中総体、仙台市予選で・・・俺は、久々に生徒たちを叱った
叱られたのは・・・恭太とSO(健之介、清春)
俺は、基本的に・・・柔道のことで、子供たちを叱ることは、まずない
一生懸命取り組んできたことを発表する場所が、「試合」やと思ってるから・・・
せやから・・・勝敗に関しては、すべて必然であると受け止めて・・・勝っても負けても、「よう頑張ったなぁ~」ってしか言わへんようにしてる
せやけど、今回・・・
恭太は・・・相手選手の実績、また以前の残像にビビッてしもうて、自分の柔道を全くできへんまま、やったこともないような中途半端な内またを仕掛けて、すかされて一本負け
SOは・・・相手の力に抑えられて、何もできへんまま、優勢負け
しかも・・・途中、ポイントを取られてからも、何ひとつ技を出せへんまま、試合時間終了・・・中学生の洗礼を受けた感じかな?
健之介と清春も・・・自分の「心の弱さ」を露呈してもうて、もうちょっと、何とかなったかも知れへんような場面でも、コロッとやられてしもうた
俺・・・彼らを叱った
叱ると同時に、悲しくなったことも伝えた
ほんで、親御さんに代わって、親御さんの「想い」も、代弁させてもうた(親が言うても、鬱陶しがるだけで、聞く耳を持てへんやろうからなぁ~)
自分が、大好きな「柔道」
自分が、大切に思ってる「柔道」
自分が、一生懸命流してきた「汗」と「涙」
それらを、裏切ってしまうのは・・・ほんの一瞬であること!
それらを裏切ってしまう、トリガーを引くのは・・・
「恐い」「辛い」「しんどい」「恥ずかしい」「照れくさい」etc・・・
「負けたら、どうしよう?」って・・・恐くなって、ビビったり・・・
「負けたら、恥ずかしい」って・・・しょうもないプライドが先行してもうたり・・・
「しんどい」「辛い」からって・・・せっかく頑張ってきた自分自身を、よう奮い立たせへんかったり・・・
すべては、自分自身の「心の弱さ」が、そのトリガーを引いてしまう
たとえ、負けたとしても・・・「おらぁ、掛かってこいっ!!」って、目ン玉に魂込めて向かっていったら・・・
自分の技が掛からへんかったとしても・・・相手を引きずりまわすつもりで、とにかく技を掛けまくったら・・・
一瞬の隙を突かれて、きれいに投げられたとしても・・・喧嘩腰で、勝負に出ていくことができたなら・・・
普段、彼らと真剣に向き合ってる、監督の俺も・・・
普段から、物言わずとも、彼らの一番のファンである親御さんたちも・・・
また、普段から、一緒に頑張ってる仲間にとっても・・・
この上なく、納得できることやろうし・・・一番、嬉しい事じゃないんかなぁ~?って、思うんよな
それで、負けたとしたら・・・相手の方が、一枚も二枚も上やったちゅうだけの話やん!?
ほんで、一番のファンである親御さんにとったら・・・
我が子の、そんな闘争心むき出しの姿を見れることこそが、自分自身を奮い立たせる活力になるんとちゃうんかな?って、俺は思うんよ
少なくとも、俺自身、親の立場での意見を言わせてもうたとしたら・・・そうやからね
北岡道場の「教え」の中には・・・
「勝ったら、OK」で・・・「負けたら、NG」なんて指導は、どこにもあれへん
俺の考えてる、子供時代の「柔道」は・・・彼らが人生を限りなく豊かに歩んでいくための「糧」でしかないねんから
柔道が強くても・・・人が集まってこんようやったらアカン!
たとえ、負け続けた「柔道人生」やったとしてでも・・・心が折れることなく、どんな困難にも、立ち向かっていける人にならんとアカン!
どんだけ、恐くても・・・目ン玉に力込めて、メンチ切れんとアカン!
ちょっと、超越した話やけど・・・
自分が大好きになった女性・・・どうしても、この娘と人生を歩きたいって感じた時に・・・簡単に諦めてしまうようじゃアカンやろ!?
それ・・・絶対に、後悔してまうで!(男性目線で、記してもうたけど(^_^;))
彼らにとって、今の「柔道」は・・・それらを学ぶ、「術」でしかないねんて
少なくとも・・・北岡道場(俺は)では、子供たちに、そこを一番に伝えていってやりたいって考えてる
いや・・・子供時代やからこそ、そこを一番に伝えてやらなアカン時期なんとちゃうんかな?
それが出来てこそ・・・初めて、柔道の結果を求めることに「意味」があり、「価値」が出るんやと、俺は思うんよなぁ~
道場生諸君(特に中学生)!
どうか・・・
自分が大好きな「柔道」
自分が大切に思ってる「柔道」
ほんで、自分が流してきた「汗」と「涙」を、裏切ることだけはせんといてほしい
それらを裏切ってしまうことは・・・ホンマに簡単で、一瞬やで
自分自身の心の弱さに、服すればええだけのことやからな
せやけど・・・
自分自身の弱さと、真剣に向き合って・・・自分自身の弱さに、打ち勝てるのも、己自身でしかないねんで
畳の上で、相手と対峙して向き合った時・・・
出てくる結果は・・・「柔道」の勝敗だけやない
それ以前に、自分自身と、どんだけ真剣に向き合うことができるんか?
ほんで、また・・・自分の弱さに、どないして打ち勝つことができるんか?
まず、それを学んでくれ!
俺は、何べんも記してきてるけど・・・子供の頃の「柔道」の勝敗なんか、何の意味も持てへんって思ってる
子供の間は、管理する人間がおりさえしたら、否応なくやると思うから
せやけど・・・
やらされ感がちょっとでもあったり・・・やらんかったら怒られるってことが念頭をよぎったり・・・
そんな状況下では・・・今得るべき、ホンマに伝えてやらなアカン大事なことが、彼らに伝われへんと思うねんよな
せやから、俺は・・・
勝っても、負けても・・・一生懸命、自分自身と向き合って、戦ってきた戦士たちを、思いっきり抱きしめて労ってやる
ただ、その部分だけを・・・認めてやって・・・褒めてやりたいから
今は、ただそれで十分や!って・・・そない考えてる
要するに・・・
管理された中で、やらされるんではなく・・・
「いざ」という時に・・・己自身が、どう動くべきなんか?
・・・っちゅうことを、「柔道」を通じて学んでほしいねんよな
中学生にもなったら・・・ある程度、理解できるやろ?
お前らの「お父ちゃん」、「お母ちゃん」の次になってまうけど・・・
俺も、ちゃんと、お前らを応援してるから・・・
その上で・・・ありきたりな言葉を贈らせてもらうよ
「頑張れ! 己のために!」
元気出していこう!
READY! GO!!