『必然』19(プライドを捨ててこそ)

そないして、入社した・・・「愛子整形外科」やったけど・・・

俺は・・・物理療法の機械の取り外しのみを、淡々とこなす業務を一日中課せられることになった

しかも・・・

資格を持ってへん、20歳代前半の男性・女性スタッフと共に、一日中同じことの繰り返しやった

 

 

専門学校を卒業(国家資格を取得)したからって言うても、すぐに戦力になるはずがあれへん

せやけど・・・

あんまり多くを語ってくださる先生ではなかったっちゅうこともあって・・・

どのような考えで・・・俺自身に、この業務を課してるんか?が、俺には分かれへんくて、ものごっつい不満があったのは事実やった

 

また・・・名札に、「柔道整復師」って書いてるもんやから・・・

患者様も、診察室で聞き忘れたこととか、自分の症状とかを、俺に聞いてくるねんけど・・・

せやから・・・知ってることは、もちろん答えてたんやけど・・・

それも、良くなかったんやろな?

 

もちろん、それらだけやなくて・・・

俺の行動ひとつひとつに、問題があったんやろう?・・・きっと

 

口には出さずとも、露骨には思わずとも・・・

恥ずかしい話やけど・・・

「なんで、資格を持ってへん連中と同じことをせなアカンねん!?」って・・・

あの時の俺は・・・きっと、そない思ってたんやと思う

 

 

就職して、少し経った、土曜日の業務終了後・・・

俺は・・・安先生から、院長室に呼ばれた

 

安先生は、こない仰られた

私の言うこと(方針)に従っていただけるのか?・・・それとも、従っていただけないのか?・・・はっきりしてください!

医療の現場は・・・小さなミスも許されません

私は、救急救命医療に携わっていましたが・・・足が千切れた患者様や、今にも死にそうな患者様が、毎日のように運ばれてくるわけです

北岡先生・・・「医療」の現場を、決してナメないでください!

今日、明日の週末を使って・・・この先の動向を、奥さんとしっかりと話し合ってきてください!

 

安先生は、非常に静かな口調で仰られてたけど・・・

腹の中は煮えたぎってるんやろな?っていうことが、俺には手に取るように分かった

 

 

要するに・・・

安先生は・・・その場所(愛子整形外科)の「長」やったねんよな?

誰か(俺)一人が、足並みを乱したり・・・よそ見をしてたりしてたら・・・組織の統制をとることができへんくなってまう

(前にも記したけど・・・俺は、組織で生きていくことができへん人間やったから・・・)

せやから・・・そのような言葉を、俺に発せられたんやと思うねん

 

 

余談やけど・・・

北岡道場にも・・・以前は、足並みを乱す方が、何人もいらっしゃった

個人的に、出稽古に行きたい(黙って行く)とか・・・

個人的に、試合に参加したいとか・・・

陰でコソコソと、不穏な動きをしてみたり・・・

 

 

仮に・・・俺自身が「長(道場長)」じゃなかったとしよう

それやったら・・・

強くなりたい者は、個人的に出稽古に行った方がいいと思うし・・・個人的に試合に参加することも、「頑張れ!」って応援してやりたいとも思う

 

せやけど・・・曲がりなりにも、俺は「長」やねんよ

「これくらいやったら、目を瞑ってやっても・・・」っていうような、小さなことでも・・・

その「小さなほころび」が、「大きな穴」へと広がってしまうことは多々ある

 

せやから・・・それを認めてしもうたら・・・

統制がとられへんようになってもうて・・・子供たちにとっての、大切な「船」は、傾いてしまいよる

傾いてしまうだけやったら、修正はできるかも知れへんけど・・・沈んでもうたら、元も子もあれへんからな?

 

せやから、俺は・・・

大きなことは当然やし、細かいことであっても、全員が一律であるべく・・・「統制」をとる事に関しては、一切妥協はしてへんし、これからも妥協はせえへんつもりでおる

 

 

せやけど・・・裏を返せば・・・

「筋道」さえ通してくれたんなら、ナンボでも相談に乗るつもりでおるし・・・ナンボでも力になるつもりではおるねんで

 

たとえば・・・俺に「筋道」を通してくれたなら・・・

道場全体に対して、「〇〇さんは・・・こういう理由で、こうします!」っていう、大義名分を知らせることができる

たった、そないすることだけで・・・その方かって、どこに対してでも肩身の狭い思いをする必要なんかなくなるんやで?

せやのに・・・陰に隠れて、コソコソと不穏な動きをするから、ややこしくなるねんや

 

 

ただ・・・それを、分かってへん人は、思ってる以上に多く存在しよる

 

要するに・・・

世の中に対して(如何なる場面や、如何なる人に対してでも)、大見得を切ってできることなんやったら・・・俺に対しても、やったらええけど・・・

世の中に対して、大見得を切ってできへんようなことを・・・俺に対してだけするな!っちゅうことよ

 

結局は・・・「「人を見て」「場所を見て」行動してる」っちゅうことやろ?

それが、アカン!っちゅうねん!

 

物事(個人的な出稽古など)に関しては・・・法律で定められてる訳でもあれへんねんから、話し合いをしたら、解決策は出てくるけど・・・

「人を見て」「場所を見て」行動することに関しては・・・解決策もクソもあれへん!

スタートラインからして、間違ってる

俺は・・・そない思ってる

 

 

せやけど・・・

そんなことをしてしもうたら・・・やっぱり世間様は、よう見てるよ

良かれと思ってやったことでも・・・数年後には、ちゃんと答えが出てきてしまう

 

要するに・・・

親の浅はかな言動や行動が・・・「子供の行き場(立場)を失くしてしまう」っていうことに、つながってしもうとるっちゅうことや

 

親である以上・・・子供に背中で語らなアカン立場やのに・・・

そんなことになってしもうたら・・・本末転倒もええとこやん?

 

やっぱり・・・目先のことだけを見てるんやなくて・・・先々のことを考えた行動をせなアカンねんで

 

 

 

 

 

話が逸れてもうたけど・・・

 

せやから・・・安先生の引いていらっしゃる「これ以上でもなければ、これ以下でもなかった」ライン

俺は・・・そのラインを越えてしまってたんやな?

 

 

メッチャ、考えた

あの時ばかり・・・明美にも相談したし、ホンマに「辞めようか?」悩んだ

 

せやけど・・・一生懸命、考えたねんけど・・・

結局は・・・

己自身の「小さなプライド」っちゅうんか?「しょうもない過去の栄光」っちゅうんか?・・・

「俺自身が、そんなもんにしがみついてる、しょうもない男やった」っちゅうことに、気付かされた

 

多少なりともの柔道の実績・・・柔道で精進してきたっていう自負・・・営業マン時代の営業実績などなど・・・

俺は・・・そんな、何の屁のツッパリにもなれへんようなもん(プライド)を、捨て切ることができへんかったことに気付かされた

 

そう・・・

俺は、自分自身が経験してきたことで、何時しか天狗になってしもうてて・・・人を、見下しとったねん

「知らず知らず」のうちに・・・「場所や人を見て」行動してしまっとったねん

 

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余談やけど・・・

「知らず知らずにやってしまった」

「悪気はなかった」

「そんなつもりじゃなかった」

人は、何かが起こった時に・・・そない発して、言い訳をすることが多々あるけど・・・

 

俺は・・・基本的に、その方が問題やと思ってる

だって、根底から・・・悪いと思ってへんかったり・・・無意識のうちにやってしまってたりしてる訳やろ?

それやったら・・・

心の奥底に、沁みついてしまってるんやから・・・己自身じゃ、修正しようがあれへん

 

まだ・・・

「知ってて」、嫌がらせをするとか・・・

「悪気があって」、困らせてるとか・・・

「そんなつもりで」、約束を破るとかの方が・・・

まだ・・・マシやと思う

 

だって・・・

分かってて、わざとやってるんやから・・・止めようと思ったら、己の感情さえ制御したら止めることができる訳やん?

 

でも、俺は・・・

「知らず知らず」のうちに・・・自分のくだらんプライドや、「場所や人を見た」行動をしとったねん

どうしようもない、しょうもない男やったっていうこと・・・この上なかったよ

 

もちろん・・・

安先生は、そんなことを目論んで仰られたわけではあれへんやろうけど・・・

せやけど、俺は・・・

あの院長室での安先生の言葉に、ホンマに救われたって思ってる

 

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俺は、すべての「くだらんプライド」をかなぐり捨てて・・・

裸一貫、「0(ゼロ)」から、先生の教えを請うつもりで、ギアを入れ直した

 

 

 

安先生は・・・決して、いろんなことを言葉で伝えてくださるような方ではあれへんし・・・たくさんのことを、マンツーマンで指導してくださるような方ではあれへんかった

せやけど、俺は・・・安先生から、ホンマにたくさんのことを学ばせていただいたし・・・ホンマにたくさんのことを、お教えいただいたって思ってる

 

今、俺が・・・患者様に対して・・・

『心の医療』っていうもんが、一番大切やと考えて診療に取り組んでられるのは・・・安先生の背中から学んだこと!

 

もちろん、前述したけど・・・

自分自身に「気付き」を与えてくださったことに対してでも・・・

どんだけ感謝しても、足れへんくらい感謝してる

 

 

己自身の言動・行動を軌道修正して、取り組んだ「修行(愛子整形外科での勤務)」

愛子整形外科を退職する日・・・俺は、安先生から、こんなお言葉をいただいた

その日を迎えるまで、いっぺんたりとも言うてもらったことはあれへんかったけど・・・

 

北岡先生の、リハビリ室での患者さんからの評判は、本当に良かったですよ

診察室で、たくさんの患者さんが、北岡先生のことを褒めておられました

北岡先生は、開院しても、失敗することはないでしょう

もちろん・・・「驕ることなく、今のままの気持ちで、患者さんに接することができれば・・・」の話ですけど・・・

どうか・・・今の気持ちを忘れずに、これからの人生、精進していってください!

って・・・

 

その言葉は・・・

接骨院を開業してから、18年を迎えようとしてる今でも・・・俺の心の、一番根っこの部分をしっかりと支えてくれてる

 

 

 

 

ほんで・・・迎えた、平成13年

その年、国体開催県は宮城県であり・・・

宮城県国体予選にさえ優勝したら、東北国体を飛び越して、国体本戦に出場できる年やった

 

せやけど・・・

平成13年5月、親父の後押しもあって・・・接骨院を開院することとなった

 

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またまた、余談やけど・・・

 

平成13年の正月・・・

大阪に帰省しとった俺は・・・親父から、こう投げかけられた

親父:「お前、開業する予定はあるんか?」

俺:「まだ、一年足らずやし・・・あと2~3年、勉強(修行)してからかな?って考えてるけど」

親父:「俺やったら、今すぐにでも開業するわ!  

勉強なんちゅうもんは・・・その「業界」が教えてくれることやし、一生していかなアカンことなんじゃ!  

「完全に仕上がってから・・・」なんて考えとったら、何十年も掛かってまうわ!  

お前・・・高校進学の時も、大学進学の時も、綜合警備に入社する時も、接骨院の学校に行くって決めた時も・・・パン!パン!って決めてきたんとちゃうんか? 

そうやって・・・見知らぬ土地、見知らぬ世界で、やり上げてきたんとちゃうんか? 

せやのに・・・何、今になって足踏みしてんねん!?」

そない・・・発破を掛けられた

 

 

俺自身・・・それまでは、当然そうやって生きてきてたんやけど・・・

家族(明美、悠葉、REN)がおることで、躊躇しとったんかなぁ?

親父に言われて・・・「ハッ」としたよ

 

あの時から、俺は・・・「迷いの糸」っちゅうもんを、すべて断ち切るようにした

 

せやから・・・っちゅう訳ではあれへんけど・・・

俺には・・・「〇〇は・・・☓☓が、ちゃんとできるようになってから」

・・・・・なんていう概念は、これっぽっちもない

 

たとえば・・・

「結婚」は・・・「仕事」が、ちゃんとできるようになってから・・・・・・・とかね

仮に・・・

長女(悠葉)の旦那さんになる人が・・・学生やったとしてでも・・・ペーペーの社会人やったとしてでも・・・

「彼女を想う気持ちに、嘘偽りがない」んやったら・・・俺自身、父親として、全く以て問題あれへんと思ってる

 

生徒たちに対して(特に、高校進学の時)も、いっしょ!

「案ずるより産むが易し」

 

悩んで、足踏みしてるより・・・

二足の草鞋でも、三足の草鞋でも・・・たった一度きりの己自身の人生、思いっきりチャレンジした方が、絶対にいい!

 

もちろん、中途半端は良くないけど・・・

勉強「だけ」じゃなくて・・・柔道「だけ」じゃなくて・・・アルバイト「だけ」じゃなくて・・・恋愛「だけ」じゃなくて・・・

すべての物事に対して・・・全身全霊で、チャレンジしたらいいと思う

 

 

よく、親御さんから・・・「「失敗」する訳にはいきませんから」って、言葉を耳にするけど・・・

俺は・・・たかが15歳の少年少女に、「失敗」なんかあれへんと思ってる

 

「目標にしとった高校に、入学できへんかった」

それは、「失敗」じゃなくて・・・『必然』や

 

入学できへんかったら、できへんかったで・・・

「そこから、どない動く」んかが、大事なことやし・・・

自ら、ちゃんと動ける子にさえ育ててやっとったら、何の問題もあれへんのんとちゃうんかな?

 

要するに・・・

「そこから、どない動く」んか?を・・・自ら出来る子(動ける子)にさえ育ててやっとったら・・・

そんな場面で迷うことなんか、あれへんやろうし・・・

その場面に行き着くまでに・・・もう既に、己自身で解決しようと試みてるよ

 

 

せやから・・・

(言い方は、ものごっつい悪いけど・・・)

子育て中・・・どんなことに関しても・・・

子供を、「放し飼い」にしてやることは・・・ものごっつい大事なことなんとちゃうんかな?って、俺は思うんよ(もちろん、その許容範囲は、人それぞれ違うやろうけど・・・)

短い鎖につないどったら(親の目に届くところにおってくれたら)・・・親は安心やけど、子供は成長しよれへん

 

せやけど・・・ちゃんと「信頼」っていう枠(絆)で囲んでやっとったら・・・

大草原に「放し飼い」にしとっても・・・自分のことは、自分で考えて行動しよるし・・・飯食う時、寝る時、行事がある時は、必ず家に帰ってきよる

さらに言うたら・・・

親の見えへんところで・・・限りなく勉強をしてるはずや

深イイ~話(^^)

 

ただ・・・

あくまで・・・「放し飼い」・・・やで

間違っても・・・「野放し」にしたらアカンよ

「野放し」と「放し飼い」は・・・別もん

似てるけど、まったく以て違う

 

 

おそらく、俺は・・・

幼い頃から、目には見えへん部分で・・・親父に「放し飼い」にされとった(してもらっとった)んやろう?

 

 

そんな、俺自身も・・・

曲がりなりにも子育てをさせてもらって、2人の子が成人した今・・・

教育の現場に立たせてもらって、12年の時が過ぎた今・・・

子供たちに対して・・・そないな教育をしてるなぁ~?って、感じることが多くなったわ

 

余談が、長くなってもうたな(^^;)

 

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当然のことやけど・・・毎日の業務というか、毎日の生活に必死で・・・「ボクシング」(宮城国体)どころではなくなってもうて・・・俺は、次第にボクシングから離れていった

 

国体に出場したいがために・・・専門学校卒業後も、そのまま残った宮城県

せやのにも拘らず・・・国体開催年に、接骨院を開業

 

「何のために、宮城県に残ったねん?」って、言われてしまうかも知れへんけど・・・

今ここにおる、俺を見る限り・・・

やっぱり・・・『必然』やったんかな?って、感じずにはおられへん

 

また・・・前回も記したけど・・・

あの時、就職活動もしてへんかった俺が・・・たまたま、情報をキャッチして連絡した「愛子整形外科」に就職させていただいたことも・・・

きっと・・・『必然』やったんやと思うよ

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