『心』を揺さぶってやれば・・・

7月24日(日)・・・詩音(中3)の最後の挑戦が終わった

 

『全国中学校柔道大会 宮城県予選 -90kg級 第3位』

 

最後まで諦めることなく、立派に戦ったと思う

今の「詩音」にとったら、十分すぎる成績やったんやないかな?と、俺は思う

東北大会の出場枠も、いただけたし・・・

 

 

6月に開催された・・・仙台市地区予選

「詩音」は、1回戦?で、呆気なく敗退した

県大会への出場は、枠に余裕があったため、敗退した「詩音」も出場枠を手にすることができた

 

俺は・・・仙台市予選の次の練習日に、「詩音」の心を揺さぶってやることにした

俺は、基本的に・・・中学生になった生徒達には、あえて無理強いした指導することを避けてる

 

スタミナを強化したら、県の上位でも十分通用するであろう・・・-73kg級の『恭佑』

体の力を抜き(脱力させ)、柔軟性をつけたら、もっと上を目指せる・・・-60kg級の『海士』

冷静に物事を運び、練習中から徹底的に自分を追い込むことができたら、自分の身体能力をもっと発揮できるであろう・・・-66kg級の『涼太』

自分自身と向き合い、「辛抱と努力」をすることを惜しまへんかったら、「技は、ホンマに上手いのに・・・」と思わせる・・・-66kg級の『凜杜』

あえて、中学2年生までの連中のことしか書けへんけど・・・この子らは、ホンマに素晴らしいもんを持ってる

 

せやけど、俺は・・・あえて、「スタミナ強化のために、毎日走れ!」」とか、「柔軟性をつけるために、毎日、柔軟トレーニングに時間をかけてやれ!」とか、決して無理強いはせえへん

なんとなく・・・「涼ちゃんは、練習中から自分を追い込めへんもんなぁ~(^^)」とか、「凜杜は、技は上手いのに、なんで一生懸命取り組めへんのやろなぁ~?(>_<)」とかくらいは口にするけど・・・・・頭ごなしに「やれ!」とは、絶対に言わへんようにしてる

 

なんでか???

自ら行動を起こそうとせえへん、彼らにとって・・・「やるべき時」は、「今」じゃないからやろ???

もし、無理強いして、やらしたとして、たとえ、それで優勝したとしても・・・自分の気持ちのメリハリを学ぶ瞬間を見失ってまうような気がすんねんよな

 

「やらされる」のは、いつの時も選べへんよ・・・子供らに選択の余地はないねんから・・・

せやけど・・・「やるべき時」は、彼ら自身が感じて動かなアカンねん!

 

中学生にもなったら、まして、中2~中3にもなったら・・・「我」が出てきよる

世の中的には、「反抗期」ともいうんかも知れへんけど・・・俺は、「自立期」やと思ってる

その「自立期」やからこそ、親とか先生の顔色を窺いながら、何かをするような時期ではないと俺は思ってるねん

 

時に・・・「こうしとかんと、あんな風になられへんぞ!」「ああしとかんと、結果はマイナスやぞ!」って、親とか指導者は、答えを提示して導こうとしてしまう

当然やわな・・・

 

せやけど・・・俺ら親とか指導者は、彼らが今現在、一歩一歩踏みしめて歩んでる「道(人生)」を通り過ぎてきて、客観的に見えてるからこそ言えるんであって・・・彼らにとっては、今この瞬間が、現在進行形やん!?

自分自身が、その時期を振り返った時に、「勉強を怠ったら、落ちていく」「練習を怠ったら、負ける」「いい加減な生活をしてたら、アウトローに進む」etc・・・そんな方程式が見えとったかな???

 

大人になった今、いろんな経験をしてきたからこそ、見えてるんであって・・・少なくとも、その頃の俺は、何も見えてへんかったなぁ

見えてへんかったからこそ・・・・・いろんな経験や失敗を、自分の身を以て仰山してきたよ

 

でも、失敗したからっていうて・・・そこで、俺の人生は終わってへんで

それどころか・・・失敗したことを反省して、次につなげていくことこそが、人生の「糧」になってきたし・・・俺みたいなアウトローな人間が、今現在「教育者」の端くれでおれるのも、すべては、そんな自分自身の経験があったからやないんかな?とさえ思ってる

 

だから、俺は我が子を含め、生徒達にも、答えは提示せえへんようにしてるし・・・あえて、いろんな意味での「自己責任」を感じさせるようにしてるねん

せやないと・・・それでなくとも、情報社会の今・・・何の経験もせんと、情報ばっかりが先行してもうてたら、頭でっかちになってまうんとちゃうんかなぁ~って、俺は思うんよな

 

要するに・・・

俺が、ケツ叩きまくって、やらすだけやらして、彼らが何かを勝ち取ったとしても・・・いずれ、頭打ちする時が、きっとくると思うねん

頭打ちした時に・・・俺が、そいつのそばに居て、一生ケツ叩きまくってやる訳にはいかへんやろ?

それに・・・もしも、頭打ちする時期がないんやったら・・・今「チャンピオン」の子達は、一生、何の世界でも「チャンピオン」やんか?

柔道も・・・勉強も・・・事業も・・・国家資格も・・・

 

柔道、剣道、サッカー、野球、テニスetc・・・中学生はもちろん、小学生でも・・・一体、どれくらいの数のチャンピオンが存在する?

まして、各競技、毎年毎年、チャンピオンは生まれるんやで?

その子達全員が・・・ずっと、人生のチャンピオンでおれるはずがないやん!?

実際・・・現実問題、そんなこと、ありえへんやろ!?

 

それやったら・・・その場面、場面で、「今、何をするべきなんか?」を判断できる人にしといてやるように、彼らの「心」を教育してやることが、親とか指導者の役目と違うんかな???って、俺は思うねん

せやから・・・今、勝つこと(勝たせること)と、心の成長は、必ずしも比例せえへんと、俺は考えてる

 

 

 

余談やけど・・・俺は、長男(REN)が中学校の間、「勉強せえ!」「勉強せなアカンぞ!」って、いっぺんも言うたことがない

「勉強するも、せえへんも(高校行けるも、行かれへんも)・・・すべて、『自己責任』やぞ!」ってのみ、それだけを伝えてきた

いっぺんも言うたことがないのをええことに・・・彼の成績は、素晴らしい低レベルになっとった

5教科の合計点数が、100点程度(^_^;)

 

それでも・・・彼は、ある時「和歌山北高校に行きたい!」と、訴えてきよった

他県の高校を受験するってこともあって、進路目標が決まってからは、俺が、中学校の三者面談に行くことになった

 

その時の話やけど・・・

担任の先生、学年主任の先生、教頭先生?までが、面談に立ち会って・・・「「和歌山北高校」一本のみの受験じゃなく、「もしも?」のことを考えて、仙台育英高校を受験したらどうでしょう?」と仰ってくれた

正直、彼の点数やと・・・五分五分とまではいかへんにしても、怪しい部分も多々あったからやろな

 

せやけど、俺は・・・

「先生方な! 好きな女がおって、どうしてもいっしょにいたいから告白する訳やよな? その結果、「フラれたから・・・」っていうて、「2番目に好きな女で、手打つわ」ってなるか? それに、その女(2番目に好きな女)を一生懸命、一番に好きになってる子もおるんやで!? ほんなら・・・そんな、失礼なことあるかいな?」

先生:「そう・・・です・・ね(>_<)」

俺:「せやろ? ほんなら、こいつ「和歌山北」一本でいくって言うてるんやから、それでええやん?」

・・・・・そんな、やり取りがあった

 

俺も、当たり前に親やから・・・「高校くらいは、現役で行ってほしい」っては思ってたよ(^_^;)

せやけど、長男が無限にある選択肢(柔道、野球、サッカー、勉強、バンド、アルバイト、留学etc・・・)の中から、自分自身で決めた目標(親に勧められたとか、親にケツを突つかれたとかとちゃう・・・自分自身で、すべてを選択して決めた目標やで)に向かって、逃げ道を作らんと崖っぷちで精進することを、自分自身の身を以て感じてもらうことの方が大切やと思ってたから、俺はあえて、先生の前でそない言うたねん

もちろん、その時点で、いきなりそんな思いが出始めたわけではなく・・・「北岡家の教育論」として、俺は彼を、ちっちぃ時から、そない育ててきたから言えるんやで

 

もし、高校受験がアカンかったとしても・・・冷たいようやけど、それは、いわゆる「必然」やろ?

勉強せえへんかった、本人が悪いんやん!?

 

せやから、その自分の身に起こった「必然」を、自分自身が受けとめて・・・

その後、一念発起して、来年再チャレンジするんか?・・・また、必要以上に勉強を頑張って、トップの高校に進学するんか?・・・または、そのまま沈んで、アウトローの道を進むんか?・・・・・それら、すべては、彼の人生の、次の「必然」や!っちゅうのが・・・俺の考えやねん

ほんで、その「必然」は、すべて「自己責任」によって起こることも、ずっと、幼い頃から彼に伝えてきてた

 

まして・・・その「酸いも、甘いも」が、そこらじゅうに転がってる、社会の暗黙のルールを、肌で感じてへん者を、中学校卒業と同時に、親元離して外に出すわけにはいかへんやん!?

(まぁ、「強豪高校に、柔道をするために県外に出す」っていうニュアンスは、俺にはまったくなくて・・・北岡家の考えは、ちょっと特殊やからこそなんやけどな・・・(^_^;)   機会があったら、また書くわ(^^))

せやから、面談終了後・・・彼に、「あんなこと言うてもうたけど、良かったか?」って吐き出してみたら・・・「親父の考えでええよ! 俺も、和歌山北高校以外、行くつもりないし・・・」って、すべてを悟ってたか?のように、彼からそんな答えが返ってきた

 

余談が、えらい長くなってもうたな(^_^;)

 

中学3年生の息子に対しては、非常に冷たくて、酷な話かもしれんけど・・・結局は、「自分自身」なんよ

親の人生でも、兄弟の人生でもあれへん・・・結局は、「自分の道(人生)」なんよ

親が手を差し伸べて助けてやっても・・・自分が頭打ちしてへん限り・・・崖っぷちに立たされてへん限り・・・自分自身が身を以て経験してへん限り・・・その子は、また同じことを繰り返すよ

おまけに、親が何とかしてやれる場面なんか・・・この先、どんどん少なくなってきよるねんから・・・

 

そうやって、子育てをしてきた俺が・・・

そうやって、「その大切な部分を、自分自身の身を以て学んでほしい!」と願ってる俺が・・・

道場の子供達に対してであっても、平々凡々と答えを提示して、徹底した管理の中、練習を「やらせる」訳にはいかんやろ???

 

せやから、俺は・・・何事も、自らの「経験」!

経験して、成功してこそ、失敗してこそ、方程式が出来上がる・・・そう、考えてるねん

ほんで、崖っぷちに立った時にこそ・・・その方程式を、自ら理解しようとする、彼らの『心』を揺さぶってやるのには、絶好のタイミングやとも考えてる

そうすることで・・・彼らには、身を以て大切なことを学んでほしいんよな

 

 

だから、俺は・・・仙台市予選のあとも、「詩音」に「ああしろ! こうしろ!」いう、無理強いは一切してへん

ただ・・・自分自身がどうしたいのか?・・・自分自身を支えてくれる方々に、どれだけ感謝の念を持っているのか?・・・自分の心に対して、どれだけ正直に向き合ってるのか?・・・・・ってことだけを伝えるだけに留めた

 

 

でも、あいつ・・・ちゃんと、俺(師匠)と向き合ってくれてたんやな?

詩音は・・・翌日から始動したよ

遅い始動やったけど・・・次につなげるために・・・自分の人生の「糧」にするべきために・・・自分自身の『心』で、感じて動きよったわ

わずか、1ヶ月やったけど・・・心の成長途中の14歳~15歳の少年には、十分な時間やったんやなかろうかな?

 

大切なもんは何なのか?

人の心を突き動かすとは、どういったことなのか?

自分独りで「柔道」ができてるんではないということ!

「本当に「悔しい」と思う気持ちを持ってるのは、負けた自分だけではない!」ということ!

それらのことを、自分自身の身を以て経験した「詩音」には・・・この先、新たなステージが待ってると、俺は思うよ

 

 

敗戦後・・・更衣室のベンチに腰かけて、項垂れて涙を流してた「詩音」

俺が更衣室に入っていっても、項垂れたまま、顔を上げることもなく泣いてた「詩音」の心には・・・仙台市予選の時には見えへんかったもんが見えてたんとちゃうんかな?

 

あのまま、何も変わらん1ヶ月を過ごしたとしても・・・目から、涙らしき水は流してたかも知れへん

せやけど、あのままの「詩音」の心やったら・・・今見えてる大切なもんは、見えへんかったんとちゃうんかなぁ~?

少なくとも、彼を見る限り・・・俺はそない、感じたけど・・・

 

勝つことだけが、すべてやない!

柔道や勉強を「やらなアカン」と思ってる間は、『大切なこと』を、ホンマには学べてへんはずや!

 

各ご家庭の考え方、子育て論、家庭教育論が存在する以上、俺の考えを、すべて子供達にごり押しする訳にはいかへん事は、重々承知してる

せやけど・・・時に、親が子供に言い聞かせても・・・それは、恩着せがましい「念仏」としてしか、子供は受け取れへんことがある

その反面・・・第三者に、言われた言葉(言霊)は、素直に心に溶け込むことが多々あるのも事実や

 

だから、今の俺にできることは・・・

自分自身の「利欲」を、根っこから除外して・・・彼らの現在、ほんで将来と、真正面から向き合ってやること

仮に、今は伝わらんかったとしても、将来、点と点が線でつながった時、「あんな考えを持った、オッサンがおったなぁ~」って、思い出してくれることも、きっとあるやろうからな

 

だからこそ、俺ら教育者は・・・限りなく「心技体」を大きくに育ててやるべく、子供たちの『心』を揺さぶってやることを忘れたらアカンのよな

 

 

詩音・・・

『好きこそものの上手なれ!』

今は・・・ただ、それだけでいいよ

あと少しの時間やけど・・・俺の元におる間はな・・・

 

せやけど・・・自分が求める大切なものを手に入れようとする時・・・すべての物を犠牲にせなアカン時が、やがてくるやろう?

その時にこそ・・・今回、経験したことが、きっと役に立つよ

 

今回、お前が、階段を一段上る姿を見せてくれたことに・・・礼を言うわ(^^)

ありがとう!

 

これから先も・・・自分の心に嘘をつかんと、精一杯精進しいや!

 

元気出していこう!

READY! GO!!

 

 

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