北岡道場通信

嬉しい出来事があった

 

先日・・・ウチの卒業生と、電話で話す機会があったねんけど・・・

その時・・・彼が、俺に言うてくれた

 

「北岡道場」に在籍していた時・・・

先生に・・・

ゲンコツ落とされたり・・・

キツイことや厳しいことを言われたり・・・

頭ごなしに方向性を示されたりしましたけど・・・

当時の自分に足りなかったものを的確に指摘していただき、自分の背中を押してくれたこと・・・今は、本当にありがたく思ってます

・・・・・って

 

 

在籍しとった時(中学生の頃)は・・・

俺に言われることとか、その方向性に対して、ものごっつい不満や疑問があったみたいで・・・

納得できへんことだらけやったらしいけど(笑)・・・

 

卒業した後・・・

ある人に出会って・・・仲間(同志)に出会って・・・自分自身が目標を持って行動しはじめたことで・・・

「独りで柔道ができてるんではない」

「他人に思いやりを持って行動しろ」

「周りに感謝の気持ちを忘れるな」etc・・・

自分の中に点在してた・・・先生に言われた、いくつもの言葉が線で結ばれました

・・・・・って、俺に言うてくれた

 

 

 

たとえば・・・

ひとつの物事を、搔い摘んでみても・・・俺は、こない考える

 

同じ「行動」をするにしても・・・

自分を中心に考えるのではなく・・・相手の気持ちを思いやったり・・・周りの人に感謝の気持ちを持ったり・・・

「それらを抱えて行動する」のと・・・

「それらを抱えずに行動する」のとでは・・・

大きな違いがある・・・・・って

 

その時点では分からんかったとしても・・・

その延長線上(近い将来&遠い将来)で学ぶこと、感じることの違いは、ものごっつい大きいやろうって・・・

俺は・・・そない信じてやまん

 

 

当時・・・彼との間で、こんな問答があった

 

中学校新人戦で、好成績を残した者は・・・12月下旬(23日~25日あたり)に、山形県で行われる強化合宿への参加に声が掛かるんやけど・・・

12月23日は・・・北岡道場の「納会」の日に、当たっとった

 

「中学校の強化合宿に呼ばれたので、行ってきます」

「ふ~ん  じゃあ、「納会」は、どないすんねん?」

「不参加でお願いします」

「「納会」って、どういう行事か分かってるか?」

はい  でも、合宿に呼ばれたんで行ってきます」

「そうか・・・  それやったら、そんなもん行かんでもええ!  今のお前やったら、行くだけ無駄や!」

「いや・・・でも・・・」

「俺が、何を云わんとしてるんか?・・・考えてこい!  ほんで・・・考えた上で、もういっぺん、お前の答えを持ってこい!」

「はい・・・ 分かりました」

 

 

結局・・・数日後も、訳の分からん御託を、俺の前に並べるもんやから(笑)・・・

俺は、下記のような内容を・・・彼に、伝えさせてもらった

 

 

「納会」っちゅうのは、ものごっつい「大切な行事」やと・・・俺は考えてる

行事自体は、飯食ったり、騒いだり等・・・なんてことのないことやけど・・・

問題は・・・「心」や

なんちゅうても・・・一年間、共に過ごした「仲間」や「周りの人たち」との締め括りの会なんやからな?

 

その「大切な行事」の意味を・・・ちょっとでも子供たちに感じてもらいたいからこそ・・・

本来の柔道の練習時間外であっても、そういった行事を行う時間を・・・俺は、あえて取ってる

 

 

せやけど・・・

時に、その「大切な行事」ですら、天秤に掛けなアカンくらい・・・双方が大事であろう事案が起こりうることがある

 

その時にこそ・・・

人間は、物事を真剣に考えるべき瞬間(とき)なんやないんかな?って、俺は思ってんねん

 

せやから・・・あえて、彼に考える時間を与えた

 

 

人間っちゅうのは・・・自分に与えられた空間や環境が、どうしても「当たり前」に感じてしまう生き物や

 

金が無くて・・・食うもんが無くて・・・

そんな時に、与えてもらった食事に関しては・・・如何なるもんであっても、ホンマに有難く「感謝の念」を抱きながら、いただくもんやけど・・・

日々の暮らしの中やと・・・どうしても、その「感謝の念」を忘れてしまいがちになる

これは嫌いだの、あれが食いたいだのと・・・贅沢極まりない言葉を淡々と吐き出しよる

 

もちろん、俺自身も・・・人間ができてへんから、そうした愚かな部分は大いにあるのは自覚してる

だからこそ・・・考えるべきなんやろな?って思う

 

人間は・・・

考えるから、答えが導き出せるし・・・

答えを導き出せたから・・・また、考えはじめる

 

俺自身、後に学ぶことなんやけど・・・

人間は・・・

悩むから、悟るし・・・

悟るから、また、悩む

・・・っていうのと、よう似とるんかも知れへんな?

 

 

せやから・・・

鉄は熱いうちに打ってやろうと思って・・・俺は彼を詰めた

 

誰のお陰で・・・試合で好成績を残せたんか?

誰のお陰で・・・強化合宿に呼んでもらえたんか?

誰のお陰で・・・自分は成長できたんか?

 

すべては・・・「仲間」や「周りの方々」のお陰やと、俺は思うぞって

 

 

一年間・・・

何べんも何べんも、投げ込みを受けてくれたパートナーへの感謝の想い

いっしょにキツイ練習をしてくれた仲間への感謝の想い

日々、送り迎えをしてくれた親御さんへの感謝の想い

応援してくれた父兄の方々への感謝の想い

指導してくれた先生への感謝の想い(自分で言うたら語弊があるけど)

それらを感じて、心底「感謝の念」を持つことに、大きな意味があるんやないんかな?って・・・俺は、思ってる

 

 

せやから・・・

その「感謝の念」を持つべき、大切な行事(「納会」)への参加を蹴ってまで、行く場所なんやからこそ・・・お前自身は、「大事なもん」を己自身の背中に背負え!

そう・・・仲間や周りに対する「感謝の念」っちゅうもんを抱えて・・・その場(強化合宿)に行け!

今は分からんやろうけど・・・・・

それらの想いを抱え込んで、その場に行くことが・・・これから先の、お前自身を変えることになる

・・・・・そない、彼に伝えた

 

 

当然のことやけど・・・

それらの想いを持って、強化合宿に参加したからって・・・「柔道」のスキルに関しては、わずか2~3日で向上なんかするはずあれへんで

そんなことは・・俺自身、百も承知や

 

せやけど・・・

それらの想いを持って・・・その時間を過ごすのと・・・

それらの想いを持たんと・・・その時間を過ごすのとでは・・・

その後の人生に於いて・・・手に入れるもんの差っちゅうのか?・・・「感受性」の差っちゅうのか?・・・

そういったもんの差は、限りなく大きいんやないやろうか?て、俺は思うんやなぁ?

 

 

実際に、彼自身は・・・

あの一件があったからこそ・・・次のステージでは、自分のことだけを考えるのではなく・・・

「仲間」や「周り」のことを想い・・・「仲間」や「周り」のために行動し・・・「仲間」や「周り」のために、本気で泣くことができました

・・・・・て、俺に言うてくれとった

 

 

俺の役割は・・・

彼らの「感受性」を、揺さぶってやること

彼らの「心」の湖面に、石を投げ入れてやること

 

それに伴って・・・

どない感じるんか?

どない動くんか?

・・・は・・・受け取る側の問題に尽きるけどな?

 

 

 

 

そんな彼は・・・

卒業する際、みんなから送ってもらった・・・「『追い出し会』で感じた、「感受性」の大切さ」っちゅうもんを・・・俺に伝えてくれた

 

『追い出し会』で感じた、あの温かさは・・・「感じた者」にしか分からないと思います

そして・・・

それは、時が経てば経つほど・・・

自分自身が、壁に当たれば当たるほど・・・

「責任」や「思いやり」「感謝」の気持ちとなって表れてくる!

・・・・・って

 

 

当時は・・・

何気なく過ごしとったって・・・

俺に対する反発もあったって・・・

嫌々やってたこともあったし・・・納得できへんことも仰山あったって・・・

 

おまけに・・・

特に「誰かのために・・・」なんてことは、感じてなかったってことも・・・彼は、俺に正直に話してくれとった

 

もっと、正直に言うたら・・・

「人より、ちょっと学業成績がいいからって・・・人より、ちょっと柔道の結果が出てるからって・・・

周りの連中を見下してた部分さえ・・・あの時の自分には、間違いなくあったと思います」って・・・自分自身を、蔑んどった

 

※これは・・・

その場の空気感とか、相手からの雰囲気を肌で感じ取って、俺自身が感じたことやから・・・文字にしたら、あんまり上手く伝われへんかも知れへんけど・・・

 

俺自身・・・

その内容を、正直に吐き出してきた彼に圧倒されてしもうて・・・

「お前・・・すごいな!?  それを正直に言えるってことは・・・今現在のお前自身の「人間性」が、あの時に比べて、何段階もレベルアップしてなかったら、言われへんことやと思うで!?」

・・・・・そうしか、返答ができへんかった

 

 

最後に彼は・・・こない言うてくれてた

「学業成績」や「学歴」も・・・確かに大切だと思います

自分が頑張ってること(柔道等)に対する「結果」も・・・確かに大切だとは思います

でも・・・「それ以上に、大切なことがあるんじゃないのかな?」ってことを、今は心の底から思えてます

 

あの時(中学3年生の時)・・・迷ってた選択肢のひとつ、高学歴の方の高校を選択していたとしたら・・・

今の自分より、学業成績は上がっていたかも知れません

でも・・・

今、自分が感じてる「大切なもの」には・・・きっと、気付けてなかったと思います

・・・・・って

 

 

俺自身が・・・あの時、彼に対して(もちろん、今現在の道場生たちに対しても)・・・

一番伝えたくて、一番学んでもらいたいと願ってたことを・・・彼は、自らの口から吐き出してくれた

 

 

俺は・・・思う

学歴や学業成績は・・・もちろん、大事!

柔道の結果も・・・もちろん、大事!

せやけど・・・

それ以上に、「大事なこと」がある!

 

 

じゃあ・・・その「大事なこと」って、いったい何やねん???

 

 

それは・・・言葉だけでは伝われへん

己自身で、感じるしかあれへんねんな?

 

壁に当たって・・・失敗して・・・蔑まれて・・・干されて・・・何かを失くして・・・

教科書には載ってへんことやからこそ・・・己自身で、感じて動くしかあれへんねんな?

 

 

 

 

曲がりなりにも・・・教育の場に立たせていただいて、20年弱の月日が流れた

子供たちに、学んでもらいたいと心から願ってることを・・・

「今日、伝えたことが・・・明日には、理解を得られるであろう」

・・・なんてことは・・・当然、思ってへんし・・・

教育って、そんなに容易いもんじゃないってことも、重々分かってる

 

俺の真意が伝わるのは・・・

1年後なのか?

5年後なのか?

はたまた・・・

30年後なんか?

もしかしたら、先に記した通り・・・

受け取る側の問題である以上・・・伝わる日が訪れへんかも知れへん

 

 

せやけど、今回・・・

それでも、伝え続けてやるってことの大切さを・・・あらためて、勉強させられた気がした

 

ここ(北岡道場)に在籍してる以上・・・

たとえ、子供たちから煙たがられても・・・「面倒くさいオッサンやなぁ」って思われたとしても・・・

俺は、俺のやり方で・・・俺の伝え方で・・・

子供たちに・・・「俺が大切やと信じてること」を伝えていこうと思ってる

 

 

 

 

ちなみに・・・この話には続きがある

 

俺は・・・一つのブログを書き上げるのに、結構な時間を要してしまう(一応、仕事もしてるから(笑))

この内容も・・・数日にわたって、時間を見つけては、ちょこちょこと書いとってんけど・・・

 

その書いてる最中に・・・

バカ息子・・・

「電話で話した後から・・・何となく、先生のこと、道場のことが、気になってました」って・・・

先日の土曜日・・・

道場に、いきなり現れて・・・今、記した内容を、道場生や父兄の前で話してくれた

 

 

 

「橋本恭太」

「準」スーパースターの凱旋-熱血!北岡道場 仙台の子供柔道教室 (kitaoka-dojo.com)

 

在籍当時・・・

屁理屈ばっかりこねて・・・屁みたいな男やったのに・・・

 

いつの間にか・・・

俺の手の届かへん場所に、羽ばたいていってしまったことと・・・

俺なんか、軽く追い越されてしまってたことに・・・

この上ない嬉しさが、込み上げてきた出来事やった

 

 

We Can Do It!

Yey!!

 

俺の本業は・・・接骨院業務

その接骨院に・・・開院当初から現在まで約20年、一人のお婆様(「福さん」と呼ばせていただこうと思う)がお出でくださる

御年・・・94歳

 

その福さんが・・・10月初旬に、お亡くなりになられた

 

 

俺は・・・福さんが、大好きやった

もちろん、「患者様」ではあるんやけど・・・

俺と明美さんのことを・・・ものごっつい、可愛がってくれたし・・・俺は、自分のお祖母ちゃんのような感覚でお付き合いさせていただいとった

 

 

接骨院に来院された際、真夏で炎天下になってしもうたり、雨や雪が降ったら・・・ご自宅まで、お送りさせていただくことは、もちろん・・・

家庭の都合で、施設にショートステイで入所したら・・・和菓子を持って、訪ねていったり・・・

近所の卸町フェスタ?が開催されたら・・・一緒に行こうって、誘ってみたり(お体の都合で、実際には行かれへんかってんけど)・・・

ほっともっとの「のり弁当」が好きで・・・よく頼まれて、買いに行ったり(いつも、俺の分まで買ってくれた)・・・

いろんなことを、教えていただいたし・・・いろんな話を、聞かせていただいた

 

 

実際に、福さんは・・・俺を、可愛がってくれとったんか?・・・それとも、普通に接してくれとっただけなんか?・・・・・は、俺には分からへん

せやけど・・・受け取る側の俺からしたら・・・

ものごっつい、可愛がってもらったって、心の底から感じてるし・・・

せやから、今回・・・

お顔を拝見しに、ご自宅に伺わせていただいたねんけど・・・俺、涙が止まれへんかったよ

 

 

 

俺は・・・そんな福さんから、「まごころ」をいただいたことがある

 

もう、10年以上前のことになるけど・・・

俺が「北岡道場」を設立して、数年が経った頃の話

 

30代後半やった俺は・・・俺より年上のご父兄たちとの狭間で、道場運営に頭打ちをしとった

人が信じられへんようになって、心が荒んでしもうて・・・

水曜日と土曜日に、道場に行くのが苦痛で苦痛で仕方のない日々を過ごしてた

 

人間っちゅうのは・・・愚かなもんで・・・

なかなか、自分自身の心の中を割り切られへんもんやよなぁ?

「柔道」は「柔道」・・・

「仕事」は「仕事」・・・

「家庭」は「家庭」・・・

そない線引きすることができへんかった俺は・・・

その頃・・・日常生活でも、ずっと嫌な思いを抱え込んだままでおった

 

正直・・・心の中はグチャグチャで、鬱的な状態でもあったと思う

それでも・・・仕事(接骨院業務)は、休むわけにもいかへん

 

せやけど・・・

割り切ろうと思えば思うほど・・・雁字搦めになってしもうて、負のスパイラルから抜け出されへんようになってしもうてた

自分の心の中が、窮屈で窮屈で・・・この上なく、シンドイ時期やった

 

 

そんな折やった

なんでやろう?・・・接骨院に来られた福さんが、俺に向かって、こない仰られた

 

「頑張んなきゃ、ダメだどぉ~  頑張んなきゃ、ダメなんだ!」

(宮城県の昔訛りの口調で・・・)

 

「何を、頑張れ!」とは言わず・・・すべてを見透かしてるかのように・・・ただただ、そう仰られた

 

俺は・・・その言葉が、俺自身の乾いた心を一瞬で潤わせてくれたように感じて・・・

「はい!」って言いながら・・・

奥歯を思いっ切り噛みしめて・・・福さんに悟られへんように声を押し殺して泣いた

 

 

実は、福さん・・・目が不自由(ものごっつい、弱視)な方で・・・

光は感じることはできるみたいやねんけど・・・実際には、ほとんど見えへん状態

 

せやから・・・

俺の落ち込んでる顔(もちろん、患者様に対しては、落ち込んだ顔なんかしてへんつもりでおったけど)なんかは、絶対に認識できへんはずやのに・・・

それに、道場運営のことなんか・・・福さんに話したことは、いっぺんもあれへんのに・・・

 

せやのに、いきなり・・・すべてを悟ってたかのように・・・

「頑張んなきゃ、ダメなんだ!」

・・・・・そない、俺に仰られた

 

目が不自由な分・・・来院されるたびに、俺の声のトーンなんかで、毎回何かを感じ取られとったんかも知れへんけど・・・

いずれにしても・・・

俺なんかのことを、気に掛けてくださってたってことも含めて・・・

ものごっつい嬉しくて・・・俺は、涙が止まれへんかった

 

 

もちろん・・・福さんからいただいたもんは、それだけではあれへんねんけど・・・

その一件は・・・当時の俺にとっては、ものごっつい衝撃的なことで・・・

それと同時に・・・前を向いて頑張れる力を与えていただいた、大きくて温かい、福さんの「まごころ」やったなぁ

 

 

最近、年を取ったんか?・・・また、仏教の勉強もしてるからなんか?も知れへんけど・・・

いろんな方々に支えられて(きて)・・・いろんな方々から助言をいただいて(きて)・・・いろんな方々から助けられて(きて)・・・

「『今』の自分っていうのが、ここに存在できてるんやろなぁ?」って、考えることが・・・ホンマに多くなった

 

 

俺の大好きな、大阿闍梨:酒井雄哉さんの本にも・・・こない書かれとったんやけど・・・

 

人は、自分で「生きてる」って思てるヤツほど、足元が見えてへん

いろんなものに「生かされてる」と分かってる人は、根っこや足元に目が向く

 

その「意味」っちゅうんか?・・・

その「答え」っちゅうんか?・・・

もちろん、自分自身が得心したら・・・それが、その人の「答え」っちゅうもんになるんやろうと思うんやけど・・・

 

俺自身は・・・

そのフレーズを、何べんも何べんも読み返して、己自身の人生と照らし合わせた結果・・・こないな解釈に結び付けた

 

 

自分で「生きてる」って思ってる人は・・・

「次は、あそこに行こう」・・・「次は、あれを得よう」・・・「次は、ああしてやろう」etc・・・

そない思って・・・背伸びをして、遠くを見ては、「もっと先へ、もっと先へ」って・・・足元には目を向けへん

 

せやけど・・・

 

いろんなものに「生かされてる」と思ってる人は・・・

「自分は・・・誰のお陰で、何のお陰で、この場に立っていられるんやろう?」って、今の自分の立ち位置・・・足元に目を向ける

それと同時に、後ろを振り返っては・・・

「今まで、どれだけの人に支えられてきたんやろう?  いろんな方々から、どれだけの言葉、どれだけの情、どれだけの想いをいただいてきたんやろう?  どれだけの人に、背中を押していただいたんやろう?」って考える

せやからこそ・・・

「次の一歩は、どこに向けて踏み出すんべきなんやろう?」って・・・「思いやり」を持って考える

 

 

「夢」や「目標」を持つことは・・・決して、悪いことではあれへんし・・・

また・・・

「我欲」や「利欲」を持つことも・・・誰かに否定されるような筋合いは一切あれへん

 

せやけど・・・

いっぺん立ち止まって・・・足元に、目を向けてみるのもええんとちゃうんかな?

ほんなら・・・

背伸びしてる時以上に・・・自分にとって、大切なもんが見えてくるような気がするなぁ?

 

 

日本には・・・ものごっつい、ええ言葉が存在しよるやんか?

 

『脚下照顧』

 

 

 

 

今回、あらためて・・・

それを、福さんから教えていただいた気がした

 

 

もう、福さんから・・・

何かを教えていただくことはできへんし・・・

いろんなお話を聞かせていただくこともできへん

 

せやけど・・・

福さんからいただいた、「まごころ」を・・・誰かに与えてあげることはできる

 

 

福さん

ありがとうございました!

ゆっくりと、お休みください

合掌

 

 

We Can Do It!

Yey!!

 

7月31日(土)・・・

沙季先生(仙台大学卒業) (※彼女は・・・「題名」に当てはまれへん、超スーパースターやで(^^))

準スーパースターは下記の人たち(笑)

仙台三高在学中の・・・元先輩

柴田高校在学中の・・・恭太先輩、清春先輩、健之介先輩、承之介先輩

・・・・・が、道場に遊びに来てくれた

 

沙季先生は・・・来年からの自分自身の方向性を模索中

元ちゃん、恭太、清春、健之介も・・・ある程度の方向性を決めて、その方向に動いてるっていう報告をもらった

承之介は・・・来年(2年次)、再来年(3年次)と、高校総体出場を目指して頑張るって言うとった

 

前回来てくれた詩音先輩も、もちろんやけど・・・

沙季先生はじめ、こんなに誇らしい先輩たちがいてくれる後輩たち(道場生たち)って・・・ホンマに、幸せやなぁって思うわ(^^)

 

ただ・・・こいつら(道場生たち)、いつものことやけど・・・こんなに誇らしい先輩方を、雑に扱いすぎ!(+_+)

心優! メチャメチャすごい先輩掴まえて、「沙季ちゃん」って呼ぶな!(^^;)

小僧! 恭太先輩を「熊」って呼ぶな!(^^;)

真生! 朔! 乱取りを、お願いしに行って、「承ちゃん! 俺とやろう!」って言うな!(^^;)

 

 

 

前回は・・・詩音先輩に対して、並べ立てた御託について記したけど・・・

今回は・・・恭太先輩に対して、並べ立てた御託について記そうと思う(笑)

 

 

今から3年前の冬・・・高校受験を控えた時期のこと

恭太は・・・柴田高校の柔道部監督から、お誘いをいただいとった

この上なく、ありがたい話やねんけど・・・恭太自身は、迷っとった

迷っとったっていうより・・・

しょうもない「プライド」が邪魔をして・・・抱え込まんでもええ「プライド」を捨て切れんと・・・己自身を、ドン底に突き落とすことを躊躇っとった

 

 

小学校6年生の時に・・・宮城県大会で準優勝をして、東北ブロックの強化選手にも選んでもらって・・・

その勢いで・・・

中学校でも・・・宮城県大会上位入賞、東北大会出場っていう、好成績を残しとったねんけど・・・

もしかしたら・・・

それ自体が・・・あいつ自身の「足枷」になっとたんかも知れへんな?

 

 

柴田高校に進学したら・・・周りは、強豪選手ばっかり

同じ道場の先輩たちでさえ・・・詩音を筆頭に、恭佑(令和2年度高校総体代替え試合、団体戦優勝の立役者)、海士(宮城県高校総体代替え試合、66㎏級優勝)っていう・・・えげつない連中が、名前を並べてる強豪高校

 

そこに、自分が入っても・・・

活躍できるどころか・・・活躍できへんことで・・・「弱くなった(結果を出せんなくなった)」ことで・・・

周りの人(同級生や友達)たちが、自分自身から離れていってしまうんじゃないか?

・・・・・っていう、彼なりのしょうもない悩みを抱えとったみたいやった(恭太、申し訳ない(^^;))

 

そんな感じやったから、彼が選択しようとしてた高校は・・・〇〇高校

ただ・・・〇〇高校に進学しようとした場合・・・その時点での彼の学業成績やと、ちょっと届いてない状態みたいやった

 

せやけど・・・

「これから、頑張って追い上げていけば、何とかなるのかな?って思ってます」って・・・俺に言うとった

それは、良しとしても・・・

「柴田高校じゃなく、〇〇高校で柔道をしても・・・柴田高校や強豪私立高校に負けないくらいの「努力」をすれば、宮城県高校総体だって勝てるんじゃないのかな?って、考えてます」っていう・・・「屁理屈」とも取れる言葉まで、俺に吐き出しよった

 

 

非常に申し訳ない言い方やけど・・・

俺には・・・恭太が吐き出す言葉は、「逃げ」や「言い訳」、また「屁理屈」をこねてるようにしか聞こえへんかったから・・・

俺は・・・恭太に云うた

 

〇〇高校に進学しても、「インターハイ(全国高校総体)に出場できるように、他の高校に負けへんくらいの努力をする」っちゅうのは・・・お前の本心か?

 

「はい」・・・頷く、恭太

 

そうか・・・

ほんなら・・・今日から、毎日、朝晩10km走れ! 

高校に入学してからのスタートやったら・・・限りなく、他の強豪高校の方が練習環境が整ってるし、練習相手も多いやろうし・・・お前の方が不利なのは否まれへん

お前の言葉が、「逃げ」じゃなく・・・前(将来)を向いての本心なんやったら・・・当然、今すぐに開始できるやろ?

 

「明日からやろう」「明後日からやろう」「高校に入学したらやろう」・・・

そないな浅はかな考えをしてるうちに、時間はすぐに経過していってしまう

せやから・・・

お前が「やる!」っていうてる「努力」っちゅうもんを、今日から徹底して実行せえ!

 

お父さんか、お母さんに、車で10kmの距離を測ってもらって・・・毎日毎日、朝晩10km・・・同じコースを走り続けろ

それと・・・今日から走り始めるに当たって、今日のタイムを計っとけ!

 

1ヶ月経ったら・・・お前が走るコースを、俺がチャリンコで並走してタイムを計ってやる

たった1ヶ月間でも・・・「目標(他の強豪高校の選手を倒して、インターハイに出場する)」に向かって・・・毎日毎日、お前の言う「努力」っちゅうもんをしとったなら・・・限りなく、タイムは縮まってるはずや

その時に・・・お前の「本心」っちゅうもんが、どんだけ本気なんか見定めてやる

「努力」するって、大見得切ったんやから・・・吐いた唾飲むなよ

 

(伏し目がちに、下を向く・・・恭太)

 

それと・・・もうひとつ

さっき・・・(勉強の方も)「これから、頑張って追い上げていけば、何とかなるのかな?って思ってます」って言うとったけど・・・

前々から・・・〇〇高校を選択しようって、ある程度、方向性が固まっとったんやろ?

その方向性が固まってから、今日に至るまで・・・「まだ届いてない状態」の学業に関して・・・どんだけの「努力」をしてんきたんや?

 

「塾(家庭教師?)にも行ってますし・・・それなりにやってました」って・・・恭太は、そない答えた

 

お前・・・アホかっ!?

今現実に、届いてないものに、手を架けようとしてるのに・・・「それなり」って、どういうことやねん!?

そんなもん・・・「努力」とは云わんやろ?

行き「たい」・・・なり「たい」・・・勝ち「たい」・・・

「I want to ~」っていう願望は・・・誰でも、持っとるんじゃ!

それを、現実のもんにするために・・・「やる」か?「やれへん」か?は・・・己自身やないか!?

 

 

〇〇高校は・・・確かに柴田高校よりも、学業レベルは上かも知れへん

せやけど・・・今現時点で、シンドイことからケツを捲ろうとしてる(毎日走ることもせえへん、我武者羅になって勉強することもせえへん)お前が・・・

仮に、〇〇高校に進学できたとしても・・・今と同じような気持ちで、3年間を過ごしたからって、一体何が手に入るねん?

「〇〇高校卒業」っていう学歴か?

そんなもんを備えてる奴は、世の中ナンボでもおるし・・・〇〇高校よりもレベルの高い高校の学歴を備えてる奴かって、世の中ゴロゴロおるやろ?

その中の一人になったからって・・・一体、お前の何が変わるねん?

そんなもん備えたからって・・・「お前自身」が変われへんかったら、どこの世界に行っても通用せえへんやろ?

 

 

確かに・・・学歴っちゅうもんは、「ない」よりは「ある」方がええと思うよ

せやけど・・それ(学歴)以上に、身に纏わなアカンもんがあるんとちゃうか?

それは、決して目には見えへんもんやけどな?

せやけど・・・目に見えるもん以上に、この先のお前自身の人生を支えてくれるもんに、間違いなくなるんとちゃうか?って、俺は思うよ

 

お前に、何べんも言うてきたやろ?

一番大事なのは・・・「結果」じゃないんよ!

『過程』・・・なんや!

 

 

柴田高校に行って・・・柔道を一生懸命取り組むのは・・・メチャメチャしんどいことや

でも・・・お前を真っすぐ見てくれて・・お前を導いてくれる・・・ほんで、お前の「弱い心」を常に管理してくれる・・・「師匠」がおる

その「師匠」の下で3年間、歯を食いしばってきたら・・・それから先の人生、その「「師匠」の存在」が、お前の心をきっと支えてくれるはずや

 

一方・・・

〇〇高校に行って・・・強豪校の選手に負けへん「努力」と、学業成績を維持する「努力」は・・・これもまた、メチャメチャしんどいことや

さっき言うたようなこと(毎日10km走ること等、学業成績が落ちへんように必死になること)を・・・己自身で自己管理をしながら、己を甘やかすことなく、3年間継続せなアカンねんからな?

もし、それを怠ったら(結果的に・・・しんどいことから、ケツを捲る形になるんやから)・・・お前には、何も残れへんくなってまうぞ?

 

どっちを選択しても・・・しんどいことは変われへん

己自身の将来と真剣に向き合おうとしたら・・・楽なことなんか、何ひとつあれへんねん

せやから・・・

目の前にあるしんどいこと(試練)から、逃げようとするな!

 

ちなみに・・・

後者が、きちんとできるくらいの漢なんやったら・・・お前は今、こんなとこで俺と話をしてへんやろうけどな?

 

・・・・・・・・・・(項垂れる、恭太)

 

 

くだらんプライドは捨てて・・・しんどいことや辛いことから顔を背けんと・・・柴田高校に行け!

そこで・・・

柔道「も」・・・勉強「も」・・・与えられた環境の中で最大限の努力をしてこい!

そないすることで・・・

きっと、「大切なもん」が見えてくるやろうし・・・きっと、「大切なもん」を手に入れることができよるわ

 

 

俺は・・・恭太に、そない伝えた

もちろん・・・知ちゃん(恭太の親父)と優子さん(恭太のママ)の意向を、前もって聞いての言動やったのは、言うまでもないけどな

 

 

恭太に関してもそうやし・・・

前回記した、詩音に関してもそうやけど・・・

中学3年生の少年に・・・「覚悟」を持たせるっていうのは、もしかしたら、ものごっつい酷なことなんかも知れへん

 

せやけど・・・

「いずれ持ってくれるであろう?」・・・なんていう、不明瞭な期待感より・・・

「今が「その時」に直面してるんやろな?」って考えて・・・

この先、如何なる場面に於いても・・・「覚悟」っちゅうもんが、どんだけ大事なことなんか?・・・「覚悟」っちゅうもんが、どんだけ己自身を奮い立たせてくれるんか?

・・・っちゅうことを伝えてやるべきやと、俺は思うんよ

 

「覚悟」を持って過ごした・・・高校3年間であっても・・・

「覚悟」を持たんと過ごした・・・高校3年間であっても・・・

時間にしたら・・・何ひとつ変わりはあれへん

 

せやけど・・・

「覚悟」を持って過ごしたことで・・・彼自身が得たもんは、計り知れへんほどのもんやったやろうな?って、俺は思う

 

恭太自身(もちろん、誰であっても)・・・

もう一人の自分自身(〇〇高校を選択した自分)とは、比べることは決してできへんけど・・・

その「答え」は・・・これからの人生で、己自身にきっと返ってくるはずや

 

 

結局、恭太は・・・柔道の結果としては、宮城県高校総体、団体戦も個人戦もタイトルを取ることはできへんかったけど・・・

せやけど、それは・・・

「結果」であって、「結果」に過ぎへん

大切なのは・・・『過程』や

彼が過ごした、『過程』の中には・・・彼にしか分かれへん、大切な大切なもんが山ほど詰まっとるねん!

 

 

そんな・・・恭太・・・

今回、道場に来てくれた時に・・・

「高校を卒業したら・・・一旦、柔道には線を引いて・・・新しいステージで、頑張ろうと思ってます」って・・・

 

3年前・・・

「屁理屈」ばっかりこねて・・・しんどいことから、逃げ出そうとしとった少年は・・・

俺の眼を見て・・・はっきりと、そない言うてくれとった

ちょっとだけ・・・ええ面構えになっとったわ(笑)(^^)

 

 

物事(柔道)からケツを捲らず・・・

しんどいことから逃げ出さず・・・

しっかりとした『過程』を踏んで、最後までやり遂げた人間にしか見えへん「景色」っちゅうもんがあるんやと・・・俺は思ってる

 

それは・・・ちょっと、かけ離れてしまうかも知れへんけど・・・

『卒業生 追い出し会』 ~伸びしろの塊たち~-熱血!北岡道場 仙台の子供柔道教室 (kitaoka-dojo.com)

 

 

 

「柔道だけを、しとったらええねん!」

俺は、決して・・・そんなことは言うつもりは、一切あれへん

 

でも、「環境」の中でこそ・・・人は、「成長」も「衰退」もしていくもんなんやないんやろか?って・・・俺は、そない思ってる

 

「師匠」がおって・・・

同じ志を持った「仲間」がおって・・・

後輩たちや、己が歩んだ足跡を、背中に背負い込んで・・・

両親、ほんで、自分を取り巻く、すべての方々に「感謝の念」を抱く

 

そんな、素晴らしい「環境」の中でおったなら・・・

きっと、己自身の「言い訳」や「弱い心」を・・・己自身で抑え込めることやろう?

 

 

すべての物事に対して・・・「自己管理」ができるんやったら、そのような場所を選択する必要はないと思うけど・・・

人間は・・・そんなに強い生き物じゃないからなぁ?

 

それは・・・「柔道」でも、「勉強」でも、他の何事でも同じ

それらすべてを、背中に背負い込んで・・・

与えられた環境の中で、最大限の「辛抱」と「努力」をすること

 

そう・・・『最大限の「辛抱」と「努力」をすること』・・やで

自分自身にウソをついとる者には、決して手に入れることはできへん

 

それが・・・

その者にとっての・・・素晴らしい『過程』に値することなんやないんかな?って・・・俺は、信じて止まん

 

 

ほんで・・・

そんな素晴らしい経験した上で、次のステージに上がるからこそ・・・

人間は・・・限りなく「成長」していくんやないやろうか?とも、俺は思う

 

そう・・・

自分が経験したこと・・・

自分が出会った人たち・・・

自分を支えてくれた人たち・・・

自分の一番のファンでおってくれた両親・・・

それらすべてが・・・『責任』っていう大きな大きな柱となって、己自身を支えてくれるんやから・・・

 

 

※捕捉しとくけど・・・

〇〇高校が良い悪いっていう内容を記してるんじゃないし・・・柴田高校が良い悪いっていう内容でもない

また・・・柔道が良い悪い、勉強が良い悪いっていうレベルの話でもない

 

まったく以て、俺の持論である・・・

「柔道「も」」・・・

「勉強「も」」・・・

「遊び「も」」・・・

「恋愛「も」」・・・

限られた時間の中・・・明日(未来)つながるように・・・

「何事も、「一生懸命」に取り組むことが大切なんや」っていうことを記してるだけやから・・・

どうか、ご理解いただきたい

 

 

 

 

しかし・・・

今回は・・・恭太のことをピックアップして記したけど・・・

前回記した、詩音にしても然り・・・

凜杜・・・桜想ちゃん・・・紳太郎・・・

毎年毎年・・・

俺・・・こんなことばっかり、やっとるなぁ(苦笑)

一番好きな『女性』と・・・-熱血!北岡道場 仙台の子供柔道教室 (kitaoka-dojo.com)

 

 

 

恭太!

清春!

健之介!

元!

お前らの「高校柔道」は・・・幕が下りたんかも知れへん

 

せやけど・・・

お前らの「人生」は・・・まだまだ、これからや!

 

どうか・・・

この3年間で培ったことを糧に・・・輝かしい未来へと、一歩ずつ一歩ずつ、歩みを止めることなく突き進んでいってほしいと願います!

ほんで・・・

お前らにしか見えへん、素晴らしい「景色」を見るために・・・さらなる「努力」を、決して怠らないでください!

 

歩みを止めたら・・・後退しかあれへんで!?

 

親父は・・・陰ながら、応援してます!

 

 

You Can Do It!

Yey!!

We Can Do It!

Yey!!

7月28日(水)・・・詩音先輩(現:日本体育大学2年)が、帰省に伴って道場に顔を出してくれた

暑い中やったけど・・・道場生たちには、ものごっついええ刺激になったんとちゃうんかな?って思うよ(^^)

 

それにしても・・・こいつら(道場生)は、スーパースターである大先輩を、雑に扱いすぎ!(+_+)

小僧! なんで、詩音先輩の頭持ってんねん!?(^^;)

びび! タメ口でしゃべるな!(^^;)

オネエ! 「詩音」って、呼び捨てすんな!(^^;)

 

 

今日は・・・

詩音先輩の思い出話を、ここで記させてもらおうと思う

『漢』-熱血!北岡道場 仙台の子供柔道教室 (kitaoka-dojo.com)

『漢』の「追い出し会」-熱血!北岡道場 仙台の子供柔道教室 (kitaoka-dojo.com)

『漢』の高校総体(集大成)-熱血!北岡道場 仙台の子供柔道教室 (kitaoka-dojo.com)

 

高校柔道生活では・・・全国高校総体ベスト8・・・東北大会優勝etc・・・って、輝かしい戦績を残した「詩音」やけど・・・

先のブログに掲載した通り・・・小中学校時代は、それはそれはアカンタレでなぁ?

しょっちゅう、俺の胸で泣いとった(今は、横に並んだら、見上げなアカンくらいデカいけど(^^;))

 

 

そんな・・・詩音

今は・・・日本体育大学で、レスリング部に所属してる

小学校時代から取り組んできた「柔道」に、一旦線を引いて・・・まったく違う世界に飛び込んで、「0(ゼロ)」から勝負をしてるねん

ホンマに、すごいことやと思うよ

 

 

高校時代・・・

東北チャンピオン、全国ベスト8っていう成績を残したにもかかわらず・・・まったく違う世界に飛び込むっちゅうのは、ホンマに勇気のいること

それができてしまう、「詩音」っていう人は・・・これから先の人生、どんな困難にブチ当たっても、胸を張って立ち向かっていくことやろうな?って・・・俺は、確信してる

ほんで・・・

確信してると同時に・・・心の底から、頭の下がる想いでもおる

 

 

俺は・・・子供たちに対して、「柔道」はよう教えてへんと思う

もちろん・・・組み方、投げ方、抑え方、崩し方、足の運び方etc・・・最低限のことは、指導させてもらってるけど・・・

俺が、教えてへん「柔道」っちゅうのは・・・「勝ち方」な?

 

俺自身、大学や実業団で柔道をしてきたから・・・

その時に学んだこと、その時に己自身で考えて身につけたこと、その時に人から盗んで手に入れたこと等を、子供たちに教えて・・・

毎日のように徹底して反復練習をさせて、悪いところを事細かに修正して・・・

そないしてたら・・・子供たちは、きっと試合で「勝つ」ことやろう?

 

全員が全員・・・全国大会上位入賞、東北チャンピオン、県チャンピオンになるとは言われへんけど・・・

(誤解を恐れんと記すけど)県内で、メダル(金銀銅に限らず)をぶら下げさせてやることくらいは、まったく難しことではあれへんと思ってる

 

 

でも、俺は・・・子供たちに対して、一切そんなことは教えへん

そんなことよりも・・・

柔道を通じて・・・師匠と出会ったことで・・・仲間と出会ったことで・・・ファミリーと出会ったことで・・・俺と出会ったことで・・・

それらを己の背中に背負い込んで・・・

「責任」っちゅうもんを抱え込んで・・・

この先の人生を歩んでいってもらえたらな?って願うが故に・・・日々、子供たちに対して御託を並べまくってる(笑)

 

 

そんな俺は・・・詩音に対しても、「これでもかっ!」っちゅうくらいの御託を並べ立てたことがある(^^;)

5年前の冬・・・詩音が高校進学で迷ってた時のこと

 

詩音は・・・プロレスラーになりたいっていう夢を、子供の頃から、ずっと抱いとった

高校進学を迎えるに至っても、その夢は潰えることなく・・・彼の心の中に存在してるようやった

 

 

詩音は・・・小学校時代、中学校時代、箸にも棒にもかかれへんような柔道の結果やったけど・・・

重量級っていうこともあってか?・・・柴田高校の柔道部監督はじめ、県内外のいくつかの高校の柔道部の監督から、お声掛けをいただいとった

それと同時に・・・

県内のレスリング部の監督からも、お声掛けをいただいとった

 

 

彼自身・・・

最終的には・・・柴田高校に進学して柔道をするか?・・・それとも、レスリング部のある高校に進学してレスリングを選択するか?の二つの選択肢で迷っとって・・・ある日、俺に相談しに来よった

 

柴田高校に進学して、柔道をすることを選択した場合・・・

インターハイに出場できるか?否か?なんていう保証は、どこにもあれへんし・・・

当然・・・その先(大学へ)の進学かって、まったく以て不明瞭やった

まして、中学時代の自分の柔道の戦績を考えたら・・・高校在学中に、インターハイに出場できる?なんていうことは・・・当時の彼自身には、現実的には考えられへんかったことやと思うし・・・

・・・っちゅうことは・・・当然、先行きはまったく以て手探りの状態やから、不安要素しかあれへん状態やった

 

ちなみに・・・

高校進学に伴い、レスリングを選択した場合には・・・

(柔道と比べての)競技人口の少なさ・・・また、彼の体重ともなると更に選手層は薄くなるが故・・・県チャンピオンになることも、試合をせんと「認定チャンピオン」(東北大会出場、全国大会出場)っていうことも、十分あり得る話やった

おまけに・・・3年後(高校卒業時)の大学進学に関しても、限りなく良い条件をご提示いただいとった

せやから・・・

「もし、プロレスラーになる夢が潰えたとしても・・・大学卒業っていう学歴を備えられるやろう?」っていう「打算」が、彼の言葉の端々から伝わってきた

 

 

俺は・・・詩音に言うた

お前・・・プロレスラーになりたいんやろ?

それやったら、そんな「打算」なんかいらんやろ!?

中学校を卒業したら、高校に進学せんと・・・高田道場でも、他の道場でもええから・・・「入門させてください!」って、頭を下げに行ったらええやないか?

 

・・・・・・・・・・(詩音:黙)

 

じゃあ・・・仮に、頭を下げに行ったとしよう?

それでも・・・「高校卒業してから、出直して来い!」って、先方に断られたらどないすんねん?

 

詩音は・・・

「それなら、高校卒業してから、また行こうと思います」って答えた

 

アホかっ!?

そんな「覚悟」しか持ち合わせてないんやったら、何の世界に行っても成功なんかするか!?

俺やったら・・・「どうしても、その道に進みたい!」っていう「覚悟」を持ったんやったら・・・

雨が降ろうが、槍が降ろうが、3日やろうが、1週間やろうが、蹴飛ばされようが、唾を吐きかけられようが・・・

入門を認めてもらえるまで、ずっとその場に土下座して想いを伝えるわ

 

そんな浅はかな「覚悟」で、針の穴ほどしかない小さな門(プロレスラーの世界)をくぐれる訳ないやろっ!?

少なからず・・・俺は、今までの人生、そないしてきたつもりでおるし・・・人生の大きな節目節目で、「覚悟」を持って己自身と対峙してきたつもりでおる

お前に、その「覚悟」はあるんか?

 

詩音は・・・伏し目がちに、首を横に振った

 

「偉そうに言うてる、お前はどうやねん?」って、言われてしまうかも知れへんから、言い訳がましく記しとくけど・・・(^^;)

詩音はじめ、道場生、もしかしたら、我が子にさえ言うたことがなかったかも知れんな?

 

俺は・・中学3年生の夏、大阪の実家を出て府外の高校で寮生活(柔道)をすることを、自ら親父に懇願した

俺が進学を希望した、和歌山北高校は県立高校で、越境入学っちゅうことになってしまうため、大阪府在住の人間には受験資格があれへん

せやから・・・中学3年生の2学期(9月)以降、和歌山県の中学校に転校して、電車とバスを乗り継いで中学校に通学しとった経緯がある

 

転校の手続き等こそ、親父や中学校の先生にお願いはしたけど・・・

今みたいに、柔道や野球っていうても、県外の高校に進学するなんてことは、限りなく少なかった時代やったし・・・

俺自身・・・子供ながらに、それなりの「覚悟」を持って望んだことやったと思う(そうじゃなかったら、あの親父や? 絶対に、認めへんかったと思うわ(笑))

そうやって、道を歩んできたからこそ・・・現実味のある「言霊」として、詩音に吐き出させてもらった

 

 

決して・・・「柔道してたらええねん!」っていうてる訳やない!

決して・・・「高校でレスリングするな!」っていうてる訳やない!

せやけど・・・

そんな大きな体して・・・切磋琢磨できる仲間(同じくらいの階級の選手)もおらんくて・・・「認定チャンピオン」って右手を挙げられることで・・・

3年後のお前に、何が残るねん!?

 

その挙げられた右手で、何かを掴めるほど、世の中は甘くないぞ!?

それやったら・・・人間、誰も苦労なんかせえへんわ!

 

お前自身・・・今、その「覚悟」っちゅうもんを持ち合わせてないんやったら・・・3年間で、「「覚悟」を身につけれるであろう?」場所を選択せえ!

それが・・・今の、お前自身がやるべきことや!

ほんで、それこそが・・・お前の将来の糧になるんじゃ!

 

 

数日後・・・詩音は・・・

「柴田高校に行って、柔道をします!」って・・・俺に、言いに来よった

 

もちろん、かなちゃん(詩音のお母さん)には・・・「勝手なことを、詩音に言うてしもうてゴメン」って謝ったのは言うまでもあれへんけどな(^^;)

でも、かなちゃんも・・・

「いいんです!  私も、どこかで、安全策を選ぼうとしてたのかも知れません  でも・・・心が育たない限り、何をやっても同じですよね?」って・・・そない言うてくれとった

 

 

 

5年前・・・

そないして・・・己の進みゆく道に、「覚悟」すら持ててなかった少年は・・・

高校3年間という時間の中・・・師匠の下で、「柔道を通じて大切なもの」を得たんやろなぁ?・・・・・素晴らしい青年になっとったわ

きっと彼は・・・その辛かった『過程』を糧に、この先の人生、迷うことなく真っすぐに歩み続けることやろう?

 

 

 

俺は・・・いつも、子供達(道場生)には伝えてるし・・・いつも、この場でも記してるつもりやけど・・・

 

「結果」は、「結果」であって・・・「結果」にしか過ぎへん!

せやけど・・・

「結果」よりも大切なのは・・・『過程』や!

『過程』が、何よりも大事やと俺は思ってる

 

きっと・・・

その大切にしてきた『過程』の先にこそ・・・

その本人にしか分かれへん・・・「結果」以上の『結果』があるんやと、俺は思う

 

 

余談やけど・・・

俺自身、若い頃・・・どんだけ理不尽なことを抱え込んでも・・・

奥歯を噛みしめながら将来を見据えて・・・「自分なら・・・きっと、やり遂げれる!」、そう己を信じて「辛抱と努力」をしてきた

・・・・・つもりでおる(笑)

 

それは・・・

金持ちになるためでもなく・・・大きな会社を運営するためでもなく・・・地位や名誉を手にするためでもなく・・・

もちろん・・・それらも、あったらええことやねんけど・・・

 

そんなことよりも・・・もっともっと前の段階として・・・

如何なる場合であっても・・・

如何なる場面であっても・・・

 

「我が子に胸を張ってられること!」

 

それを大前提として、人生を歩んできた

 

もちろん・・・今現在も、そこは一切ブレてへんつもりでおる

せやから、今でも・・・明美さん(女房)に・・・

「この選択は・・・REN(長男)に、胸を張ってられるかな?」

「この行動は・・・SO(次男)に、胸を張ってられるかな?」

・・・・・って・・・些細なことであっても、時折、確認することさえある

 

それは・・・なんでなのか?

きっと・・・「結果」じゃなく、己の『足跡』を子供たちに残したいと思ってるからやろな?

 

 

明美さんのお義母さんからもらった、どこかの寺院の冊子に書いとった(俺のバイブルやから、ずっと大切に持ち歩いてるけど(^^))

子供は・・・親の言うことは聞かん

子供は・・・親のやったことしかやらん

・・・・・って

 

 

何が正しいんか?

何が間違ってるんか?

現実社会の中に・・・100点満点の答案用紙なんちゅうもんはない

 

己自身が納得したことが・・・(その時々の)答えなんやと思う

せやから・・・今日の「答え」と、明日の「答え」は違う場合もある

人間は生きてるんやから・・・日々、進化してるんやから・・・「答え」は、違って当然や!

 

ただ・・・「答え」を出す時に・・・

周りに流されることなく・・・楽な方に身を委ねることなく・・・

己自身の(近い&遠い)将来を見据えて考えた方が・・・絶対に、俺はええと思う

今日、やったことも・・・やれへんかったことも・・・すべての物事が、「明日(未来)」につながってしまうんから・・・

 

もちろん・・・

「明日、自分自身が生きてる保証なんかどこにもない!」っていう観点から考えたら、ものごっつい矛盾した話になってしまうねんで?

 

それでも・・・

楽な方を選択したり・・・周りに流されて選択したりすることなく・・・

明日につながる、『過程』を大切にした方が・・・俺は、ええと思うねん

 

 

取り留めのない話になってしもうたけど・・・

俺は、これからも・・・道場生たちに対して、そういったことを伝えていってやりたいと思う

 

詩音!

いや・・・

詩音だけに限らず・・・卒業生諸君!

ほんで・・・道場生諸君!

 

あなたたちの未来が、輝かしいものになってもらいたいと・・・

親父は・・・心から祈ってます!

 

みんな、頑張ってるやろうし・・・頑張ってるのは知ってるけど・・・

それでも、敢えて云うとく

頑張れ!!

 

You Can Do It!

Yey!!

We Can Do It!

Yey!!

ちょっと、時間が経ってしもうたけど・・・

6月12日(土)~13日(日)・・・宮城県立武道館に於いて「中総体 仙台市予選」・・・また、七ヶ浜中学校に於いて「中総体 宮城郡予選」が開催された

結果・・・

啓太(66㎏級)・・・準優勝

樹梨っぺ(57㎏級)・・・準優勝

琳ちゃん(48㎏級)・・・優勝

立っちゃん、海伸、YAMATO、逞、一颯、優音は・・・各階級にて、1~2回戦敗退

・・・・・っちゅう結果やった

 

仙台市は・・・12日(土)に、女子の個人戦を終えたみたいやねんけど・・・

試合が終わって・・・夕方、道場の練習に来て、俺に結果を報告してくれた「樹梨っぺ」の目から、涙がこぼれ落ちてた

 

きっと、彼女は・・・

優勝するつもりで・・・この大会に挑んでたことやと思う

いや・・・

優勝するつもりで・・・日々の練習に取り組んでたことやと思う

 

 

樹梨っぺは・・・恭佑(今春、柴田高校を卒業した)の妹

今現在は・・・身長が高くて、スラッとして、モデルみたいな体形をしてる・・・可愛い子

 

ちなみに・・・同じ兄妹でも・・・

樹梨っぺは・・・8頭身

恭佑は・・・3頭身(笑)

 

恭佑が、柔道をしとったことで・・・ちっちゃい時から、試合会場に来たり、道場の行事に参加したり・・・しょっちゅう、俺とも顔を合わせとったけど、道場に入会することはせえへんかった

 

せやけど・・・

小学校4年生の時に・・・篤さん(親父さん)から、お許しが出て・・・道場に入会してくれた

それから・・・早いもんで、樹梨っぺとは、もう5年の付き合いになる

 

 

その樹梨っぺ・・・数か月前から、エンジン全開で、練習に取り組むようになった

前々から、それなりに一生懸命頑張る子やったし・・・手足も長いもんやから、彼女が放つ「内股」には、目を見張るもんがあったねんけど・・・

数か月前くらいからは・・・誰に言われるでもなく(もちろん、俺は柔道のことに関しては、一切言うはずもあれへんし(笑))、他の誰よりも真剣に取り組むようになりよった

 

でも、ウチの連中(今までの卒業生たちも、そうやったけど・・・)・・・

樹梨っぺに限らず・・・「ある時期」を迎えたら、皆、エンジン全開で取り組ようになりよるんよな?

 

その「ある時期」は、人それぞれ違うけど・・・

でも・・・

「ある時期」まで、あんだけ遊び半分でやってた連中たちが・・・いつしか自分自身でスイッチを入れて、全力で取り組み始める姿勢には・・・俺自身、いつも驚かされる

 

 

俺は・・・常々、思ってるねんけど・・・

『自由』っていうことほど・・・

『不自由』なことはない!

・・・・・って

 

なんでか?・・・

それは・・・「自己責任」として、すべてが己自身の身に降りかかってきてしまうからやな?

 

 

せやから、俺は・・・子供たちに言う

 

「「やる」も「やれへん」も・・・お前らの自由や!」って

ただ・・・

「今、この瞬間・・・この与えられた環境の中で・・・最大限の努力をせえへん者に、輝かしい明日(未来)は、絶対に来えへんぞ!」

「今、この与えられた環境の中で、最大限の努力をせえへん者に、夢を語る資格はないぞ!」って

 

 

これは・・・「柔道」でも、「勉強」でも、「サッカー」でも、「野球」でも・・・みな同じやと、俺は思ってる

 

何事に対してでも・・・

「与えられた環境の中で、最大限の努力をする!」

 

簡単そうに思うけど・・・なかなか難しいことやと思う

だって・・・

『自己責任』とか『感謝の念』がなかったら・・・絶対に、できへんことやからな?

 

 

やらされてるから・・・手を抜くんやろうし・・・

嫌々やってるから・・・成果が上がらんのやろうし・・・

 

その環境があるのとか・・・

その場所があるのとか・・・

仲間がおるのとか・・・

親や先生がおるのとか・・・

その場所に行けるのとか・・・

それらを、これっぽっちでも「当たり前」なんて思っとる内は・・・なかなか、できへんことやろうと俺は思う

 

 

せやから・・・

毎回毎回、道場の練習前や練習後の整列の時に・・・

冗談を交えながら話してる、俺の「くだらん談義」を・・・

ちゃんと聞いてるか?・・・聞いてへんか?・・・でも、だいぶ違うはずや

 

誤解を恐れずに記してるけど・・・

これは・・・俺が、「大事なこと」「素晴らしいこと」を言うてるってことではなくて・・・

「親」以外の「第三者」が言うってことに・・・大きな意味があるっていうことやで?

 

 

ほんで・・・ちゃんと聞いてる者たちも・・・

それを、どのように受け止めてるんか?

ほんで、心の中のどこに位置づけてるんか?

 

それは・・・子供たち、皆それぞれなんやろうけど・・・

ちゃんと話を聞いてて・・・それらの「点」と「点」が「線」で結ばれ始めた時にこそ・・・

「ある時期」を迎えるてくれるんかも知れへんな?

 

そう・・・

『自己責任』っちゅうもんと・・・

自分を取り巻く、すべての方達に対しての『感謝の念』っちゅうもんを・・・

しっかりと、背中に背負い込んでくれて・・・

 

 

 

話が脱線してしもうたな(^^;)

 

いずれにしても・・・

樹梨っぺ!

県大会まで・・・あと2週間、追い込める時間がある

 

人に追い込まれるんやなくて・・・

己自身で・・・己自身を・・・どこまで追い込めるんか?

そう・・・

己自身に、ウソをつけへんことが大事なんやぞ!

 

自分自身を、大きな大きな舞台に連れていってやれ!

 

親父は・・・

その姿を見せてもらえることに、「希望」を持っとくよ

 

You Can Do It!

Yey!!

We Can Do It!

Yey!!

 

 

 

 

6月5日~7日・・・「高校総体 宮城県予選」が開催された

もちろん、こんなご時世やから・・・当然、無観客試合やってんけど・・・

 

全体的な結果としては・・・

ウチの卒業生が在籍させていただいてる柴田高校(恭太・清春・健吉・SO・桜想・承吉・紳太郎)は・・・

男子団体・・・準決勝敗退

女子団体・・・準優勝

・・・・・やった

 

ほんで・・・もう一校

仙台第三高校(元ちゃん)は・・・

予選リーグ敗退・・・やった

その予選リーグで、柴田高校と当たった時・・・元ちゃんVS清春のカードが実現

卒業生同士の夢のような対決は・・・清春(柴田高校)に軍配が上がった(^^)

 

 

柴田高校は・・・

数年前・・・沙季先輩(6期生)と夏光先輩(7期生)が・・・20年ぶり?15年ぶり?くらいに、強豪東北高校を破って、女子団体を優勝に導いたのを皮切りに・・・

男子団体も・・・

滉太先輩(8期生)の時代・・・

詩音先輩(9期生)の時代・・・

恭佑先輩&海士先輩(10期生)の時代・・・って・・・

柴田高校が3連覇を成し遂げとってんけど・・・

今回は・・・残念ながら、準決勝で敗退してしもうた

 

 

ウチの卒業生(高校3年生の連中(恭太・健之介・清春・元))に関しては・・・

高校総体っていう、彼らが目標にしとった大きな大会が終わってしもうたんやけど・・・

高校柔道を通じて学んだことは・・・彼らの、これからの人生に大いに役立つことは間違いないと思う

 

せやから・・・

どうか、この先の人生・・・自信を持って、歩んでいってほしいと願う!

 

 

 

 

今日は・・・この場を借りて、私事で申し訳ないねんけど・・・

その大会に出場した、ウチの次男坊(SO:柴田高校2年)のことを記させてもらおうと思う

 

 

団体戦先鋒で出場した、SO・・・予選リーグ3試合、ほんで、決勝トーナメントに入ってからも、「仲間に迷惑をかける訳にはいかへん!」っちゅう想いが、心の中に大きくあったんか?

決勝トーナメント準決勝を迎えるまでは・・・ずっと、一本勝ちで上がってきとった

 

準決勝戦でも・・・(翌日の個人戦で)73㎏級のチャンピオンになるような選手と互角に渡り合っとったし・・・自分自身の団体戦での役割を果たすべく、果敢に攻めていってたように感じた(※すべて・・・送られてきた、動画を見せていただいた内容)

 

 

ただ・・・

個人戦では・・・準々決勝敗退(ベスト8)っていう、自分自身でも想定してへんかったであろう、不甲斐ない結果に終わってしもうとった

 

せやけど、俺は・・・

「成るべくして、成った結果」

・・・・・やろなぁ?って・・・そない、思ってる

 

 

 

試合の数日前・・・SOから、トーナメント表を見せられた

SO自身は・・・第二シード(新人戦で準優勝してるから)

第一シードは、新人戦の優勝者(A選手):(彼とは、反対ブロックやな)

その反対ブロックで、順当に勝ち上がったら、A選手と準決勝で戦うであろう選手は、第三シードの選手(B選手)

SOは・・・そのB選手にも、全国高校選手権の予選で負けてる

 

自分自身が負けたことのある、A選手、B選手共に、反対ブロックにおるっていう、トーナメント内容やった

 

俺は、SOに・・・どないなもんか?を投げかけてみた

SO曰く・・・

「反対ブロックに、強い(自分が負けた)選手が集まってて、潰し合いになる   自分のブロックの方は・・・戦ったことはないけど、(トーナメントで順当に勝ち上がっていけば、当たるであろう選手の)中学校時代を知ってるし・・・多分、いけると思う」っていう、コメントやった

 

俺は・・・そのSOの言動の端々から・・・

「(あくまで、なんとなくやけど)SOが、今回の試合を落とすとしたら・・・準々決勝、もしくは準決勝やろな?」って・・・そない感じながら、彼の話を聞いとった

 

でも、俺は・・・その感じたことを、口には出せへんかった

我が息子ではあるものの・・・今は、狩野監督に預かっていただいてるんやから、俺がとやかく口を出す立場でないと思ったし・・・

それに・・・

仮に伝えたとして、その時だけ(今回)の勝利を得たとしても・・・彼の為にはならんやろうからなぁ?って思ったから

 

彼自身が、この先の人生を歩むにあたって・・・

「大切なこと」を、己自身で気付いてもらわん限りは、何の勉強にもならんやろうし・・・

今回学ばへんかったら、きっと、どっかで頭打ちをしよるやろうし・・・

俺は、そないなことを総合して・・・その場では、あえて詳しい話はせえへんようにしといた

 

せやけど・・・その反面・・・

俺の思いとは裏腹に・・・彼自身が試合当日までに、また、その場に至った瞬間であってでも・・・己のやるべきことに気付くことができたなら・・・

「もしかしたら・・・優勝に手が掛かるかも知れんな?」っても・・・俺は、思っとった

 

 

 

数日後・・・試合に出発する前日・・・

俺は・・・子供の頃から伝えてきた内容を、短い言葉に集約して、一言だけSOに投げた

「ライオンは、うさぎを狩る時も、全力で狩るって聞くで?  それを、徹底せえへんかったら・・・足元をすくわれるで!?」って

 

※誤解してほしくないけど・・・

SO自身が「ライオン」で、対戦する他の選手が「うさぎ」って言うてる訳では、決してあれへんで

 

畳の上に立つ選手たちは・・・皆、同じ想いで、その「頂」を目指して戦いに挑んできてる

せやから・・・

過去に、自分が負けた相手やろうが・・・自分が勝ったことのある相手やろうが・・・初めて対戦する相手やろうが・・・そんなことは、「その場」に立った時には一切関係あれへん

「すべての対峙した相手に対して、すべての瞬間を、全力で挑むことが大事なんやで!?」っていうことを、例える意味で言うたんやで?

どうか、その部分をご理解した上で、お読みいただきたい!

 

 

そう・・・

その一戦、一戦には・・・実績も、戦績も、有利も、不利も関係あれへんねん

 

勝負の世界は・・・

「強い者が勝つ」んじゃないねん!

「勝った者が強い」ねん!

・・・・・から

 

 

結果は・・・

前述した通り・・・準々決勝で敗退(ベスト8)っていう結果に終わった

ほんで・・・

SOが、準々決勝で敗退した相手選手は・・・準決勝、決勝戦を制して、見事、インターハイ出場を手にした

 

 

俺は・・・SOに聞いた

「仮に・・・お前が、決勝戦まで上がってたとして、以前に負けたことのあるA選手やB選手との戦いに挑む気持ちと・・・準々決勝の選手との戦いに挑む気持ちは、いっしょやったか?」

彼は・・・伏し目がちに、首を小さく横に振った

「ナメとったやろ?」

「(小さく首を縦に振ったあと・・・)  (SOが負けた選手の)団体戦の試合内容も見てたけど・・・自分が互角に戦えた選手(73㎏級のチャンピオン)にも、結構やられてたし・・・これやったら「いけるな」って思ってた」

「そうか・・・  それが、今回のお前の敗因やろな!?」

SOは・・・小さく頷いとった

 

 

俺は・・・道場の子供たちに対して、いろんなことを言い聞かせる

先日も・・・道場生全員に対して、「うさぎと亀」の話をさせてもうた

「うさぎは、亀に負けたんやない!  うさぎは・・・己自身に負けたんや!  己自身の「慢心」に負けたんやぞ!」って

 

我が子に対してでも・・・道場生に対してでも・・・

そないして・・・口うるさいくらいに、いろんなことを伝えようとしてしまうのは・・・

この先の人生の大切な場面で、それを思い出してほしいと願うからなんかも知れへんなぁ?

 

要するに・・・「如何なることに対してでも、ナメたらアカン!」っていうこと

 

なんでか???

 

そない偉そうに言うてる、この俺こそが・・・大事な場面で、頭を打った苦い経験をしてるから・・・・・やろな?

 

 

俺自身・・・

大学3年生の時の「全日本体育系大学選手権」

「優勝」するつもりで挑んだ、その大会・・・

一番の鬼門やと思ってた準々決勝で・・・俺は、天理大学の強豪選手(この選手が、優勝候補筆頭やったと記憶してる)を破ったことで・・・「優勝」することが、さらに現実味を帯びてきた

 

準決勝も・・・強豪選手(後に、全日本選抜体重別で準優勝をするような、素晴らしい選手)ではあったけど・・・

当時の俺は、乗りに乗ってたし・・・ほんで、また、鬼門であった準々決勝を巴投げでポイントを取って勝ち上がったことも重なって・・・これっぽっちも負ける「つもり」はなかった

そう・・・負ける「つもり」が、なかっただけで・・・・・負ける「要素」は、十二分に備わってたことに、己自身まったく気付かんと・・・

 

準決勝・・・

開始早々、巴投げからの十字関節で、相手選手の右肘関節から「バキバキ」っていう音がした

「タップ」こそせえへんかったけど・・・明らかに、骨異常をきたしたか?・・・少なくとも、靱帯の損傷は確実やったであろう、十字関節の決まり具合やった

その後・・・試合は続行されたけど、相手選手は右手をブランと垂らしたまま、左手一本での試合になった

 

俺は・・・「いけるな! どうやって、仕留めようかな? とりあえず、限りなく体力を温存して、次の決勝戦を万全な状態で戦えるようにしたいな?」

・・・・・そないなことを考えながら、試合をしとった

 

それが・・・「負ける「要素」」であったことは、言うまでもあれへん

 

そないして、集中力を欠いてたことにさえ気付かんと・・・俺は、右手をブランと垂れ下げた目の前の相手を、完全にナメてしまっとった

 

寝技の体勢になった時のことやった(曲がりなりにも、国際武道大学に在籍しとったんやから・・・寝技の練習も、他の大学以上に充実しとったはずやった)

下から引き込んだ俺は・・・「痛めてる右肘やったら、軽くすくって関節を取ったら、すぐにタップするやろうな?」

そないな浅はかな考えを持って、軽々しく左手で相手の右手をすくおうとした瞬間・・・相手は、俺の左サイドに瞬時に回り込んできて、そのまま横四方固めで抑え込まれて・・・俺はあっけなく負けてしもうた

 

その瞬間・・・

己自身の心の浅はかさによって・・・俺の手から、「優勝」の二文字がスルリと滑り落ちていきよった

己自身の「慢心」招いた・・・情けないくらいの不甲斐ない結果やった

 

結局・・・その選手は、決勝戦を棄権して・・・俺が手にしたかった「優勝」は、反対ブロックの選手が、決勝を戦わずして手に入れることとなってしもうた

俺自身・・・あの時ほど、己の愚かさ、己の浅はかさ、己の未熟さを悔んだことはなかった

 

「優勝」と「3位」では・・・当時の俺の中では、大きな大きな差があった

せやけど・・・

その試合で、学んだことは・・・自分の人生に於いて、非常に大きな財産になってると確信してる

 

あのまま、「ナメた」状態で、準決勝を勝ち上がったとしても・・・

次の決勝戦・・・もしくは、その後の柔道人生のどこかで・・・また、柔道から離れた後の人生のどこかで・・・

俺は、きっと・・・大きな大きなミスを犯してしもうたことやろう?

 

 

せやから・・・

それ以来、俺は(柔道に於いても、人生に於いても)・・・相手を軽んじるようなことは、せんように心掛けてきた

 

今現在、この歳になった今でも・・・

浮足立った時にこそ・・・足元をすくわれるのは、間違いないねんから・・・

(ちょっと、掛け離れてしまうけど・・・)

「俺・・・患者様に、ちゃんと対応できてたかな?」

「俺・・・(道場の)子供たちに対して、まっすぐな目ン玉で向き合ってたかな?」

「俺・・・(道場の)父兄に対して、失礼なことを言うてなかったかなぁ?」

・・・・・って・・・

女房に確認しながら、反省することは決して少なくはないし・・・

日々・・・己の「慢心」を、己自身で戒めることを、決して怠ってへんつもりではおる

 

 

 

話を元に戻すけど・・・

正に、SOは今回・・・あの時の俺と同様に、「己の心」「己の慢心」に負けたんやと、俺は思う

 

ただ・・・

俺自身の経験を元に考えたら・・・彼自身、「柔道を通じて、ええ勉強ができたんとちゃうんかな?」って・・・俺は、そない思ってる

 

 

人が人生を歩んでいく中で・・・そういった場面に遭遇することは、自分が思ってる以上に多いと、俺は思う

思ってる以上に多いにも関わらず・・・

今の教育は・・・「勉強」や「経験」を、させてやらなアカン時期に・・・先回りして「答えを提示」してしまう傾向が、ものごっつい多いように感じるのは俺だけなんやろか?

 

中には・・・「答えを提示」するだけに留まらず・・・

子供が歩いてる道の先に・・・

水溜まりがあったら・・・その水溜まりを埋めて、まっすぐに歩ける道を作ってやったり・・・

山があったら・・・その山を切り崩して、平坦に歩けるようにしてやったり・・・

地面に割れ目があったら・・・その割れ目にしっかりとした橋を架けてやったり・・・

そんなケースも、少なくないように感じる

 

親心として・・「子供に失敗をしてもらいたくない」って思うことは・・・

俺も親やから・・・理解はできへんこともない

 

せやけど・・・

溺れ死んでしまうような水溜まりじゃないんやったら・・・靴やパンツが濡れてしまうっていう、「苦い思い(経験)」をさせてやった方がええんとちゃうんかな?

転がり落ちて大怪我をするような山じゃないんやったら・・・「己の足で登る大変さ」、「下る時に気をつけなアカン慎重さ」を、己自身で感じて経験させてやった方がええんとちゃうんかな?

落ちたら死んでしまうような高さの割れ目じゃないんやったら・・・ジャンプして飛び越えることに「チャレンジ」させてやった方がええんとちゃうんかな?

・・・・・って・・・俺は、そない思う

 

 

誤解を恐れずに記してるけど・・・

あくまで・・・これは、俺の「持論」やから・・・どうか、ご理解をいただきたい!

 

 

要するに・・・『過程』が大事なんやと、俺は思う

その『過程』の中で、いろんなことを経験して、いろんなことを学んで・・・その時期相応の感性を養ってもらうことが、「人間力」を強くするんじゃないんかな?って、俺は思うねん

 

以前も記したけど・・・

「机上の空論」であったり・・・「教科書」を何べん読んだからって・・・その「人間力」っちゅうもんは、決して手に入るもんではない

 

『百聞は一見に如かず』・・・・・や

 

せやから、俺は・・・我が子に対して、「答えを提示」してやったり、「道を舗装」してやったりしたことは、今までいっぺんもあれへんし・・・

冷たい親と思われるかも知れへんけど・・・

己自身で経験をせんと、それが酸いのか?甘いのか?さえ分かれへんねんから・・・この先も、先回りして教えるつもりは一切ない

 

『冷暖自知』・・・・・っちゅうやつやな?

 

 

『失敗は成功のもと』『百聞は一見に如かず』etc・・・っていう、ことわざであったり・・・

『冷暖自知』『啐琢同時』etc・・・っていう、禅語であったり・・・

昔の人や仏の道を究めた方たちが仰られたことが・・・今現代にも、ずっと云い伝えられてきてるっちゅうことは・・・

それらの言葉は、きっと間違いではないんやろう?

 

まぁ、でも・・・そんなことも含めても・・・

今回、俺がSOにしたことが・・・正しかったんか?間違ってたんか?は・・・今、現時点では分からん

 

いや・・・

今(足元)だけを見たら・・・徹底して必要なことを詰め込んで、優勝に近づけてやった方が良かったんかも知れへん

 

でも・・・

「結果」は「結果」であって、「結果」にしか過ぎへん

大事なのは・・・『過程』や

大事なのは・・・「結果」よりも『過程』やと・・・俺は、そない思ってやまん

 

せやから・・・

今回、頭を打ったことで・・・SO自身、限りない「心の成長」を遂げてくれるであろうことを・・・俺は、親として信じてる

 

 

ほんで、そないして・・・

我が子から学ばせてもらったことを、大きな軸に・・・

俺は、この先も・・・限りなく信憑性のある「言葉」として、道場生たちに伝えていってやりたいな?って・・・そない思ってる

 

 

この歳になってしもうたから・・・できへんことは、仰山ある!

でも・・・

この歳になったからこそ・・・できることが、仰山ある!

 

 

We Can Do It!

Yey!!

 

 

 

 

5月1日(土)・・・第7期卒業生の「正也」先輩が、遊びに来てくれた

去年は・・・コロナ禍っちゅうこともあって、なかなか来てもらわれへんかってんけど(もちろん・・・まだ、コロナ禍は続いてるけど)・・・

就職の報告も兼ねて、遊びに来てくれた

 

子供たちに、技の説明をしてもらったり・・・

また、子供たちと組み合って、稽古をしてもらったり・・・

子供たちにとったら、ものごっつい有意義な時間やったんやろうし・・・

俺にとっては・・・ものごっつい、「誇らしい」時間やったよ

 

 

しかし・・・

技の説明をしてもらった時に感じたけど・・・

正也は、正也で・・・ちっちゃい体で戦うための術っちゅうんやろか?・・・正也独自の技を持ってるんやなぁ?って、感心させられた

 

子供たちに講習してくれた・・・「小内刈り」

あれは、正に・・・正也が考えて考えて、努力して行き着いた「小内刈り」なんやなぁ?って・・・ホンマに、感心させられた

 

 

当然のことやけど・・・

「背負い投げ」「内股」「払い腰」「大内刈り」「小内刈り」etc・・・

俺も・・・基本的な内容(引き手、釣り手、足の位置、頭の位置、角度等)は、一応、子供たちに指導はするねんけど・・・

あとは・・・野となれ山となれ(笑)

 

その子自身の体の使い方・・・体の大小・・・運動能力・・・手足の長短・・・等が、ある以上・・・

皆の「個性」を、第一に考えて・・・

「基本に忠実に!」とか・・・「右へ倣え!」とか・・・あえて、云わんようにしてる

 

性格にも、「個性」があるように・・・

柔道にも、「個性」があってええんとちゃうんかな?って・・・俺は、思ってるから

 

それに・・・これは、俺の持論やねんけど・・・

人と同じことを、一生懸命一生懸命頑張って取り組んだとしても・・・せいぜい、周りより頭ひとつリードするんが関の山なんとちゃうんかな?っていう考えが、俺の根本に存在してる

それやったら・・・

人と違うことを、一生懸命一生懸命頑張った方が・・・周りより体ひとつ・・・いや、もっと言うたら、体何個分もリードするんとちゃうんかな?って・・・俺は勝手に、そない思ってる

他人と違うことを・・・-熱血!北岡道場 仙台の子供柔道教室 (kitaoka-dojo.com)

 

もちろん・・・柔道に関してだけでいうたら・・・

最後の最後は、「基本に忠実」にやってきた選手には、「個性」だけでは勝たれへんっちゅうことを、俺自身が一番経験してきてることやねんけどね(^^;)

 

それでも・・・

人生は・・・柔道だけやない

 

もっと言うたら・・・柔道の現役生活を退いた後の人生の方が、はるかに長い

せやからこそ・・・子供たちそれぞれの「個性」は、何があっても認めてやりたい

 

うまく説明できへんけど・・・

「柔道を通じて大切なことを学んでもらいたい」ちゅうことと・・・

「柔道っちゅう競技のスペシャリストになってもらいたい」ちゅうこととの違いとでも言うんやろか?

 

 

いずれにしても・・・

いろんな意味で・・・今は、「個性」っちゅうもんを大事にしてやりたいなって考えてるっちゅうことやね

 

 

 

話を元に戻すけど・・・

その「正也」・・・

今回、道場に来てくれた理由は・・・

就職の報告も然りやねんけど・・・

就職して、初任給をもらったからって言うて・・・俺に、プレゼントを持ってきてくれよったねん

ありがとう! 正っ!

 

 

正也と・・・

小学校3年生の時に出会って・・・もう12年の月日が流れた

『卒業生追い出し会』!-熱血!北岡道場 仙台の子供柔道教室 (kitaoka-dojo.com)

 

子供の頃・・・

あの広い日本武道館で迷子になって、悠葉先生や晃先生を困らすし・・・

道場内の合宿では、まったく寝えへんし・・・

女川まで試合に行っても、10秒足らずで負けてしまいよるし・・・

 

思い返したら・・・いろんなエピソードを持ち合わせてる、「超問題児」やったなぁ

 

 

せやけど・・・その「超問題児」が・・・

いつの間にか成長して・・・ホンマに、ええ青年になりよったわ

立つ鳥『心』を置いていきよった-熱血!北岡道場 仙台の子供柔道教室 (kitaoka-dojo.com)

 

 

正っ!

どうか・・・この先の人生・・・

悩んで、苦しんで、楽しんで・・・

精一杯・・・生きて生きて生きまくってほしいと願います!

 

親父は・・・陰ながら応援してるから・・・

 

We Can Do It!

Yey!!

先日・・・「教育虐待」っていう言葉を、初めて耳にした

それは・・・こんなニュースが流れたからやってんけど・・・・・

医学部受験で9年浪人 〝教育虐待〟の果てに… 母殺害の裁判で浮かび上がった親子の実態(47NEWS) – Yahoo!ニュース

 

この方の「人生」って???って思ったら・・・ものごっつい刹那くなった

 

・・・と同時に・・・自分自身の10数年前を振り返りながら・・・

俺自身が・・・今、限りない「ええ加減」さを持ち合わせてることに・・・

また・・・我が子たちの限りない「ええ加減」さにも・・・なんか、安心したりもして・・・・・

 

 

 

 

ずっと以前やけど・・・テレビで、こんな番組を見た

25歳の女性が、22歳の時から3年間、引きこもり生活を送ってるっていう内容の番組やってんけど・・・

 

 

その彼女は、小学校・中学校・高校・大学って、ごく普通に通っとったみたいで・・・

大学の途中?から、引きこもってしまったっちゅうことやった

 

部屋は散らかり放題・・・髪は伸び放題・・・歯磨きはせえへん・・・お風呂は月に1回程度(せやから、長い髪の毛が絡んで手櫛さえも通れへん状態)・・・当然、強烈な悪臭(体臭・口臭)を発してる

 

そんな状態を・・・60代半ばの両親が、堪りかねて番組に依頼したみたいやねんな?

 

 

そんな中・・・

番組の方が依頼した、ある施設の支援スタッフ?(カウンセラー?)が・・・取材に先立って両親の元を訪れる(もちろん、カメラも同行して、その内容も撮影しとった)

その際に・・・

支援スタック(カウンセラー?)の方が、両親に対して・・・

「現状(散らかり放題、髪伸び放題、風呂入らず、強烈な悪臭等)のままで、娘さんに会わせてください」って・・・頻りにお願いをしとった

 

 

せやけど、両親・・・

番組スタッフや支援スタッフが、自宅を訪れる2~3日前から・・・

娘の部屋を片付け始めたり・・・娘にお風呂を勧めたり・・・髪を切るよう促したり・・・

明らかに、普段とは違う行動に出てしまったらしい

 

娘さんは・・・両親の普段とは違う行動で、誰かが家に来る???ってことを察知してしもうて・・・

案の定・・・取材当日、カメラが家に入った時には、浴室に籠城してしまう始末

 

 

施設の支援スタッフ(カウンセラー)が・・・長い時間を掛け、なんとか説得して浴室から出てきてもらって・・・

その後・・・

さらに、数時間にわたる説得の上・・・その娘さんに、施設へ入所することを納得してもらった

・・・・・っちゅう内容やってんけど・・・

 

 

 

番組内で・・・支援スタッフ(カウンセラー)が・・・

「あれだけ・・・「「現状のまま(普段のまま)」で、会わせてください!」って頼んでおいたのに(怒)・・・

そういった部分が・・・娘さんを、このような状態(引きこもり)にしまった原因の一つであるということを・・・あなた方(ご両親)は、ぜひ理解してください!」

・・・って、落胆しながらも、結構強い口調で両親に言うとった

 

 

要するに・・・

『少しでも「見栄え」良く』っていう・・・『親の見栄』とでもいうんやろか?

 

「番組(カメラ)が訪れるから・・・「散らかった部屋、伸びた髪、強烈な臭い等を、ちょっとでも見栄えがいいようにしたい」

そうやって、「子供の心」や「子供の立場」を最優先に考えずに、「親の見栄」や「親の意向」を優先するということが、「子供の心」を追い詰めてしまってるっていうことを・・・あなた達は、もっと理解するべきだ!」

・・・っていうことを、両親に頻りに伝えとった

 

 

(娘が)こんな現状となった、今でさえ・・・

『親の「見栄」』のために・・・散らかった部屋を片付け・・・伸び放題の髪を切らせ・・・悪臭を放つのを失くすべく、風呂に入るよう促す

 

支援スタッフ(カウンセラー)は・・・

「おそらく・・・

小学校・中学校時代から・・・「『いい高校』に進学するために、勉強をしなさい!」

高校時代は・・・「『いい大学』に行くために、勉強しなさい!」

大学時代は・・・「『いい就職』ができるように・・・」

そう言い続けてきたんでしょう?

(この状況であってでも、見栄えを気にされてるくらいなので・・・)

「『いい大学』や『いい就職』は・・・果たして、本当に彼女(子供)のためなのか?」

「『親の価値観』ではないのか?」

「その過度な親の期待に応えることができないようになってしまったから、子供は行き場を失くしてしまったのではないのか!?」」

・・・っちゅうようなことを・・・頻りにご両親に伝えとった

 

 

番組スタジオで、そのVTRを見た長嶋一茂さんも・・・

それを補足するかのように、(長嶋さん自身の持論ではあったけど)それに似た露骨なコメントを発しとった

 

 

余談やけど・・・

俺は、長嶋一茂さんが好きで・・・彼の特集(ドキュメント)番組なんかも見させていただいたことがある

 

その特集番組の中で、長嶋一茂さんは・・・

「長嶋茂雄」っていう、国民的スーパースターを父に持ったっていう、苦しい胸の内・・・

そんな少年時代を過ごしたからなんか?

お母さまを亡くされた後に、パニック障害っていう病気を抱えてしもうたこと等・・・

バラエティ番組に出演してる姿からは、想像もできへんような胸の内を、赤裸々に明かしとった

 

そんな少年時代、また成人してからも同様に・・・傍からは見えへん(もちろん「二世」っちゅうことも含めて)部分で苦しんでこられた方やから・・・

もしかしたら・・・その娘さんの気持ちが、ちょっと理解できたんかも知れへんな?って・・・俺は、勝手に解釈をした

 

 

 

 

結局、その彼女は・・・

就職試験に失敗してしまった(親の期待(親の意向)に応えることができんかった)ことが、引き金になって・・・

「引きこもり」になったっちゅうことみたいやった

 

 

 

もちろん・・・今回と同じようなケースであっても・・・

親の期待(意向)通りに・・・「いい高校」「いい大学」「いい就職」・・・就職してからでも、人生、順風満帆にいく方もいらっしゃることやろう?

 

せやけど・・・

この番組内の彼女(と両親の間)には・・・「何か?」が、欠落しとったんやろうな?

 

それは、多分・・・

ひと言では表されへんような、「親子間のすれ違い」やったんとちゃうんかな?って・・・俺は、そない感じた

 

 

 

俺は・・・常日頃から、思ってることがある

たとえ、自分の「我が子」であっても・・・彼らは、彼ら自身であって、自分(俺)ではないんや!

彼らには、彼らの人生があるし・・・彼らは、俺自身とは別の人格者なんや!・・・・・って

 

そう・・・

俺ら親にも、己自身の人生があって・・・己自身、『ONLY ONE』の人格者であるように・・・

彼ら自身も・・・『ONLY ONE』の人格者なんや!・・・って

 

 

 

最初は・・・

「子供のため・・・」「子供のため・・・」って言いながらも・・・

知らず知らずのうちに・・・

いつの間にか・・・親の「見栄」や「利欲」が乗っかってしもうて・・・いつしか、「自分(親)のため」って言うても過言やないような、行動や言動になってしまってるケースは、少なくないような気がするのは、俺だけなんやろか?

 

そないして・・・

親の「想い」が強すぎて・・・子供たちに過度な期待を掛け過ぎたら、空回りが生じ始めるきっかけにもなりかねへん

そないなったら・・・

本来であれば、伸び伸びと育っていくはずの「子供の『心』」が・・・大人(親)が求めてることとは裏腹に、窮屈に縮んでいってしまうっちゅうこともあるんやないやろか?

 

仮に・・・そうやって詰め込んだことで・・・

「学業成績」は、多少良くなったとしても・・・

一番大切な『心』が、窮屈に縮んでしもうたら・・・

差し引き「0」どころか・・・マイナスなんとちゃうんかな?って、俺は思うんやけど?

 

大人でも、そうやと思うけど・・・

心が、生き生きしとったら・・・目ン玉に力込めて前へ前へと進んでもいけるけど・・・

心が、折れ曲がってしもうたら・・・折れ曲がった方向から、まっすぐ前に向けるっちゅうのは、なかなか「至難の業」やからな?

 

そないなったら・・・「本末転倒」やがな?

 

 

ほんで、それは・・・

学業(成績、志望校、学歴等)であっても・・・

「柔道」であっても・・・

他のスポーツであっても・・・

同じとちゃうんかな?って、俺は思う

 

「柔道」の結果を、必要以上に追い求めるが故に・・・大切なことが、欠落してしまう

「勉強」する(学校の成績、志望校進学、学歴等)ことを、最優先にしてしまうが故に・・・大切なことが、欠落してしまう

 

「大切なこと」???

 

「大切なこと」って、一体なんやねん???

 

仲間(友達)と共に過ごす時間・・・

その時期にしか養われへん感性・・・

その時にしかできへん経験(もちろん、悪さも含めて)etc・・・

 

・・・・・・・

・・・・・

・・・

?????

 

それの・・・どこが大切やねん???

 

 

俺は・・・ものごっつい大切なことやと思うんよ

だって・・・

そこから学ぶことって、メチャメチャ多いと思うから・・・

 

特に・・・その時期にいろんなことを経験して得られる「『心』の成長」っちゅうもんは・・・

「大人には計り知れへんくらい、驚異的なもんや!」って言うても過言ではないと思うし・・・

それどころか・・・

「人が生きていく上で、一番の基盤となる部分なんとちゃうかな?」ってさえ・・・俺は思ってる

 

 

俺ら(大人)は・・・彼らより長く生きとるから、ある程度のことは、それなりに分かってる

仲間と遊び呆けたら・・・学業(柔道等すべて)の成績が下がることも・・・

それ相応の悪さをしたら・・・学校からお叱りを受けること、また度を越したら、警察にご厄介になることも・・・

ほんで・・・

「今(その時に)しかできへん経験や!」って、彼らが大義名分を掲げて、今やってることも・・・後(大人)になってみたら、しょうもないことに過ぎへんかったってことに、気付くっちゅうことも・・・

 

せやけど・・・

子供らは、「今」が現在進行形なんやから・・・いろんな部分で、大人みたいには割り切られへんのんとちゃうんかな?

 

分かってるのは・・・親や学校が教えてくれる「机上の空論」に過ぎへんもんであって・・・

自らとしては、何も経験してへんもんから・・・核心的な部分に関しては、現実的には何も分かれへん

 

俺ら大人も・・・子供時代、実際に経験してへんことって、「机上の空論」でしかなかったやん?

 

 

せやから、俺は・・・

そんな、ある程度な物事は、絶対に経験させてやった方がええと思うねん

自ら経験をすることで・・・

「これ以下では、足れへんし・・・これ以上は、出たらアカン」っていう許容範囲を、子供の頃に身を以て理解すると思うから・・・・

 

しかも・・・その学ぶことっちゅうのは・・・

「物理的」なことよりも・・・「思いやり」「義理」「人情」「感謝」「自己責任」etcを含めた『精神的』なことの方が、限りなく大きいと俺は思うんやけどな?

せやからこそ・・・

仲間と過ごす時間・・・それ相応の悪さ・・・その時にしかできへんこと等を、十二分にさせてやった方がええんとちゃうんかな?って・・・俺は勝手に、そない思ってんねん

 

その上で・・・

そう・・・その上で・・・

自ら率先して、「勉強」や「柔道」に取り組む姿勢を持った子になるのが、何よりも一番ええことなんとちゃうんかな?って・・・俺は、そない思ってる

 

 

あくまで、これは俺の持論やから・・・どうか、ご理解いただきたいねんけど・・・

「勉強」だけしとっても(させとっても)・・・「心の成長」は、なかなか得られへんやろうし・・・

「柔道」だけしとっても(させとっても)・・・「心の成長」は、なかなか得られへんと思う

せやけど・・・逆に・・・

「『心』の成長」を遂げた者は・・・「勉強」も「柔道」も他のことも、「自己責任」を持って一生懸命取り組むやろう」っていう考えかな?

 

 

また・・・

スポーツや学業を、必要以上に優先させて・・・

それに伴って欠落したものっちゅうは・・・「大人(後)になってからでも取り返せる」って思ってる方がいらっしゃるかも知れへんけど・・・

実は、「取り返されへんもん」は・・・俺ら大人が考えてる以上に多いと、俺は思うんよな?

 

先に記した、テレビ番組のことであっても・・・

今記した柔道(や勉強)のことであっても・・・

親も、自分自身の子供の頃を思い出してみたら・・・分かると思うんやけど?

 

 

でも・・・

「親になったら」・・・分かれへんようになってしまうんやろな?

いや・・・

「親になったからこそ」・・・分かれへんようになってしもうてるんやろう?

 

???????

 

その立場(親)になった俺らは・・・

そんだけ、偉く(関西の言い回しで、それなりの立場ってこと)なってるんやよ

 

せやけど、その反面・・・

偉くなった今の自分を「基本」としてしまうが故に・・・

自分自身に子供時代があったこと・・・ほんで、子供の目線まで腰を屈めてやることを・・・どうも、忘れがちになってしまう

 

言い方は悪いけど・・・

「「分別臭い大人」に成り下がってしもうた」・・・とでも言うべきなんかもな?

 

 

ほんで、それは・・・子供達に対してだけじゃないと思うよ

部下や後輩、小中学校の(自分より若い)先生・・・ほんで、これからを担う若者に対してでも同じこと

 

『大人(俺ら)の物差し』で測ったら・・・彼ら自身に、足れへん部分が山ほどあるのは当たり前やよ

当然、俺らも若い頃は・・・足れへん部分は山ほどあったし・・・当たり前に、未熟者やったんやから・・・

 

せやからこそや!

 

その未熟者やった時に・・・

周り(親や先生、上司、先輩等)から・・・どない導いてもらえたことが、一番、己自身の「自己啓発」を奮い立たすことができたんか?

そない考えたら・・・今、俺ら(親や指導者、上司等)が、何をどないしてやるべきか?なんてことは、一目瞭然やと俺は思うんやけどな?

 

 

 

話を戻すけど・・・

せやから・・・

親が、(見栄や利欲を乗っけて)「やらせる」「勝たせる」んではなく・・・

子供たち自身が考えて行動して・・・「掴もうとする」「勝とうとする」プロセスを、自ら踏むこと((言い方は悪いけど)自ら踏むように仕向ける教育)が、何よりも重要なんとちゃうんかな?って、俺は思うねん

 

それが・・・「子供の『心』」が伸び伸びと育ってくれる、いい意味での「方程式」なんじゃないんかな?って、俺は思うんよ

 

 

せやけど・・・

「子供の頃に、自ら考えて行動する奴なんか、限りなく少ないやろ!?」って、仰る方もおるかも知れへん

 

せやからこそや!

 

せやからこそ・・・『その時』が訪れるまで・・・

『信じて』・・・

『許して』・・・

『待って』・・・やったら、ええんとちゃうんやろか?

 

 

「いつまで経って(中学生や高校生になって)も、「気付く」ことがない」っちゅうのは、非常に問題やけど・・・

せやけど・・・

その場合は・・・俺ら(親)サイドに問題があると考えるべきとちゃうんかな?

 

子供を、甘やかし過ぎてるんか?

子供に、見透かされてるんか?

子供に対して、機械的にスケジュールを与えすぎてきたんか?

 

いずれにしても・・・

そないなれへんように、子供を教育していってやるのが、Betterなんとちゃうんかな?って、俺はそない思うねん

社会に出たら・・・

「気付く」っちゅうことが、「出来る者」と「出来へん者」との間には、大きな落差が生れるんやから・・・

 

 

 

子供達には・・・

自由奔放でありながらも・・・

己に与えられた、すべての物事に「一生懸命」取り組んでもらって・・・心の底から、「今」を楽しんでもらって・・・

是非とも、太い幹の『大木』に成長していってもらいたい!って・・・俺は、大いに期待をしてる

 

もちろん、子供やから・・・

途中、余計な枝(好奇心であったり、冒険心であったり)が、四方八方に伸びていきよるやろうけど・・・

でも、俺は・・・それでいいんやと思う

 

「枠」に収まってしもうて・・・好奇心さえ持つことなく、「行動」を起こせへん者よりは・・・

「枠」に収まらんと・・・すべての物事に対して好奇心を持って、積極的に「行動」を起こせる者の方が・・・

俺は・・・ええと考えてるから・・・

 

 

「チャンス」は・・・万人に与えられてるし・・・

「チャンス」は・・・万人の足元に転がってる

 

せやけど・・・

その「チャンス」を手にするためには・・・「行動力」っちゅうもんが、必要不可欠やと俺は思う

 

ほな・・・

その「行動力」っちゅうもんは、誰にでも備わってるんか?っていうたら・・・そうではない

 

自分で経験して・・・自分で失敗して・・・自分で躓いて・・・自分で壁に当たって・・・

たとえ倒れても、己自身の力で立ち上がる術を知っててこその・・・「行動力」やと、俺は思ってる

 

 

その「行動力」の原動力になる経験値っちゅうもんは・・・

「机上の空論」であったり、「教科書を何べん読んだ」としても、決して手に入るもんではあれへん

 

せやからこそ・・・

その年齢相応で、世間っちゅうもんを『自由』に泳がせてやることが、ものごっつい大事なんとちゃうんかな?って・・・

俺は・・・勝手に、そない結論付けてる

 

 

『自由』

 

そう記したけど・・・

そう記した俺は・・・

「『自由』っていうもんほど・・・『不自由』なことはない!」

・・・・・そない思ってる

 

その「『自由』という名の『不自由』」の中でこそ・・・

「自己責任」っちゅうもんを、子供たちながらに限りなく学んでくれると、俺は信じてるし・・・

その「自己責任」に基づいた行動をするからこそ・・・

さらに、大きな経験値が備わってくるんやないやろうか?って・・・

そう・・・すべて、相乗効果で、好循環なんとちゃうんかな?って・・・俺は、そない考えてるねん

 

せやから・・・

決して・・・手のひらの上で、「きれいやなぁ~?」「格好ええなぁ~?」って、思われるような、小さくまとまった『盆栽』にはならんといてほしい!と願うよ

 

 

言い方を変えたら・・・

傍から見てて、世間一般に言われるであろう、「ええ子」にはならんでもええんとちゃうんかな?って、俺は思ってる

 

「ええ子」でなくてええから・・・

「柔道」であっても・・・「勉強」であっても・・・「遊び」であっても・・・

すべてのことに対して・・・己自身の意志で「自己責任」を持って、『一生懸命』で『必死』になれる人

そんな人になってほしいなって、心から願うよ

 

そう・・・

お前らは・・・

『ONLY ONE』なんやから!

 

We Can Do It!

Yey!!

 

ずっと以前に・・・

俺自身が・・・我が子(悠葉先生やREN兄ぃ)達に、「柔道」だけを詰め込んでしもうた時期を振り返って・・・

「「失敗やったな?」って感じたこと」・・・「後悔したこと」に対する反省の意味を込めて・・・

ほんで・・・

俺自身が、彼らから「気づかされたこと」を・・・この場を借りて記させてもらった

 

支離滅裂な文面・・・また、毎度毎度書きたい放題、「持論」を書き殴ってること・・・

どうか、お許しいただきたい

 

 

そんな、俺自身・・・・・

「そない偉そうに言うてる、お前自身はどないやねん?」っていわれたら・・・

メチャメチャ、女々しいから・・・

この唄を、何べんも何べんも聴いてしまうんよな(苦笑)

 

嗚呼 人生が二度あれば もしも この人生が二度あれば

次は どんな生き方をするだろう?

嗚呼 時を戻せるなら もう一度あの日に戻れたなら

今度は どっちの道を選ぶだろう?

       ~嗚呼、人生が二度あれば~ かりゆし58

 

 

俺は・・・道場で子供たちに対して、しょっちゅう「説教」「説法」をする

そないな言い方をしたら、ええように聞こえるけど・・・

要するに・・・「小言」・・・やな(^^;)

 

それは・・・最後の整列の時であったり・・・練習前であったり・・・

練習中であっても・・・「お前ら、ちょっとこい!」って、全員集合させて練習を中断することさえある

正直・・・柔道の練習よりも、「説教」「説法」の方が長いんちゃうか?っていうような日もある(^^;)

 

「辛抱と努力」

「仲間」

「絆」

「家族」

「感謝」

「出会い」

「生と死」

「喜怒哀楽」

「結果より過程」

「弱い者いじめをするな」

「禍福は糾える縄の如し」

「幸せは成るものじゃなく感じるもの」

「この世に当たり前のことなんて何ひとつない」

「「努力」っていう字の俺の勝手な解釈」etc・・・

挙げたら切りがないくらい・・・子供たちに、しょっちゅう「説教」「説法」をしてる

 

でも、それは・・・

自分自身が、経験してきたこと・・・

自分自身が、感じてきたこと・・・

自分自身が、成し遂げてきたこと・・・であって・・・

決して・・・適当なことを、子供たちに伝えてるつもりはあれへんで

 

 

ただ・・・普段、俺は・・・

子供たちといっしょになって・・・奴らと同じ目線の高さで・・・アホなことばっかり言うてるから・・・

「学校の先生に比べたら、「オモロイおっさん」やなぁ~」くらいにしか思われてへんのやろな?って・・・思っててんけど・・・

 

・・・・・違っとったみたい

あいつら・・・俺の話(小言)を、ちゃんと聞いてくれてて・・・奴らなりの感性で受け止めてくれてたみたい

 

 

アホ(関西弁でいう「かわいい奴」っていう意味も含めた表現やから、どうか勘違いせんといてほしい)やと思ってた、今年の小学6年生たち・・・

彼らの卒業文集を読ませてもらって・・・・・俺、不覚にも涙が溢れたわ

 

小学6年生くらいやったら・・・

「修学旅行の思い出」とか・・・「野外活動の思い出」とか・・・「将来の夢」とか・・・

そんな内容で、十分やと思うねんけど(俺も子供の頃、そんな内容を書いた覚えがあるなぁ)・・・

 

せやけど・・・

こいつら・・・こんなこと、書いとった

 

 佐藤 一颯(オネエ)

 

 船田 逞(大統領)

 

 北岡 心和(BIBI)

 

当然のことやけど・・・

これらを読んで・・・

俺自身・・・軽々しい言葉は発せられへんな?って、あらためて考えさせられたのは、言うまでもあれへんけどな?

 

 

いずれにしても・・・

オネエ!

大統領!

BIBI!

どんぐり!

久保田!

子地蔵!

里苑!

 

中学生になったら・・・今まで以上に、新たな世界観が広がることやと思う

 

どうか・・・

「今しかできへんこと」を十二分に経験して・・・

「今しか感じられへんこと」と喜怒哀楽を共にして・・・

「仲間」を大切にして・・・

自分を取り巻く周りの人たちに「感謝」の念を持って・・・

柔道「も」・・・勉強「も」・・・遊び「も」・・・悪さ「も」・・・

一生懸命に取り組んで・・・心豊かな人になってほしいと、親父は願います!

 

あらためて・・・

小学校・・・卒業おめでとう!

 

 

We Can Do It!

Yey!!

 

3月20日(祝)・・・北岡道場恒例の『卒業生(承之介・紳太郎・唯斗)追い出し会』を開催した

 

もちろん・・・

マスク着用は、必須・・・道場内には、消毒液をいくつも並べて・・・まだまだ寒い中、玄関・窓をフルオープンで開催した

 

こんなご時世やから・・・

『追い出し会』の詳しい内容は、ここでは記さんようにする

 

ただ・・・

「伸びしろの塊たち」についてと・・・『追い出し会』の際に彼らに贈ったメッセージを・・・記そうと思う

 

 

承之介

ちっちゃい時は・・・俺に対して、普通にタメ口

「ねぇ、ねぇ、先生さぁ 俺も、先生ン家に遊びに行っていい?」

「じゃあ、俺帰るから・・・先生、バイバイ じゃあね!」etc・・・

そんなアホな男が小学校6年生になる時・・・俺は、彼をキャプテンに任命した

それが良かったんか?悪かったんか?

また・・・それで、そないなったんか?

それとも・・・最初から、そうなるべくなる人やったんか?

「追い出し会」の日の承之介は・・・頭が下がるくらい、素晴らしい『漢』になっとったわ

 

紳太郎

承之介との友達関係があったのがきっかけで、道場を訪ねてきた

体もちっちゃくて、決して素晴らしいセンスがあるわけでもあれへん

せやけど・・・「継続する」っていう資質を兼ね備えとった

高校受験に際して・・・ものごっつい悩んで悩んで悩みまくっとったけど・・・

彼自身が・・・柴田高校で柔道をする道を選んだ

やっぱり・・・「継続する」っていう資質を持ってたんやなぁ?

「歩みを止めたら後退しかない!」

「しんどいことから逃げるな! 前を向いてチャレンジしろ!」

その意味を・・・ちょっとは理解してくれたんか?・・・ええ顔をした『漢』になっとったわ

 

唯斗

「柔道・・・初段」、「剣道・・・弐段」、「しゃべり・・・8級(^^;)」

寡黙な彼は、俺が伝えようとしてきた

柔道「も」・・・剣道「も」・・・勉強「も」・・・最後まで、一生懸命やり遂げよった

最後に、親父さんとお母さんが言うてくれとったけど・・・

部活(剣道)で、どんだけしんどかったとしても・・・「北岡先生が待ってるから・・・」って言うて、己を奮い立たせては、部活の後でしんどい体であっても道場の練習を休むことなく、ダブルヘッダーで道場に足を運んでくれとったらしい

昨年末、俺にくれた手紙の中に・・・

「北岡先生に教えてもらった柔道を、高校でも続けていこうと思います」って・・・

剣道よりも・・・高学歴の高校よりも・・・「柔道」と「己自身の幼い頃からの夢」を選択しよった

芯を持った『漢』が、そこにはおったわ

 

 

そんな彼ら3人に・・・

 

人間が成長するにおいて・・・一番大切なのは『過程』や

「結果」は大事やけど・・・

「結果」は「結果」であって、「結果」にしか過ぎへん

せやから・・・大事なのは、「結果」よりも『過程』やと、俺は思うねん

 

例えば・・・

富士山の山頂から、昇る朝陽を見るために富士山に登るとしよう

ヘリコプターで、パパッと山頂に行っても・・・己の足で、一歩ずつ踏みしめて山頂まで登ったとしても・・・見える朝陽に、何も変わりはあれへん

色も、形も、明るさも・・・何も変われへんはずや

 

せやけど・・・その、どっちで登ったとしても、何も変われへん朝陽でも・・・

前者と後者では、己の心の感じ方が大きく変わるはずや

それは・・・感動するからやな?

 

そう・・・みんな、知っての通り・・・

同じ「結果」であっても・・・その『過程』の踏み方ひとつで、己の心に残るもんは大きく変わってくるっちゅうことやな?

 

 

ほんで・・・

もっと突っ込んだ話をしたら・・・

その『過程』(己の足で一歩ずつ踏みしめて登る中)の中ででも・・・

花を見つけたなら・・・後から来る人に踏まれへんように、丁寧に掘り起こして、踏まれへん場所に植え替えてあげる・・・「やさしさ」が欲しい

石ころを見つけたなら・・・後から来る人が躓かへんように、その石ころを、どけてあげる・・・「思いやり」が欲しい

疲れてヘタり込んでる人を見つけたなら・・・「水飲むか?」「肩貸そか?」って、同じ場所(すべての人間の行き着く先は同じ)を目指してる者に手を差し伸べてやる・・・「仲間意識」がほしい

 

ほんで・・・時々、その場に座り込んで・・・

登り行く人の姿を眺めたり・・・その場からの景色を見渡したり・・・深呼吸してみたり・・・

その瞬間にしか、見ることのできへんもんを見てほしい

その瞬間にしか、感じることのできへんことを感じてほしい

その瞬間にしか、できへんことをしてほしい

 

もし、そんなことをするが故・・・

周りに追い越されて、頂上に到着するのが遅れてしもうたとしても・・・

また、仮に「その日の朝陽」を見ることができへんかったとしても・・・

朝陽は・・・次の日も、その次の日も、毎日登ってきよる

 

多少遅れたところで、大したことはあれへんし・・・

次の日の朝陽を、頂上で待っとったらええだけの話や

 

 

急いで、急いで、周りのいろんなことに脇目も振らんと、息を切らして登って見る「その日の朝陽」も・・・その瞬間は達成感もあって、きっと、きれいに見えることやろう?

せやけど・・・

いろんなもの(「やさしさ」や「思いやり」、「仲間意識」等)を抱えて・・・また、感性や心、経験っちゅうもんを、思う存分豊かにして・・・「自己責任」を背負って、登ってきた奴らには・・・その先の人生、時間が経てば経つほど、いろんな意味で適わへんくなってきてしまう

それは・・・「心の豊かさ」とか「想い出の幅」が、違うからなんやろな?って・・・俺自身、切実にそない感じてる

 

 

また・・・

そんな、いろんなもんを抱えた上で・・・

それでも、もし・・・「その日の朝陽」を、どうしても見たいと思うんやったら・・・

それは、人の見てへんところで・・・人が休んでる時にでも・・・人知れず、一生懸命「努力」をするしかあれへんわな?

そう・・・「努力」や

 

 

『努力』

俺自身・・・その昔、親父から「これでもかっ!」っていうくらい叩き込まれた言葉やった(『辛抱と努力』)

「嫌」っていうくらい叩き込まれたからなんか?

親父に仕組まれた、巧妙な罠(笑)やったんか?

俺は、いつしか・・・「努力」っちゅうもんを、こないな解釈をして、自分の人生を歩むようになった

(※もちろん・・・俺の勝手な解釈やから、そんな意味がないことは重々承知いただきたい)

 

『努力』(「女、又(股)、力  力」)

俺ら全て人間は・・・女性(母親)の股座から生まれてくる

女性(母親)は、自分の命を懸けて・・・新しい命(俺ら)を、この世に生み落としてくれる

そう・・・

「女」(女性)が、命がけで、「又」に「力」いっぱい「力」を込めることが・・・『努力』

 

要するに・・・

自分が何かを成し遂げたいと思うんやったら・・・「女性が命を懸けて出産する時くらい」、それくらい必死にならなアカン!っちゅうこと

 

 

ちなみに・・・当然のことやけど・・・

「ヘリコプターで登るんやなくて・・・己の足で一歩ずつ踏みしめて登ってます!」っていうのは・・・「努力」をしてることには当てはまらん!

そんなもんは、「努力」なんかじゃない!

やって、当たり前のことや

『過程』(手段)としては、ええ方を選択してるとは思うけど・・・

それは、己が定めた目標に向けて、己の選んだ道を、ただ単に歩いてるだけに過ぎへん

 

おにぎりを食ってる奴を横目に・・・

写真を撮ってる奴を横目に・・・

ヤッホォー!って叫んでる奴を横目に・・・

「自分は、黙々と頑張って登ってます!」

 

?????

 

それを・・・「努力」と称するな!

そんな「当たり前」のことを・・・「頑張ってます!」って言うて、大義名分を振りかざすな!

 

要するに・・・

「自分が定めた「夢」や「目標」に向かって、一歩ずつ一歩ずつ、己の足で踏みしめて登っていく」っちゅうのは、自分自身との「最低限の約束」に過ぎんっちゅうことや

 

その途中で・・・

「やさしさ」に触れて・・・「思いやり」を持って・・・「仲間」を大切にして・・・「その時にしかできへん」「その時にしか見られへん」「その時にしか感じることができへん」もんを心に刻みながら・・・

その上で・・・

それでも・・・

そんなことには目もくれんと、黙々と登ってる奴らと同じ「その日の朝陽」を見ようとするために・・・必死になることが、「努力」なんとちゃうんかな?って、俺は思うんよ

 

きっと、それができたら・・・

心も豊かになるし・・・経験も豊かになるし・・・感性も豊かになる

ほんで、何より・・・

「目標」と称して手に入れたもん以上に・・・これからの人生、己の心の中に居座り続けてくれるであろう、「自分は、できるんや!」っていう、確固たる自信にもつながるんやないやろか?

 

ほんで・・・

それこそが・・・

己の「道」・・・己の「足跡」になるんとちゃうやろか?って・・・俺は、そない思ってやまへんねん

 

 

それが・・・

「結果」として・・・表れるか?表れへんか?は・・・あとの話や

 

仮に表れへんかったとしても・・・

すべての物事をやり遂げた人間は・・・

その「努力した『過程』」を通して、掛け替えのないもんを手に入れてるはずや

その手に入れたもんこそが・・・人間を成長させる、最高のスパイスなんやと俺は思うんよ

 

 

 

卒業する彼らに対して・・・

これから、未来に羽ばたく彼らに対して・・・

『努力』を怠らんといてほしいなって願って・・・最後に、このような言葉を吐き出させてもらった

 

 

 

いずれにしても・・・

承之介!

紳太郎!

唯斗!

『北岡道場』・・・卒業おめでとう!

 

どうか、これからの人生・・・

己自身と向き合って・・・

己の心と自問自答しながら・・・

精一杯・・・生きて、生きて、生きまくってください!

 

・・・・・ということは・・・

この先・・・どんだけ、辛いことがあっても・・・どんだけ、悲しいことがあっても・・・

「自らの手で自らの命を絶つことだけは絶対にしたらアカン!」っちゅうことや!

それだけは・・・どうか、親父と約束をしてください!

 

 

最後になったけど・・・

俺(みたいな、訳の分からんオッサン)を・・・「先生」って呼んでくれたこと、ほんで「先生」として扱ってくれたこと、心より御礼申しげます

ありがとうございました!

 

You Can Do It!

We Can Do It!

Yey!!

元気出していこう!

READY! GO!!

 

 

 

 

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