8月11日(日)・・・青森県武道館に於いて、「東北中学校柔道大会 個人戦」があった
ウチの次男坊、「北岡 心颯(SO)」が・・・66kg級に出場させていただけたから、応援に行ってきた
結果は・・・
GSで、奥を叩かれた時に頭が下がってしもうて、防御姿勢に対する「指導」をもらって・・・1回戦敗退
正直・・・「背負い投げ」に執着しすぎて、前後、左右、上下に揺さぶることがまったくできてへん
「背負い投げ」一辺倒の、淡白な試合やったように感じる
宮城県内の試合では・・・彼が「背負い投げ」を撃つたびに、試合を止められて、VTR確認
主審、副審、ジュリーの誰かが、アクションを起こした時点で・・・「両膝指導」
口には出さずとも・・・相当なストレスがあったことやと思う
そのストレスの跳ね返りが・・・あの「背負い投げ」一辺倒の、淡白な試合につながったんとちゃうんかな?
彼自身も・・・今回、東北大会に出場するにあたって・・・
「宮城県内の大会みたいに、もし「両膝指導」で、反則負けをしたとしても・・・自分の「背負い投げ」が、どんくらい通用するんか?・・・思いっきり、飛び込んでみる!」
そない言うてたくらいやから・・・結構、「背負い投げ」には執着しとったんかも知れへんよな?
いずれにしても・・・
俺(親であり指導者である俺)にとっては・・・結果は、どうでもいい
彼が・・・ストレスなく、思い切って戦うことができたんやったら、ただそれで良かったと思うよ
今回の東北大会っていう大きな大会を観戦して・・・
俺自身が、率直に感じたことをストレートに書かせてもらおうと思う
ちなみに・・・読んでくださってる皆様方の中で・・・俺が、これから記載する内容を、「批判」として受け取ってしまうかも?って、思う方がいらっしゃるんやったら・・・これから先は、どうか読まんといてください!
俺は・・・SOの父親として、「親バカ」で記すんではなくて・・・
あくまで、子供たちを教育する立場の人間としての「持論」を記すつもりでおるから・・・
どうか、この先は・・・ご理解いただいた方のみ、読み進めてほしい!
個人戦が始まって、ちょっと経ってから・・・
SOが、自分の試合が回ってくるまでの間に観客席に上がってきた
SO:「ルール、ちゃう(違う)やん!? いろんな試合観てるけど、「両膝指導」取られてへんし・・・」
俺:「お前も、そない感じたか?(笑) まぁ、ええやん!? 「指導」取られる、取られへん、関係なく・・・お前自身、納得のいく「背負い投げ」を撃ったらええんちゃうか!?」
俺は・・・彼の試合が始まるまでに、彼とそんな会話をした
ほんで、迎えた初戦・・・
SO自身・・・「背負い投げ」を、何べんも何べんも撃っとった
彼の発言通り・・・実際、思いっきり「背負い投げ」に飛び込んでたように、俺には見受けられた
今までの大会(宮城県内)やったら・・・3回撃った時点で、確実に「両膝指導3」で、「反則負け」になってしまうようなレベルの「背負い投げ」を、何べんも何べんも撃ってた
せやけど・・・
お咎めはなく・・・GSにもつれ込むまで、試合をさせていただくことができた
「宮城県大会」では・・・彼が「背負い投げ」を撃つたびに、試合が止まって・・・VTRの確認作業
ほんで、主審とジュリーが話し合った結果・・・「両膝指導」
せやけど・・・
「東北大会」では・・・同じ人間(SO)が、同じ「背負い投げ」(それどころか、宮城県内の大会でのストレスを吐き出すかのような、躊躇のない背負い投げ)を撃っても・・・試合は、止まることなく普通に流れる
俺は、SOに対して・・・
その違いを・・・根拠に基づいて、説明してやることができへんかった
審判の先生方は・・・皆、ものごっついプレッシャー、ものごっつい緊張感の中で、試合を裁いてくださってる
それは・・・俺自身も審判をするから、重々承知してるつもりでおるし・・・
機械じゃなくて、人が判断(判定)をする以上・・・何事も、いろんな見解があって、ケースバイケースはやむを得んと思ってる
ただ・・・
そのような事案(「宮城県大会」と「東北大会」のような根拠のない違い)が起こってからでは・・・多感な時期の子供の『心』は、少なからず擦り切れてしまいよる
せやから・・・
「審判」っていう鎧を脱いだ時に・・・ちょっとでええから、子供たちの『心』をフォローしてやってくれたらなぁって・・・欲を言うたら、俺はそない感じる
それは・・・
ウチの息子(SO)に対してだけって、いうことではなくて・・・
これからを担う・・・すべての子供たちの『心』に対してやで
彼に、「背負い投げ」で、3回投げられたにもかかわらず、勝ち名乗りを受けた相手選手に対しても然り
彼に、投げられて、抑え込まれ、「一本」の宣告を受けたにもかかわらず、勝ち名乗りを受けた相手選手に対しても然り
すべての選手に声を掛けてやることは不可能であっても・・・
気付いた方が、ちょっとしたフォローをしてやったら・・・子供たちは、かなり救われると思うんよな
実際、SO自身・・・ある試合(反則負け)の後、一人の審判の先生が声を掛けてくださったことに、ものごっつい救われとったから・・・
「なんで、同じこと(背負い投げ)をしてんのに・・・宮城の大会ではアカンくて、東北大会ではいけんねん!?」
そないに、擦り切れてしもうた子供の『心』を・・・元に戻すべく、一生懸命「治療」をするよりは・・・
擦り切れる前に・・・フォロー(「予防」)をしてやった方が・・・きっと、傷は浅いと思うんよな?
曲がりなりにも「教育」っちゅうもんを志した以上・・・
子供たちの『心』を預かってる立場である以上・・・
俺は・・・そないしていってやりたいと、常々考えてる
ほんで、また・・・
それは、「柔道」だけに限らず・・・どんな場面であっても、同じことが言えるんとちゃうんかな?
それでなくとも・・・
メールやSNSの普及で・・・「人間関係」っちゅうもんが、希薄なこのご時世
ちょっとしたことであっても・・・彼らの目を見ながら、温ったかい「言葉」を届けてやったら・・・
子供の『心』に響くことって、思ってるよりも仰山あると思うよ
これからを担う子供たちに・・・何を与えてやれるんか?
これからを担う子供たちから・・・何を奪ってしまうんか?
それは・・・
俺ら大人の「行動」や「言動」、そのひとつひとつに掛かってるんかも知れへんよな?
誤解を恐れずに記したけど・・・
これは・・・審判の先生方の「批判」をしてる訳でもないし・・・教育の現場に立ってる方々に、「こうしてくれ!」ってお願いしてる訳でもない
もちろん、「上から目線」に聞こえてしまってるんであれば・・・この場で、お詫びしたいとも思う
どうか、お許しいただきたく存じます
余談やけど・・・
宮城県内の少年柔道のいろんな大会・・・
観客席が、各道場単位や各地区(仙台地区等)単位に指定されるようにって・・・いわゆる、「場所取り」っちゅうもんを、せんでもよくなったことは・・・皆さん、ご存じかと思うけど・・・
何年か前・・・各大会の主催者の方々に対して、ものごっつい恐れ多かったけど・・・散々、お手紙やメールを送らせていただいた
我先にと、えらい勢いで階段を走っていく際に・・・子供たちが転倒して怪我でもしてしもうたら、「試合」をしに来てるのにも拘わらず、本末転倒やと思うし・・・
試合が開始されたら・・・観覧席に荷物だけを置いてることで、空席があるにも拘わらず・・・応援に来られてる「お爺ちゃん」「お婆ちゃん」が座席に座れんと、試合会場の脇の後方で、一生懸命背伸びをして、お孫さんの試合を観戦してるっちゅうのは如何なもんか?
ずっと、そない感じとったから・・・何かアクションを起こされへんかな?って思って、そないさせていただいた
また・・・
何年か前から・・・宮城県の大きな学年別の大会に関しても・・・
「体重別にするっていうことを、検討していただけませんか?」って・・・
誠に勝手ながら・・・そない、主催者側の先生に対して、ご意見を申し上げさせていただいてる
遠い試合会場まで、時間をかけて、試合に参加するにも拘らず・・・
70kgの子と、30kgの子が試合をして・・・その日の試合が、わずか3秒ほどで終わてしまうなんていうことは・・・子供たちにとったら、決していいことではないように思う
「ほんなら、3秒で負けへんくらいの練習を積んでこいよ!」っていう意見も、あるかも知れへんけど・・・
せやけど・・・
ナンボ、頑張っても・・・ナンボ、運動能力が高くても・・・
体の大きさや、成長度合い(第二次性徴を迎えてるか?否か?)っちゅうもんは・・・決して埋まれへんって言うても過言やないくらいの差があるもんやん?
勘違いしてもらいたくないけど・・・
決して、ウチ(北岡道場)の軽量級の子どもたちを勝たせたいっていう意向で、体重別を望んでる訳ではあれへんで
その証拠に・・・ウチは、体重別になってる全国大会の予選なんかにも、出場せえへん時もあるくらいやし・・・毎回、この場で記してるけど、俺は、そんな(勝つことの)価値観を、まったく持ち合わせてへんから・・・
あくまで・・・体重差があり過ぎることや、成長度合い(第二次性徴期)の差による・・・力(体力)の差
ほんで・・・一番は、それに伴う、すべての子供たちの怪我のリスク回避のためにやで
少年柔道界に、16~17年携わらせてもらってるけど・・・
今現在の子供たちの体の成長度合いの差や体格の差は・・・10年前の子供たちと比べたら、その差は限りなく大きい
確かに10年前も、成長度合いの差や体格の差はあったけど・・・
今の時代、成長の早い子は、ホンマに早いから・・・その差は著しい
大会に行った時、試合を見とったら(ウチの道場生の試合に限らず)・・・
「危ないなぁ~!?」って思いながら、ヒヤッとするシーンは決して少なくはない
せっかく、「柔道」を志したのに・・・少年柔道の時期に、膝を損傷してしもうたりとか、大きな怪我をしてしもうたら・・・
一番大事な時期(高校や大学)に・・・ええパフォーマンスをすることが、限りなく困難になってしまう
せやから・・・
「柔道」の指導者である以上・・・(また、俺自身「柔道」に、人生を救われてきたっていうても過言やないもんやから)すべての子供たちに、ぜひとも「柔道」を長く続けてもらいたいっていう願いも込めて・・・
これからを担う子供たちに、「夢」や「目標」を持たせてやるためにも・・・
また・・・これからを担う子供たちの、怪我のリスク回避のためにも・・・
ちょっとした工夫(体重別等)をしてやったら・・・ちょっとだけ、大人がシンドイ思い(試合数が増える等)をしてやったら・・・
救われる子供が・・・何人も出てくるんとちゃうんかな?って・・・
俺は・・・そない思ってんねん
もちろん・・・
そんな(俺自身の勝手気ままな)意見やから・・・主催者側の先生方が、どない判断をしてくださって、どないな結果になるかは分かれへんけどな
いずれにしても・・・
「場所取り」の件に関しても・・・
「体重別」の件に関しても・・・
静まり返った水面(長年、続いてきた常識)には・・・誰かが一石を投じへん限り、波紋は広がれへん
俺が、この先・・・少年柔道界に携われる時間は、決して長くはないやろう?
果たして・・・あと10年、携わることができるんやろうか?
※余談やけど・・・
ウチの卒業生が・・・時間が取れるようになって道場に出入りしてくれるようになったり・・・やがて、子供ができて、その子を道場に連れてくるようになったりしたら・・・
「北岡イズム」を持ってる彼らが、現場(練習、試合等すべて)を仕切ってくれることが、一番いいことなんとちゃうんかな?って、俺は勝手に思ってる(笑)(そしたら俺は、裏方に回る(笑))
その残された、短い時間を考えたら・・・
長年、携わってきた少年柔道界に・・・今の俺(少年柔道界に携わって16~17年・・・来年50歳を迎えようとしてる、ちょっとジジイになりかけの俺)が、できることは何なのか?
長年、携わってきた少年柔道界に・・・どんな足跡を残して、去っていけるんか?
すべては・・・
子供たちのため!
成長過程である子供たちの『心と身体』のため!
子供たちの将来のため!
それを原点にして・・・
何かを感じた時には、如何なるところにでも、一石を投じていきたいと考えてる
話を元に戻すけど・・・
目まぐるしく移り変わる、ルールに囚われ過ぎるがあまり・・・
「間違い探し」になってしまってるようにも見受けられる、宮城県内の大会
もちろん、少年規定っちゅうもんがあって、安全配慮の義務を怠らずに遂行しようとしてくださってることは、重々承知してる
それでも、あえて・・・
(今回のテーマであったが故、「背負い投げ」だけをピックアップさせてもらうけど・・・)
この先・・・幾人も現れるであろう、素晴らしい「背負い投げ」を撃つ選手の技を、どのように判断してやるのか?
また、それだけに限らず・・・
「投げて(抑えて)も・・・勝たれへん」
「投げられて(抑えられて)も・・・勝ち名乗りを受ける」
そんなルールによって、右や左に転ばされた子供たちの『心』も・・・
決して、他人事やと思わんと・・・
これからを担う子供たちが成長していく上での、大切な大切なワンシーンと捉えていってやるのが・・・
俺ら、大人(先人)の役目なんやと思う
We Can Do It!
Yey!!