北岡道場通信

8月11日(日)・・・青森県武道館に於いて、「東北中学校柔道大会 個人戦」があった

ウチの次男坊、「北岡 心颯(SO)」が・・・66kg級に出場させていただけたから、応援に行ってきた

 

結果は・・・

GSで、奥を叩かれた時に頭が下がってしもうて、防御姿勢に対する「指導」をもらって・・・1回戦敗退

 

正直・・・「背負い投げ」に執着しすぎて、前後、左右、上下に揺さぶることがまったくできてへん

「背負い投げ」一辺倒の、淡白な試合やったように感じる

 

 

宮城県内の試合では・・・彼が「背負い投げ」を撃つたびに、試合を止められて、VTR確認

主審、副審、ジュリーの誰かが、アクションを起こした時点で・・・「両膝指導」

口には出さずとも・・・相当なストレスがあったことやと思う

翼を捥がれた少年

そのストレスの跳ね返りが・・・あの「背負い投げ」一辺倒の、淡白な試合につながったんとちゃうんかな?

 

 

彼自身も・・・今回、東北大会に出場するにあたって・・・

「宮城県内の大会みたいに、もし「両膝指導」で、反則負けをしたとしても・・・自分の「背負い投げ」が、どんくらい通用するんか?・・・思いっきり、飛び込んでみる!」

そない言うてたくらいやから・・・結構、「背負い投げ」には執着しとったんかも知れへんよな?

 

 

いずれにしても・・・

俺(親であり指導者である俺)にとっては・・・結果は、どうでもいい

彼が・・・ストレスなく、思い切って戦うことができたんやったら、ただそれで良かったと思うよ

 

 

 

 

 

 

今回の東北大会っていう大きな大会を観戦して・・・

俺自身が、率直に感じたことをストレートに書かせてもらおうと思う

 

ちなみに・・・読んでくださってる皆様方の中で・・・俺が、これから記載する内容を、「批判」として受け取ってしまうかも?って、思う方がいらっしゃるんやったら・・・これから先は、どうか読まんといてください!

 

俺は・・・SOの父親として、「親バカ」で記すんではなくて・・・

あくまで、子供たちを教育する立場の人間としての「持論」を記すつもりでおるから・・・

どうか、この先は・・・ご理解いただいた方のみ、読み進めてほしい!

 

 

 

 

 

個人戦が始まって、ちょっと経ってから・・・

SOが、自分の試合が回ってくるまでの間に観客席に上がってきた

 

SO:「ルール、ちゃう(違う)やん!? いろんな試合観てるけど、「両膝指導」取られてへんし・・・」

俺:「お前も、そない感じたか?(笑) まぁ、ええやん!? 「指導」取られる、取られへん、関係なく・・・お前自身、納得のいく「背負い投げ」を撃ったらええんちゃうか!?」

俺は・・・彼の試合が始まるまでに、彼とそんな会話をした

 

 

ほんで、迎えた初戦・・・

SO自身・・・「背負い投げ」を、何べんも何べんも撃っとった

彼の発言通り・・・実際、思いっきり「背負い投げ」に飛び込んでたように、俺には見受けられた

今までの大会(宮城県内)やったら・・・3回撃った時点で、確実に「両膝指導3」で、「反則負け」になってしまうようなレベルの「背負い投げ」を、何べんも何べんも撃ってた

 

せやけど・・・

お咎めはなく・・・GSにもつれ込むまで、試合をさせていただくことができた

 

 

 

「宮城県大会」では・・・彼が「背負い投げ」を撃つたびに、試合が止まって・・・VTRの確認作業

ほんで、主審とジュリーが話し合った結果・・・「両膝指導」

 

せやけど・・・

「東北大会」では・・・同じ人間(SO)が、同じ「背負い投げ」(それどころか、宮城県内の大会でのストレスを吐き出すかのような、躊躇のない背負い投げ)を撃っても・・・試合は、止まることなく普通に流れる

 

俺は、SOに対して・・・

その違いを・・・根拠に基づいて、説明してやることができへんかった

 

 

 

 

審判の先生方は・・・皆、ものごっついプレッシャー、ものごっつい緊張感の中で、試合を裁いてくださってる

それは・・・俺自身も審判をするから、重々承知してるつもりでおるし・・・

機械じゃなくて、人が判断(判定)をする以上・・・何事も、いろんな見解があって、ケースバイケースはやむを得んと思ってる

 

ただ・・・

そのような事案(「宮城県大会」と「東北大会」のような根拠のない違い)が起こってからでは・・・多感な時期の子供の『心』は、少なからず擦り切れてしまいよる

 

せやから・・・

「審判」っていう鎧を脱いだ時に・・・ちょっとでええから、子供たちの『心』をフォローしてやってくれたらなぁって・・・欲を言うたら、俺はそない感じる

 

 

それは・・・

ウチの息子(SO)に対してだけって、いうことではなくて・・・

これからを担う・・・すべての子供たちの『心』に対してやで

 

彼に、「背負い投げ」で、3回投げられたにもかかわらず、勝ち名乗りを受けた相手選手に対しても然り

彼に、投げられて、抑え込まれ、「一本」の宣告を受けたにもかかわらず、勝ち名乗りを受けた相手選手に対しても然り

 

 

すべての選手に声を掛けてやることは不可能であっても・・・

気付いた方が、ちょっとしたフォローをしてやったら・・・子供たちは、かなり救われると思うんよな

実際、SO自身・・・ある試合(反則負け)の後、一人の審判の先生が声を掛けてくださったことに、ものごっつい救われとったから・・・

 

 

 

 

「なんで、同じこと(背負い投げ)をしてんのに・・・宮城の大会ではアカンくて、東北大会ではいけんねん!?」

 

そないに、擦り切れてしもうた子供の『心』を・・・元に戻すべく、一生懸命「治療」をするよりは・・・

擦り切れる前に・・・フォロー(「予防」)をしてやった方が・・・きっと、傷は浅いと思うんよな?

 

曲がりなりにも「教育」っちゅうもんを志した以上・・・

子供たちの『心』を預かってる立場である以上・・・

俺は・・・そないしていってやりたいと、常々考えてる

 

 

ほんで、また・・・

それは、「柔道」だけに限らず・・・どんな場面であっても、同じことが言えるんとちゃうんかな?

 

それでなくとも・・・

メールやSNSの普及で・・・「人間関係」っちゅうもんが、希薄なこのご時世

ちょっとしたことであっても・・・彼らの目を見ながら、温ったかい「言葉」を届けてやったら・・・

子供の『心』に響くことって、思ってるよりも仰山あると思うよ

 

 

これからを担う子供たちに・・・何を与えてやれるんか?

これからを担う子供たちから・・・何を奪ってしまうんか?

それは・・・

俺ら大人の「行動」や「言動」、そのひとつひとつに掛かってるんかも知れへんよな?

 

 

 

誤解を恐れずに記したけど・・・

これは・・・審判の先生方の「批判」をしてる訳でもないし・・・教育の現場に立ってる方々に、「こうしてくれ!」ってお願いしてる訳でもない

もちろん、「上から目線」に聞こえてしまってるんであれば・・・この場で、お詫びしたいとも思う

どうか、お許しいただきたく存じます

 

 

 

 

 

 

 

余談やけど・・・

宮城県内の少年柔道のいろんな大会・・・

観客席が、各道場単位や各地区(仙台地区等)単位に指定されるようにって・・・いわゆる、「場所取り」っちゅうもんを、せんでもよくなったことは・・・皆さん、ご存じかと思うけど・・・

何年か前・・・各大会の主催者の方々に対して、ものごっつい恐れ多かったけど・・・散々、お手紙やメールを送らせていただいた

 

我先にと、えらい勢いで階段を走っていく際に・・・子供たちが転倒して怪我でもしてしもうたら、「試合」をしに来てるのにも拘わらず、本末転倒やと思うし・・・

試合が開始されたら・・・観覧席に荷物だけを置いてることで、空席があるにも拘わらず・・・応援に来られてる「お爺ちゃん」「お婆ちゃん」が座席に座れんと、試合会場の脇の後方で、一生懸命背伸びをして、お孫さんの試合を観戦してるっちゅうのは如何なもんか?

ずっと、そない感じとったから・・・何かアクションを起こされへんかな?って思って、そないさせていただいた

 

 

 

また・・・

何年か前から・・・宮城県の大きな学年別の大会に関しても・・・

「体重別にするっていうことを、検討していただけませんか?」って・・・

誠に勝手ながら・・・そない、主催者側の先生に対して、ご意見を申し上げさせていただいてる

 

遠い試合会場まで、時間をかけて、試合に参加するにも拘らず・・・

70kgの子と、30kgの子が試合をして・・・その日の試合が、わずか3秒ほどで終わてしまうなんていうことは・・・子供たちにとったら、決していいことではないように思う

 

「ほんなら、3秒で負けへんくらいの練習を積んでこいよ!」っていう意見も、あるかも知れへんけど・・・

 

せやけど・・・

ナンボ、頑張っても・・・ナンボ、運動能力が高くても・・・

体の大きさや、成長度合い(第二次性徴を迎えてるか?否か?)っちゅうもんは・・・決して埋まれへんって言うても過言やないくらいの差があるもんやん?

 

勘違いしてもらいたくないけど・・・

決して、ウチ(北岡道場)の軽量級の子どもたちを勝たせたいっていう意向で、体重別を望んでる訳ではあれへんで

その証拠に・・・ウチは、体重別になってる全国大会の予選なんかにも、出場せえへん時もあるくらいやし・・・毎回、この場で記してるけど、俺は、そんな(勝つことの)価値観を、まったく持ち合わせてへんから・・・

 

あくまで・・・体重差があり過ぎることや、成長度合い(第二次性徴期)の差による・・・力(体力)の差

ほんで・・・一番は、それに伴う、すべての子供たちの怪我のリスク回避のためにやで

 

 

少年柔道界に、16~17年携わらせてもらってるけど・・・

今現在の子供たちの体の成長度合いの差や体格の差は・・・10年前の子供たちと比べたら、その差は限りなく大きい

確かに10年前も、成長度合いの差や体格の差はあったけど・・・

今の時代、成長の早い子は、ホンマに早いから・・・その差は著しい

 

大会に行った時、試合を見とったら(ウチの道場生の試合に限らず)・・・

「危ないなぁ~!?」って思いながら、ヒヤッとするシーンは決して少なくはない

 

せっかく、「柔道」を志したのに・・・少年柔道の時期に、膝を損傷してしもうたりとか、大きな怪我をしてしもうたら・・・

一番大事な時期(高校や大学)に・・・ええパフォーマンスをすることが、限りなく困難になってしまう

 

 

せやから・・・

「柔道」の指導者である以上・・・(また、俺自身「柔道」に、人生を救われてきたっていうても過言やないもんやから)すべての子供たちに、ぜひとも「柔道」を長く続けてもらいたいっていう願いも込めて・・・

これからを担う子供たちに、「夢」や「目標」を持たせてやるためにも・・・

また・・・これからを担う子供たちの、怪我のリスク回避のためにも・・・

ちょっとした工夫(体重別等)をしてやったら・・・ちょっとだけ、大人がシンドイ思い(試合数が増える等)をしてやったら・・・

救われる子供が・・・何人も出てくるんとちゃうんかな?って・・・

俺は・・・そない思ってんねん

 

もちろん・・・

そんな(俺自身の勝手気ままな)意見やから・・・主催者側の先生方が、どない判断をしてくださって、どないな結果になるかは分かれへんけどな

 

 

いずれにしても・・・

「場所取り」の件に関しても・・・

「体重別」の件に関しても・・・

静まり返った水面(長年、続いてきた常識)には・・・誰かが一石を投じへん限り、波紋は広がれへん

 

 

俺が、この先・・・少年柔道界に携われる時間は、決して長くはないやろう?

果たして・・・あと10年、携わることができるんやろうか?

※余談やけど・・・

ウチの卒業生が・・・時間が取れるようになって道場に出入りしてくれるようになったり・・・やがて、子供ができて、その子を道場に連れてくるようになったりしたら・・・

「北岡イズム」を持ってる彼らが、現場(練習、試合等すべて)を仕切ってくれることが、一番いいことなんとちゃうんかな?って、俺は勝手に思ってる(笑)(そしたら俺は、裏方に回る(笑))

 

その残された、短い時間を考えたら・・・

長年、携わってきた少年柔道界に・・・今の俺(少年柔道界に携わって16~17年・・・来年50歳を迎えようとしてる、ちょっとジジイになりかけの俺)が、できることは何なのか?

長年、携わってきた少年柔道界に・・・どんな足跡を残して、去っていけるんか?

 

 

すべては・・・

子供たちのため!

成長過程である子供たちの『心と身体』のため!

子供たちの将来のため!

 

それを原点にして・・・

何かを感じた時には、如何なるところにでも、一石を投じていきたいと考えてる

 

 

 

 

話を元に戻すけど・・・

目まぐるしく移り変わる、ルールに囚われ過ぎるがあまり・・・

「間違い探し」になってしまってるようにも見受けられる、宮城県内の大会

もちろん、少年規定っちゅうもんがあって、安全配慮の義務を怠らずに遂行しようとしてくださってることは、重々承知してる

 

それでも、あえて・・・

(今回のテーマであったが故、「背負い投げ」だけをピックアップさせてもらうけど・・・)

この先・・・幾人も現れるであろう、素晴らしい「背負い投げ」を撃つ選手の技を、どのように判断してやるのか?

 

また、それだけに限らず・・・

「投げて(抑えて)も・・・勝たれへん」

「投げられて(抑えられて)も・・・勝ち名乗りを受ける」

 

そんなルールによって、右や左に転ばされた子供たちの『心』も・・・

決して、他人事やと思わんと・・・

これからを担う子供たちが成長していく上での、大切な大切なワンシーンと捉えていってやるのが・・・

俺ら、大人(先人)の役目なんやと思う

 

 

 

 

We Can Do It!

Yey!!

 

 

 

 

9月1日(日)の夜・・・沙季ちゃん(北岡道場の卒業生 現:仙台大学3年生)から、電話があった

「東北学生体重別選手権・・・優勝しました!  全日本学生体重別に出場できます!  講道館杯にも出場できます!」って・・・

メッチャ、嬉しい報告やった

 

沙季ちゃんは・・・

7月に開催された、全日本ジュニアの東北予選も優勝しとって・・・今月、埼玉県で開催される、全日本ジュニアにも出場するんやけど・・・

それに加えて・・・さらに、嬉しい報告をしてきてくれた

 

 

先日、鹿児島で行われたインターハイで、団体戦・個人戦共に、ベスト16まで勝ち上がった・・・「詩音」も然りやけど・・・

卒業生の子達が、俺の下を巣立ってくれた後に・・・素晴らしい結果を残してくれることが、俺にとってはホンマに嬉しいことやねんよなぁ

 

もちろん・・・小学校、中学校時代に、俺が込み入ったことまで教えて、キツイ練習をするように仕向けて、タイトルを取ってもらうことっちゅうのも、ええんかも知れへんけど・・・

残念ながら・・・俺は、そんな価値観をまったく持ち合わせてへん

 

俺の役目は・・・

ただ・・・「柔道が好き」っていうことを、彼らに感じてもらったまま卒業してもらうこと

「「北岡道場」に在籍しとって良かった」って感じてもらったまま、彼らに次のステージに羽ばたいていってもらうこと

ほんで、それらを基盤にして・・・

誰に言われずとも・・・己自身で目標に向かって、一生懸命、辛抱と努力をしてもらえる人になってもらえることが、何よりやと思ってる

 

それは、もちろん・・・高校に進学して、柔道を離れた連中も同じ

ほんで、また・・・高校や大学で、柔道を続けた連中であっても、いずれは高校柔道・大学柔道を修了して、社会に出ていくんやから・・・

皆それぞれが、それぞれの選んだ世界で、尻上がりで伸びていってくれるっちゅうことが・・・俺にとっては何よりも嬉しくて、何よりも誇らしいこと

 

 

 

 

 

今年の10月で・・・道場を設立してから、丸13年を迎える

たくさんの卒業生が・・・「柔道」っちゅうもん、「北岡道場」っちゅうもん、「北岡」っていう者に出会ってくれて・・・数年の時間を共に過ごして、俺の下を巣立っていってくれた

 

そんだけ長い年月が過ぎて・・・そんだけ大勢の卒業生が巣立っていって・・・

俺は・・・これから先こそが、卒業生自身に対して「俺がやってきたこと」・・・ほんで、彼ら自身のホンマの真価が問われる時期になってくるんとちゃうんかな?って考えてる

 

実際・・・

道場設立当時・・・(長女)5年生と(長男)3年生やった我が子でさえ・・・長女(悠葉先生:24歳)、長男(REN兄ぃ:22歳)っていう年齢になった

 

長女は・・・高校で、素晴らしい恩師に出会って、人生を歩んでいくために必要な「大切なこと」を、ご指導いただいた

ほんで、高校卒業後(柔道を辞めた後)・・・その意思を持ったまま、保育の短大に進学して、現在、幼稚園の先生をしてる

中学時代、高校時代、短大時代、また現在の職場の同僚、ほんで、彼女にとって大切な人・・・そんな彼女を取り巻く、すべての人たちを大切に大切にして・・・どんだけシンドイことからも、逃げ出すことなく、日々、己自身の人生を謳歌してくれてる

 

長男は・・・中学卒業後、親元(仙台)を離れて、高校時代は和歌山で寮生活をして・・現在は大阪で大学生(4年生)をしてる

彼もまた、中学時代(仙台)、高校時代(和歌山)、大学の仲間(先輩、同級生、後輩)を大切に大切にして・・・

自分にとって一番大切な人、ほんで、その大切な人との間にできた、小さな「命」のために・・・朝も夜もなく、腰を据えて、必死で仕事(アルバイト)を頑張ってる

ほんで、また・・・

中学時代は・・・5教科の合計点が100点ほどしかないアホな少年やったけど・・・

来春・・・大手一流企業への就職も内定してる

 

 

せやけど・・・俺は思ってる

そんな彼らのことを、そないして記すと・・・すべてが上手くいってるように聞こえるかも知れへんけど・・・

実際には・・・上へ上へ昇っていこうとしてる途中の彼らが・・・今現時点で、ただ、そんな(上手くいってる)「雲」に差し掛かってるだけのことに過ぎへん!っちゅうことを

もちろん・・・全日本学生、講道館杯に出場する、沙季ちゃんも然り・・・

インターハイでベスト16になった、詩音も然りやと思う

そう・・・すべては、人生の通過点っちゅうわけや

 

 

せやから・・・これから先こそが・・・

今まで歩んできた道も含め・・・彼ら自身の、ホンマの真価が問われる時なんとちゃうんかな?って、俺は思ってる

 

 

俺自身・・・我が子に対しては、もちろんのこと・・・道場生に対して(恐れ多いけど、ご父兄達に対して)も・・・

「「柔道」は・・・将来、生きていくための『糧』でしかあれへん!!」

そない・・・伝え続けてきた

 

もちろん、我が子以外の子達は・・・ご家庭で親御さんが、しっかりと教育なさってることやろうから・・・

俺が(柔道を通じて)、彼らに伝え続けてきたことっちゅうのは・・・家庭教育では伝えられへん部分の、ちょっとしたプラス材料になればええな?って言うだけのことに過ぎへんけど・・・

それでも・・・俺が、彼らに伝え続けてきたことの真価は、この先、間違いなく問われてくることやろうな?

 

その真価とは???

 

『責任』

 

彼ら(卒業生)自身の「責任」であり・・・

俺(ある意味、彼らの親)自身が背中で語ってきた「責任」でもあると・・・俺は、そない考えてる

 

ものごっつい、難しいことを言うてるように感じるかも知れへんけど・・・

実は・・・当たり前のことなんとちゃうんかな?って、俺は思う

 

己が選んだ仕事

己が選んだ道

己が選んだ伴侶

己が求めて芽生えた「命」

己が吐き出した言葉etc・・・

そのすべてから、ケツをまくらず・・・『責任』を持って、己の人生を歩んでもらうことを、心から祈ってる

 

 

 

 

 

ずっと以前に、あるお坊さん(お寺さん)からいただいた「書」の中に・・・

子供は・・・親の言うことは聞かへん!

子供は・・・親がやってことしかせえへん!

・・・・っていうようなことが書いてあった

(ちなみに、俺は・・・その「書」をバッグの中に入れて、ずっと持ち歩いてて・・・事ある毎に、目を通すようにしてる)

 

 

せやからっていう訳やないけど・・・

親や教育者の行動そのものが、子供の将来を左右するっていうても過言ではあれへんやろうから・・・

俺は、己の行動・言動に『責任』を持って・・・これから先も、「俺自身」を貫いていこうと思う

 

 

せやから・・・お前ら(卒業生たち)も・・・

周りの方々に恥じぬよう・・・己自身が歩んできた道に恥じぬよう・・・

これから先の人生・・・すべての物事に『責任』を持って、「己自身」を貫いてくれ!!

 

 

 

 

たまには・・・『親父』に・・・顔、見せにこいよ

待ってるから・・・

なっ!?

 

 

We Can Do It!

Yey!!

8月4日(日)・・・仙台市武道館に於いて、「仙台市スポーツ少年団学年別柔道大会」が開催された

 

30名ほど出場させてもらったねんけど(中学2年生の連中(ヤっさん・しょう吉・紳太郎)は・・・体がちっちゃくて、危ないかな?ってことで、出場は見送った)・・・

 

結果は・・・

小学1年生男子の部(龍・・・3位 亮・・・3位)

小学校3年生男子の部(開ちゃん・・・3位)

小学4年生男子の部(煌KIRISAWA・・・準優勝)

小学5年生男子の部(YAMATO・・・準優勝)

小学2年生女子の部(KOKO・・・優勝)

小学6年生女子の部(琳ちゃん・・・優勝)

中学1年生女子の部(心優・・・準優勝)

こんな感じやった

 

 

入賞者は、こんな感じやったけど・・・みんな、一生懸命頑張っとったと思う

あんな、「ええ加減」な練習をしてる(「ジャンケン投げ込み」とか「大腰おんぶ」とか「くじ引き」とか(笑))割には・・・

ものごっつい、ええ感じの試合が多かったように感じた

 

それに・・・

子供たち全体的に、技のレパートリーが増えたように感じたなぁ?

 

 

子供って、ホンマに不思議な生き物やよな?

全員集めて、技の説明(たとえば「大腰」等)とかを、一生懸命大汗かきながらやった後・・・

「さぁ!やってみよう!」って言うた途端に・・・

「先生、どうやるの?」「先生、何やるの?」っていう始末(^_^;)

 

せやのに・・・

「ジャンケン投げ込み」っていうて・・・

グーで負けたら、「大腰」で投げる

チョキで負けたら、「袖釣り込み・一本背負い」で投げる

パーで負けたら、「大外刈り」で投げる

 

グーで勝ったら、「足払い」で投げる

チョキで勝ったら、「大内刈り・小内刈り」で投げる

パーで勝ったら、「支え釣り込み足」で投げる

 

以前も記したけど・・・

楽しくなかったら意味がない!!

挨拶の声が小さかったり・・・投げる技・・・(足の運びも含めて)を間違えたり・・・気を付けがちゃんと出来てなかったりしたら・・・「アウト!」

 

 

・・・・・そんなルールで・・・

「2連勝(2連敗)したら、「くじ引き」(駄菓子屋の卸問屋で買ってきた、スーパーボールだの水鉄砲の「くじ引き」)をさせてやる!  先着10名だけ!!」とか言うたら・・・

メチャメチャ、頑張って吸収しよるし・・・おまけに、その技を、乱取りとか試合で躊躇なく使うんやから・・・ホンマに、恐れ入るよ

 

そんなこんなで・・・みんながみんな、一生懸命頑張って戦ってくれたことは、俺にとっては、ものごっつい嬉しいことやった!(^^)!

 

 

 

 

そんな中でも・・・

俺個人的に・・・その日、一番の感動をもらったのは・・・

小学校6年生の「琳ちゃん」やった

 

彼女とは、今から約3年前・・・彼女が、小学校3年生の夏くらいからの付き合いになる

 

今現在も、もちろんやけど・・・

当初から、素晴らしい運動能力を兼ね備えとったし・・・ポテンシャルも、ものごっつい高い

 

せやけど・・・

如何せん、体がちっちゃくてなぁ?

3年間・・・まったくって言うてもいいくらい、勝ち星には、ホンマに恵まれてへんと記憶してる

 

 

昨年の「全国小学生学年別柔道大会 宮城県予選」でも・・・

彼女は・・・素晴らしいタイミングの「右背負い投げ」「左一本背負い」が、主軸の技になるねんけど・・・

その大会でも、ドンピシャのタイミングで投げたにもかかわらず・・・「両膝指導」で、ポイント取り消し・・・

ほんで・・・その「両膝指導」の差で、敗北を喫してる

 

 

それでも、彼女の素晴らしいところは・・・決して、努力を怠れへんこと!

おまけに・・・

左右の背負い投げは、もちろん・・・小内刈り・・・大腰・・・内股・・・袖釣り込み・・・寝技・・・

教えた技は、とにかく、まず一生懸命やってみる子

 

もちろん、自分自身に合う?合えへん?はあるけど・・・

それでも、一旦は自分に取り入れて使おうとする・・・ホンマに、「努力」を惜しめへん子やねん

 

 

その琳ちゃんの・・・決勝戦

袖釣り込み腰で「技有り」を獲って・・・守る相手を上手く返して、横四方固めで、合わせ技「一本」

自分が、普段から一生懸命取り組んでることを、きっちりとやり遂げて・・・優勝してきよった

 

 

俺・・・

琳ちゃんが抑え込んでる最中から・・・メッチャ、涙が出てきた

嬉しくて・・・嬉しくて・・・

彼女の普段の一生懸命な姿が、フラッシュバックしてきて・・・ホンマに嬉しくて、メッチャ涙が出てきた

 

琳ちゃんも・・・

勝ち名乗りを受けて、俺の所に戻ってくる途中で、もう既に泣いとった

 

きっと・・・嬉しかったっちゅうこともあったんやろうけど・・・

それ以上に、今まで勝たれへんかったことへの「想い」が、ぎょうさん乗っかってたんとちゃうんかな?

 

せやからこそ・・・

「勝った」ことよりも・・・「大切な何か」が、彼女の心の中に芽生えてくれたんとちゃうんかな?って・・・

俺は、そない思ってるし・・・そない信じてる

 

 

 

いずれにしても・・・

琳ちゃん!

優勝おめでとう!

 

ほんで、俺は・・・

あなたから、大切なことを学ばせていただいた気がします!

 

これから先も・・・柔道を通じて「大切な何か」を手に入れるべく・・・

日々、「辛抱」と「努力」を怠らない人であってください!

 

そして・・・

『光り輝き美しく、澄んだ音を奏でる人』

・・・であってください!

 

 

You Can Do It!

Yey!!

We Can Do It!

Yey!!

 

 

 

 

 

 コラァ~ッ! アップしろっ!アップ!

 

 優! 優音! ウロウロせんと、アップしろっ!

 

 We Can Do It!

 

 何が、そんなにオモロイねん!?(^_^;)

 

 お前ら二人とも、よう頑張ったなぁ!(^^)

 

 いけっ~! 座敷童っ!!

 

 ええぞぉ~! 金ちゃん!

 

 優音・・・アップせんかった割には、よう頑張ったな(^_^;)

 

 煌KIRISAWA・・・素晴らしい「背負い投げ」やったね!(^^)!

 

 YAMATO・・ええ眼をするようになったね(^^)

 

 小僧さん・・・一本背負い! ~返された(-_-;)

 

 柊・・・よう頑張ったなぁ(^^)

 

 開ちゃん・・・お尻にタッチ!!(^^)!

 

 銀ちゃん・・・よう頑張ったなぁ~!

 

 心優も・・・よう頑張った! 準優勝おめでとう!

 

 陽向・・・デビュー戦の感想は???

 

 オネエ・・・強くなってきてるんやぞ! 頑張れ!

 

 みんな、お疲れっ! ありがとう!!

 

 

We Can Do It!

Yey!!

 

 

7月23日(火)・・・宮城県立武道館に於いて、「全国中学校柔道大会 宮城県予選」の個人戦が開催された

今回は、私事で申し訳あれへんけど・・・66kg級に出場させていただいた、ウチの次男坊(心颯:SO)のことについて記そうと思う

 

 

2歳?くらいから、オムツの上に柔道衣を着て、道場内をチョロチョロしとった彼も・・・今年は、中学3年生

最後の中総体は・・・

3位入賞という結果になり・・・東北大会に出場させていただくことになった

 

 

せやけど・・・

中学に入学してから、ここまでの道のりは・・・彼にとって、メチャメチャ「棘の道」やったことと思う

 

本人の一番の武器である「背負い投げ」に対する、「両膝指導」の反則が、ものごっつい厳しくて・・・

 

新人戦、県下体重別、仙台市予選・・・

すべての大会で、上位に食い込んではおったけど・・・大事な場面では、悉く「両膝指導」で反則負けを喫してきた

 

しかも・・・

「背負い投げ」で投げて・・・主審が「技有り」「一本」の判定を下してる(副審2人も、何のジェスチャーもなし)にも拘らず・・・ジュリーからの要請によるビデオ判定で、判定が覆ることが何べんもあって・・・

 

そんな状態やったから・・・今回、彼が出した決断は・・・

「「背負い投げ」(右の低い諸手背負い)を封印して、県大会に挑む!」

・・・っていうことやった

 

 

6月の仙台市予選・・・準決勝で両膝の指導を3回取られて・・・「反則負け」

何回、投げても・・・何回、投げても・・・結局、「指導」を取られてしまう

せやからやろなぁ?

その大会が終わってから・・・徹底して「立ち背負い」の練習に取り組んどったわ

 

 

一応、彼の名誉のために記しておくけど・・・

それは、決して、俺(親とか指導者の立場)の方針ではなくて・・・彼自身が、そない選択をしたことやで

 

俺は・・・「背負い投げ」は、(右の「背負い投げ」の場合)ちゃんと左足を回して飛び込むが故に・・・

ホンマに、たった一瞬(時間にしたら、0.0?秒くらいちゃうかな?)やけど、両膝が着いてしまう場合があることは、まったく以て正しい「背負い投げ」やと思ってる

せやから・・・子供たちに、反則を取られへんための逃げ道として、片膝だけを着くような「背負い投げ」をさせることの方が間違いやと思ってるから・・・「両膝指導」なんか、まったく意に介してへんからな?

 

ついでに記すけど・・・

俺は、彼の父親やけど・・・彼に、柔道自体のテクニック、技に入る際の崩し、組手等・・・

俺が学んできた戦術、俺が使ってきたテクニックは、子供の頃から、何ひとつ教えたことはあれへん

 

彼も「いち道場生」やから・・・他の道場生と同じようにしか指導はさせてもうてへんし・・・

もちろん、自宅でも・・・柔道の話なんか、ほとんどせえへんしな

 

 

 

そんな彼(心颯)に(もちろん、彼だけやなくて道場生全員にも話したんやけど)・・・

試合の約3週間前に、こんな話をした

 

「俺は・・・俺自身の柔道人生の中で、3回だけ、自分がどうやって勝ったんか?も分かれへんくらい「必死」「死に物狂い」で戦った試合がある

※中学2年生の時の昇段試合

(当時の大阪府の昇段試合は・・・紅白に分かれて順番に戦うシステムやったから・・・負けはもちろん、引き分けても、その場でその昇段試合(審査)は終了となる  せやから、引き分けることなく、負けることなく、有効でも技ありでも一本でも、とにかくポイントを獲って、6人連続で勝たへんと初段にはなられへんっていう、ものごっつい厳しい試合(審査)やった)

※大学3年生の時、「全日本体育系大学選手権」に出場するための校内予選の準決勝(勝ったら、念願やったレギュラーになれる)

※社会人一年目、全日本実業団体重別選手権の準々決勝(勝ったらベスト4に入って、講道館杯の出場権がいただける)

 

その3回だけは・・・試合の組み立ても駆け引きもあれへん・・・それはそれは、もう「必死」で戦ったよ

「必死」っちゅうのは・・・「必ず死ぬ」って書くねんで?

それくらいの意味合いで、俺自身「死に物狂い」で戦った試合が、柔道人生で3回だけあるねん!

せやからっていう訳やあれへんけど・・・どんだけ格好悪い姿を晒してでも、己のプライドを捨ててでも、「必死」になって戦ってみるのも悪くないと思うよ?

襟は、後で正せばええだけのことなんやから・・・」

 

 

そんな話をした後からやったけど・・・

SOが・・・ものごっつい近寄りがたいオーラを放ち始めよった

 

 

柔道(スポーツ)をしてへん方には分かれへんかも知れへんけど・・・

スイッチが入って、自分のZONEに入った時って・・・近寄りがたいっていうんか?・・・声を掛け辛いっていうんか?・・・

それは、決して「作られた強さ」じゃなくて・・・「理性を欠いた本能剥き出しの状態」っていうたら分かり易いかな?

まぁ、いずれにしても・・・「自分の世界」に入り込んでしまってるねんやろうね?

それはそれは・・・嫌な?オーラを放ってた

 

俺自身も長年柔道をやってきたから・・・高校生や大学生、実業団の頃は、そんなオーラを放つ人に、もちろん会ってきたし、対峙もしてきたけど・・・

自分の息子から、そんな(ある意味)嫌なオーラを感じるとは思ってもみいひんかった

 

ホンマ、「鬼の形相」っていうよりは・・・顔色を変えへん分「悪魔のような冷酷さ」を感じたよ

 

 

練習を見学されてるご父兄の方の中にも、それに気付いた方が幾人かおったみたいで・・・

「練習中、SO兄ぃがすごく怖くて・・・練習が終わってから、恐る恐るSO兄ぃに声を掛けたら、普段の(ニコニコしてる)SO兄ぃに戻ってて、本当に安心しました」って・・・そないなことを言うとった

 

 

 

そんな状態で、練習に取り組んできた彼やけど・・・彼は彼なりに、今回の試合に対して想うところがあったみたいやな?

試合の翌日に、ちょっとだけ話したねんけど・・・

「「一生懸命やったことが、結果につながったんかな?」って思う」って・・・3位に終わったことを、決して悲観はしてへんかったわ

 

 

 

 

『背負い投げ』

彼にとっての一番の得意技

・・・っていうより・・・彼にとっては・・・

『柔道』=『背負い投げ』

・・・なんかも知れへん?

 

ちっちゃい頃から、姉弟(悠葉先生とREN兄ぃ)のやってることを見様見真似でやってみて・・・中学3年生の今に至るまで、10年以上、ずっと「背負い投げ」と共に、柔道っちゅうもんに取り組んできた

 

その「背負い投げ」を、封印して挑んだ県大会

翼を捥ぎ取られた状態で、「飛べ!」って言われてるようなもんやったけど・・・

そんな中・・・ホンマに、よう戦ったなって・・・今回は、彼を褒めてやりたいと思う

 

 

それと同時に・・・

前々から、薄々は感じてはおったけど・・・

「その話」をした後から、そんなオーラを放ち始めた彼を見て・・・親としても、指導者としても、完全に線引きされてしもうた感は否まれへんかな?

「あいつは、もう・・・指導者である俺(また、親である俺と明美)の下にはおれへんねんなぁ?」ってね

 

 

俺自身・・・

『柔道』を通じて、人間育成をしてきたつもりでおる

せやから・・・

『柔道』を通じてこそ、彼自身が今どの場所におるんか?は、俺が一番よく分かってる

 

ものごっつい寂しいけど・・・これが、当たり前のことやねんよな?

 

 

 

 

 

幼稚園、小学校、中学校と・・・お前に『柔道』っていうもんを、ちゃんと教えてけえへんかったこと、心のどこかで申し訳なく思ってる俺自身がおる

せやから・・・(ある部分で)優勝に導いてやられへんかったことを、どうか許してほしい

 

せやけど、俺は・・・

「『柔道』を通じて、大切な何かを学んでほしい!」

常々、そない思ってきた

 

せやからこそ・・・

「決して、『柔道』っていうもんを嫌いになってほしくはない!」

ただただ、その一心で、お前と向き合ってきたつもりでおる

 

 

そんな、あなたへエールを贈らせてください!

 

中学柔道は・・・それはそれは、「納得できない理不尽さ」を抱えたままだったことでしょう?

でも親父は、そんなあなたから・・・大変素晴らしい立ち姿勢を見せていただき・・・大変素晴らしいもの(心)をいただきました

どうも、ありがとう!

 

この先も・・・「世の中が思い通りにならないことの自覚」という道場訓を忘れずに・・・

どうか、このまま・・・真っ直ぐに、真っ直ぐに、成長していってください!

そして・・・

次のステージ、そのまた次のステージで、己自身の「華」を咲かせられるように・・・

「辛抱と努力」を怠らない『漢』になってください!

 

親父は・・・他の誰よりも、心の底から、あなたを応援しております!

 

 

You Can Do It!

Yey!!

北岡道場を設立して・・・早13年目を迎えてる

 

それまで(北岡道場設立前)も・・・長女や長男がお世話になってた道場で、コーチ紛いなこともさせてもらってたけど・・・

俺自身・・・「道場長」っちゅう立場になってからは・・・我ながら、日々ものごっついいろんなことを勉強するようになった

 

設立当初は・・・柔道の基本書は、大概読みまくったし・・・立技・寝技共、解説書やテクニック本も、メッチャよう読んだ

ネットやYou Tubeでも、吸収できることはあれへんかな?って、よう検索したし(今でも、よう検索してるけど)・・・

もちろん・・・一番、大事な事であろう

「心理学」や「教育論」に関しては・・・「これでもかっ!」っていうくらい、いろんなことを駆使して学ぶ姿勢を持つようになった

 

 

そないな姿勢でいるつもりでおってでも・・・

時々、自分自身を見失ってしまってることがある

 

俺は、基本的に・・・

「楽しくなかったら意味がない!」って思って、子供たちと向き合ってるつもりなんやけど・・・

それでも・・・「楽しい」っちゅう一番大事な部分が、欠落してしまってることがあるねんよなぁ~・・・これが

ホンマ、情けないなぁ~

 

 

 

最近のことを、ピックアップしてみたら・・・

 

中学生は・・・

6月に、中総体の地区予選があった

ほんで・・・7月後半には、県大会がある

 

小学生は・・・

8月初旬に、スポーツ少年団の仙台市予選がある

 

もちろん、「『勝負』事」やから・・・試合をするからには、「負ける」よりも「勝つ」方がいいに決まってる

せやけど・・・「勝つ」事ばかりを追い求めたら、大切なことを見失ってしまう

そう・・・「楽しい」っていう、一番大事なことをな?

 

俺・・・最近、見失ってしもうてたんよなぁ~(^_^;)

 

 

毎年、そうやねんけど・・・

中学3年生は・・・「北岡道場(俺)の生徒」として、俺といっしょに戦うことが最後の年になってしまう

この先、どんだけ柔道を続けていったとしても・・・もう、一生「北岡道場(俺)の生徒」として、俺と共に戦うことはできへんようになる

そない思ったら・・・

「これが最後やぞ!」って意気込んで、肩に力が入ってしもうて・・・大切なことを、見失ってしもうてた

 

おまけに、小学生に対しても・・・

年間通して、3~4回しか試合には出場せえへんし・・・久々の試合やと思ったら、やっぱり「負けるより勝つ方がいい」って考えたんやろな?

結構、子供たちを・・・「試合、試合」って、追いやってしまってたと思う

 

きっと・・・あいつら、楽しくなかったやろなぁ~?

 

 

 

中学生くらいになったら・・・試合に向けて一生懸命取り組むことは、もちろん大事やねんけど・・・

それは、己自身で気付いて、己自身から「取り組む」姿勢が大事なんであって・・・誰かに「取り組ませられてる」ようじゃアカンと思うねんよな?

 

また、小学生なんて・・・

「この試合が全国大会につながる」だの、「この試合はローカルな大会」だの・・・そんなことで、練習度合いを調整するほど器用じゃないやろうし・・・

宮城県大会はじめ、東北大会の規模さえ、ちゃんと理解できてへん子も多いと思う

それこそ、全国大会なんていうたら、その規模をまったく以て理解できてへんのやないやろうか?

 

「ほんなら、それ(その大切さ)を教えてやれよ!」って、言う人もおるかも知れへんけど・・・

学校の教科書上で学ぶ、日本の地理自体・・・また日本の総人口(各県の人口密度等)なんかも、よう分かってへん子がおるのも現実やし・・・

その上、日本国の柔道人口がどんくらいか?(各県に強豪高校がどんくらい存在するんか? 他県に比べてどんくらい強化に力を注いでるんか? 少年柔道の道場が他県に比べて自分の県はどれくらい存在するんか?etc)なんて言うたら、さらに分かれへんようになるんとちゃうんかな?って思う

 

ほんなら・・・結局は、「大人の物差し」で物事が進んでしまうっていうても過言ではあれへんような気がするねん

でも、それやったら・・・何かが足れへんように、俺は感じてしまうんよなぁ

 

 

せやのに・・・最近の俺・・・

「大人の物差し」っちゅうもんで、子供たちを測ってしまってたなぁ~?

そない思って・・・自責の念に駆られた

 

それに、気付かせてもらったのは・・・

前回、この場に引用させていただいた、凌門塾の佐々木先生のブログやったねん

※せやから、引用させていただいたっちゅう訳やねんけどな(^_^;)

 

もちろん・・・

普段から、いろんなことにアンテナを張って、子供たちの目線まで腰を屈めて「彼らを、未来に導いてやれたら・・・」っていう努力はしてるつもりではおるよ

せやけど・・・所詮は、俺も人間

あいつらより・・・30年~40年、早く生まれただけの・・・

まだまだ成長途中・・・目下、勉強中の半人前の指導者(教育者)なんよ

 

せやから・・・恥ずかしながら、目先のことに囚われて、自分自身を見失ってしまうことも多々ある

 

 

せやけど・・・

己の浅はかさに気付いただけでも・・・

己の情けなさに頭を打っただけでも・・・

ちょっとは、考え直すことができるから良かったかな?って、自分自身でええように解釈はしてるんやけど・・・

 

でも、まぁ・・・

そんな、浮き沈みの中で・・・俺自身も、あいつら(子供達)に、日々学ばせてもらってるんやな?

まだまだ、アカンたれやなぁ~!? 耕太郎!

 

 

子供たちがやってる『柔道』は・・・俺(指導者)や親の自己満足のためにあるんじゃない!

子供たちが、己自身の「今」や「将来」のためにやってるもんや

 

せやから・・・

俺ら指導者や親は、それをサポートするべく、「脇役」に徹するべきなんよ

もちろん、これは・・・「勉強」や「サッカー」「音楽」etc、何にでも当てはまることやと俺は思う

 

「柔道」ばっかりやらせとったら・・・「勉強」や「社会勉強(遊び)」や「人間教育」が疎かになる

また・・・

「勉強」ばっかりやらせとったら・・・「社会勉強(遊び)」や「人間教育」が疎かになる

(※当然・・・何れにしても、「やらせ」とったらアカンと思うねんで)

もちろん・・・

「遊び」ばっかりに夢中になっとったら・・・「社会勉強」にはなるかも知れへんけど、「勉強(義務教育内容)」からは取り残されてしまう

 

ほんなら・・・どないしたらええねん!?

要するに・・・それらすべてに対して、一生懸命になれる子に導いてやれるのが、一番ええんとちゃうんかな?って、俺は思うねん

 

決して簡単なことではあれへんけど・・・

「柔道」も頑張って・・・「勉強」も頑張って・・・「遊び」も頑張って・・・「ゲーム」も頑張って・・・

与えられた環境の中で、与えられた物事に精一杯取り組むことができる人を見た時・・・メッチャ魅力的に感じるのは、きっと俺だけじゃないと思うんよな?

 

 

将来の『夢』(人それぞれ違うんやろうけど・・・)に向かって・・・

一生懸命「柔道」に取り組んだり・・・一生懸命「勉強」に取り組んだり・・・

それらは、ホンマに素晴らしいことやと思う

 

せやけど・・・

親であったり、監督であったり、先生であったり・・・

それらを、誰かに「取り組まされてる」んじゃ・・・同じことをするにしても・・・同じ時間を費やすにしても・・・俺は、ものごっつい勿体ないように感じるねんよな?

 

己自身で気付いて、己自身で目標を持って・・・その目標に「楽しさ」を見出して、突き進んでいくことができたら・・・そんな素晴らしいことはあれへんのんとちゃうんかな?って、俺はそない考えてる

ほんで、また・・・

それができたなら・・・「学校の成績」や「柔道の結果」云々じゃなく・・・その子自身の『人間力』は、格段にレベルアップしてるんとちゃうんかな?

大人かって、そうなんやから・・・子供なんか、もっとそうやと俺は思うねんけど・・・

 

せやからこそ・・・

「楽しくなかったら意味がない!」

それを念頭に置いて・・・

如何に、子供たちを、ちょっとでも高い位置に押し上げてやることができるんか?

俺ら(親や指導者)は・・・日々、それだけを考えてたらええねんで!?

 

時々、自分自身を見失ってしまうけど・・・

極力、見失えへんように・・・俺自身も、日々の勉強、日々の努力を怠らんように心掛けようと思う

 

 

 

 

 

余談やけど・・・・・

それに気付いてから・・・

「北岡道場」で、子供たちと取り組んでる練習内容を紹介しとく!(^^)!

 

『ジャンケン投げ込み』

 

お互い向かい合って、「気を付け」をして、メッチャデカい声で「お願いします!」って、きれいな礼法をする

お互い歩み寄って組み合う(もちろん、釣り手と引き手の位置を徹底して意識してもらう)

足ジャンケン(お互いに、メッチャデカい声で「最初はグー!ジャンケンポン!」)

チョキで勝った場合・・・「大内刈り」もしくは「小内刈り」で投げる(もちろん、足の運びは1・2・3の基本)

パーで勝った場合・・・左右どちらかの「支え釣り込み足」で投げる

グーで勝った場合・・・相手のチョキの前足に「足払い」で投げる

※もちろん、どの場合でも大きな声を出して投げる(勝敗決定後3秒以内)

お互い離れて、「気を付け」をして、メッチャデカい声で「ありがとうございました!」って、きれいな礼法をする

 

ちゃんと、すべての動作をきっちりできて・・・しかも、勝った者だけが・・・・・

駄菓子屋の卸問屋で買ってきた、「くじ引き」(スーパーボールとか、水鉄砲とか)を引ける権利が与えられるねん

その代わり・・・

動作のひとつでも疎かにしたり(気を付けのかかとが離れてたり、指先が曲がってたり)・・・声が小さかったり・・・技を間違えたりしたら・・・・・アウト!

 

これが、また・・・礼法を意識するし・・・釣り手、引き手を意識するし・・・投げる時に頭使うし・・・・・結構、オモロイねん(^^)

 

子供達・・・難しい練習内容より、よっぽど真剣に取り組むし・・・

その上・・・

その後の「乱取り」になったら・・・いつも使えへん、「支え釣り込み足」とか「足払い」とかを、それなりに使いよるねん!?

 

ホンマ、子供って・・・すごい潜在能力を秘めてるし・・・

「楽しい」こと(遊び)に関しては、天才的な能力を発揮するよな

 

 

しかし・・・

練習時間の半分くらいを、こんなことに費やしてるねんから・・・

ホンマ・・・「ええ加減」な道場やよなぁ~

 

せやけど、やっぱり・・・

「楽しい」のが、一番やからな!(^^)!

 

 

 

でも・・・

こんな「ええ加減」な道場の卒業生(先輩達)から・・・

最近・・・すごい報告ばかりが、俺に届きよる!!

 

詩音先輩・・・「全国高校総体 宮城県予選 優勝」~「東北高校総体 優勝」(2019年度 インターハイ出場)

沙季先輩・・・「宮城県ジュニア体重別 優勝」~「東北ジュニア体重別 優勝」(2019年度 全日本ジュニア体重別出場)

正也先輩・・・「東北高専大会 個人 優勝」(3連覇)

 

どないなってんねん!?(笑)

 

We Can Do It!

Yey!!

 

『関西弁』か?『標準語』か?の違いだけで・・・

俺と同じような考えを持ってる「オッサ・・・」・・・いやいや・・・「オジさ・・・」・・・違うな(^_^;)・・・「先生」がいらっしゃる!

凌門塾の「オッサ・・・」・・・いやいや・・・「佐々木先生」のブログ(^^)

 

俺が記したいこと、そのままやって言うても過言やあれへんから・・・

佐々木先生の了解を得て、掲載させてもらった

ぜひ、読んでみてほしい!!

 

https://ameblo.jp/inchikioyaji/entry-12487968763.html

 

 

 

 

ちなみに・・・

佐々木先生って、こんな方

某柔道塾の『侍』

 

 

 

6月8日(土)・・・宮城県高校柔道界のスーパースターたちが、北岡道場に遊びに来てくれた

 

スーパースター???

そう・・・先般、行われた「全国高校総体 宮城県予選」で、団体優勝した「柴田高校」の選手たちが来てくれたねん

 

(大将で戦った)詩音先輩が、連れてきてくれたねんけど・・・

次鋒で戦った・・・佐々木選手

副将で戦った・・・高橋選手

 

ほんで・・・

毎度おなじみの、ウチの卒業生たち(ウチの道場生(後輩)からしたら・・・卒業生の先輩達は、皆、スーパースター)・・・恭佑先輩、海士先輩、健之介先輩、恭太先輩、清春先輩、ほんで、仙台三高の元先輩

 

 

佐々木選手も・・・

高橋選手も・・・

自身が卒業した道場の後輩でもないのに・・・嫌な顔ひとつせずに、北岡道場の子供達と・・・寝技・立技の乱取り・・・元立ち・・・また、自身の持つ技術を、惜しげもなく披露(講習)してくれた

 

 

彼らは、それぞれ・・・「大崎柔道クラブ」「仙台大学柔道塾」で、少年柔道時代を過ごして・・・柴田高校に進学して、「仲間」になったねんけど・・・

 

俺・・・その部分って・・・

ものごっつい素晴らしいことやなって、あらためて感じさせてもらった

 

少年柔道時代・・・各道場の選手たちは、決して「敵」ではあれへん!

強いて言うたら・・・

切磋琢磨できる、「ライバル」やと俺は思う

 

ほんで・・・その「ライバル」達は・・・

やがて・・・それぞれが選択した高校に進学した時に、大切な大切な「仲間」になる

 

その部分を、はき違えてもうてたら・・・

いずれ、高校に進学した時に・・・「孤立」してしまうって言うても過言ではないと思うねんよなぁ~

 

せやから・・・

俺ら、少年柔道の指導者は・・・子供たちに対して、「その部分」をしっかりと伝えてやるべきやと思うんよ

 

 

 

いやぁ~・・・それにしても、柴田高校の選手たち・・・

ホンマに、ええ子達やなぁ~っていう、印象を受けたわ

 

ほんで・・・これは、俺が勝手に感じたことやけど・・・

彼らが・・・「強い(宮城県大会を制する)」理由が、何となく理解できたような気がした

※多分、それに関しては・・・ウチの父兄たちは、肌で感じてる人が多いんとちゃうんかな?って思うよ(^^)

 

 

いずれにしても・・・

こんな、ちっちゃな道場に・・・宮城県柔道界のスーパースターたちが来てくれるなんて・・・

子供たちにとっては、ホンマにええ経験やったわ

 

※しかし・・・ウチ(北岡道場)の子供達・・・

スーパースターの扱いが・・・メチャメチャ「雑」!?

背中に乗ってみたり・・・肩車させたり・・・頭叩いてみたり・・・

集合写真かって・・・せっかく来てくれた先輩方が、端っこに追いやられたり・・・顔がちゃんと映ってなかったり・・・

詩音先輩なんか、あんなにデカいのに・・・顔の半分しか映ってへんやないかっ!?

ホンマ・・・困ったもんやで(^_^;)

 

 

 

ありがとう!

佐々木選手!

高橋選手!

ほんで・・・

詩音先輩!

 

北岡道場で・・・柔道衣を着て、いっしょに汗を流したんやから・・・

あなた達は・・・「北岡ファミリー」やで!

ぜひとも・・・また、遊びに帰ってきてほしい!

ほんで・・・

8月に鹿児島で開催される・・・「全国高校総体」

素晴らしい戦いをしてきてくれること・・・

道場生一同、応援してます!!

 

You Can Do It!!

We Can Do It!

Yey!!

 

 

 

 

6月1日(土)~3日(月)・・・石巻市総合体育館に於いて、「全国高校総体 宮城県予選」が開催された

 

俺は・・・仕事の都合上、2日(日)しか、応援に行くことができへんかってんけど・・・

その日は・・・(柴田高校の)詩音と恭佑が出場する、団体戦の決勝トーナメント・・・ほんで、海士、凜杜はじめ、北岡道場の卒業生数名の個人戦の1回戦を見ることができた(^^)

 

団体戦の結果は・・・

柴田高校が、見事に優勝を飾った

 

 

団体戦決勝・・・

対 東北高校との戦い(※柴田高校サイドから観戦)

先鋒・・・指導3 反則負け

次鋒・・・合わせ技 一本負け

中堅・・・合わせ技 一本勝ち

副将・・・引き分け

1-2で、リードを許したまま・・・大将「詩音」に託される場面になった

 

詩音が、一本勝ちをしたら・・・2-2に並んで、代表戦にもつれ込む

 

せやけど・・・

詩音が負けたら・・・当然、柴田高校は負ける

仮に、優勢勝ち(技あり勝ち)であったとしても・・・2-2にはなるけど、内容差で負ける

 

そんな大変なプレッシャーの中に、詩音は立たされとった

 

 

前2つ(先鋒、次鋒)が取られた時には・・・やむを得んことやと思うけど、何となく柴田高校の応援席に敗戦ムードが漂い始めた

逆に・・・東北高校応援席は、前2つを取ったことで勢いに乗って、メチャメチャ盛り上がりを見せる

そんな両チームの、応援席での対照的な様子が・・・俺の目には、客観的に映っとった

 

 

決勝戦開始直前は、柴田高校の応援席からも・・・

いけっ~!いけ!いけ!いけ!いけ!柴田っ~!!

とか・・・大声援(大合唱)が飛んでたねんけど・・・

 

副将戦くらいなると・・・

選手に対して、「頑張れっ~!」「諦めんなよっ!」「ここからっ!ここからっ!」って・・・応援席で各個人(ご父兄の方々)が疎らに言うのが、精一杯やったように俺は感じてた

(せやけど・・・それは、もしかしたら、(柴田高校サイドの)監督のご意向や父兄会の決まりで、(試合直前以外)試合中の応援に関しては、大合唱をせえへんようにしてるんかも知れへんから、俺の思い過ごしかも知れへん)

 

 

俺は・・・大声を出して、思いっきり応援席を盛り上げたいのは山々やったけど・・・

せやけど・・・俺は、柴田高校の父兄でも関係者でもあれへん

(もちろん、監督のご意向や父兄会の決まりなんかは分かれへん)

せやから、当然、立ち上がって・・・「いけ~!いけ!いけ!柴田っ!!」なんて、言うに言われへん

ただ・・・副将戦が終わるまで、拳を握り締めたまま、食い入るように試合を見ることしかできへんかった

(先鋒から副将までの選手は、俺の息子(北岡道場の卒業生)ではあれへんからな?  ちなみに、恭佑は・・・準決勝戦から、エースの選手と交代して応援に回っとった)

 

 

そんな状況で、迎えた大将戦

詩音が、試合場の赤畳の一歩外に立った

 

俺は・・・東北高校の大声援の合間に、どデカい声で・・・

「詩音っ!! 最後やぞっ~!!」

・・・って、出る限りの声で叫んだ

 

詩音は・・・その俺の言葉に、頷いてくれた

俺は、その詩音を見た時・・・「いける!」って、確信した

 

 

俺は・・・彼が高校に入学してから、柔道の指導に携わったことは一切あれへん

もちろん・・・詩音を、この場で戦えるくらいの素晴らしい選手に育て上げてくださったのは・・・

柴田高校の狩野監督以外の誰でもないのは、言うまでもない事実

 

せやのに・・・あの瞬間だけは、なんでやろうか?

普段、彼のこと(練習内容、彼の実力、柔道に取り組む姿勢等)を、何ひとつ把握してへんにも拘らず・・・

心底、詩音を『信じる』ことができてる俺がおった

(※後日、詩音がメールをくれたねんけど・・・

「あの言葉で、色々考えてたことが吹っ飛んで、自分が勝つことだけに集中できました!」

って、言うてくれとった)

 

 

 

 

それは・・・大会出発前日

詩音が、俺の職場に挨拶に来てくれた時のこと・・・

 

※ちなみに、余談やけど・・・

詩音は、高校1年生の頃からずっと・・・

「ここぞ!」という大会の前には・・・必ず「明日から、〇〇の大会に行ってきます!」って、俺の所(職場や道場)に挨拶に来てくれとったねんで

 

(普段、俺は・・・この場(ブログ)で、あいつら(道場生、卒業生如何に拘らず)を、ものごっつい「アホ」呼ばわりしてしもうてるから・・・ここぞとばかりに、彼らの名誉のために記しとくけど・・・(笑))

卒業生の滉太先輩(現:上武大学1年生)も・・・高校時代の大会前は、ずっと俺の所に挨拶に来てくれとったし・・・

おかしな三人組(海士や恭佑や凜杜)も・・・大会前は、いつも俺の所に挨拶に来てくれる

 

もちろん、強制ではあれへんし・・・決して、俺が促した訳でもあれへん

あいつらが・・・ただ、「試合に向けての己の想い」を、俺(俺なんか)に伝えに来てくれるだけやねんけど・・・

ホンマに・・・頭の下がる思いを感じさせてもらえるくらい、素晴らしい「息子」達やねんで(^^)

 

 

ゴメン・・・話を元に戻すわな?

 

その時に、俺は・・・

詩音!

人間は・・・勝っても、負けても、少なからず「後悔」をする生き物や!

でも・・・

勝ったら、限りなく「後悔」は少ないやろうな?

せやけど・・・

負けたら、絶対に「後悔」するぞ

どんな形であれ、絶対に「後悔」する

せやから・・・

「後悔」したくなかったら、『必死』で戦ってこい!

『必死』でな!!

 

『必死』っちゅうのはな?・・・読んで字の如く「必ず死ぬ」って書くねんぞ!?

せやから・・・

お前が、ホンマに勝ちたいと思うんやったら・・・

『必死』で戦ってこい!

・・・・・・・そない伝えた

 

ほんで・・・

その時は・・・他に、恭佑や海士もおったから・・・

俺は・・・あとで、詩音にメールを送っておいた

 

2年半前・・・

高校進学に関して、俺と向き合って腹を割って話したことを覚えてるか?

何を得るために、そこ(柴田高校)を選んだんや?

この3日間は・・・その『集大成』やぞ!?

 

親父から・・・

あえて、在り来たりな言葉を贈るよ!!

死ぬ気で頑張れ!!

 

・・・っていう内容を・・・

 

 

詩音は・・・

はい!

死ぬ気で頑張ります!!

・・・そない、返事をくれとった

 

 

せやから・・・俺が「最後やぞっ!!」って叫んだ、そのたった一言には・・・それらの想いのすべてが詰まっとったっちゅう訳やねんな

もちろん・・・

それを受け入れてくれた(頷いてくれた)、詩音の「男気」にも、心から敬意を表したいと思う

 

 

ほんで、また・・・

3年間、ご指導いただいた狩野監督への恩返しは、もちろん・・・

コーチの先生への想い・・・

いっしょに戦う仲間への想い・・・

後輩たちへの想い・・・

この場所に引っ張ってくれた先輩達への想い・・・

また、親御さんはじめ、自分を支えてくれた周りの人達に対する感謝の想い・・・

 

それらすべてのこと(感謝の想い)が・・・「人」(の心)を限りなく強くするんやと、俺は思うねん

そう・・・

それらを背中に背負った時にこそ・・・「人」は、己の力以上の何かを発揮するんじゃないんかな?って、俺は思ってるんよ

 

 

せやから・・・

大変な場面やったけど・・・

俺自身も、それは重々分かっとったし・・・

彼にとっては、もしかしたら酷やったかも知れへんけど・・・

あえて・・・俺の想いと、ほんで「北岡道場の仲間」のことも、背中に背負ってもらおうと思って・・・俺は、メチャメチャ、どデカい声で叫んだねん

 

 

 

 

 

結果・・・

試合中盤に・・・寝技の攻防を上手く切り返して、詩音が抑え込んで「一本勝ち」した

詩音は・・・しっかりと、代表戦に繋げる大役を果たしてきよった

 

代表戦は・・・

柴田高校のエースの選手が、きっちり勝ち星をもぎ取ってきて・・・見事、柴田高校が優勝した

 

 

俺・・・涙が止まれへんかったよ

ホンマに・・・ホンマに・・・嬉しかった

 

 

 

ほんで・・・

翌3日(月)も・・・

「個人戦、優勝しました!」って・・・詩音から、ものごっつい嬉しい連絡をもらえた

 

詩音は・・・

団体、個人のダブル優勝で、宮城県予選を終えることができたようやった

 

 

 

 

小学校5年生の時に・・・北岡道場を訪ねて来てくれた「詩音」

ずんぐりむっくりで・・・体が硬くて・・・不器用で・・・ドンくさくて・・・正直、柔道のセンスなんて、欠片もあれへんかった

おまけに、あんなにデカい体をしてるくせに・・・

中学3年生の時までは・・・試合に負けては、俺に抱きしめられて泣いて・・・

また、練習でも・・・年下の選手にケチョンケチョンにやられては・・・ずっと、俺に抱きしめられて泣いとった

『漢』

『漢』の「追い出し会」

『金メダル』より大切なもの

 

せやけど、今回(最後の最後)は・・・

そのでっかいでっかい詩音に抱きしめられて・・・俺が、思いっきり泣かせてもらえたよ

ありがとう!

 

 

 

 

夏には・・・鹿児島県で、全国高校総体が開催される

『漢』は・・・宮城県の代表選手として、団体戦でも個人戦でも、きっと素晴らしい戦いをしてきてくれることやろう?

 

もちろん、そのためには・・・

あと2ヶ月・・・監督、コーチ、仲間と共に『死に物狂い』『必死』で、練習に取り組む必要があるのは、言うまでもあれへんけどな

 

 

 

いずれにしても・・・

詩音!

団体戦、個人戦共に・・・

優勝 おめでとう!

これからも、あなたの益々の活躍を期待しております!

 

最後になったけど・・・

素晴らしい感動と興奮をいただけたこと、心より感謝いたします!

ありがとうございました!!

 

そんで・・・

そんな、あなたのことを・・・

親父は、心から『誇り』に思っています!

 

 

 

 

余談やけど・・・

俺は・・・個人的に、この写真がものごっつい気に入ってる

 

この一枚の写真が、すべてを物語ってる

 

『北岡ファミリー』

 

※高校が違うから、凜杜(宮城農業)や元ちゃん(仙台三高)は映ってへんけど・・・

また、紳太郎と啓太も応援に来てくれとったのに、大事な場面では映ってへん

それより・・・恭太は、どこ行ったんじゃえ!?(^_^;)

 

 

こいつらみんな、子供の頃から何も変われへん

ただ・・・月日が経って、体がデカくなっただけのこと

兄貴分(滉太)がおって・・・詩音(本日のスーパースター)がおって・・・それを、大喜びしてる弟たち(高校生、中学生、小学生)がおって・・・ほんで、親父がおって・・・

ここには・・・一切、何ひとつ隔たりのない空間があるねん

最高に、自慢できる場所や!

 

ほんで・・・

こいつら・・・俺の「最高のバカ息子達」!

 

 

 

 

そして・・・

最後の最後になってしまいましたこと、お許しいただきたく存じます

 

柴田高校監督、狩野先生

詩音を、このような舞台で勝たせていただきましたこと、また、あらゆる面でご指導いただきましたこと、心より御礼申し上げます

ありがとうございました!

 

そして・・・団体優勝、おめでとうございます!

夏の全国高校総体での柴田高校の生徒さんたちのご活躍・・・陰ながら応援させていただきます!

 

 

 

 

We Can Do It!

Yey!!

 

この前・・・BSで放送されとった、「柔道に魅せられた人たちの物語」?っちゅう番組で・・・

東京の「世田谷学園」(監督:持田治也先生)を特集した内容を視聴した

 

「世田谷学園」は・・・

全国高校総体、全国高校選手権での団体優勝、金鷲旗大会の優勝、また、オリンピックメダリストも輩出してる・・・

柔道界では、言わずと知れた・・・名門中の名門

 

もちろん・・・講道学舎っていう、バックボーンがあったからこそなんかも知れへんけど・・・

それでも、素晴らしい功績を残してるのは事実

 

 

その高校で監督をされてる、持田治也先生は・・・

俺より、ちょっと上の世代の方やねんけど・・・世田谷学園が初めて金鷲旗大会で優勝した時の団体メンバーで・・・高校卒業後は日本大学、警視庁って、素晴らしい実績を持ってらっしゃる方やねんな

 

そんな方やからこそ・・・

母校から、監督のオファーがあったんやろうけど・・・

 

ご自身が、母校の監督を任された際・・・「「自分が着任してから弱くなった」っとは、絶対に言われたくない!」っていうプレッシャーが、ものごっつい強くあったみたいで・・・

当時は・・・「勝利至上主義」で、これでもかっ!っていうくらい勝つことに執着して・・・着任一年目から、金鷲旗大会でも優勝を飾ったみたいやねんな?

 

もちろん、金鷲旗大会だけやなくて・・・ほかの大会でも、素晴らしい結果を残してらっしゃるし・・・

たしか・・・-73kg級のオリンピックチャンピオン:大野将平選手も、持田先生の教え子やったように記憶してる(違ったかな?)

 

 

せやけど・・・そんな、世田谷学園も・・・

平成15年の優勝を最後に・・・16年間、金鷲旗大会の優勝からは遠ざかってるみたいで・・・

それどころか・・・

番組内で放送されとったけど・・・全国高校選手権の東京都大会の1回戦でさえ、惨敗してしまっとった

 

それでも・・・持田監督は、怒るどころか・・・笑顔でいらっしゃる

 

そこには・・・一体、何があったんやろうか???

 

 

それには、理由があった

 

世田谷学園は・・・ある時期、部員が4人にまで減少して、練習も成立せえへんような事態にまで陥って、存続の危機さえあったみたいやねんな?

 

そんな時に、考えたのが・・・

「怖がらせて言うことを聞かせる」「支配する」っていうのは・・・本来の教育から外れてる

『彼らの手に「柔道」を戻してやる』ことが、一番大事なんじゃないか?

「負けてもいいや!」っていう選択ではなくて・・・彼ら(部員)に考える空間と、その力を蓄えさせる考え方に変えた

・・・・・って、持田先生は仰られとった

 

 

怒らずに笑顔で、プレッシャーを与えることなく、自主性を伸ばす指導法

部員には、必要以上に口出しをせんと、勉強も優先させて、髪型も自由・・・さらには、団体戦のオーダー(順番)までも自分たちで考えさせる・・・・・選手主導の柔道

 

 

そないなスタンスで構えてる持田先生が、番組内で・・・

『笑う勇気』

そう・・・仰られてた

 

私が彼らと共有をして、楽しそうにしていることが生徒たちの創造力につながるような気がしてる

 

私が取り組んでるのは・・・

『彼らの手に「柔道」を戻す』っていうこと

私に怒られて動くのではなくて・・・ともすれば、叱って、そのようにさせるっていう風にしがちだけど、私はあえて、そこからの脱却を目指している

彼らが考えて、彼らが生み出す試合をお手伝いするというスタンスでやっていきたい

 

 

ほんで、また・・・

柔道だけじゃなく、勉強もできなくてはダメ!

柔道が強いだけではなく、人としてどうなのかが大事だ!

・・・・・ってことも、仰られとった

 

 

 

持田先生が・・・そこに辿り着くまでに、どないなことを経験なさったんか?は、俺にはまったく見当もつかへん

せやけど・・・

俺自身も・・・数年前に、己自身のスタンスを大変革した経験があるから・・・

持田先生は・・・きっと、ものごっつい勇気がいったことやろう?と、多少なりとも察することはできる

『必然』22(『あなた』へ)

 

もちろん、俺がやったことなんかは・・・大変革っていうても名ばかりで、高校柔道で頂点を極めた監督がやられた大変革に比べたら、足元にも及べへんねんで

 

それでも・・・

己自身が生きてきた「柔道の世界」

己自身が歩んできた「柔道の道」

己自身が経験してきた「柔道」っていうもの自体

それら全部を、全否定するっちゅうわけではあれへんけど・・・

それでも・・・まったく以て、正反対の指導法に変えるんやから・・・

それはそれは、「勇気」のいることやったよ

 

だって、それは・・・己自身で、「己」っちゅうもんを封印してしまうっちゅうわけやからね?

 

 

そんな番組を見とったら・・・

己自身が歩んできた道と、限りなくリンクする部分があって・・・自分の過去、ほんで、これからの未来を見つめ直すことができる、いい機会やったような気がした

 

俺自身・・・

大変革をやってから・・・かれこれ、もう10年になる

 

そんな俺自身は・・・「今現在、どないなんよ?」って聞かれたら・・・

「少年柔道」っちゅうもん自体を・・・肩の力を抜いて、ものごっつい客観的に見れてる気がする

 

その証拠に・・・

道場の子供たちと、一喜一憂して・・・泣いて、笑って、楽しんで・・・

練習中にもかかわらず・・・しょうもない事を言うたり、くだらん事をやったりしては・・・彼らといっしょに、バカ笑いしてる

 

余談やけど・・・

GW中に、某強豪高校の監督および、県北の某強豪道場の監督に、お会いする機会があったねんけど・・・

その時に・・・

「ウチ(北岡道場)は、GWは完全オフです(^^)」って話したら(実際に、10日間完全オフやってんで(^^))・・・

「羨ましい! 私も、そう言ってみたいです!」って仰りながら、ビックリなさってた

 

それでも・・・

技の基本や崩しなんかは、子供たちに、しっかりと指導させてもらってるし・・・彼らも、それらをちょっとずつやけど、楽しみながらマスターしてくれてる

 

おまけに・・・

ちゃんと、両手(釣り手と引き手)を持って・・・「得意技」って言える技を、必ず一つ持ってくれて・・・余計な駆け引きなんて一切しよれへん(「教えてへんから、できへん」って言うだけやねんけど(^_^;))

「しょうもない小細工せんと・・・バンって掴んで、バンって技掛けたらええんじゃ!」っていう、俺の大雑把?な教え通り・・・生徒全員、子供らしい、真っ直ぐな柔道をしてくれてる

 

ほんで・・・

そんな、真っ直ぐな柔道をする子たちは・・・

俺の下を巣立った後、それぞれの高校の監督のご指導のお陰で、素晴らしい「柔道家」、ほんで、素晴らしい「青年」に成長してくれとる

 

それだけでも・・・

「大変革」を、やって良かったなぁ~って思えてるよ!(^^)!

 

 

 

今回・・・番組を見て感じたこと・・・

持田先生には、まったく以て、足元にも及べへんけど・・・

これから先も・・・

「俺のやったこと、俺のやってることも、満更ではあれへんな!?」って思えるような・・・そんな「教育」、また、そんな「柔道の指導」が、できるとええなぁ~って思う

 

 

 

余談やけど・・・

昨日の練習中・・・「オネショ」と「ウンコを漏らした」話題で、あいつら(生徒たち)と大笑いさせてもらったよ!(^^)!

 

ホンマ、アホやよなぁ~?・・・あいつら(^^)

 

 

We Can Do It!

Yey!!

 

 

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