2022年 8月

6月と7月に渡って・・・中総体の仙台市予選、宮城郡予選、名取市予選・・・ほんで、宮城県予選が開催された

 

宮城県大会の最終的な結果を云うたら・・・

YAMATO(中2)が・・・50㎏級で準優勝して、東北大会にコマを進めることになった

 

中学校の大会は・・・昨年くらいから、新人戦等、チョコチョコと開催されとったみたいやけど・・・

いかんせん、コロナ禍やし・・・緊急事態宣言とか、部活動停止要請とかで、なかなか思うように「伝えたいこと」を伝えてやることができんで・・・俺自身、ものごっついジレンマを感じとった

 

せやけど・・・1月頃からの第6波が、ちょっと収まりかけてきてたのもあって・・・

(最近、また第7波でエライことになってるから、ちょっと申し訳ない部分と背中合わせにしながら・・・)

今回は・・・俺自身、心の中で、ある「テーマ」を掲げて、彼らにそれを学んでもらいたいと願いながら、練習に取り組んでもらった

 

 

北岡道場は・・・普段、ホンマに「ええ加減」な練習しかせえへん

リレーをしたり・・・暑い時には、道場の外を散歩したり・・・最近は、県道を挟んだ向かいの田んぼで、「みんなで花火をしよう」っていう話が持ち上がってるくらい(もちろん、練習時間内に)・・・「ええ加減」な日々を過ごしてる(苦笑)

 

ただ・・・

「練習する時は、一生懸命練習する」

「遊ぶ時は、一生懸命遊ぶ」

・・・っていうのが、ウチの基本理念やから・・・練習する時に適当にやってる奴は、有無を言わさんと道場の外の放り出されるけどな(笑)

 

 

そんな道場やけど・・・

いや・・・そんな道場やからこそ・・・

中総体に向けて・・・仙台市予選(6月)、宮城県予選(7月)両日ともに・・・3週間前くらいから、俺は子供たち(中学生たち)にマジックを仕掛けた

 

北岡道場の練習時間は・・・18:30~20:30

ほぼ毎回のことやけど・・・20:00~20:30を、乱取り(元立ち稽古や自由稽古)の時間に充ててる

 

せやけど・・・

試合前の3週間に関しては・・・練習終了後の20:30から約20分程度の時間を、中学生の有志だけに与えて練習場所を確保した

 

20:30までは・・・外を散歩したり、幼児や小学生たちの反復練習の指導をしてもらったり、打ち込み・投げ込み相手になってもらったり・・・

中学生には・・・一切、練習っていう練習はさせんと、後の20分に集中させるためだけに徹した

 

 

実際には・・・中学生の有志だけに、20:30から約20分ほどの時間を与えただけなんやけど・・・

あえて、俺は・・・それを「追い込み」と称した

 

そない云うたら・・・中学生同士が、熱くなってハードに動くことも想定されるから・・・幼児に激突したり、小学生に投げ足が当たったりしてもアカンし・・・先に、幼児や小学生を帰して、広いスペースを確保しただけの話なんやけど・・・

 

せやけど・・・

YAMATO(彼は・・・普段からも、結構、己自身を戒めて、己を追い込んで、一生懸命取り組んでる子)でさえ・・・「練習、キツイわぁ」って、マジックに引っ掛かっとった(笑)

 

そう・・・

現実的には・・・普段と何も変われへん

各個人が乱取りをする時間としては、普段より5分程度多かったかも知れへんけど・・・

僅か5分程度の違いで、練習終わりに大汗流して、座り込んでしまうほどの練習内容ではないはずや

 

ほんなら・・・なんで、そうなってしまうねん???

 

そう・・・

「すべての事柄は、「己の心ひとつ」」っちゅう訳やな

 

同じ時間を過ごすにしても・・・

同じ内容をこなすにしても・・・

同じ目標に向かうにしても・・・

「己の心ひとつ」で・・・目の前に広がる「景色」は、自ずと変わってくるっちゅうこと

 

もちろん・・・

「結果」は「結果」であって、「結果」にしか過ぎへんから・・・

「結果」云々よりも「過程」の大切さを学んでもらいたいっていう意味で・・・あえて、そんなマジックを仕掛けたねんけどな

 

まぁ、要するに・・・

「与えられた環境の中で最大限の努力をすること!」を、普段からせなアカンねんで!っていうことを・・・彼らに学んでもらいたかったっちゅうことやな?

 

 

どんだけ「不平不満」をタレまくっても・・・己の置かれてる環境っちゅうもんは、そうそう右から左にっていう風に簡単には変わるもんではあれへん

それは・・・この先の人生すべてに於いても、同じことが言える

 

せやから・・・

「不平不満」をタレる前に・・・「与えられた環境の中で最大限の努力をすること」をせなアカン!

 

それを、せえへんかったり・・・

それを、理解しようとせえへんかったら・・・

この先、如何なる場面においても・・・彼ら自身に、「成長」っていう2文字は、ないんとちゃうんかな?って、俺は思うから・・・

 

 

これは・・・ずっとずっと以前からの、道場生たちに対する俺のスタンスなんやけど・・・

小学生の時には・・・事ある毎に、結構カミナリを落としまくるねんけど・・・

中学生になったら・・・「自己責任」を学んでほしいから・・・あえて「ああせえ!こうせえ!」とは、ほとんど云わんようにしてる

 

要するに・・・

彼ら自身が、己自身で経験せえへんかったら・・・俺ら(指導者や親)が、ナンボ大切なことを口で伝えても、「机上の空論」にしか過ぎへんし・・・

彼ら自身が、前を向いてへんかったら・・・俺ら(指導者や親)が、ナンボ大切なことを伝えたとしても、ただの「戯言」にしか過ぎへんくなってしまうって、俺は思うから・・・

 

もちろん、そうは云うても・・・

「『努力』とは、何なのか?」

「『脚下照顧』には、どんな意味があるんか?」

「すべてのことに感謝の念を持て!」

「思いやりを持て!」

「仲間を大切にしろ!」etc ・・・

 

ほんで、「北岡道場訓」にもしてる・・・

「辛抱と努力をすること」

「不平不満を云わぬこと」

「与えられた環境の中で最大限の努力をすること」

・・・なんかは・・・普段から、事ある毎に口にして、彼らに伝え続けてるんやけどね

 

 

正直・・・小学生の間は、なかなか難しいかも知れへんけど・・・

中学生になったら・・・それらを理解し始めて、己の足で前に進み始める奴が多々おってくれる(おってくれた:OB&OGたちも含めて)

 

「自己責任」

 

人間・・・

いずれは学ばなアカンことなんやろうし・・・

いずれは手に入れなアカンことなんとちゃうんかな?って・・・俺は、そない思う

 

そない思うからこそ・・・

明日から・・・来年から・・・もう少し大きくなってから・・・・・よりも・・・

何かのきっかけで・・・一日でも早く、背中に背負い込んでほしいと・・・俺は願ってる

 

せやけど・・・

そう願ってるのとは裏腹に・・・

俺は、彼らに対して・・・それらの「答え」を、絶対に提示はせえへん

 

なんでか???

 

「答え」を提示してしもうたら・・・彼ら自身が、考えること、学ぶことをせえへんくなって・・・

それこそ・・・ただの「戯言」になってしまうから・・・

 

彼ら自身の身に、いろんなことが起こるたびに・・・

また、普段、整列(練習前後)をした時とかには、毎度のように・・・

時には、「法話をしましょう」とか言いながら、何気なく彼らに語り掛けたり・・・

いろんな場面、場面で・・・「言葉」や「想い」を、彼らの心の中に点在させるようにしてる

 

その・・・彼ら自身の心の中に点在してるものを・・・

何か壁にぶち当たった時とか・・・何かを感じた時とかに・・・

つなげようとするんか?・・・つなげようとせえへんのか?・・・は、もちろん彼ら次第

 

まぁ、それ以前に・・・

俺の「言葉」や「想い」を・・・上の空で聞いてたり、「戯言」のようにしか受け止めてへんような奴が、仮におったとしたら・・・

それは、まったく以て問題外やけどな(笑)

 

 

俺の「想い」を・・・どない取るんか?・・・どない理解しようとするんか?・・・どない受け止めるんか?

すべては・・・「受け取る側の問題」

そう・・・何べんも記すけど・・・

「受け取る側」に「素直な心」がなかったら・・・どんな「言葉」も、どんな「想い」も、ただの戯言になってしまうっちゅうことやな?

 

 

 

 

それと・・・

もうひとつ・・・彼らに学んでもらいたかったこと

 

仲間や周りの方々、自分を取り巻くすべての物事に対する・・・「思いやり」「感謝」も忘れてほしくないっちゅうこと

 

今回・・・

減量に失敗して・・・仙台市予選にさえ出場できへんかった・・・里苑(中2)

彼女は、柔道を始めてから・・・今回が、初めての試合出場・・・ほんで、さらに計量(減量)っちゅうもんを、初めて経験したねんけど・・・

 

それでも、あえて俺は・・・

減量に失敗して、試合にも出場できんと項垂れてた彼女に、こない言うた

 

毎日毎日、お前の投げ込みを受けてくれた琳ちゃん(彼女の打ち込み・投げ込みパートナー)は・・・お前の、今日のこの結果のために、痛い想い、しんどい想いをしてくれたんか?

仕事の合間を縫って、応援に来てくれたお前のお父さんは・・・お前の、減量失敗で試合に出られへん姿を見に来たんか?

俺は・・・今日、試合場にすら立つことができへん、お前に成ってもらいたくて、毎日毎日エールを送ってたんか?

いつも伝えてるように・・・「柔道」は、独りで出来てるんやないんや!

「仲間」がおって、「親兄弟」がおって、「ファミリー」がおって、「道場」があって・・・

それら、すべての方(こと)に「感謝」の念を持って・・・すべての「想い」を背中に乗っけてたら・・・こんなことは起これへんはずや!?

お前の心のどっかに・・・「当たり前」が存在してるんとちゃうか?

今一度・・・今、この場(この瞬間)に立ってる自分自身は・・・どれだけの人に支えられてきてからこそ、「今」があるんか?を、心に刻み込んで・・・

この先・・・同じ過ちは、二度と繰り返せへんようにせなアカンぞ!

・・・・・って

 

※ちなみに、里苑の名誉のために記すけど・・・

里苑は・・・それ以来、今まで以上に練習に取り組むようになって・・・現在、誰が見ても驚くくらいの急成長・進化を遂げてる真っ最中やよ

 

 

「仲間(の気持ち)を大切にすること」

「周りの方々に感謝の念を持つこと」

「当たり前のことなんて存在せえへん!っていうこと」

「自分が、「今」この場所に立ってられるのは誰のお陰なんか?を考えること」

 

そう・・・

「脚下照顧」やな

 

 

今回、彼らの心に投げかけた・・・2つ「テーマ」

「すべての事柄は「己の心ひとつ」であるが故、与えられた環境の中で最大限の努力をすること!」

「仲間や周りの方々、すべての物事に対して、「思いやり」と「感謝の念」を持つこと!」

 

気付いた者もおれば・・・気付いてへん者もおることやろう

 

せやけど・・・それでええんとちゃうんかな?

「気付く」時期は・・・人それぞれ違うねんから・・・

 

彼らにとって・・・

いや・・・人間にとって、(死を迎えるまでは)すべてが「通過点」

 

せやから・・・

心の中に点在さえしとったら・・・

いずれ・・・気付くやろう?

いずれ・・・分かるやろう?

いずれ・・・・・

 

We Can Do It!

Yey!!

 

 

 

8月7日(日)・・・仙台市武道館に於いて、上記の大会が開催された

 

「開催された」っていうたら、簡単にまとまってしまうけど・・・

実際には・・・

仙台市スポーツ少年団の加瀬先生はじめ、多くの関係者の方々のご尽力によって、大会を開催していただけたというのが正しい言い方やと、俺は思ってる

 

加瀬先生は・・・

このご時世に・・・親御さんや祖父母の方々、多くの皆さんが応援に行くことができる、「有観客」の試合として開催に踏み切ってくださった

 

 

確かに・・・賛否両論はあるかも知れへんけど・・・

「誰かがやらなければ・・・」

そう仰られた・・・加瀬先生

もちろん、その言葉の前には・・・

「子供たちのために・・・」っちゅう言葉が付くことは、言うまでもあれへん

 

そない考えたら・・・

俺は・・・もろ手を挙げて、参加させていただきたいと思った

 

 

 

それに・・・

これは、私事になってしまうけど・・・

約3年に渡って、試合っていうもんから遠ざかってた・・・子供たち

 

その子供たちが・・・

試合をすることで・・・知らない子と対峙することで・・・勝つことで・・・負けることで・・・・・

少なからず、心を揺さぶられることやろう?って思ったし・・・どうしても、出場させてやりたいと願った

 

 

結果としては・・・

入賞者多数であり・・・素晴らしい結果やったと思う

 

せやけど・・・

この場でいつも記してるように・・・

「結果は結果であって、結果にしか過ぎへん」

 

そう・・・

大事なのは・・・「過程」

 

 

その「過程」を、子供たちに理解してもらうのに・・・

試合っちゅうのは・・・一番、手っ取り早く、子供たちの感性を揺さぶってやれる手段やないんかな?って、俺は思う

 

普段・・・

当然のように、親御さんに送り迎えをしてもらって・・・

当然のように、道場が存在しとって・・・

当然のように、仲間がおって・・・

当然のように、柔道ができてる

 

そんな環境の中で・・・

「世の中に「当たり前」のことなんか存在せえへん!」

「すべての物事に感謝の念を持て!」

・・・そんなことを、子供達に云うても・・・俺が伝えたい、核心的な部分までは伝われへんと思う

 

せやけど・・・

いざ、試合をすることで・・・子供たち個人にとっても、メッチャ分かりやすく「結果」っちゅうもんが出てきよる

勝敗はもちろんのこと・・・自分の思い通りにはなれへんことも多々あったことやろう

逆に、一生懸命に取り組んでたことが、自分の想像以上に現れたこともあったやろうし・・・

途中であきらめたり・・・心が折れたり・・・あっという間に負けてしまったり・・・

 

「人生は、思い通りになれへんことの方が圧倒的に多いんやで!?」っちゅうこと・・・

 

ほんで・・・

大会を開催してくださる主催者の先生がおって・・・

審判をしてくれる先生方(各道場共に、審判員を出せへんかったら試合には参加させてもらわれへんから、ウチからは恭太先輩が協力してくれた)がおって・・・

道場に通わせてくれる、試合会場まで送迎してくれる、大きな声で心から応援してくれる、親御さんがおって・・・

自分たちを、この場所(試合会場)に立たせてもらえるよう、「強くしてくれる場所(道場)」と「強くしてくれる仲間」が存在して・・・

勝ち負けを自分に与えてくれる、相手選手がおって・・・

 

「決して、自分独りで「柔道」ができてる訳やないんやで!?」っちゅうことを・・・

子供たちに、身を以て感じてもらうことができる機会やったんやないんかな?って、俺は思ってる

 

もちろん・・・「教育」っていう観点から考えたら・・・

今日、それを伝えたから、経験してもらったからっていうて・・・明日から理解した行動を取ってくれるなんてことは、絶対にありえへんことは百も承知してる

 

せやけど・・・

云い続けてやることが、大事なんやと思う

伝え続けてやることが、大事なんやと思う

 

それが・・・彼らの心に、ホンマに届くのは・・・

1ヶ月後かも分かれへんし・・・半年後かも分かれへん

もしかしたら・・・10年後・・・20年後かも分かれへん

 

せやけど・・・

彼ら自身が・・・将来、何かの壁にぶつかった時・・・

「あのオッサン(北岡先生)・・・あんなこと云うとったなぁ?」って、思い出してくれたら・・・

それが、彼らの背中を押して、1mmでも前に進む材料になってくれなら・・・

俺は・・・そない思って止まん

 

 

いずれにしても・・・約2年9ヶ月ぶりの試合への参加

この大会が・・・如何なる形であれ、子供たちの心を揺さぶってくれてるであろうことを願ってる

 

 

 

最後になりましたが・・・

大会(有観客試合)を開催してくださった・・・加瀬先生および、関係者の皆様・・・

審判員の先生方、また、他道場の選手の皆様・・・

また・・・

大会開催に伴い、ご尽力いただきました皆々様に・・・

この場をお借りして、心より御礼申し上げたいと思います

ありがとうございました!

 

 

We Can Do It!

Yey!!

 

 

 

 

 

 

 

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【連絡先】
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(きたおか接骨院内)

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