8月8日・・・三重県に於いて、全国高校総体柔道競技の男子団体戦があった
宮城県の代表は・・・柴田高校
北岡道場の卒業生、「遠藤滉太」「小畑詩音」が、在籍してる高校や
滉太は・・・6月のに開催された、高校総体宮城県予選の数日前の練習で・・・肘の骨折と靱帯損傷の大怪我をしてしもうた
俺が、接骨院運営をしてるってこともあって・・・毎日のように、治療には通ってきたけど・・・
そんなに簡単に治る怪我でもなく・・・滉太は、高校生活最後の県大会を、ベストな状態で戦うことができへんかった
もちろん、怪我をしてなかったとしても・・・団体戦のメンバーに、選んでいただいたか?否か?は、分かれへんけど・・・彼にとっては、悔しい大会になってしもうた
詩音は・・・2年生ながら、団体戦のメンバーに選んでいただいとった
お世辞にも・・・素晴らしい勝ち方とは、言われへん試合内容やったけど・・・
それでも、決勝戦では・・・2-2で迎えた大将戦・・・
押しつぶされそうなくらいのプレッシャーの中・・・チームを優勝に導く戦いを見せてくれた
俺も・・・会場で応援してたねんけど・・・優勝が決まった瞬間、涙が止めどなく溢れてきて・・・
俺よりも、十分すぎるくらいデカくなった、滉太と詩音にしがみついて、大喜びをさせてもらったよ
ほんで・・・日に日に迫ってきた、全国高校総体(インターハイ)やったけど・・・
詩音が・・・ある理由で、試合に出場することができへんようになってもうた
この前の・・・「OB&OG会」に顔を出してくれた・・・詩音
その時には・・・
「高校総体は、副将で出場させていただきますので、チームに貢献できるように、頑張ってきたいと思います!」って、激励してくれた後輩や父兄の前で、意気込みを語ってたのに・・・
迎えた、試合当日
詩音は・・・試合には出場できへん
滉太は・・・出場できるんやろか?(「OB&OG会」の時には、「メンバーに入れるかどうか?まだ分かりません」って言うとったから)
俺は・・・ごっつい、気になっとった
初戦の相手チームは・・・国士舘高校っちゅうことは、彼らから聞いてたねんけど・・・
日本屈指の強豪校と対戦して・・・・・結果は、敗戦
俺は・・・インターネットの情報で、それを知った
晩・・・北岡道場の練習終わり
滉太から・・・メールが届いた
今日、インターハイの試合に、詩音の代わりに出ることになり、試合をしてきました
今までやってきた中で、楽しく自分の力を出し切れたかなと思っています
インターハイで、高校柔道は引退ですが、また大学に行って頑張ります!
今回、国士舘高校と戦ってみて、自分たちが思ってるよりも強くないなと感じたので、これからも頑張っていきたいと思います
宮城に帰ったら、道場に顔出しに行きます
色々と迷惑を掛けましたが、ありがとうございました!!
・・・・・って
これは・・・彼の「ケジメ」なんやろな?って、俺は勝手に解釈した
もちろん、高校に進学した時点で、俺の元(北岡道場)からは巣立っていってしまってはおるんやけど・・・
それでも・・・高校柔道の幕引きに対して、俺に投げてくれた彼の「ケジメ」やったんやろうな?って、俺はそない解釈をした
そのメールを見て、道場生たちに・・・
詩音が出場できへんかったこと・・・
滉太が代わりに出場したこと・・・
滉太が送ってきたメールの内容等を、伝えたねんけど・・・
「これでもかっ!?」っていうくらい・・・涙が出てきた
嗚咽してまうくらい泣いてしもうたねんけど・・・こみ上げてくる感情を、俺は抑えることができへんかった
詩音が出場できへんようになってもうたこと・・・
その詩音の代わりに、滉太が抜擢されたこと・・・
監督が、どのような意図で、詩音の代わりに滉太を抜擢してくださったのか?は分かれへんけど・・・・・
俺にとっては、この上ないくらいのドラマチックなシツエーションやったし・・・
また、それとは裏腹に・・・出場できへんかった詩音の気持ち・・・
ほんで、詩音の代わりに戦った滉太の気持ち・・・
いろんなことがグチャグチャに絡み合って・・・止めどなく、涙が溢れ出てきた
詩音には・・・来年、もう一回チャンスがある
今の状況を、「必然」と受け止めて・・・この先、どのように進んでいくんか?は・・・彼次第っちゅうとこやろう?
せやけど・・・滉太にとっては、ラストチャンスやったからね?
詩音には申し訳ないけど・・・インターハイの畳の上に立つことができて、ホンマに良かったなって思うよ
今から、約11年前・・・・・
小学校1年生の時、2歳年上の姉:沙季先輩といっしょに、姉弟で「北岡道場」の門を叩いた・・・滉太
当初・・・俺も若かったこともあったし、ガチガチに練習をして、勝ちに拘りまくってた道場体制の時期やった
せやのに・・・
4歳年下のSO(ウチの次男坊:当時3歳)といっしょに・・・道場の端っこで、チョロチョロチョロチョロして、まったく練習をせえへんかったことが・・・まるで、昨日のことのように思えるよ
俺の元におる時は・・・
「柔道」の「じ」の字も、よう教えてやれへんかったけど・・・
高校に進学して・・・素晴らしい師匠に出会って・・・素晴らし仲間に出会って・・・
心身ともに、素晴らしい成長を遂げてくれたこと・・・ホンマに、誇らしく思う
ええ『夢』を、見せてもらったよ
ホンマに、ありがとうやで!
滉太!
・・・いや・・・あえて、呼ばせてもらうよ
『たまごっち』
あなたの・・・これからの人生
あなたの・・・これからの活躍
陰ながら、応援しています!
それから・・・
いつどんな時でも、決して忘れないでください!
今までも・・・これからも・・・ほんで、今この瞬間でさえも・・・
あなたの背中を、両足で踏ん張って、力一杯、支えてくれてる・・・
「親父」と「お母さん」が、あなたの後ろにいることを!!
最後になりましたが・・・
ここまで面倒を見ていただき、育成してくださいました高校の監督に、心から感謝の意を表します!
ありがとうございました!!
元気出していこう!
READY! GO!!