道場設立10年・・・45歳になった俺にできることは何なんやろう?・・・子供達に伝えていってやれることは何なんやろう?・・・ここ1~2年、いろんな観点から、いろんなものを見て、自問自答することが多くなった
「柔道を通じて、大切なことを学んでほしい!」
そのコンセプトで、「柔道」の結果は、二の次、三の次のポジションに置いて・・・「社会性」であったり、「仲間の大切さ」であったり、「感謝の気持ちを持つこと」であったり・・・俺自身が経験してきて、「良かったなぁ~」って思うことは、いろんな形で子供達にずっと伝えてきたつもりではおる
せやけど・・・今現在、そういうスタンスで、子供たちと接することができるのは・・・「試合で勝てるようにしてください!」「全国大会に出場させてください!」などと仰る方は、誰一人としておらず・・・私のこのような考えに賛同してくださる、北岡道場のご父兄の皆さまがおるからこそ!
道場生の中には・・・全国大会に出場した子、東北の強化選手のワッペンをもらうような子、あと一歩で全国大会出場に手が届くような子、宮城県内でベスト4~ベスト8に上がるような子・・・そんな子も何人も在籍してるねんけど・・・そんな子の親御さんも含め、すべてのご父兄の方々は、皆一様に、私の『いい加減』な指導方針に、日々お付き合いくださってる
ホンマに、ありがたい話や(^O^)
それに伴って、みんな同じ方向を向いてくださってる今やからこそ・・・「次のステップアップとして、ええ頃合いやなぁ~(^^)」って思って、新しく企画したのが・・・・・これ!!
名付けて・・・
『北岡道場 寺子屋』(笑)
水曜日:PM6:30~ 約2時間~2時間半
土曜日:PM6:00~ 約2時間半~3時間
ちなみに、余程のことがない限り・・・日曜日や祝日に、出稽古や合同練習に参加することはない
俺は、基本的に・・・「日曜・祝日・GW・お盆・年末年始は・・・柔道以外(家族・兄弟・友達・彼氏・彼女・他の競技等)のことに時間を使った方がいい!」って思ってるからやねんけど・・・
その貴重な、週2回の練習時間の30分を「勉強」の時間に充てる
なんでや???
3年前・・・長男(REN)の高校入試の時、俺自身、親として、正直、切羽詰まった状況やった
彼自身に「自己責任」として、「責任」を背負わせてたねんけど・・・蓋を開けてみたら、中学3年間、ほぼ勉強することは無く、高校受験を2ヵ月前に控えた実力テストで、100点強/500点満点っちゅうねんから、そらぁ困った(ーー;)
当然、高校に合格せえへんかったら、彼が続けたい「柔道」の道も絶たれてしまう
だから、「アカンかった(ーー;)」じゃ、シャレになれへん状況やったねん(^_^;)
もちろん、それは・・・彼自身、ほんで親である、俺の責任やねんで
そんな経験から・・・去年の夏頃
先日、見事に(まぐれ(笑)で)柴田高校に合格した「滉太」にも・・・毎練習の度に課題(ワークブック)を与えて、毎練習の度に俺が答え合わせをして、間違った箇所は、学校で先生とか友達に聞いて理解してくること!を徹底し・・・繰り返し、繰り返し、彼のケツを叩いて勉強をさせた
毎年毎年、受験はやってくる
もちろん、毎年毎年、みんな一学年ずつ上がっていくねんから・・・道場内でも、受験生は後を絶てへん
せやのに、崖っぷちに立たされて、切羽詰まった状況に追い込まれて、「YES」か?「NO」か?ギリギリのライン・・・この先、そんなことの繰り返しで・・・・・せっかく、「柔道」が好きで続けてきた子供達やの に・・・「いざ、高校で柔道をしたい!」って思った時に、選択肢が限りなく少なかったら、どうしょうもあれへん!
そんな想いもあって・・・練習時間の30分を勉強に充てることにしたねん
※単なる思いつきで、こんなことを始めた訳やあれへんよ
俺には、恥ずかいけど、愚かな『夢』がある
あとで・・・書くわな(^_^;)
ほんで、もちろん・・・高校受験のためだけやあれへん
同じ「志」を持った仲間と共に、机を並べて勉強に取り組むことで、「勉強は楽しいもの」って感じてもらえるはずやし・・・(だって、あんなにシンドイはずの「柔道」の練習も、「楽しいこと」に変えてしまう奴らやねんから・・・)
※余談やけど・・・現に、ウチの次男(SO:小5)は、道場の勉強で間違った箇所は、誰に言われるでもなく、自ら書き取りをしたり、見直したりして、「勉強」に対する取り組み方が、わずかな期間でものごっつい変わったねん(以前は、宿題さえも、学校で友達のを写してたみたいやからなぁ・・・(-_-;))
国語と算数は、道場や家でも取り組んでるから・・・テストで高得点を連発してるらしく、元々が低レベルやったもんやから(>_<)、格段にレベルが上がってきてる
苦手やった、理科と社会も、学校の授業で理解しようとしてるらしく・・・昨日は、理科「100点」のテストを誇らしげに、「親父! 見て!」って、俺に見せにきてた(ちなみに、以前は40~60点(ーー;))
ほんで、「社会は、もうちょっと頑張らなアカンわ」って・・・北岡家としては、ありえへんような発言が飛び出してた(笑)(笑)(笑)
それに・・・・・
自分たちで、机を並べて、自分たちで片付けること・・・そういったことで、勉強に向かう姿勢を自らで盛り上げることも・・・大事
勉強して、消しゴムのカスが落ちてたら、いざ練習開始と切り替わった時、それに気付いて、自ら率先して掃除することも・・・大事
インプットばっかりやったら、なかなか覚えへん事でも、仲間に教える(アウトプット)ことで、自らの理解を深めることができるはず
また、「柔道」では、コロッとやられてしまう子が、「勉強」ではすごい知識を持って、周りに教えてくれるもんやから・・・「柔道が強いもんが偉い」なんて考えは(仮に、そんな考えを持ってる子がおったとしても)、そんなもん限りなく覆されてまうからなぁ~(^o^)
ほんで・・・「練習を見に来てるご父兄の方は、どの生徒でも構わず、教えてあげてください!」(ちなみに、我が子に教えるのは、(怒り(笑)の感情)が入り込んでくる可能性があるから、NG)っていう形づくりをしたもんやから・・・ご父兄の皆さんが、机の横についてくれて、子供達は気軽に分からないことを、どんどん質問してる
そうすることで・・・今までは、「俺が道場長として存在して、子供達が生徒としておる」のを、ご父兄の皆さんは、外から見守るだけやったけど・・・ご父兄の皆さん各個人が、生徒一人一人に接することで、きっと違う感情が芽生えてきてると思うねん
そしたら、柔道の試合・練習でも、応援する時の気持ちも変わってくると思うし・・・
子供達は子供達で、そうやって、「〇〇のお父さん・お母さんに教えてもらった」っていうことは、絶対に忘れへんはずやろうから・・・将来、彼らが大人になった時に、我が子にだけやなくて、他にも愛情を持てる人になってくれると、俺は思うねん
子供の心には・・・大人が口に出すだけの綺麗事なんか、絶対に響かへん
子供の心には・・・そんな綺麗事を見抜く力が備わってる
曲がりなりにも、『愛情』を持った行動しか、子供の心には、絶対に響かへんねん
だからこそ・・・『愛情』を持った大人の行動で、子供の心を揺さぶってやらなアカンねん
そんな・・・ひと言では表されへんくらい、たくさんの願いを詰め込んで始めた・・・『北岡道場 寺子屋』
継続は力なり!
継続は宝なり!
全員が全員、成績が急上昇するとはいかんやろうけど・・・間違いなく、子供たちの心にムーブメントを起こすことができると、俺は信じてる
頭ごなしにやらされても・・・メッチャ、ダルいだけやし(>_<)
「高校行かれへんようになるから、「やらなアカン!」」・・・「将来、必要な時がくるから「やらなアカン!」」・・・そらぁ、子供達も、それなりに頭では分かってる
せやけど・・・勉強「やらなアカン」と思ってる間は、絶対にオモロイと思うはずがないと思うねん
子供ら自身が、「柔道」を通じて、自らの潜在能力を、俺に証明してくれてるんやから・・・
練習「やらなアカン」って思うより・・・練習「楽しい!」って思ってる方が、間違いなく伸びる!
少なくとも・・・北岡道場では、柔道に対する強制は何ひとつないからなんか?(^^)
だから、あいつら・・・自分達で色々考えて、いろんなことに、どんどんチャレンジしよるもん(たまに、回転運動の内容とか、俺の知らんとこで、勝手にバージョンアップされてる時あるしな(^_^;))
ホンマに、子供達から教えられることって、メチャメチャ多い
せやから・・・「勉強」もいっしょやと俺は思う!
仲間と時間を共有することで・・・ひとつでも覚えるものが増えることで・・・ひとつでも解ける問題が増えることで・・・「勉強って、オモロイやん!」って感じてもらえるはずや
ほんで・・・それを通じて、また、そこから広がる新たな「社会性」を付帯して学んでくれることは、きっと間違いない!
せやから、彼らの未来を信じて・・・俺は、できる限りのことを、子供達に伝えていってやりたいと思う
未来で・・・あいつらを待ってるよ(^^)
道場設立以来、いろんな事案、いろんなジレンマで、スタートラインにさえ立つことができへんかったけど・・・
俺には、ずっと以前から、愚かながら『夢』がある
『夢』のまた『夢』かも知れんけど・・・
近い将来、北岡道場の卒業生から・・・柔道の結果は、それほどやなかったけど・・・
耳の潰れた『弁護士』
耳の潰れた『金八先生(笑)』
ほんで・・・ここ(北岡道場)で、過ごしたことを糧にして、どんな世界であれ・・・
耳の潰れた、多くの『リーダー』
・・・・・が、輩出されへんかなぁ~?って、俺は願ってるねん
それと、もうひとつ・・・
いろんな取り組みを試みることで、「柔道」というもんが、もっともっと社会に必要とされるポジションになって・・・高校や大学を卒業する時、「俺・・・「〇〇道場」に就職するねん!」っていう子が出てくるような時代が来たら・・・俺みたいに、「柔道」に助けられてきた人間にとったら、ホンマに誇らしいことやねんけどなぁ~(^o^)
それでも!
一石を投じる・・・価値はあるんとちゃうんかな???
元気出していこう!
READY! GO!!