『絆』・・・大切な息子&娘

コロナ感染症が5類に位置付けされて、試合観戦の制限などがなくなったからなんか?・・・毎週末、柔道関係で出掛けてる気がする

 

5月21日(日)は・・・柔道の大会のハシゴやった

 

AM10:30~

名取市中総体柔道競技(宮城県中総体 名取市予選)に出場する、「桐澤 煌」の応援で・・・名取一中へ

到着したら・・・もう既に、道場生10数名が応援に駆けつけてくれとった

 

昨年は・・・コロナの関係で、選手の保護者のみしか入場することができへんかったから・・・

煌は・・・まったくのアウェイ(煌以外は、すべて名取一中の生徒さんたち)の中で戦わなアカンかったみたいやねんけど・・・

今年は・・・道場生10数名、また道場生の父兄およびコーチ(REN兄ぃ)・・・ほんで、ガラの悪い関西弁のオッサン1名・・・20名以上の応援団がおる、ホーム感満載の中での戦いになった

 

 

結果は・・・

試合時間内に、抑え込まれてしもうて・・・「もうアカンかな?」って、皆が諦めかけた中・・・19秒で脱出

「技あり」を奪われた

 

その時点で・・・試合時間は、残り20秒足らず

玉砕覚悟で前に出て、試合時間終了数秒前・・・一瞬の隙を見て、「技あり」を取り返した

 

お互いイーブンで・・・ゴールデンスコアに突入

 

ここからが、すごかった

 

結局・・・どっちも譲ることなく、ゴールデンスコア10分以上が経過

お互いフラフラの中・・・両選手とも、気力で戦ってたと思う

 

そんな中・・・相手の選手の内股が上手く嵌って、「技あり」を奪われて負けてしもうた

 

相手選手の中学校の仲間やご父兄の方々は・・・勝ったことで、大盛り上がり

せやけど・・・

俺らも、煌の大健闘・・・ほんで、相手選手への敬意をはらって、大きな拍手を送らせてもらった

 

66㎏級に出場した煌は・・・参加人数が少なくて(階級にもよるけど)、その試合が県大会出場枠決定戦やってんけど・・・結局、県大会への切符を手にすることは出来へんかった

 

 

せやけど、今回・・・

俺を含めて、その場にいた道場生、父兄達は皆・・・『目には見えへん「力」』っちゅうもんを、あからさまに見せつけられた

 

 

煌の最大の武器は・・・野村忠宏選手のような、相手の股の中に飛び込んで投げる、低い「背負い投げ」

躊躇なく飛び込んだ時の破壊力たるや・・・それはそれは、現役の頃「背負い投げ」の選手やった俺自身、惚れ惚れするくらいのもんを持ってる

そう・・・「躊躇なく」飛び込んだ時・・・にはな

 

ただ・・・あの年齢の少年が、大切な試合で躊躇なく飛び込むことっちゅうことは、非常に難しい

小中学生には、少年規定っちゅうもんがあって・・・「背負い投げ」の両膝には、非常に厳しいルールがあるからな

 

せやから・・・

勝ちたいと思えば思うほど・・・両膝指導を取られたくないが故、思いっきり「背負い投げ」に飛び込みたい気持ちとは裏腹に・・・己自身で、飛び込む距離を無意識に制御してしまいよる

 

そないなったら・・・

中途半端な「背負い投げ」になってしまうから、当然破壊力は半減してしまう

逆に、俺に背中を押されて、躊躇なく飛び込んだ時には・・・

破壊力は抜群で、相手をきれいに投げることはできるけど、確実に両膝指導を取られてしまう

 

SO兄ぃ(現:仙台大学1年)も・・・小中学生の頃には、そのルールに泣かされ続けてきたけど・・・

煌も・・・SO兄ぃと同じような「背負い投げ」を撃つ以上(まぁ、北岡道場の「背負い投げ」の選手(承之介、紳太郎(共に柴田高校3年)など)は、皆同じ背負い投げを撃つねんけど)・・・きれいに「一本」で投げたのにもかかわらず、「一本取り消し~両膝指導」に泣かされ続けてきた

 

せやから・・・

今回、俺は・・・煌に、あえて「背負い投げ」を封印して戦うことを指示した

 

奴自身・・・「どうしても、今の中3連中(YAMATO、ヒロト、子地蔵、一颯、優、リオン、楓果)といっしょに、県大会の舞台に立ちたい」っていう願望が強かったみたいやから・・・

 

普段やったら・・・

「「背負い投げ」で、3回投げて・・・3回指導もらって、堂々と反則負けしてこい!  「お前の「背負い投げ」が、どれだけのもんか?」を見せつけたれ!  お前が結果を出すのは、「今」じゃない!  高校に行ったら・・・自ずと、その「背負い投げ」で結果はついてくるんやから!」っていうて、送り出すねんけど・・・

(余談やけど・・・SO兄ぃにも、承之介や紳太郎が、小中学生時代にも・・・同じことを言うて、送り出してきたよ)

今回は・・・あえて「背負い投げ」を封印して・・・「袖釣り込み腰」と「足技」だけで戦うよう、畳の上に送り出した

 

 

そんな窮屈な中・・・煌は、よう戦ってきたと思う

もちろん・・・

普段から・・・人一倍寡黙に、ほんで一生懸命取り組む子やから・・・素晴らしいポテンシャルは持ってるのは事実やねんやけど・・・

 

せやけど、今回・・・

煌自身の持つポテンシャル以上の戦いをしてきたことは・・・その場にいた、皆が感じたことやったに違いないと思う

 

俺自身も切実に感じたことやけど・・・

煌の持つポテンシャル以上のものを引き出したのは・・・間違いなく「仲間」「ファミリー」の声援やったっていうても、過言やなかったと思う

 

俺自身も・・・かなり熱くなったし・・・「悔しさ」と「感動」に、涙を堪えることができへんくて・・・久しぶりに、泣かせてもらったよ

 

 

俺らは、3年間のコロナ騒動で・・・「大切なもん」を、失ってたんかも知れへん

もちろん・・・

俺らだけではなく・・・世の中の全員が、そうやったんやろうけど・・・

 

ほんなら・・・

俺ら(北岡ファミリー)にとっての「大切なもん」って・・・一体なんや???

 

それは・・・

試合に向けて死に物狂いで練習することや・・・大切な試合に勝利することでは決してなく・・・

きっと・・・

「仲間」を思いやる、友達とかっていう域を超越した「想い」

ほんで・・・

その「仲間」の「想い」に応える、己のポテンシャル以上の「火事場のクソ力」

 

ひと言で言うてしもうたら・・・呆気なく終わってしまう言葉やけど・・・『絆』

目には見えへん『絆』っちゅうもんが・・・それらを極限まで、いや、極限以上に引き出すんやないんやろか?

 

その場にいた者たちは・・・

間違いなく、その素晴らしい空気感を、肌で感じたんとちゃうんかな?って・・・俺は、そない感じた

 

 

「仲間」がおるから・・・頑張れるし・・・

「仲間」がおるから・・・楽しいことは、倍増するし・・・

「仲間」がおるから・・・辛いことは、半減する

大人も子供も、関係あれへん

 

同じ『志』を持った時・・・

同じ「楽しみ」を持った時・・・

同じ「哀しみ」を持った時・・・

そこには・・・目には見えへん『絆』が生まれる

 

ほんで・・・

その『絆』を壊したくないと思えば思うほど・・・人は、己の背中に「責任」っちゅうもんを背負う

だからこそ・・・『ファミリー』なんやないんかな?って、俺は思う

 

 

小さな事案でも・・・「ファミリー」として受け止めて、「ファミリー」みんなで解決する

大きな事案でも・・・「ファミリー」みんなで分散したら、大したことでなくなる

 

コロナの3年間で・・・薄れてたんか?・・・それとも、忘れてたんか?

俺は、子供達や父兄たちに・・・その「大切なもん」を、17年前(道場設立当初)から求め続けて、伝え続けてきたはずやのに・・・

 

 

数年前(道場が崩壊しかかった後・・・有っちゃんや姐さん、和道っちゃん、紀ちゃん、直ちゃん、順ちゃん、知ちゃん、優子さん、景ちゃん、祐三ちゃん、まき助さんたちに支えられて、復活の狼煙を挙げてから)・・・

道場の父兄達みんなで手をつないで、大きな大きな輪を作って・・・その大きな大きな輪の中で、子供たちはのびのびと「大切なもの」を学んでくれてたように感じる

 

せやけど・・・

コロナ騒動やったからなんか?・・・それとも、時代や時間の流れなんか?・・・

その大きな輪は、年々、小さく小さくなっていってしまってるように感じるのは、果たして俺だけんやろうか?

 

 

父兄達が手をつないで作る大きな輪の中から・・・時に、はみ出そうとしていく子が、たとえおったとしても・・・

手をつないで、ガッチリ固めてる以上・・・その「輪」の中から、出ていくことはできへん

父兄や仲間みんなが、それを許してはくれへんから・・・

 

どういう意味か?っていうたら・・・

要するに・・・

大人みんなで・・・「子供たちに目配りをしよう!」っちゅこと

大人みんなで・・・「子育てをしよう!」っちゅうこと

 

大人かって・・・一人の力では、できることは限られてる

せやけど・・・

皆で「子育て」、皆で「目配り」ができたなら・・・

これからを担う子供たち全員を・・・もっと大きな「愛情」で、包んでやれるんやないやろうか?

これからを担う子供たち全員に・・・目には見えへん「大切なもん」を、身を以て伝えてやることができるんやないやろうか?

俺は・・・そない信じて止まん

 

 

話を元に戻すけど・・・

世の中には、あんまり転がってへん・・・その『絆』っちゅうもんを、身を以て感じた時・・・

子供も(大人も)・・・もう、それを知る(感じる)前には戻られへん

 

おまけに・・・

子供たち自身は・・・それを感じることで、限りない「成長」を遂げる

 

その「成長」は・・・きっと、感じた者にしか理解できへんもんなんじゃないんかな?って、俺は思う

 

逆に・・・「成長」し過ぎるが故・・・一見、親や俺(先生)を置き去りにしていってしまうように見えるけど・・・

「感謝の念」を、心の中いっぱいに詰め込んでる彼らは・・・どこの世界に行っても、同じ『絆』(ネットワーク)を作ることに違いない

 

それが・・・俺らに対しての、彼らからの最大の「恩返し」なんやと・・・俺は思ってる

 

親や俺(先生)らは・・・

そんな彼らの「成長」を・・・目を細めて、微笑みながら見ることができたなら・・・

それこそが・・・目には見えへん、何ものにも代えられへん『幸せ』なんとちゃうんやろか?

 

We Can Do It!

Yey!!

 

 

 

 

 

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