6月14日(日)・・・大崎市古川総合体育館にで、上記の大会が開催された
「北岡道場」からは・・・
小学5年生女子 -40kg級・・・KOKOちゃん
小学5年生男子 -45kg級・・・YAMATO、SO
小学5年生男子 45kg超級・・・タケちゃん(ちなみに、当日朝飯食って、やっと45.1kgくらい)
小学6年生男子 50kg超級・・・清春、恭太
・・・・・以上の6名が、出場した(各階級、各道場より2名以内しかエントリーできへん)
結果・・・・・
KOKOちゃん・・・3位入賞
YAMATO・・・3位入賞
SO・・・3位入賞
タケちゃん・・・準優勝
清春・・・ベスト8
恭太・・・準優勝
・・・・・という、素晴らしい結果やった
俺は・・・4月末に開催された、「日整全国少年柔道大会 宮城県予選」のあとに記したとおり・・・優勝したにもかかわらず、子供達の顔から、笑顔を奪ってしまっていたことに、ものごっつい後悔しとったから・・・今回は、「負けること」から始めるつもで、監督として、大会に挑んどった
もちろん、日整の大会以後・・・練習内容も、「基本」に徹底し、打ち込み、投げ込みに重点を置いた
それと、最近は・・・仙台大学柔道塾に出稽古に行かせていただいた時から取り入れさせていただいとった、トレーニングも一旦小休止して・・・上級生と下級生がコンビを組んで、楽しく取り組む「交流タイム」を取り入れるようにしとった
たとえば・・・・・
ある程度踏ん張ってくれてる、90kgや100㎏くらいある中学生、70kgや85kgくらいある高学年(6年生)を、後輩たちが後ろから力いっぱい、道場の端まで押していく
また逆に、上級生が下級生を背中に乗せ、手足の4点(膝をつかずに)で道場の端まで進んでいったり、下級生の帯だけをつかみ片腕の力だけで持ち上げ、道場の端まで運んでいく等々の交流トレーニングを始め・・・
大きな上級生が道場内(赤畳内)をケンケンで逃げ回り、下級生(3年生以下の20kg台くらい)が何人もで力を合わせて協力して、上級生を赤畳の外に押し出す、遊びの延長でのトレーニング
寝技も、立ち技も、上級生に下級生の面倒を見てもらうようにした
下級生は上級生に教えてもらいたいから、一生懸命、上級生の言うことを聞く
そうすることで、きちんと教えてくれへん上級生は、おのずと余ってくる
上級生は、余りたくないから(余るということは、下級生からの人気がない(笑))、優しく、一生懸命、下級生に教える
おまけに、教える上級生は、嘘を教える訳にはいかへんから、自分自身も引き手、釣り手、寝技の足の置き方等を再確認する
そうすることで、距離があった上級生、下級生も、練習以外でも絡み始める
正に、社会の縮図やよな
俺は・・・これからの柔道場運営は、こういった部分にこそ重点を置いていかなアカンのとちゃうんかな?って思ってる
俺らがガキの頃は、近所の子供たち(6年生もおれば、幼稚園児もおった)が集まって、その中で、ガキ大将的な存在の上級生が仕切って、遊びや悪さをしたもんやった
当然、ガキ大将はじめ、上級生の言うことを聞かへんかったら、遊んでもらわれへんようになるから・・・知らず知らずに、そんな縦関係、暗黙のルールが身についとったんとちゃうんかな?って、今考えたらそない思う
せやけど、最近は・・・塾とか習い事をやってる子も多いし、また治安の悪さちゅうこともあるやろうし、なかなか、そういったガキンチョ共の縦社会に溶け込むことがなく、「「昭和」の時代とはちゃうんやなぁ~?」って感じることが多い
まぁ、全部が全部、ええことばっかりではあれへんやろうけど・・・会社に入って、先輩や上司への対応が分かれへんかったり、自分本位で物事を考えたり、下の子に対する情が希薄であったり・・・「「古き良き時代」のガキンチョ共」の香りも、社会に出たら必要なことが多いような気がするねんな、俺は・・・・・
だから、柔道場やけど・・・柔道の先生やけど・・・「「柔道」は、2番目に学んでほしい」と・・・入会される子の親御さん達には、必ずそれを伝えてる
「じゃあ、果たして1番目に学ぶことは何やねん?」って聞かれたら・・・「これや!」って断言はできへんけど・・・やっぱり、家庭や学校では学ぶことのできへん、暗黙の社会のルール?っちゅうんかなぁ~、それを学んでほしいなと思ってる
メチャメチャ、話が脱線してもうたけど・・・
そういう俺のスタンスを、十二分に理解してくださってるご父兄の方々やからこそ・・・「「負けること」から始めよう!」に対しても、一切不満を言うことなく、協力してくれた(あんな練習を、黙って信頼して見守ってくれた)
試合当日も、子供達に対して・・・「負けて帰ってきてもいい! 「負けることから始めよう」って、先生、約束したやんけ? お前らが、楽しいって思ってくれたら、ただそれでいい! だから、楽しんで戦ってこい!!」・・・そないゆうて、送り出したった
俺は・・・子供たちが、水を得た魚のように、1回戦から、まったく気負いすることなく、いつも以上の柔道をしてたように感じた
清春こそ、骨折(日整大会の4日前に骨折)してたこともあって、練習不足は否めへんかったけど・・・他の連中は、全員入賞しよった
誰一人、優勝こそできへんかったけど・・・週2回の練習(遊び7割、練習3割(笑))で、ホンマにようやったなぁ~って、感動させられたよ
俺自身も・・・今までにないくらい、のほほ~んと試合を見とったし、まったく気負いもなかったら、知り合い子の試合でも観戦しに来たような感じで、「頑張れ! 頑張れ!」って、彼らの背中を押しとった(^o^)
誰も、『優勝』せえへんかって、正直ホンマ良かった
週2回、道場のみんなと楽しい練習時間をして、また時に、ガチンコでやり合って、柔道が好きで、道場が大好きで、仲間が好きで・・・・・
詰め込んで詰め込んで、追い込まれて練習をしたわけでもないのに・・・あと一歩頑張ったら、「優勝」に手が届く場所に、自らの想いで、自らの意志で、自らの足で立ったんや
だからきっと、これからの人生も、それを踏まえた上で、自らの意志で取り組んでくれる材料に、絶対になるはずやから・・・
他の道場生も然りやし、もちろん、その親御さんたちも、子供たちの自主性を信じて「ウチの子も、きっと、なんとかなってくるんや!?」って、思っていただけたはずや
子供らの可能性は、無限大や!!
その可能性を引き出す方法は、各道場の先生方、皆それぞれが違うし・・・試行錯誤を繰り返してらっしゃるんやと思う
俺も、いろいろと考えたり、いろんなことを取り入れてみたり、試行錯誤はすんねんけど・・・正解なんか、あれへんわ
あまり考えすぎて、型に嵌めてまう方が悪い方向に転んでみたりするしな(ーー;)
時々、いろんな方から・・・「北岡先生は、子供達への接し方、扱い方、気持ちの乗らせ方が上手ですよね?」といっていただくことがある
(最近は、俺自身の風貌からの誤解?も解けて(笑)・・・また、このホームページでの発信も手伝ってくれてか?・・・北岡道場は「週5回の練習をしてるから・・・」「ガチガチの練習を子供達にさせてるから・・・」「徹底的に、息子にのことを仕上げてるから・・・」「ものすごい、スパルタ道場だから・・・」など、そんな言葉を多方面から耳にすることも少なくなったし・・・AKEMIが撮ってるビデオカメラにも、そういった周りからの音声が収録されること(笑)も少なくなった(^_^;)(^_^;)(^_^;))
でも、そんなええもんやないことを、俺自身が一番分かってる
俺は、ただ・・・あの子達(北岡道場生)の中の「ガキ大将」でおりたいだけ
今(??もし今、俺が子供やったら?)、俺がやりたくないことは、やれへんし・・・俺が楽しいと思うことをやってるだけやねん
時に、『族』(道場生は、家族みたいなもんやん?)やから・・・みんなで同じ「志」を持って、同じ方向に進もうとすることを強要することもあるよ(だって、ひとりも仲間外れを出したくないからな)
「家族」「部族」「暴走族」etc・・・なんでもそうやけど、『族』って、そんな感じやん!?(ちょっと、たとえが悪いかも知れへんけど)
だから・・・「俺が指導した」なんか、これっぽっちも思ったことはあれへんし・・・当たり前のことやけど、「俺の仲間が勝ってくれた」「俺の仲間が負けてもうた」「俺もいっしょに戦うことができた」って・・・そうしか思えへんねん
それどころか・・・日々、子供達に「北岡先生」を育ててもらってるっていうても、過言やないわ(^_^;)
せやから・・・昨日の大会は、メチャメチャ嬉しかったなぁ~
俺の仲間たちが、「笑顔」でおることが、ホンマに嬉しかった
みんな、肩の力が抜けて・・・本来の自分たちの動きができて(いや、それ以上やったかも知れん)・・・悲壮感を感じさせることなく・・・気負いなく・・・勝って笑って、負けて泣いて・・・
俺自身・・・正直、「今までで、一番うれしかった」ってゆうても過言やないほど嬉しかったなぁ~
それと、もうひとつ・・・私事やけども・・・
SO(次男)との心の距離が、近くなったような気がしたわ
あいつは、俺のメッチャかわいい息子やけど・・・俺は、道場にいる以上「北岡道場」の監督やから・・・
だから、SOには、柔道に関することは、技もテクニックも精神面も、ほとんど指導してやったことがない
もちろん、家でも柔道に関することは、まったくもって、ノータッチ(あいつをフォローするわけやないけど・・・ホンマ、あいつは純粋に、見よう見まねで柔道をやってるだけやから、もっといろんなことを教えてやったら、どうにでも転びそうな「素材」を持ってる子やと思う(もちろん親の贔屓目やなくて、柔道の指導者としての意見やで))
試合会場でも、SOと他の道場生がダブって試合をしとったら、他の道場生についてやるのが監督として当然やと思ってる
だって、SOに対しては家に帰ったら、いくらでも「親父」になってやれるけど・・・他の道場生は、道場とか試合会場では「親父」は俺しかおれへんねんから・・・俺が見てやれへんかったら、誰が見てやるん?
だけど・・・そんな部分を、彼がすべて理解できるはずもなく(最近、高学年になって、逆に「なんで、教えてくれへんねんやろう???」が、余計に彼の心に存在し始めてるんかも知れへん)、ホンマ、申し訳ないことをしてるなぁ~って、最近、「親」として感じてはおった
そんな彼に・・・
「負けることから始めよう!」って、みんなといっしょに伝えてはおったけど・・・それがどうゆうことか?を、子供やから理解できてへんかったんやろうし・・・彼自身も背負ってるもんもあるんやろうし・・・・・実はSO,朝からメチャメチャ緊張しとったねん
せやから・・・「ええよ、ええよ、負けてきたらええ! これから一生、勝ち続けるなんて不可能なんやから・・・お前が好きな柔道を、思いっきり楽しんでやってきたら、それでええねん! REN(長男):(SOは、メッチャRENに憧れてる(笑))かって、負けるねんから! 負けたところで、親父は何も言うつもりもないし、お前が笑顔でおってくれたら、ただそれでええねん!」って伝えて、送り出したったんや
結果は、準決勝で負けてもうたけど・・・「よう頑張ったなぁ~! また、悔しかったら、頑張りなよ! 親父、応援するから・・・」って、思いっきり抱きしめたった
その時の自分自身の「心」の持ち方?あり方?ひとつで・・・助平根性を持ち合わせてるか?純粋に見ているか?で、子供のことを見る角度が、まったく違うことを、あらためて感じさせられた瞬間やった
毎日毎日、一生懸命追い込んで・・・日曜日、祝日は出稽古、遠征・・・家でも、親御さんが躍起になって、トレーニングを課したり・・・・・そうして、「優勝させること」「全国大会に出場させること」「全国大会で活躍させること」も、子供を教育していく方法のひとつなんやと思う
せやけど・・・、「柔道」の結果だけを追い求めて、限りある大切な我が子との時間を、ほんで、もっと子供に子供として経験させてやらなければならない何かを見落として、大切なものを欠落させてしまってはおれへんやろうか?
子供の時期に、経験した方がいいことまで、すべて犠牲にして、「柔道」や「野球」「サッカー」等を、毎日毎日、詰め込むだけ詰め込んでやらせてしまった結果・・・いざ「やるべき時」が来たにもかかわらず、自らの意志で動くことができへん人間を、高校時代、大学時代、社会人になってから、また今現在も経営者側となって、ぎょうさん見てきた俺自身が、そんな子を育ててしまっては、本末転倒やろ?(子供の頃の柔道の結果なんか、まったくもって無意味なことを分かってたにも拘らず、長男の時に、俺は過ちを犯しかけてたからなぁ~)
せやから、ウチの道場のご父兄達には、事ある毎に・・・「年末年始、GW、お盆は、長期のお休み・・・日曜・祝日に、出稽古・合同練習は、余程のことがない限り、参加せえへん・・・毎週2回の道場の練習・・・これだけで、十分!! 限りある、お子様との大切な時間を、「柔道」以外のことに費やしてほしい!」って、しつこいくらいに伝えてる
それを理解していただけてる、北岡道場のご父兄たち全員からの・・・昨日の子供達の「頑張り」への拍手は・・・本当に、価値あるもんに感じたよ
ホンマ・・・ええ雰囲気の道場になったわ
OBの子たちにも、胸張って誇れる、ホンマええ雰囲気の道場になった
ご父兄の皆様、本当にご協力、ありがとうございます!
いずれにしても・・・北岡道場生諸君!
「負けることから始める」、スタートラインに立ったねんから・・・ここから、未来に走り出そうやないか!?
昨日のことは、もう終わったこと!
すべてが、君たちの人生・・・お父さん、お母さんの人生・・・北岡先生の人生の通過点
立ち止まらんと、前だけを向いて走ろうやないか!?
恭太! タケちゃん!
東北強化合宿参加、おめでとう!!
追伸・・・
恭太・・・お前、メッチャええキャプテンになってきたなぁ~
道場に入会した時、ホンマは屁みたいな男やったのに(知ちゃん、ゴメン(-_-;))・・・わずか2年で、県大会準優勝
ほんで、自分の試合があるにもかかわらず、他の仲間のことを気遣える、ホンマええ男になったなぁ~
ありがとうやで(^o^)
元気出していこう!!
READY! GO!