2023年 6月

6月11日(日)・・・宮城県立武道館に於いて、中総体の仙台市予選が開催された

 

今回は・・・

YUTAKA(中3)のことを記させてもらおうと思う

『心』の進化を遂げる瞬間-熱血!北岡道場 仙台の子供柔道教室 (kitaoka-dojo.com)

 

YUTAKAとは・・・今から9年前、年長さんの時に出会った

当初は・・・柔道が嫌やったんやろなぁ?

しょっちゅう、マサキちゃん(お母さん)に「柔道に行きたくない」って訴えとったみたい

 

せやけど、俺は・・・

「どんなに嫌がっても・・・とにかく、道場に連れてきてくれたらええから」って、マサキちゃんに伝えた

 

マサキちゃんも、マサキちゃんで・・・YUTAKAから「行きたくない」っていう訴えがあっても、休ませることなく毎回の練習に、ちゃんと連れてきてくれた

 

赤帯巻いて・・・泣きべそかいて・・・人前では泣いてしもうて、しゃべることもできへんかった・・・YUTAKA

 

そんなYUTAKAも・・・もう中学3年生

いつからなんか?・・・下の子達の面倒は、率先して見てくれるし・・・困ってる者がおったら、手を貸してあげるし・・・礼儀正しく、真面目で一生懸命で・・・

誰が見ても、文句なし素晴らしい少年に成長してくれた

 

いつも、俺・・・

冗談半分で、マサキちゃんに伝える

「YUTAKA・・・すごい子やなぁ  マサキちゃんの子やと思われへんな!?」って(笑)

 

 

そんな、YUTAKAは・・・

今回・・・最後の中総体に挑んだ

 

 

【73㎏級】

1回戦は・・・シード

2回戦からの出場やった

 

2回戦、試合開始早々から・・・

ちっちゃい時から指導させてもらった「払い腰」で攻め続ける・・・YUTAKA

相手は・・・その「払い腰」に合わせて抱き着いて、後ろへ返すことを狙ってる

その攻防が・・・何べんか続いた

 

危うく返されそうになる場面もあったけど・・・それでも、YUTAKAは攻め続ける

 

相手は・・・自分から攻めることは限りなく少なく、返し技を狙って待つ展開やったから・・・「指導」

さらに・・・「指導」

 

そんな、試合展開で迎えた・・・試合終盤

残り試合時間14秒で・・・「待て」がかかった

 

このまま、14秒間、上手く凌いだ(逃げ切った)ら・・・「指導2」で、YUTAKAの勝ちや

 

その「待て」の僅かな間に・・・俺は迷った

 

「YUTAKA・・・もう「払い腰」は撃つな! 上手く凌げ(逃げろ)!」

 

そない言うべきか?

それとも・・・最後まで攻めさせるべきか?

 

 

結局・・・

俺はその言葉を伝えることをせんかった

 

奴のことやから・・・自ら守りに入ることは、きっとせえへん

最後の最後まで、攻めの姿勢で「払い腰」を撃ち続けるはずや

 

 

試合時間、残り1秒

 

YUTAKAが、最後に撃った「払い腰」・・・ドンピシャで、返し技を合わされた

・・・・・・・

一本負け・・・やった

 

彼の夏・・・

ほんで・・・俺の息子として、いっしょに戦う最後の大会が終わってしもうた

 

 

 

「上手く凌げ!」

そないアドバイスしてでも、勝たせてやるべきやったんか?・・・勝たせて、県大会に出場させてやるべきやったんか?

 

せやけど・・・

もし、仮に・・・上手く凌いでる間に、相手の技に上手く嵌ってしまって負けたとしたら???

「逃げたから負けた」

「攻めへんかったから負けた」

彼の心に、そないな想いを背負わせたままになってしまうんやないやろうか?

 

何もかもが、後の祭やけど・・・

そんな葛藤が、俺の心の中を堂々巡りしとった

 

 

私事やけど・・・

俺自身も、現役の頃・・・思いっきり攻め続けた(勝っても負けても、自分自身で納得した)試合に関しては、あんまり記憶には残ってへんねん

 

せやけど・・・

逃げ腰で負けた試合・・・守って手に入れた勝ち星etc・・・

そんな試合っちゅうのは・・・未だに、心のどっかでくすぶってる

 

きっと・・・自分自身に後悔してるからなんやろな?

 

もちろん・・・

その後悔が、大人になった今現在・・・「二度と同じ過ちをを繰り返す訳にはいかん」っていう後ろ盾になって、人生を歩めてるのも事実やけど・・・

 

せやけど・・・

彼は、まだ中学生

常々、「柔道を通じて大切なことを学んでほしい!」を、コンセプトに掲げてる俺の方針からしたら・・・最後の最後まで、攻め続ける姿勢を学んでもらいたい

そない考えるが故・・・

最後まで、攻めの姿勢を貫いてもらうことの方が良かったって・・・俺自身、そないな結論に至ってる

 

 

いずれにしても・・・「正解」なんかあれへん

 

ただ・・・

彼が、ちっちゃい時から、ずっと伝え続けてきた言葉

 

「思いっきり攻めて、返されて負けたんやったら、それは「負け」じゃない!」

「次につながる戦い方をせえ!」

 

思いっきり攻める・・・

次(将来)につながる・・・

 

そう・・・

俺は・・・「柔道を通じて大切なことを学んでほしい」

そない願って・・・今日まで、ずっと彼と接してきた

 

せやから・・・

今回の判断が・・・YUTAKAのこの先の将来のどっかで、いずれ点と点が線で結ばれる時が来てくれることを信じようと思う

 

 

彼自身・・・

年長さんから始めた・・・柔道

年長さんから通い始めた・・・北岡道場

年長さんから付き合い始めた・・・北岡の親父

 

YUTAKA!

何でもかまへん

1%でもかまへん

柔道を通じて、「大切な何か」を得ることはできましたか?

 

 

9年間・・・ずっと同じ言葉を云うてきたけど・・・

今回も同じ言葉を云うわ

 

「よう頑張ったな!」

 

 

大好きやぞ! YUTAKA!

その想いは・・・9年前から、何も変わってへんで

 

We Can Do It!

Yey!!

前回の記事に続いて・・・・・

『絆』・・・大切な息子&娘-熱血!北岡道場 仙台の子供柔道教室 (kitaoka-dojo.com)

 

まず・・・一旦、日にちを遡って・・・

5月27日(土)・・・RITO(新潟食糧農業大学3年)が、翌日に開催される「国体 宮城県予選」に出場するために帰仙したついでに、道場に汗を流しに来てくれた

 

彼も・・・帰仙するたびに、挨拶に来てくれるし、道場に遊びにも来てくれる

 

RITOが子供の頃・・・

先般記した、煌と同じように・・・

熱くなって、いっしょに笑って、いっしょに泣いて、時の叱って、ゲンコツ落として(もちろん、今はコンプライアンス的にNGやけど)・・・

たくさんの感動をもらって、思いっきり抱きしめて・・・道場を卒業していく時は、ものごっつい寂しくて・・・

 

そんな彼も・・・もう大学3年生

帰ってくるたびに、成長してる姿を見せてもらえるのが、何よりも嬉しく感じる

 

ありがとう! RITO!

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「中総体 名取市予選」が終わった後・・・

SO兄ぃが出場する、「国体 宮城県予選」の応援のために・・・急いで、県立武道館に向かった

 

向かってる途中・・・

分かれて会場に行ってくれてた、悠葉先生から連絡が来た

「SO・・・準決勝で負けた」って

 

結局・・・試合は終わってしもうたんやけど・・・

SO兄ぃを抱きしめるために・・・そのまま、県立武道館に向かった

 

 

会場に着いて・・・

SO兄ぃに会って・・・「お疲れさん」って言いながら、彼を抱きしめた

 

 

そんなことをしてたら・・・

向こうから・・・EIMI(26歳:東北高校卒業)が、ニコニコしながら近づいてきた

ほんで・・・

その後ろから・・・SATOMI(24歳:青森山田高校卒業)とTERUMI(仙台大学3年)が・・・

「北岡先生っ~♥」って、ニコニコしながら近づいてきた

 

(もちろん、3人共と握手とハグ

あの年齢の娘たちが・・・嫌がることもなく(ホンマは、爺さんとハグすんの嫌なんかな?)、ハグしてくれることにさえも嬉しさを感じる・・・52歳のお爺ちゃん(笑))

 

高橋三姉妹(実際には、四姉妹なんやけど・・・四女は柔道をせえへんかったから、俺の娘は三姉妹だけ)やった

 

 

彼女たちが、子供の頃・・・彼女たちとも、いろんな場所で、真剣な眼ン玉でいっしょに戦った

いっしょに戦いもしたし・・・普段の生活の中(道場)でも、真剣な眼ン玉で、泣いて、笑って、怒って・・・彼女たちとも、しっかりとした『絆』を築き上げることができたように、俺は感じてる

 

EIMIは・・・中学卒業まで、北岡道場で楽しみながら柔道を続けて・・・その後、悠葉先生の後を追って東北高校に進学して、佐藤明代監督の下、人生勉強をしてきた娘

SATOMIは・・・小学校卒業と同時に、青森山田中学~青森山田高校っていう、ハイレベルな中で柔道をしてきた娘

TERUMIは・・・小学校卒業と同時に、柔道を突き詰める選択をして・・・親元を離れて、埼玉県の強豪「東松山中学」に進学した

その後は・・・EIMIの後を追って、東北高校へ進学し・・・

大学生(仙台大学3年)である現在は・・・昨年の63㎏級の東北学生チャンピオンであり・・・講道館杯にも出場・・・また、その階級の選手にして「皇后杯」にまで出場するような選手になってる

 

 

そんな彼女たちは・・・「北岡道場」を卒業した後・・・

言葉では言い表されへんくらいの悲しい出来事に見舞われた

 

その時も・・・

俺は・・・いち早く、その場に駆けつけて・・・3人を、いっしょに外に連れ出して・・・

「我慢せんでもええから、思いっきり泣け」って言いながら、3人をいっぺんに抱きしめて、声を上げていっしょに泣いた

 

 

そんな・・・楽しいことや辛いこと、しんどいことやオモロイこと・・・

それらを・・・「これでもかっ!」って、共有してきたからこそ・・・

彼女たちとも・・・(RITOや他の卒業生と同様に)目には見えへん・・・ほんで、切っても切られへん・・・そんな『絆』でつながってられるんではないんかな?って、俺は思ってる

 

 

午前中・・・

煌の試合(中総体)を観戦して、感じた「想い」を抱いたまま・・・武道館で彼女たちに会って・・・俺自身、切実に感じたことは・・・

「やっぱり、俺らは・・・この3年間(コロナ騒動)で、「大切なもん」を忘れてしまってるんやないか?」っていうことに他ならへんかった

 

 

RITOにしても・・・SO兄ぃにしても・・・

承之介にしても・・・沙季にしても・・・

正也にしても・・・唯斗にしても・・・

晃にしても・・・恭太にしても・・・

啓太にしても・・・YAMATOにしても・・・

EIMIにしても・・・樹梨にしても・・・

(ゴメン、全員の名前を書かれへんくて・・・)

 

道場に帰ってきてくれた時・・・何故に、彼らをあんなに「誇らしく」感じることができるんか?

 

それは・・・

「強い(強かった)から・・・」なんていう・・・安っぽいもんでは、決してあれへん

 

試合「も」・・・

練習「も」・・・

遊び「も」・・・

真剣に・・・俺や仲間と向き合って・・・

一生懸命に・・・「思いやり」を持って・・・

思いっきり・・・いっしょに泣いて、笑って、怒って、ド突いてきたからに他なれへん

 

 

俺自身・・・

卒業生たちを・・・あんなに「誇らしく」思える

周りからも・・・

卒業生たちを・・・あんなに「誇らしく」、ほんで「格好よく」感じてもらえる

 

きっと・・・

彼ら(卒業生)の親御さんたちも・・・彼らを見て、(我が子ではあるけど)「誇らしく」感じてることと思う

 

それは・・・

彼らが、子供の頃・・・「この場所」で、何事に対しても、精一杯駆け抜けてきたからとちゃうんかな?

もちろん・・・

彼ら自身にも、その自負があるから・・・胸を張って「この場所」に帰ってこれるんやろうし・・・

 

いずれにしても・・・

あんなに、真っ直ぐでキラキラした目をした青年たち・・・なかなか、おれへんで

 

 

それらの「方程式」を、知ってるが故・・・

今、道場に在籍してる子供達も・・・誰からも、そない思ってもらえるような・・・

ほんで・・・

親御さんたち自身も・・・我が子を見て、そない思えるような・・・

そんな素晴らしい青年に育ってもらえたらなぁって・・・俺自身、そない願って止まん

 

We Can Do It!

Yey!!

 

 

 

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