先日の練習日のこと
煌(こう:小1)が・・・道場の玄関先で、泣き喚いてた
いづみちゃん(煌のママ)に、手を引っ張られながら・・・「イヤイヤ」状態で、泣き喚いとった
実は以前から、よくある光景やってんけど・・・
煌は、えらい遠く(仙台空港の近く)から、道場に通ってきてる
距離にしたら、20kmくらいあるんとちゃうんかなぁ~
せやから、時間も掛かるし・・・車の中で、寝てしまうらしいねんよな
道場に着いた時には、寝起きの状態
起きて、すぐに・・・柔道の練習になるもんやから、まだまだ、小学校1年生の煌には、荷が重い(^_^;)
せやから・・・以前から、何回か?そんな場面があったねんな
そのたびに・・・小学校1年生の子供のことやから、多少考慮したらなアカン部分もあるし・・・俺も、あんまりキツくは言わんと、まろやかに諭してたねん
せやけど、煌・・・最近、ある程度、俺と接点を持つようになったちゅうこともあったから・・・俺、「ええ機会やな」って思って、行動に出たねん
泣き喚いてる煌の、服の首の部分を持って吊るし上げて、道場の中に連れてきて・・・右頬に、ビンタ2発!
俺:「コラッ、お前!・・・今日、ここまで、どないして来たんじゃ!? 自分の足で歩いて来たんか!?」
煌:「・・・・・違います(泣)」
俺:「お前、自分で仕事して、お金稼いで、月謝払ってんのか!?」
煌:「・・・・・違います(泣)」
俺:「今日、お母さんは、何をするために、お前をここに連れて来たねん!? 泣き喚くためか!?」
煌:「柔・・道・・・する・・ためです(泣)」
俺:「ほんなら、玄関で泣いてる場合とちゃうやろがっ!? さっさと、柔道衣に着替えんかっ! お母さんは、「お前が、一生懸命、柔道頑張るやろな」って思って、お前をここに連れてきてくれてるんじゃ! お前が、泣き喚くのを、見に来てるんと違うねん! 俺の言うてることが分かったんやったら、お母ちゃんに謝ってこい!」
煌・・・いづみちゃんのとこに行って、謝ってたよ(^^)
俺・・・あとで、たっちゃん(煌の親父)と、いづみちゃんに・・・「煌のこと、張り飛ばして、ゴメンな(^_^;)」って言うたら・・・
「いえいえ・・・待ってましたよ! 厳しく、接してくれるのを・・・」って、言うてくれとった(^^)
また、他の練習日のこと
承ちゃん(小5)が、兄貴(健ちゃん(中1))に、柔道衣に、お茶をこぼされたらしく・・・また、それで、健ちゃんも、それに対して謝れへんかったらしく・・・練習後に道場内で、激しい兄弟喧嘩が勃発!(^^)
俺・・・それくらいは、黙って黙認するねんけど・・・
承ちゃんが、あまりにやり過ぎて・・・また、ゆみちゃん(承ちゃん、健ちゃんのママ)に対して、ブー垂れて、しつこくその辺のもんに、八つ当たりしまくってたねんな
俺・・・あまりに、目に余ったから、承ちゃんのとこに行って・・・
「コラッ! お前、いつまで、ブー垂れとんじゃ!?」・・・そない言うて、ゆみちゃんの目の前で、ビンタ1発
「お前、お父さんの前やったら、そんだけしつこく、ブー垂れることができんのか?」
首を横に振る、承ちゃん(笑)
「俺の前でも、そんだけしつこく、ブー垂れれんのか!?」
また、首を横に振る、承ちゃん(笑)(笑)
「それやったら、お母さんの前でも、しつこくしとったらアカンやろ!? 俺の前でも、お父さんの前でも、お母さんの前でも、同じ行動を取らんかっ! 人見て、行動すんな!」
その時も・・・「ゆみちゃん、ゴメンな(^_^;)」って言うてんけど・・・
「いいの、いいの、先生! かえって、ありがとうございます!」って、言うてくれとった(^^)
体罰に対して、ものごっついシビアになってる今・・・ゲンコツ落とすこと、ビンタすることが、決して、ええことやとは言われへんけど・・・
それでも、いつの時代も、子供は純粋で・・・真っ直ぐ叱ってくれるオッサンを、恨んだり、そっぽ向いたりは、せえへんのんと違うんかな?って、俺は思うんよ
実際・・・煌も、その後、普通に練習しとったし、普通に俺に絡みに来たし・・・承ちゃんも、次の練習日には、まったく何事もなかったかのように、普通に俺に絡みに来とったもんね(^^)
親の言うことは、「当たり前」になってもうて、聞き入れへんような時かってあるしなぁ~
せやから・・・たまに、「怖いオッサン」が登場すんのも、彼らにとってはええことじゃないんかな?って、俺は勝手に思ってる(^^)
そういった部分では・・・SO(次男)とYAMATO(三男)も、この先、ええ師匠(親父)に出会えたらええのになぁ~って、考えることがよくあるけどな(^_^;)
今、道場に在籍してる連中では・・・涼太、RITO、清春、恭太、健ちゃん、SO、タケル、ヤマト、承ちゃん、啓太、遼、YAMATO、一颯、優音、YUTAKA、小僧、煌・・・って、結構な人数が、俺(親父)に張り飛ばされてる(さすがに・・・女の子は、今までの卒業生含めて、張り飛ばすことはせえへんけど・・・(^_^;))
俺は・・・柔道の結果云々では、彼らをいっぺんも叱ったことがない
たとえば、試合に関して言うたら・・・勝っても、負けても、一生懸命戦ってきた小さな戦士たちに、「何で、あの場面で、こうできへんかったねん!?」「何で、あの場面で、技を仕掛けへんかったねん!?」なんて、絶対に言うべきではないことやと思ってるから・・・
ただただ、頑張ってきた戦士たちには・・・「よう頑張ったなぁ~」・・・その一言だけで十分やと思ってる
せやけど、これが・・・挨拶、返事ができてなかったり、適当に物事をこなしとったり、相手(仲間、親)に対して感謝の念がない行動を取ったり、人や場面を見て行動しとったりetc・・・が、俺の目に余ったら、そらぁ大変よ(^^)
親御さんが、居ようが、居まいが関係あれへん
目ン玉に力込めて、真正面から張り飛ばされるからなぁ~
子供達も・・・
最初は、「先生に、叱られるから・・・」から入ってくるけど・・・
そのうち、「何で、このオッサン(先生)は怒ってるんやろう?」って考えるようになって・・・
やがて、「これは、やってはいけないことなんだ」って、理解してくれるようになる
そうすることで、同じことを繰り返さへんようになってくる
まぁ、子供やから・・・時に忘れて、同じことを繰り返すこともあるけど・・・その時は、根気よく「なぜ、こうしなければならないのか?」を、いろんな例えを持って伝えてやる
そないすることで・・・親以外の、真正面から向かってくるオッサン(先生)との「絆」が、ちょっとずつ深くなってくるんやないんかな?って思うねん
子供は、いずれ、親の言うことを聞かへんようになる時期が来る
その時が、必ずと言ってええほど、近い将来に来るにもかかわらず・・・ちっちゃい時から、常に「切り札(頭ごなし、力任せ)」を振りかざしとったら・・・やがて、親よりも力が強くなった時に、その「切り札」は、通用せえへんようになる
それどころか・・・いつまでも子ども扱いして、「子供やから、これでいけるやろう」って考えて、「切り札」使いまくっとったとしたら・・・
子供が成長してきて、物事が分かり始め、理不尽な「切り札」の意味を理解しはじめた時に・・・親から離れてしまった我が子の「心」が戻ってくることは、非常に難しいことやと思うんよなぁ~
せやから・・・子育てって、ホンマに難しい(^_^;)
親御さんが、頭でっかちになって、右往左往するのも、ホンマに理解できるわ
俺・・・甥っ子(明美の弟の息子)がおるねんけど・・・
そいつ(虹天:そら(小1))・・・世間一般にいう、「叱られてへん子」やねんな
明美(女房)自体が、ものごっつい、まろやかな人やねんけど・・・その弟も、やっぱり、ものごっついまろやかな人やねん(^_^;)
せやから・・・っていうわけでもないねんけど、虹天は「聞かん坊」やねんな
俺が注意しても、「うるさいわっ!」「知らんわっ!」って、普通に反発してきよるくらいやからな
その虹天・・・1か月ほど前に、義父のお見舞いで和歌山に帰った時に、お母さん(弟の奥さん)もいろいろ忙しいやろうから、2~3日あずかって、俺ら家族といっしょに過ごすことになったねん(^^)
いっしょに過ごすからには、自分の息子(SOやYAMATO)と同じように接するのが、俺のスタンスやから・・・
最初は、「ああでもない! こうでもない!」って、屁理屈ばっかりこねて、ブー垂れとったけど・・・・・
ラーメン食いに行ったら・・・(親方に)「「ご馳走様でした!」は?」
俺のお母ちゃんから、ご飯をよそってもらったら・・・「「ありがとう!」は?」
飯食い終わったら・・・「自分で食ったもん(食器)は、自分で運ばんかぇ!」
黙っとるから・・・「「ご馳走様でした!」は?」
朝起きて、俺と目が合ったら・・・「「おはよう!」は?」
ブー垂れるたびに・・・「お前、自分の家におるんとちゃうねんぞ! 俺は、お前のお父ちゃん、お母ちゃんみたいに、優しくないぞ!」って、目ン玉に力込めて、張り飛ばしまくったってん(^^)(^^)(^^)
ほんなら、普通に・・・「おはよう!」って言うようになったし・・・食ったもんは、自分で運ぶようになったし・・・「ありがとう!」って言うようになりよった
俺は、当然・・・「ちゃんと、言える(できる)ようになったなぁ~(^^) えらい! えらい!」って、抱きしめて褒めてやった(^^)
せやけど・・・褒められることに、あんまり慣れてへんのかな?っていう印象を受けたなぁ~
そんなこんなの2~3日を、いっしょに過ごしたねんけど・・・
2日間、俺に張り飛ばされるだけ張り飛ばされたのに・・・俺らが仙台に帰ったってことを聞いて、そんな「聞かん坊」やった虹天が・・・「仙台に行きたい!」って言いながら、寂しくて泣いたっていうから・・・ちょっとは、俺の真剣さも、彼の心に響いてくれたんかなぁ~って、なんか嬉しくなった
ほんで・・・・・
お見舞いに行ったのを最後に・・・その3~4日後、義父は亡くなってもうてんけど・・・
あれから、約1か月が過ぎて・・・
先日、和歌山に帰った時・・・義父の四十九日の法要でのこと・・・
SOとYAMATOと虹天は、お坊さんの真後ろに座って、そのお経を聞いてたねんな
ただ・・・お坊さんのお経が、これまた、メッチャ長いねん(^_^;)(^_^;)(^_^;)
SOとYAMATOは・・・空気を読むから、「今は、どんな時なのか?」を理解して、黙ってじっと座ってる
せやけど、虹天は・・・普段から、日常的に俺らと過ごしてるわけやあれへんから・・・
途中、立ち上がって、その部屋から出ていこうとしたり、ガサガサして後ろを向いてみたり・・・そのたびに、俺の方をチラチラ見よんねんけど・・・俺、目の動きだけで、「アカンやろが! じっとしとけ!」って、虹天にメンチビームを送り続けたねん
ほんなら・・・結局、約1時間強のお坊さんのお経を読む時間・・・虹天は、じっと座ってた(^^)
他の子供たち(虹天のお姉ちゃん等)は、チョロチョロと出て行ってみたり、コソコソ話をしてみたり、普通にダレとったねんで
でもな・・・
俺・・・終わってから、SOとYAMATOと虹天を呼んで、こない言うたねん
俺:「もし、お前らの大切な、お父さん、お母さんが死んだ時に、お坊さんがお経を読んでくれてるとしよう その時に、チョロチョロと部屋を出て行ってみたり、後ろ向いてガサガサしてみたり、コソコソ話してみたり、そんな人がおったら、お前らどない思う?」
SO:「俺の親父が死んでんのに、チョロチョロするくらいやったら、ここに来るな!って思う」
俺:「じゃあ、虹天・・・今日、一番悲しい想いをしてるのは誰やねん???」
虹天:「・・・・・俺のパパ」
俺:「せやな じゃあ、こんな時・・・その悲しんでる人の気持ちを考えて、どんな行動をせなアカンのか?分かるやろ?」
三人:「うん 分かる」
(ちなみに、SOは・・・「自分に起こったこと(自分の家族が死んだとしたら)やったら・・・」って感じたんやろうなぁ~? 感受性が高いから、その話をしただけで、泣いてたわ)
ちなみに、虹天には、4年生と6年生のお姉ちゃん達がおるねんけど・・・
彼女たちに対しても、俺は分け隔てなく、真っ直ぐな目ン玉で向かっていったんやけど・・・ブー垂れまくって、目を合わすことすらしてくれへんかったわ(^_^;)
きっと、「うるさい、オッサンやなぁ~!」って思われてるんやろなぁ(^_^;)
せやけど・・・「年頃やからな・・・」で片づけて、ええことと悪いことがあると思うねん
今は、学校でも、習い事でも、突っ込んだとこまで指摘してくれることは、限りなく少ないように感じる
そんな時代やからこそ・・・
「親以外に、真剣な目ン玉で、物事を一生懸命伝えようとしてくれる人がおる!」ことが、どんだけ恵まれてることなんか?
そのことに、一日も早くに、気づいてくれたらええのになぁ~って・・・自分の姪っ子やからこそ、心底そない思ったよ(自分のことを、ええように書いてるようで、申し訳ないねんけど・・・(^_^;))
ものごっつい、取り留めのない内容になってもうたけど・・・・・
俺は、この先も・・・我が子にはもちろん、道場生に対してでも・・・
たとえ、「うるさい、オッサンやなぁ~」って思われても構へん
愛情込めて、張り飛ばすし・・・真剣な目ン玉で、向かっていくよ
ほんで、彼らが階段を一段上がった時には・・・決して見落とすことなく、褒めてやりたいなぁ~って、そない思ってる
だって、俺の大切な子供達やねんから・・・(^^)
元気出していこう!
READY! GO!!