6月1日(土)~3日(月)・・・石巻市総合体育館に於いて、「全国高校総体 宮城県予選」が開催された
俺は・・・仕事の都合上、2日(日)しか、応援に行くことができへんかってんけど・・・
その日は・・・(柴田高校の)詩音と恭佑が出場する、団体戦の決勝トーナメント・・・ほんで、海士、凜杜はじめ、北岡道場の卒業生数名の個人戦の1回戦を見ることができた(^^)
団体戦の結果は・・・
柴田高校が、見事に優勝を飾った
団体戦決勝・・・
対 東北高校との戦い(※柴田高校サイドから観戦)
先鋒・・・指導3 反則負け
次鋒・・・合わせ技 一本負け
中堅・・・合わせ技 一本勝ち
副将・・・引き分け
1-2で、リードを許したまま・・・大将「詩音」に託される場面になった
詩音が、一本勝ちをしたら・・・2-2に並んで、代表戦にもつれ込む
せやけど・・・
詩音が負けたら・・・当然、柴田高校は負ける
仮に、優勢勝ち(技あり勝ち)であったとしても・・・2-2にはなるけど、内容差で負ける
そんな大変なプレッシャーの中に、詩音は立たされとった
前2つ(先鋒、次鋒)が取られた時には・・・やむを得んことやと思うけど、何となく柴田高校の応援席に敗戦ムードが漂い始めた
逆に・・・東北高校応援席は、前2つを取ったことで勢いに乗って、メチャメチャ盛り上がりを見せる
そんな両チームの、応援席での対照的な様子が・・・俺の目には、客観的に映っとった
決勝戦開始直前は、柴田高校の応援席からも・・・
いけっ~!いけ!いけ!いけ!いけ!柴田っ~!!
とか・・・大声援(大合唱)が飛んでたねんけど・・・
副将戦くらいなると・・・
選手に対して、「頑張れっ~!」「諦めんなよっ!」「ここからっ!ここからっ!」って・・・応援席で各個人(ご父兄の方々)が疎らに言うのが、精一杯やったように俺は感じてた
(せやけど・・・それは、もしかしたら、(柴田高校サイドの)監督のご意向や父兄会の決まりで、(試合直前以外)試合中の応援に関しては、大合唱をせえへんようにしてるんかも知れへんから、俺の思い過ごしかも知れへん)
俺は・・・大声を出して、思いっきり応援席を盛り上げたいのは山々やったけど・・・
せやけど・・・俺は、柴田高校の父兄でも関係者でもあれへん
(もちろん、監督のご意向や父兄会の決まりなんかは分かれへん)
せやから、当然、立ち上がって・・・「いけ~!いけ!いけ!柴田っ!!」なんて、言うに言われへん
ただ・・・副将戦が終わるまで、拳を握り締めたまま、食い入るように試合を見ることしかできへんかった
(先鋒から副将までの選手は、俺の息子(北岡道場の卒業生)ではあれへんからな? ちなみに、恭佑は・・・準決勝戦から、エースの選手と交代して応援に回っとった)
そんな状況で、迎えた大将戦
詩音が、試合場の赤畳の一歩外に立った
俺は・・・東北高校の大声援の合間に、どデカい声で・・・
「詩音っ!! 最後やぞっ~!!」
・・・って、出る限りの声で叫んだ
詩音は・・・その俺の言葉に、頷いてくれた
俺は、その詩音を見た時・・・「いける!」って、確信した
俺は・・・彼が高校に入学してから、柔道の指導に携わったことは一切あれへん
もちろん・・・詩音を、この場で戦えるくらいの素晴らしい選手に育て上げてくださったのは・・・
柴田高校の狩野監督以外の誰でもないのは、言うまでもない事実
せやのに・・・あの瞬間だけは、なんでやろうか?
普段、彼のこと(練習内容、彼の実力、柔道に取り組む姿勢等)を、何ひとつ把握してへんにも拘らず・・・
心底、詩音を『信じる』ことができてる俺がおった
(※後日、詩音がメールをくれたねんけど・・・
「あの言葉で、色々考えてたことが吹っ飛んで、自分が勝つことだけに集中できました!」
って、言うてくれとった)
それは・・・大会出発前日
詩音が、俺の職場に挨拶に来てくれた時のこと・・・
※ちなみに、余談やけど・・・
詩音は、高校1年生の頃からずっと・・・
「ここぞ!」という大会の前には・・・必ず「明日から、〇〇の大会に行ってきます!」って、俺の所(職場や道場)に挨拶に来てくれとったねんで
(普段、俺は・・・この場(ブログ)で、あいつら(道場生、卒業生如何に拘らず)を、ものごっつい「アホ」呼ばわりしてしもうてるから・・・ここぞとばかりに、彼らの名誉のために記しとくけど・・・(笑))
卒業生の滉太先輩(現:上武大学1年生)も・・・高校時代の大会前は、ずっと俺の所に挨拶に来てくれとったし・・・
おかしな三人組(海士や恭佑や凜杜)も・・・大会前は、いつも俺の所に挨拶に来てくれる
もちろん、強制ではあれへんし・・・決して、俺が促した訳でもあれへん
あいつらが・・・ただ、「試合に向けての己の想い」を、俺(俺なんか)に伝えに来てくれるだけやねんけど・・・
ホンマに・・・頭の下がる思いを感じさせてもらえるくらい、素晴らしい「息子」達やねんで(^^)
ゴメン・・・話を元に戻すわな?
その時に、俺は・・・
詩音!
人間は・・・勝っても、負けても、少なからず「後悔」をする生き物や!
でも・・・
勝ったら、限りなく「後悔」は少ないやろうな?
せやけど・・・
負けたら、絶対に「後悔」するぞ
どんな形であれ、絶対に「後悔」する
せやから・・・
「後悔」したくなかったら、『必死』で戦ってこい!
『必死』でな!!
『必死』っちゅうのはな?・・・読んで字の如く「必ず死ぬ」って書くねんぞ!?
せやから・・・
お前が、ホンマに勝ちたいと思うんやったら・・・
『必死』で戦ってこい!
・・・・・・・そない伝えた
ほんで・・・
その時は・・・他に、恭佑や海士もおったから・・・
俺は・・・あとで、詩音にメールを送っておいた
2年半前・・・
高校進学に関して、俺と向き合って腹を割って話したことを覚えてるか?
何を得るために、そこ(柴田高校)を選んだんや?
この3日間は・・・その『集大成』やぞ!?
親父から・・・
あえて、在り来たりな言葉を贈るよ!!
死ぬ気で頑張れ!!
・・・っていう内容を・・・
詩音は・・・
はい!
死ぬ気で頑張ります!!
・・・そない、返事をくれとった
せやから・・・俺が「最後やぞっ!!」って叫んだ、そのたった一言には・・・それらの想いのすべてが詰まっとったっちゅう訳やねんな
もちろん・・・
それを受け入れてくれた(頷いてくれた)、詩音の「男気」にも、心から敬意を表したいと思う
ほんで、また・・・
3年間、ご指導いただいた狩野監督への恩返しは、もちろん・・・
コーチの先生への想い・・・
いっしょに戦う仲間への想い・・・
後輩たちへの想い・・・
この場所に引っ張ってくれた先輩達への想い・・・
また、親御さんはじめ、自分を支えてくれた周りの人達に対する感謝の想い・・・
それらすべてのこと(感謝の想い)が・・・「人」(の心)を限りなく強くするんやと、俺は思うねん
そう・・・
それらを背中に背負った時にこそ・・・「人」は、己の力以上の何かを発揮するんじゃないんかな?って、俺は思ってるんよ
せやから・・・
大変な場面やったけど・・・
俺自身も、それは重々分かっとったし・・・
彼にとっては、もしかしたら酷やったかも知れへんけど・・・
あえて・・・俺の想いと、ほんで「北岡道場の仲間」のことも、背中に背負ってもらおうと思って・・・俺は、メチャメチャ、どデカい声で叫んだねん
結果・・・
試合中盤に・・・寝技の攻防を上手く切り返して、詩音が抑え込んで「一本勝ち」した
詩音は・・・しっかりと、代表戦に繋げる大役を果たしてきよった
代表戦は・・・
柴田高校のエースの選手が、きっちり勝ち星をもぎ取ってきて・・・見事、柴田高校が優勝した
俺・・・涙が止まれへんかったよ
ホンマに・・・ホンマに・・・嬉しかった
ほんで・・・
翌3日(月)も・・・
「個人戦、優勝しました!」って・・・詩音から、ものごっつい嬉しい連絡をもらえた
詩音は・・・
団体、個人のダブル優勝で、宮城県予選を終えることができたようやった
小学校5年生の時に・・・北岡道場を訪ねて来てくれた「詩音」
ずんぐりむっくりで・・・体が硬くて・・・不器用で・・・ドンくさくて・・・正直、柔道のセンスなんて、欠片もあれへんかった
おまけに、あんなにデカい体をしてるくせに・・・
中学3年生の時までは・・・試合に負けては、俺に抱きしめられて泣いて・・・
また、練習でも・・・年下の選手にケチョンケチョンにやられては・・・ずっと、俺に抱きしめられて泣いとった
『漢』
『漢』の「追い出し会」
『金メダル』より大切なもの
せやけど、今回(最後の最後)は・・・
そのでっかいでっかい詩音に抱きしめられて・・・俺が、思いっきり泣かせてもらえたよ
ありがとう!
夏には・・・鹿児島県で、全国高校総体が開催される
『漢』は・・・宮城県の代表選手として、団体戦でも個人戦でも、きっと素晴らしい戦いをしてきてくれることやろう?
もちろん、そのためには・・・
あと2ヶ月・・・監督、コーチ、仲間と共に『死に物狂い』『必死』で、練習に取り組む必要があるのは、言うまでもあれへんけどな
いずれにしても・・・
詩音!
団体戦、個人戦共に・・・
優勝 おめでとう!
これからも、あなたの益々の活躍を期待しております!
最後になったけど・・・
素晴らしい感動と興奮をいただけたこと、心より感謝いたします!
ありがとうございました!!
そんで・・・
そんな、あなたのことを・・・
親父は、心から『誇り』に思っています!
余談やけど・・・
俺は・・・個人的に、この写真がものごっつい気に入ってる
この一枚の写真が、すべてを物語ってる
『北岡ファミリー』
※高校が違うから、凜杜(宮城農業)や元ちゃん(仙台三高)は映ってへんけど・・・
また、紳太郎と啓太も応援に来てくれとったのに、大事な場面では映ってへん
それより・・・恭太は、どこ行ったんじゃえ!?(^_^;)
こいつらみんな、子供の頃から何も変われへん
ただ・・・月日が経って、体がデカくなっただけのこと
兄貴分(滉太)がおって・・・詩音(本日のスーパースター)がおって・・・それを、大喜びしてる弟たち(高校生、中学生、小学生)がおって・・・ほんで、親父がおって・・・
ここには・・・一切、何ひとつ隔たりのない空間があるねん
最高に、自慢できる場所や!
ほんで・・・
こいつら・・・俺の「最高のバカ息子達」!
そして・・・
最後の最後になってしまいましたこと、お許しいただきたく存じます
柴田高校監督、狩野先生
詩音を、このような舞台で勝たせていただきましたこと、また、あらゆる面でご指導いただきましたこと、心より御礼申し上げます
ありがとうございました!
そして・・・団体優勝、おめでとうございます!
夏の全国高校総体での柴田高校の生徒さんたちのご活躍・・・陰ながら応援させていただきます!
We Can Do It!
Yey!!