この前・・・BSで放送されとった、「柔道に魅せられた人たちの物語」?っちゅう番組で・・・
東京の「世田谷学園」(監督:持田治也先生)を特集した内容を視聴した
「世田谷学園」は・・・
全国高校総体、全国高校選手権での団体優勝、金鷲旗大会の優勝、また、オリンピックメダリストも輩出してる・・・
柔道界では、言わずと知れた・・・名門中の名門
もちろん・・・講道学舎っていう、バックボーンがあったからこそなんかも知れへんけど・・・
それでも、素晴らしい功績を残してるのは事実
その高校で監督をされてる、持田治也先生は・・・
俺より、ちょっと上の世代の方やねんけど・・・世田谷学園が初めて金鷲旗大会で優勝した時の団体メンバーで・・・高校卒業後は日本大学、警視庁って、素晴らしい実績を持ってらっしゃる方やねんな
そんな方やからこそ・・・
母校から、監督のオファーがあったんやろうけど・・・
ご自身が、母校の監督を任された際・・・「「自分が着任してから弱くなった」っとは、絶対に言われたくない!」っていうプレッシャーが、ものごっつい強くあったみたいで・・・
当時は・・・「勝利至上主義」で、これでもかっ!っていうくらい勝つことに執着して・・・着任一年目から、金鷲旗大会でも優勝を飾ったみたいやねんな?
もちろん、金鷲旗大会だけやなくて・・・ほかの大会でも、素晴らしい結果を残してらっしゃるし・・・
たしか・・・-73kg級のオリンピックチャンピオン:大野将平選手も、持田先生の教え子やったように記憶してる(違ったかな?)
せやけど・・・そんな、世田谷学園も・・・
平成15年の優勝を最後に・・・16年間、金鷲旗大会の優勝からは遠ざかってるみたいで・・・
それどころか・・・
番組内で放送されとったけど・・・全国高校選手権の東京都大会の1回戦でさえ、惨敗してしまっとった
それでも・・・持田監督は、怒るどころか・・・笑顔でいらっしゃる
そこには・・・一体、何があったんやろうか???
それには、理由があった
世田谷学園は・・・ある時期、部員が4人にまで減少して、練習も成立せえへんような事態にまで陥って、存続の危機さえあったみたいやねんな?
そんな時に、考えたのが・・・
「怖がらせて言うことを聞かせる」「支配する」っていうのは・・・本来の教育から外れてる
『彼らの手に「柔道」を戻してやる』ことが、一番大事なんじゃないか?
「負けてもいいや!」っていう選択ではなくて・・・彼ら(部員)に考える空間と、その力を蓄えさせる考え方に変えた
・・・・・って、持田先生は仰られとった
怒らずに笑顔で、プレッシャーを与えることなく、自主性を伸ばす指導法
部員には、必要以上に口出しをせんと、勉強も優先させて、髪型も自由・・・さらには、団体戦のオーダー(順番)までも自分たちで考えさせる・・・・・選手主導の柔道
そないなスタンスで構えてる持田先生が、番組内で・・・
『笑う勇気』
そう・・・仰られてた
私が彼らと共有をして、楽しそうにしていることが生徒たちの創造力につながるような気がしてる
私が取り組んでるのは・・・
『彼らの手に「柔道」を戻す』っていうこと
私に怒られて動くのではなくて・・・ともすれば、叱って、そのようにさせるっていう風にしがちだけど、私はあえて、そこからの脱却を目指している
彼らが考えて、彼らが生み出す試合をお手伝いするというスタンスでやっていきたい
ほんで、また・・・
柔道だけじゃなく、勉強もできなくてはダメ!
柔道が強いだけではなく、人としてどうなのかが大事だ!
・・・・・ってことも、仰られとった
持田先生が・・・そこに辿り着くまでに、どないなことを経験なさったんか?は、俺にはまったく見当もつかへん
せやけど・・・
俺自身も・・・数年前に、己自身のスタンスを大変革した経験があるから・・・
持田先生は・・・きっと、ものごっつい勇気がいったことやろう?と、多少なりとも察することはできる
もちろん、俺がやったことなんかは・・・大変革っていうても名ばかりで、高校柔道で頂点を極めた監督がやられた大変革に比べたら、足元にも及べへんねんで
それでも・・・
己自身が生きてきた「柔道の世界」
己自身が歩んできた「柔道の道」
己自身が経験してきた「柔道」っていうもの自体
それら全部を、全否定するっちゅうわけではあれへんけど・・・
それでも・・・まったく以て、正反対の指導法に変えるんやから・・・
それはそれは、「勇気」のいることやったよ
だって、それは・・・己自身で、「己」っちゅうもんを封印してしまうっちゅうわけやからね?
そんな番組を見とったら・・・
己自身が歩んできた道と、限りなくリンクする部分があって・・・自分の過去、ほんで、これからの未来を見つめ直すことができる、いい機会やったような気がした
俺自身・・・
大変革をやってから・・・かれこれ、もう10年になる
そんな俺自身は・・・「今現在、どないなんよ?」って聞かれたら・・・
「少年柔道」っちゅうもん自体を・・・肩の力を抜いて、ものごっつい客観的に見れてる気がする
その証拠に・・・
道場の子供たちと、一喜一憂して・・・泣いて、笑って、楽しんで・・・
練習中にもかかわらず・・・しょうもない事を言うたり、くだらん事をやったりしては・・・彼らといっしょに、バカ笑いしてる
余談やけど・・・
GW中に、某強豪高校の監督および、県北の某強豪道場の監督に、お会いする機会があったねんけど・・・
その時に・・・
「ウチ(北岡道場)は、GWは完全オフです(^^)」って話したら(実際に、10日間完全オフやってんで(^^))・・・
「羨ましい! 私も、そう言ってみたいです!」って仰りながら、ビックリなさってた
それでも・・・
技の基本や崩しなんかは、子供たちに、しっかりと指導させてもらってるし・・・彼らも、それらをちょっとずつやけど、楽しみながらマスターしてくれてる
おまけに・・・
ちゃんと、両手(釣り手と引き手)を持って・・・「得意技」って言える技を、必ず一つ持ってくれて・・・余計な駆け引きなんて一切しよれへん(「教えてへんから、できへん」って言うだけやねんけど(^_^;))
「しょうもない小細工せんと・・・バンって掴んで、バンって技掛けたらええんじゃ!」っていう、俺の大雑把?な教え通り・・・生徒全員、子供らしい、真っ直ぐな柔道をしてくれてる
ほんで・・・
そんな、真っ直ぐな柔道をする子たちは・・・
俺の下を巣立った後、それぞれの高校の監督のご指導のお陰で、素晴らしい「柔道家」、ほんで、素晴らしい「青年」に成長してくれとる
それだけでも・・・
「大変革」を、やって良かったなぁ~って思えてるよ!(^^)!
今回・・・番組を見て感じたこと・・・
持田先生には、まったく以て、足元にも及べへんけど・・・
これから先も・・・
「俺のやったこと、俺のやってることも、満更ではあれへんな!?」って思えるような・・・そんな「教育」、また、そんな「柔道の指導」が、できるとええなぁ~って思う
余談やけど・・・
昨日の練習中・・・「オネショ」と「ウンコを漏らした」話題で、あいつら(生徒たち)と大笑いさせてもらったよ!(^^)!
ホンマ、アホやよなぁ~?・・・あいつら(^^)
We Can Do It!
Yey!!