1月26日・・・(俺のガキの頃からの親友:隆勇)のお母ちゃんが逝った
昨年末・・・(隆勇の)親父っさんに、「今年は、大阪には帰られへんわ」って連絡をした時に・・・
お母ちゃんが、10月頃からずっと危ない状態やったってことを聞かされた
俺が、最後にお母ちゃんに会ったんは・・・一昨年の年末
その時は・・・元気やったねんけど(まぁ、数年前から、体に病魔は存在してたことはしてたんやけど)・・・
せやけど・・・その数か月後に、病気が進行してしもうたっちゅうことやった
俺は・・・いつの頃からやったか?(多分、接骨院を開院してからやったと記憶してるけど)・・・
大阪に帰省した時には・・・必ず、親父っさんとお母ちゃんの元を訪ねるようになった
隆勇は・・・結婚して、京都に家を構えたもんから・・・そこ(実家)には、おれへんかってんけど・・・
せやけど、俺は・・・
明美(女房)や悠葉、REN、SO、YAMATOを連れて・・・必ず、親父っさんとお母ちゃんに会いに行っとった
「いやぁ~! あんた、偉なったなぁ~、ホンマ!」
会うたびに・・・お母ちゃんが、俺に言うてくれる言葉やった
脱サラして・・・独立して・・・道場運営(教育機関)をして・・・子供(我が子)たちを真っ直ぐに育てて・・・っていうことに対して・・・
決して、偉くなんかなってへんのに・・・
せやけど・・・
子供の頃からの俺を知ってくれてる、親父っさんとお母ちゃんからしてみたら・・・そない感じてくれたんかも知れへん
ある時・・・親父っさんから、こない言われたことがある
「一番悪いことしてた奴が、一番真面目になって・・・ほんで、一番、俺らに会いに来てくれるのぉ~」って・・・
そう・・・
子供の頃から、やんちゃくれして・・・死んだような目ン玉をしてた時の俺のことも知ってくれてる、親父っさんとお母ちゃんからしてみたら・・・
普通に生活して・・・普通にパートナーを得て・・・普通に子育てをしてる・・・っちゅうだけでも、嬉しく感じてくれとったんかも知れへんわな?
ほんで・・・こうも、よう言うとった
「いやぁ~! あんた、隆勇によう似てるわ!」
「隆勇に似てる」って言われることも・・・
俺自身、隆勇のことを尊敬してるし・・・決して悪い気はせえへん、お母ちゃんの言葉やった
俺は・・・親父っさんやお母ちゃんから、特別に何かしてもらった訳ではあれへん
言うてみたら・・・俺は、あの人たちからしたら、単なる「隆勇の友達の中の一人」に過ぎへんかったと思う
せやけど・・・俺からしたら違う
俺は・・・あの人たちから、大切なことを学ばせてもらったって思ってるし・・・
大切な時間や場所を提供してもらったって、この上なく感謝をしてる
大袈裟ではなくて・・・
俺自身の人生に於いて、欠かすことのできへん大切な時間と場所、ほんで教えをもらったって、俺は思ってる
俺自身・・・
お母ちゃんに教わったことで、特に印象に残ってることが2つある
1つは・・・
親父っさんとお母ちゃんは、その昔、スナックを経営しとったねんけど・・・
そのスナックに来てるお客さんに対して、(お客さんの)奥さんから店に電話があるらしいねん
携帯電話なんか、あれへん時代や
当然、店に電話せんかったら、旦那には繋がれへんわな?
お母ちゃんが、言うとった
「そのお客さんの顔色を見てたら、電話の内容は察しが付く
要するに、「いつまで呑んでるんや? 早く帰ってこい!」的な内容なんやろうと思う
せやから、耕太郎!
如何なる場面であっても・・・奥さんに電話なんか掛けてこさしたり・・・(友人宅におじゃましてる時等)奥さんから、早く帰ろう的な言葉や態度を出さしたら、絶対にアカンで!
たった、それだけで・・・あんたの価値が、一気に下がるんやからな!
その反面・・・
何も言わへん奥さんがいるだけで・・・「この人は家庭の中で、奥さんをものすごい大事にしてる人なんやろなぁ~?」って思ってもらえて、あんたの価値は一気に上がるわ!」って・・・
実際に、俺は・・・
お母ちゃんに、その話を教わった数年後・・・
その言葉のまんまのような出来事に遭遇して・・・自分の置かれてる環境が一気に変わったっていう、狐につままれたような経験をしてる
ほんで、もう1つは・・・
親父っさんは、結構、友達を大事にする人やったらしいんやけど(隆勇も、そうやからな)・・・
親父っさんがお母ちゃんと結婚する時?に・・・「絶対に、俺の友達だけは絶対に大事にしてくれ!」って、お母ちゃんは親父っさんから頼まれたらしいねん
せやから、お母ちゃん・・・
親父っさんの友達が、家に来て夜中まで遊んでようが・・・親父っさんが、友達と呑み歩こうが・・・親父っさんの友達だけは、この上なく大事にしてきたって言うとったわ
余談やけど・・・
その昔(親父っさんが若い頃)・・・
親父っさんの友達が、風呂上りに親父っさんの家に遊び(呑み)に来るねんて
その時、その友達は自分の奥さんに・・・「ただお(親父っさんの名前)の家で飲んでくるわ」って言うて、パジャマ姿で家に来るみたいやねん(「外(如何わしい店)に呑みに行くわ」っていうたら、奥さんに怒られるからな(笑))
そこで・・・お母ちゃん
その友達に、着替え(親父っさんの服)を貸してやるねんて
ほんで、その友達と親父っさんは・・・外に呑みに出掛けるらしいねん
友達の奥さんからしてみたら・・・
親父っさんの家に、パジャマ姿で遊びに行くもんやから、安心しきってるねんけど・・・・・蓋を開けてみたら(^^)
俺が若い頃・・・
お母ちゃんから・・・そんな、いろんな笑い話(昔話)を・・・よう聞かしてもらったよ
特に、その2つのことは、メッチャ印象に残ってるねんけど・・・
印象に残ってるからこそ・・・
俺自身も、自分に当てはめて考えて・・・AKEMI(女房)と結婚する時に、それらのことを伝えた経緯がある
それを、伝えたからなんか?
それとも・・・
元々、彼女はそういう人やったんか?
俺は、彼女から・・・それらの件に関して、ストレスを受けたことはいっぺんもない
遡ってみたら・・・
俺らの結婚式当日(もう25年も前の話やけど)・・・
式が終わって・・・二次会に行って・・・そのまま仲間6~7人を、いっしょに家に連れて帰ってきて・・・
その日はみんな(AKEMIも含めて)で雑魚寝したっていう結婚初日から始まって・・・
その後も・・・
仲間たちが、自宅(横浜や仙台)に来て・・・やりたい放題、散らかしたい放題・・・泊ってる数日間、昼夜関係なく過ごしたり・・・
もちろん・・・
RENやSO、YAMATOの友達が家に来ても、やりたい放題
道場生が、大人数で数日間、家に泊まっとっても、やりたい放題
それでも、彼女は・・・
俺や子供たちの「友達」のことは・・・ものごっつい大事にしてくれる
また・・・
俺自身が・・・独りで単独行動をしようが・・・勝手気ままなことをしようが・・・
(俺は若い頃、放浪癖があったから・・・夜中に出掛けて、翌日の昼頃に、「今、四国」とか、「今、千葉の最南端」とか、電話を掛けて・・・そんな、ええ加減極まりない行動をしとった)
「早く帰ってきて!」なんか言われたことは、いっぺんもあれへんし・・・
今現在でも・・・
彼女から、俺に電話が掛かってくるなんてことは・・・まず、あれへん
せやからっちゅう訳やあれへんけど・・・
日曜日に、早く起きて・・・岩手や福島に単独で出動してるなんてことは、俺自身しょっちゅうある
話が逸れてしもうたな?(^_^;)
人間には「出会い」と「別れ」がある
「別れ」があるっちゅうことは・・・必然的に「出会い」があったっちゅうことや
『一期一会』
最近・・・その言葉が、俺の心の中で、大きく陣取ることが多くなってきた
もう30年近くも前に亡くなった・・・俺の大切な兄貴分、圭吾兄ぃのことを思い出すことが、最近よくある
ほんで・・・師匠のことも思い出すこともよくある
「もう二度と会われへん!」
「会いたくても会われへん!」
そない思えば思うほど・・・
人(俺)は・・・決して、独りで生きてきたんではないんや・・・
俺は・・・独りで、大きくなったんではないんや・・・
俺は・・・独りで、今の場所まで辿り着いたんではないんや
・・・ってことを、深く考えさせられる
各家庭によって・・・いろんな考え方、いろんな教育論があるんやろうけど・・・
その各家庭(親御さん)の、そういった素晴らしい考え方にプラスして・・・
俺自身が経験してきたこと・・・
俺自身が良かった(悪かった)こと・・・
俺自身が感じてきた(感じた)こと・・・
・・・を、子供たちに伝えていってやれたらなって、そない思うよ
それが・・・
ちょっとした「スパイス」になってくれたら・・・それぞれの味にも、変化が生れるかも知れへんからな?
そう・・・
俺自身が、そうやったように・・・
ありがとう! お母ちゃん!