この前の練習の時の話・・・
自由稽古(立ち技の乱取り)の前に・・・全員を集めて、結構大事な話をしとった
ほんなら・・・健ちゃん(小6)が、隣におった恭佑(中1)と海士(中1)と、よそ見をしながら話をしとった
俺、それ見つけて・・・健ちゃんに・・・
「どこ向いとんじゃ、ボケッ! お前、今、俺の話聞いとったんかっ!? 今、何の話しとったんじゃ!?言うてみぃ!! お前、もう練習せんでもええから、そこ(倉庫)に正座しとけっ!」って、練習から外したねん(^^)
(もちろん、健ちゃんのお母さんも練習を見学してたねんけど、親御さんがおるorおれへん、そんなことは俺にとっては、これっぽっちも関係なく、俺は平気で子供達に雷落とす(^o^))
※余談やけど・・・
俺は、中学生に対しては、ほとんど、その手のことに関しては何も言わへんようにしてる
それは、俺の子育ての持論やねんけど・・・子供に、「ああせえ!こうせえ!」って言うのは、小学校の間だけって決めてるねん(我が子に対しても、道場生に対しても)
小学生の間に徹底的に・・・物事の良し悪し、空気を読むこと、周りの人(親や仲間)に感謝の気持ちを持つこと、他人に迷惑をかけへんこと等々・・・時には、ゲンコツを落としてでも、しっかりと向き合って伝えるようにして・・・・・中学生になったら、一人の大人(男性、女性)として付き合うようにシフトして、『責任』は自分自身の背中に乗せるような空気を作るようにしてる・・・・・要するに、自己責任やな(^^)
だから・・・あえて、恭佑と海士には、何も言わへんかってんけど・・・・・
健ちゃんは、小学生やから・・・きっちり、とばっちりを受けたっちゅうわけやねん(^o^)
自由稽古の一本(約2分半)が終わった時、健ちゃんが俺のとこに来て・・・「反省してますから、練習に参加させてください!」って、泣きながら訴えてきよった
「アホかっ!? 2分や3分で反省できるくらいやったら、俺が大事な話してる時に、最初からよそ見なんかして、隣の人間とムダ話してるかっ!? 練習終わるまで(残り30分)、ずっと正座しとけっ!」って、また座らせたってん
そんなやり取りがあって、パッと振り返ったら・・・俺の目の前に、タケル(キャプテン)とSO(副キャプテン)が立ってんねん
タケル&SO:「俺らが、健ちゃんと話してきますから・・・」
・・・そない言うて、健ちゃんの元に行って、なんか話しとったわ
それに気付いたKOKOちゃん(副キャプテン)も・・・すかさず、健ちゃんの元に走り寄って・・・
俺、その時点で、嬉しくて嬉しくて、怒っとった顔が、思わずがほころんでまうくらい嬉しくてなぁ(^^)(^^)(^^)
せやけど・・・怒ってる手前、「おぅ、分かった」なんて、普通に対応したねんけど・・・
しばらくして・・・
タケル:「先生! 健ちゃん、反省してるようなので、話を聞いてあげてください」
健ちゃん:「これからは、先生が話をしてる時、ちゃんと話を聞くようにしますんで・・・反省してますんで、練習に参加させてください」
俺:「分かった! 物事やる時は、ケジメつけて、ちゃんとやれよ! 今日は、タケルとSOとKOKOちゃんの顔に免じて練習させるけど・・・今度は、許さんぞ!」
・・・そない言うて、事を終えたねんけど・・・
タケルもSOもKOKOちゃんも・・・小学生ながら、自分の立場を考え、道場内をまとめようと動いてくれてるねんなぁ~って・・・俺、ものごっつい嬉しくなった(^o^)
俺は、常々言うねんけど・・・
「柔道なんか、ナンボ強くても、社会に出てから通用せえへんような者はアカン!」って、思ってる
「子供の頃に、柔道が強い」ことよりも・・・今、学ぶべきことをしっかりと学んで、社会に出てからのコミュニケーション能力、リーダー的要素、空気を読める人、周りの人間に対して感謝のできる人、他人に迷惑をかけない人、他人の気持ちに気配り・心配りができる人、仲間がたくさんいる人・・・になってもらいたいと、俺は心から願ってる
自分のことしか考えへん様な人間ではアカン!
自分の利欲のために、他人を巻き込むようなことをしたらアカン!
自分がやられて嫌なことを、平気で他人にするような人間ではアカン!
・・・・・俺は、そない思うねん
だから・・・大切なことを伝えるために、子供達を一生懸命叱る
俺は・・・柔道の結果云々なんかで、子供達を叱ったことなんか、道場設立以来、いっぺんもあれへん
そのかわり・・・靴のかかとを踏んでたり、お茶碗に米粒残してたり、挨拶をせえへんかったり、親に対して暴言を吐いたり、柔道衣を大事にせえへんかったり、諦めた(投げた)試合をしたりしたら・・・しこたま怒り飛ばすよ
「柔道を通じて、大切なことを学んでほしい」・・・その想いがあるからやねんけどな
『柔道』は、良くも悪くも、縦の関係、横の関係が素晴らしい
その素晴らしい『柔道』を通じて、人生を歩んでいくための、大切なことを学んでほしいって、俺は思ってるねん
今は・・・一人っ子の家庭が多い
せやから、親は、どうしても子供を甘やかしてしまう(俺でさえ、悠葉先生がアルバイト、SOが友達の家に泊まりに行ったとかで、YAMATOが独りの時・・・普段と、明らかに対応が違って、YAMATOに対して、変に優しくなってまうもんな(^_^;))
おまけに、兄弟喧嘩っちゅうもんが出来へんし、家庭内で競い合う場面がない
ほんで、兄貴が叱られてるシーンを見て、「これは、やったらヤバイな(>_<)」って、空気を読むことを覚える場面もない
学校の先生も・・・子供の将来を見据えて、ゲンコツ落としてでも叱り飛ばしてくれる先生は、限りなく少ないのが現実や
おまけに、学校でさえも、社会に出た時に役立つやろう、ええ場面に遭遇することが少なくなってきてるって聞く
「少なくなってきてる」っていうより、「少なくしてる」んかなぁ~???
例えば・・・学芸会で、主役がぎょうさんおったり・・・等々
人生は、主役ばかりやなくて、「脇役」に徹することが必要な場面も、ぎょうさんあると思う
せやから、子供の頃に・・・真剣に競い合うことの大切さ・・・「脇役」に徹することの大切さ・・・を伝えてやることも大事やし・・・現実をしっかりと見据えて、今何をするべきか?を、真正面から向き合って、子供達に伝えてやることは、彼らの将来のために、ものごっつい必要なことやないんかなぁ~って、俺は感じるねん
「大人になったら、出来るようになるやろう」「ウチの子は、大丈夫やろう!」「自分自身(親御さん)もできてるし、そのうち出来るやろう」って、思ってる親御さんは結構多いと思うけど・・・実は、そんな簡単なもんやない
実際に、仕事で若いスタッフを指導したりしてても・・・自分のことしか考えてへんような行動をとることは少なくないし・・・「他人を思いやる「心」が貧しいなぁ~」って感じさせられることも、正直少なくない
いろんなことを含めて・・・哀しいかな?これが現実やわな
話を元に戻すけど・・・先生が大事な話をしてる時に、よそ見をして、他の連中としゃべてる
ほんなら当然、そいつらは周りの連中より遅れる訳やし・・・もっと先のことを見越して考えたら、社会に出た時に、人の話を聞かんと周りの連中から遅れを取ってたらどうなる?
当たり前のように・・・「お払い箱」や
即座に、首を切られることは無かったとしても、必然的に、信用は失ってしまうやん?
たった、それだけで・・・自分の社会生活にとって、マイナス要因やん?
ほんなら・・・大事な場面では、ちゃんと空気を読める子に、「今」しといてやったらええだけのことやろ!?
せやから、俺は・・・彼ら(小学生・幼児)を叱るねん
ほんで、中学生になったら、「自己責任」っちゅうもんを、あえて背負わせて・・・試合に負けたことも、自分が出遅れてることも、すべてが自分の責任であり、決して他人のせえにしたりせえへんような空気を作る
ほんで、良いことも悪いことも、すべての物事が「必然」として、自分の身に降りかかってくるってことを、身を以て感じてもらうようにしてるねん
まぁ・・・日頃から、そんな考えで道場の運営を心掛けてるねんけど・・・
要は・・・それを、見透かしたかのような、俺の求めてるもんの更に上を行く、タケルとSOとKOKOちゃんの「気配り」「目配り」「思いやり」が・・・ものごっつい嬉しい出来事やったっちゅう話(^o^)
せやけど・・・この流れを作ってくれた、前キャプテン「恭太」の功労はデカい
あいつは、ホンマに素晴らしいキャプテンやった
・・・・・というより、素晴らしいキャプテンに育ってくれた
親父さんから聞いたねんけど・・・
入会当時、恭太は学校でイジメらてたようやった
その恭太が・・・昨年一年キャプテンをやったことで・・・自分自身のことも含めて、道場内全体を良い雰囲気に持っていってくれる、頼もしいリーダーになってくれた
今は、学校内でも「リーダーシップ」を発揮してくれてるって聞くから、なおのこと素晴らしい
ホンマに、嬉しい限りや
※ちなみに・・・後になってもうたけど、健ちゃんの名誉のために記しておく(^^)
よそ見をして、しゃべっとったから、俺に叱られたけど・・・健ちゃん、入会した時からくらべたら、ものごっつい一生懸命、練習に取り組む子になった
2~3日前も、俺と寝技の乱取りしてたねんけど・・・ひと区切りついて、みんなが休憩してるのに、ずっと止めんと俺に喰らいついてきよった(お陰で、頑張りに押されて、茶色帯をゲットしたけどなぁ(^^))
お茶らけてる分、時々、俺に雷落とされるけど(笑)・・・高校生くらいになったら(俺の元を巣立ったあと)、ええ柔道家、ええ男になってくれるんとちゃうかな?
期待も込めて・・・奴とも、長い付き合いになりそうやわ(^O^)
俺は、願ってる
「道場の子達が・・・一人でも多く、「リーダー」になれる子に育って欲しい!」って
ある所で学んだねんけど・・・
『人が集まる法則』
人を集める人と、人が集まる人の違いは・・・
「ギラギラ」と「キラキラ」の違い!
「下の子の面倒を見る」っていう形作りは・・・悠葉コーチや晃コーチが、道場に在籍中に作り上げてくれたこと!
それを・・・RENやEIMI、悪ケン(高3連中)・・・沙季ちゃん、虎ちゃん、千葉ケン(高2連中)・・・夏っちゃん、正也、オッサン(高1連中)が、当たり前にように、引き継いでくれて・・・また、後輩たちに身を以て伝えてくれたことで・・・今、在籍中の中学生・上級生が、限りなく下の子達の面倒を見てくれてる
もはや、「北岡道場の伝統になった」っていうても過言やない
これに付け加えて・・・今回のような、タケルやSOやKOKOちゃんがやってくれたような、「気配り」「目配り」「思いやり」を持って、キラキラした目で、「リーダーシップ」を発揮できる子が育ってくれる「伝統」ができたら、なおのこと最高やと思うなぁ~
俺自身も、10年ほど前は・・・34~35歳で、若かったっちゅうのもあったんやろうけど・・・血走った目ン玉で、ギラギラしてたんやと思う
試合中、審判の先生に対し暴言を吐いたり、よその道場の先生方に対しても、失礼極まりない態度をとったことも、決して少なくなかったと思う
それと・・・子供達も、ギラギラした目ン玉で押さえつけられてた時期は、きっと誰も柔道に魅力を感じてへんかったんとちゃうんかな?
絶対に、キラキラした目で、いっしょに目標を見定めてくれる相棒(先生)がおる方が、嬉しいに決まってるもんな!
せやから、一時期・・・勝ち星が増えた時期、勢いに任せてガンガン前進してた時期・・・「何か?」を求めて、たくさんの人が集まってきた
せやけど・・・俺自身の、人間的な魅力の無さ、信念の無さ・・・そう、決して「北岡道場」に魅力があった訳やなかったから、その人達は瞬く間に離れていってもうた
そんな経験から、俺はたくさんのことを学ばせてもうた
人の心を動かすのは・・・『信念』と『情熱』
裏を返せば・・・これがなかったら、表面上は動いてるように見えても、「心」までは動かされへんっちゅうことや!
たくさんの失敗をして、たくさんのことを学んだからこそ・・・「今」がある
ほんで、「今」の俺自身があることによって、「今」の北岡道場がある
だからこそ・・・「柔道」だけやなくて、そういったことも含めた、大切なことを子供達に伝えていってやれる場所でないと、俺がやってることなんか、何の意味もあれへんねん!
「勝ち負け」なんか・・・二の次! 三の次!
「勝ち負け」以上に大切なことを、「柔道」を通じて学んでほしいと願ってる
歳を重ねて、45歳になった俺が・・・この先、子供達に伝えていってやれることは、何なんやろう?って・・・最近、よう考える
10年前・・・良くも悪くも、宮城県の少年柔道界に、一石を投じて引っ掻き回したのは、俺やと思ってる
宮城県出身でもない、どこのどいつかも分かれへん人間が、「北岡道場」を引っ提げて、たくさんの勝ち星を重ねて、あっという間に、毎年のように「優勝候補」と言われる道場になった
「勝ち」に、こだわってこだわって・・・とにかく全国を目指して、前へ前へと突き進んだ
そのことに関しては、良くも悪くも、自分の足跡やから、「後悔」はあるけど「納得」はしてる
せやけど、10年経って45歳になった今・・・俺自身、子供達に対して、どんな役割を果たせるんやろう?って考えた時・・・
「柔道のチャンピオンを育てよう!」・・・やなくて
「社会で役立つ人を育てよう!」
・・・・・それに尽きる!
今、俺にできること・・・
これから、俺にできること・・・
それらを踏まえた上で、立ち止まることなく・・・「与えられた環境の中で、最大限の努力をする」べし!!
2016年も、始まったばかりやと思ってたら、もう1月後半やん!?
2月21日(日)は、ライオンズ杯がある
今年も、きっと彼らから、たくさんの感動と興奮をもらえることやろう
そやから、負けてられへん!!
元気出していこう!
READY! GO!!