔道大会(震災以降、この大会はなくなってもうた)の団体戦
お互いのチームの「先鋒」やった二人は・・・逃げることなく、守ることなく、真っ向勝負をして・・・「引き分け」
中学校では、階級が違うこともあって、対戦することは無く・・・その大会での対戦が、RENとMASAKIの最後の試合になった
幼児期から小学校卒業までの、二人の対戦成績は・・・REN:2勝 - MASAKI:10勝 (5引き分け)・・・くらいかな?
とにかく・・・MASAKIは、ええ柔道選手やったよ(^^)
そんなRENとMASAKI・・・
所属してた道場も違ったら・・・通ってた学校も違う
中学を卒業したあと、お互いが進んだ道も、まったく違う
せやけど・・・あいつらは、互いに連絡を取り合って、RENが帰省した時なんかに会ったりもしてたらしく、18歳になった今も、繋がってる
メチャメチャ、嬉しいことやんかっ!?
そのMASAKIが・・・ライオンズ杯の時に、親父さんといっしょに来てくれた(MASAKIの親父さんとは、あいつらがちっちゃい時から、ずっとコンタクトがあった)
4ヶ月になる赤ん坊を抱いて、奥さんもいっしょに、会いに来てくれた
俺・・・嬉しかったぁ~(^o^)
RENとMASAKIが、ずっと繋がってることも嬉しいし・・・若くして父親になった、MASAKIの「男気」ある行動も、親父さんから聞いとったし・・・・・ええ青年になってるMASAKIに、久しぶりに会えたことが、ものごっつい嬉しかった
子供の頃・・・RENは(俺も)、MASAKIに勝ちたくて、必死に頑張った
MASAKIもMASAKIで、「負けるわけにはいかん!」という思いで、お互い必死に戦ってきた
せやけど・・・今、大人になった彼らが並んだ姿を、MASAKIの親父さんと共に・・・「あんなに、ちっちゃい時、ガチンコでやり合ってたこいつらが・・・こんな青年になるんですね?」って、二人して目を細めた
チャンピオンやなくても・・・
ものすごい結果が残ってるわけやなくても・・・
ひとつの物事を、一生懸命取り組んどったら・・・俺ら大人(親や指導者・学校の先生等)が、ちゃんと子供らの「心」を育ててやってたら・・・・・きっと、みんな、ええ青年になるよ
ほんで・・・当時の「勝ち負け」なんか、何の話題にもなりよれへん
せやからこそ・・・俺ら指導者が、対戦相手を「敵」と称することはアカンのやと思う
せやからこそ・・・「柔道」だけを指導しとったらアカンのやと思う
試合や合同練習、出稽古なんかは・・・柔道を通じた「仲間作り」なんじゃないんかなぁ~?
お互いが、お互いを認め合い・・・「今度は、負けへんからな!」っていう思いで、お互いが、それぞれの場所で切磋琢磨できる好敵手
ほんで・・・高校や大学で、いずれ、本当の「仲間」になれたら、そんな最高なことないやん!?
たとえ、同じ高校・大学に行くことがなかったとしても・・・違う場所で頑張ってる好敵手に、「負けてられへんぞっ!」って、互いに意識し合えて、それぞれの場所で切磋琢磨できるんやったら、これもまた、そんな最高なことないやん!?
そんな関係を築けるよう・・・俺ら指導者は、「感情」をどうにでも擦り込むことのできる、成長過程の子供たちに伝えていってやるべきやないかなぁ~?て・・・MASAKIとRENに、あらためて教わった気がしたよ
MASAKI!
この先、メチャメチャ大変なこと、山ほどあるやろうけど・・・
愛する奥さん、愛する我が子、ほんで、今抱いてるお前の気持ちを・・・ずっとずっと、大切にできる『漢』でおってくれな!