9月1日(日)の夜・・・沙季ちゃん(北岡道場の卒業生 現:仙台大学3年生)から、電話があった
「東北学生体重別選手権・・・優勝しました! 全日本学生体重別に出場できます! 講道館杯にも出場できます!」って・・・
メッチャ、嬉しい報告やった
沙季ちゃんは・・・
7月に開催された、全日本ジュニアの東北予選も優勝しとって・・・今月、埼玉県で開催される、全日本ジュニアにも出場するんやけど・・・
それに加えて・・・さらに、嬉しい報告をしてきてくれた
先日、鹿児島で行われたインターハイで、団体戦・個人戦共に、ベスト16まで勝ち上がった・・・「詩音」も然りやけど・・・
卒業生の子達が、俺の下を巣立ってくれた後に・・・素晴らしい結果を残してくれることが、俺にとってはホンマに嬉しいことやねんよなぁ
もちろん・・・小学校、中学校時代に、俺が込み入ったことまで教えて、キツイ練習をするように仕向けて、タイトルを取ってもらうことっちゅうのも、ええんかも知れへんけど・・・
残念ながら・・・俺は、そんな価値観をまったく持ち合わせてへん
俺の役目は・・・
ただ・・・「柔道が好き」っていうことを、彼らに感じてもらったまま卒業してもらうこと
「「北岡道場」に在籍しとって良かった」って感じてもらったまま、彼らに次のステージに羽ばたいていってもらうこと
ほんで、それらを基盤にして・・・
誰に言われずとも・・・己自身で目標に向かって、一生懸命、辛抱と努力をしてもらえる人になってもらえることが、何よりやと思ってる
それは、もちろん・・・高校に進学して、柔道を離れた連中も同じ
ほんで、また・・・高校や大学で、柔道を続けた連中であっても、いずれは高校柔道・大学柔道を修了して、社会に出ていくんやから・・・
皆それぞれが、それぞれの選んだ世界で、尻上がりで伸びていってくれるっちゅうことが・・・俺にとっては何よりも嬉しくて、何よりも誇らしいこと
今年の10月で・・・道場を設立してから、丸13年を迎える
たくさんの卒業生が・・・「柔道」っちゅうもん、「北岡道場」っちゅうもん、「北岡」っていう者に出会ってくれて・・・数年の時間を共に過ごして、俺の下を巣立っていってくれた
そんだけ長い年月が過ぎて・・・そんだけ大勢の卒業生が巣立っていって・・・
俺は・・・これから先こそが、卒業生自身に対して「俺がやってきたこと」・・・ほんで、彼ら自身のホンマの真価が問われる時期になってくるんとちゃうんかな?って考えてる
実際・・・
道場設立当時・・・(長女)5年生と(長男)3年生やった我が子でさえ・・・長女(悠葉先生:24歳)、長男(REN兄ぃ:22歳)っていう年齢になった
長女は・・・高校で、素晴らしい恩師に出会って、人生を歩んでいくために必要な「大切なこと」を、ご指導いただいた
ほんで、高校卒業後(柔道を辞めた後)・・・その意思を持ったまま、保育の短大に進学して、現在、幼稚園の先生をしてる
中学時代、高校時代、短大時代、また現在の職場の同僚、ほんで、彼女にとって大切な人・・・そんな彼女を取り巻く、すべての人たちを大切に大切にして・・・どんだけシンドイことからも、逃げ出すことなく、日々、己自身の人生を謳歌してくれてる
長男は・・・中学卒業後、親元(仙台)を離れて、高校時代は和歌山で寮生活をして・・現在は大阪で大学生(4年生)をしてる
彼もまた、中学時代(仙台)、高校時代(和歌山)、大学の仲間(先輩、同級生、後輩)を大切に大切にして・・・
自分にとって一番大切な人、ほんで、その大切な人との間にできた、小さな「命」のために・・・朝も夜もなく、腰を据えて、必死で仕事(アルバイト)を頑張ってる
ほんで、また・・・
中学時代は・・・5教科の合計点が100点ほどしかないアホな少年やったけど・・・
来春・・・大手一流企業への就職も内定してる
せやけど・・・俺は思ってる
そんな彼らのことを、そないして記すと・・・すべてが上手くいってるように聞こえるかも知れへんけど・・・
実際には・・・上へ上へ昇っていこうとしてる途中の彼らが・・・今現時点で、ただ、そんな(上手くいってる)「雲」に差し掛かってるだけのことに過ぎへん!っちゅうことを
もちろん・・・全日本学生、講道館杯に出場する、沙季ちゃんも然り・・・
インターハイでベスト16になった、詩音も然りやと思う
そう・・・すべては、人生の通過点っちゅうわけや
せやから・・・これから先こそが・・・
今まで歩んできた道も含め・・・彼ら自身の、ホンマの真価が問われる時なんとちゃうんかな?って、俺は思ってる
俺自身・・・我が子に対しては、もちろんのこと・・・道場生に対して(恐れ多いけど、ご父兄達に対して)も・・・
「「柔道」は・・・将来、生きていくための『糧』でしかあれへん!!」
そない・・・伝え続けてきた
もちろん、我が子以外の子達は・・・ご家庭で親御さんが、しっかりと教育なさってることやろうから・・・
俺が(柔道を通じて)、彼らに伝え続けてきたことっちゅうのは・・・家庭教育では伝えられへん部分の、ちょっとしたプラス材料になればええな?って言うだけのことに過ぎへんけど・・・
それでも・・・俺が、彼らに伝え続けてきたことの真価は、この先、間違いなく問われてくることやろうな?
その真価とは???
『責任』
彼ら(卒業生)自身の「責任」であり・・・
俺(ある意味、彼らの親)自身が背中で語ってきた「責任」でもあると・・・俺は、そない考えてる
ものごっつい、難しいことを言うてるように感じるかも知れへんけど・・・
実は・・・当たり前のことなんとちゃうんかな?って、俺は思う
己が選んだ仕事
己が選んだ道
己が選んだ伴侶
己が求めて芽生えた「命」
己が吐き出した言葉etc・・・
そのすべてから、ケツをまくらず・・・『責任』を持って、己の人生を歩んでもらうことを、心から祈ってる
ずっと以前に、あるお坊さん(お寺さん)からいただいた「書」の中に・・・
子供は・・・親の言うことは聞かへん!
子供は・・・親がやってことしかせえへん!
・・・・っていうようなことが書いてあった
(ちなみに、俺は・・・その「書」をバッグの中に入れて、ずっと持ち歩いてて・・・事ある毎に、目を通すようにしてる)
せやからっていう訳やないけど・・・
親や教育者の行動そのものが、子供の将来を左右するっていうても過言ではあれへんやろうから・・・
俺は、己の行動・言動に『責任』を持って・・・これから先も、「俺自身」を貫いていこうと思う
せやから・・・お前ら(卒業生たち)も・・・
周りの方々に恥じぬよう・・・己自身が歩んできた道に恥じぬよう・・・
これから先の人生・・・すべての物事に『責任』を持って、「己自身」を貫いてくれ!!
たまには・・・『親父』に・・・顔、見せにこいよ
待ってるから・・・
なっ!?