『価値観』

5月14日(日)・・・宮城県立武道館に於いて、「全日本ジュニア柔道体重別選手権大会 宮城県予選」が開催された

 

ウチの次男坊(SO兄ぃ)が出場させていただいとったから・・・応援に行ってきた

もちろん、ウチの道場の卒業生(高校生)たちも数名出場しとったし、熱い戦いを見せてもらってきた

 

 

今春から、仙台大学に進学して、南條充寿監督にお世話になってる・・・SO兄ぃ

 

大学に進学するにあたって・・・大学の近所で生活をしてもらってる

実際には・・・高校3年間、柴田高校に通学してた距離と、ほとんど変われへんねんけど・・・俺は彼に、いろんなことを学んでもらうべく、親元を離れて生活してもらうことを望んだ

(基本的に・・・ウチは、15歳になったら家を出て行ってもらう方向で育ててきてるんやけど・・・彼の場合は、縁があって、柴田高校の狩野先生にお世話になることになったから、18歳まで自宅で過ごすことになった)

 

 

3月下旬・・・家を出ていく時に・・・

「近くに家があると思うな! 夏まで帰ってくるな! それまで、「己」を磨いてこい!」・・・そない言うて、彼を送り出した

 

ホンマは、俺が一番寂しいし、一番会いたいねんけど(苦笑)・・・

「自分の世界を築いてもらいたい」っていう切なる願いを込めて・・・長男(REN兄ぃ)の時(中学卒業時)も、今回(SO兄ぃの時)も、そないして彼らを送り出した

 

 

今回・・・

たまたま、大会があって・・・(コロナの件も落ち着いて)応援にも行けるっちゅうことやったから、1ヶ月半ぶりに彼に会えた

 

ひと言で言うたら・・・親として「安心した」

 

いっしょに暮してた時に、ずっと目を配ってきたから・・・良くも悪くも、彼が纏ってるオーラで、ある程度のことは分かるつもりでおる

せやから・・・

柔道に関しても然り・・・

大学生活に関しても然り・・・

私生活にしても然り・・・

きっと、充実した日々を過ごしてるんやろうなぁ?ってことが・・・彼から伝わってきた

 

ギラギラした眼じゃなく・・・キラキラした眼をして、穏やかでええ顔になっとった

俺は・・・それが、何よりも嬉しかった

 

 

我が子と共に過ごす時間っちゅうのは・・・ホンマに限られてる

その時間は・・・無限にあるんではなく、「有限」

それは・・・「真理」っていうても、過言ではないんかも知れへん

 

それならば・・・

共に過ごせる、限られた時間の中で・・・「『何』を伝えてやれるんか?」っちゅうことになってくる

 

各家庭によって、何を伝えるんか?は・・・それぞれ違うんやろうけど・・・

せやけど・・・とどのつまりは・・・

己自身しか・・・己を助けてくれへんし

己自身しか・・・己を奮い立たせてくれへん

究極なことをいうたら・・・

己自身しか・・・己自身を助けてくれることはない

 

せやからこそ・・・

いっしょに過ごせてる間に、「『何』を伝えてやれるんか?」

そう・・・『何』を???

 

 

普通っちゅう言い方をしたら、語弊があるけど・・・

順番でいうたら、俺(親)は彼ら(我が子たち)よりも先に死ぬ

 

せやからこそ・・・

彼ら(我が子たち)に、大切な『何』かを伝えてやりたい

彼らに、「将来、どんな人間になってもらいたいのか?」っちゅうことを、最重要課題として子育てをしてきた

 

 

「どこ(の高校、の大学、の会社)に行くんか?」

・・・・・よりも・・・

「己自身が、何をする(した)んか?」

 

「どこ(の大学や会社、職業)に在籍するんか?」

・・・・・よりも・・・

「どんな「人間」になるんか?」

 

医師にならんでも・・・人を救うことはできる

弁護士にならんでも・・・人の役に立つことはでてる

ちっちゃな商店であっても・・・

近郊外の大型ショッピングモールに行く術のない、近所のお婆ちゃんが買い物に来れるっちゅうことだけで・・・

そのお婆ちゃんの役に立ててることに他ならん

 

人間がやることに・・・

「大きい」も、「小さい」もない

「すごい」も、「すごくない」もない

 

この世界は・・・

「目に見えるもん」よりも・・・

「目には見えへんもん」の方が、大切なものは断然多い

 

ただ・・・

そこを履き違えて、誤ったものの見方をする人は少なくはない

 

 

今回、SO兄ぃに会って・・・

彼が、その「答え」に、ちょっとだけ近づこうとしてたことが見え隠れしてたことに・・・親として、心から安心した

 

 

 

ちなみに・・・

大会の結果は???・・・っちゅうたら・・・

準決勝で、同じ大学の3年生の先輩に、「指導」の差で敗退してしもうて、東北大会にコマを進めることは出来へんかった

 

せやけど・・・

これも、いつからか?・・・俺自身が思ってることなんやねんけど・・・

 

「優勝」する者は・・・その大会で、たった一人

せやけど・・・

高校柔道や大学柔道っていう、ホンマの勝負の世界に身を置いた時にでも・・・

応援してくれてる親に対して、感謝の気持ちを忘れることなく、上を目指して、日々一生懸命頑張ってる「我が子」は・・・俺にとって、この世でたった一人

 

これは・・・決して、負け惜しみではない

 

実際に、俺自身も大学時代・・・自分の置かれてる環境に胡坐をかいて、周りの方々に対する感謝の念を忘れて・・・

大切なことを見失ってしまってる同級生や先輩、後輩をぎょうさん見てきた

 

きっと、今の時代にも・・・

物事を途中で投げ出してしまったり・・・

自分の目標を諦めてしまってたり・・・

足元を見失ってしまってる子は少なくないと思う

 

如何なる時も、周りに対する「感謝」の念を忘れず・・・

己の足元を、見失うことなく(脚下照顧)・・・

自分の隣にいる人を、何よりも大切にして・・・

そういう人になってもらいたいと、心から願ってきた

 

せやから・・・

あの場所に、そんな「我が子」が存在してくれることが、俺ら夫婦にとっては何よりも嬉しかった

 

 

俺らは・・・

何事に対してでも・・・我が子を心の底から信じてる

 

これは・・・

(自分のことを、良いとか、悪いとか言ってるんではなく)

簡単なようで・・・実は、ものごっつい難しいことやと思う

 

 

以前に・・・

「私は、自分の子供を全身全霊で信じてますから!」

・・・っていう言葉を、小学校低学年の子の親御さんから、強い口調で聞かされたことがあった

 

せやけど・・・

その親御さんの言葉とは裏腹に・・・

その小学校低学年の子は・・・子供の域を超えてるな?っていうような嘘を、平気な顔で親についてるっていう現実を、俺は目の当たりにした

 

親の圧力が強すぎるんか?

親の期待が大きすぎるんか?

 

そんな環境の中におる子たちは・・・

親がおらん時には、一生懸命取り組まへんかったり・・・

自分より立場の弱い者に対して、軽々しく蔑んだ言葉を吐き出してみたり・・・

親の前で、ええ子でいようとし過ぎるんか?、自分を正当化するために「嘘」をつく術を、ちゃんと持ち合わせてる傾向は強いように感じる

 

基本的に・・・

子供なんていうのは、自分を正当化するために嘘をついたり・・・親の前では、ええ子でおろうと自分を着飾ってみたりする生き物やと、俺は思ってる

大人でも、そうなんやから・・・子供なんか、尚更のことや

 

せやから・・・

「信じてる」のと・・・「信じようとしてる」のでは・・・果てしなく大きな差が存在する

おまけに・・・

「信じてる」って、言い切れるようになるのには・・・限りなく長い時間を要するし、一朝一夕で成り立つもんではないと、俺は身を以て感じてる

 

その証拠に・・・

俺自身も・・・彼ら(我が子)が、子供の時は・・・

「信じて」

「許して」

「待って」

・・・・・ずっとずっと、それの繰り返しやった

長い年月を掛けて・・・やっと、全身全霊で「信じてる」って、胸を張って言えるようになった感じかな?

 

ただ・・・

そないすることも、親として非常に難しいことやったのも事実

当然・・・自分の思ったこと、感じたこと、感情等を、その場で吐き出した方が、親側も楽やからな?

 

でも、もし吐き出してたら・・・

見た目は、ええ子でおろうとしたやろうし・・・所々で、「嘘」もつかれてきたかも知れへん

そう思うが故・・・俺らは、黙って「信じて」「許して」「待つ」ことを選択した

 

 

今となったら・・・

その先にある「答え」を疑うことなく・・・それを、全うしてきて良かったなって思ってるし・・・

それと同時に・・・我が子達に対して、この上なく「感謝」をさせてもらえてるなって、切実に感じてる

 

 

 

「柔道」の結果で評価される時期は・・・ほんの一瞬

「学歴」で評価される時期も・・・ほんの一瞬(やと思う)

ほんで・・・

「高級車」「職業」「金」「名誉」etc・・・

世間が「すごい」と称するもんは、そこら中に転がってる

 

せやけど・・・

「世間の価値観」と「自分の価値観」は、まったくの別物や

 

如何なることであっても・・・

「世間の価値観」に惑わされてしもうたら・・・俺は、大切なことを見失うような気がしてならん

 

人間・・・「目に見えるもん」だけで勝負しようとするから・・・表面ばっかりが気になるし、歪みが出てくるんとちゃうんやろか?

人生っちゅうのは・・・「目に見えるもん」だけの世界やないんねんから・・・

 

 

「ナンバー 1」より・・・「ONLY ONE」

 

命よりも大切な我が子に・・・

「将来、どんな人間になってもらいたいのか?」

 

「世間の価値観」には掠ることもないような、その「ONLY ONE」を・・・掛け替えのないものに感じるんか?感じへんのか?は・・・

俺(親)の心ひとつなんやと・・・子供(我が子)たちが大人になった今、切実にそない感じさせてもらってる

 

「幸せ」は・・・

成るものではなく感じるもの

 

 

もちろん、それらすべては・・・

『俺の価値観』

・・・やけど

 

We Can Do It!

Yey!!

 

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