嬉しい出来事があった
先日・・・ウチの卒業生と、電話で話す機会があったねんけど・・・
その時・・・彼が、俺に言うてくれた
「北岡道場」に在籍していた時・・・
先生に・・・
ゲンコツ落とされたり・・・
キツイことや厳しいことを言われたり・・・
頭ごなしに方向性を示されたりしましたけど・・・
当時の自分に足りなかったものを的確に指摘していただき、自分の背中を押してくれたこと・・・今は、本当にありがたく思ってます
・・・・・って
在籍しとった時(中学生の頃)は・・・
俺に言われることとか、その方向性に対して、ものごっつい不満や疑問があったみたいで・・・
納得できへんことだらけやったらしいけど(笑)・・・
卒業した後・・・
ある人に出会って・・・仲間(同志)に出会って・・・自分自身が目標を持って行動しはじめたことで・・・
「独りで柔道ができてるんではない」
「他人に思いやりを持って行動しろ」
「周りに感謝の気持ちを忘れるな」etc・・・
自分の中に点在してた・・・先生に言われた、いくつもの言葉が線で結ばれました
・・・・・って、俺に言うてくれた
たとえば・・・
ひとつの物事を、搔い摘んでみても・・・俺は、こない考える
同じ「行動」をするにしても・・・
自分を中心に考えるのではなく・・・相手の気持ちを思いやったり・・・周りの人に感謝の気持ちを持ったり・・・
「それらを抱えて行動する」のと・・・
「それらを抱えずに行動する」のとでは・・・
大きな違いがある・・・・・って
その時点では分からんかったとしても・・・
その延長線上(近い将来&遠い将来)で学ぶこと、感じることの違いは、ものごっつい大きいやろうって・・・
俺は・・・そない信じてやまん
当時・・・彼との間で、こんな問答があった
中学校新人戦で、好成績を残した者は・・・12月下旬(23日~25日あたり)に、山形県で行われる強化合宿への参加に声が掛かるんやけど・・・
12月23日は・・・北岡道場の「納会」の日に、当たっとった
「中学校の強化合宿に呼ばれたので、行ってきます」
「ふ~ん じゃあ、「納会」は、どないすんねん?」
「不参加でお願いします」
「「納会」って、どういう行事か分かってるか?」
「はい でも、合宿に呼ばれたんで行ってきます」
「そうか・・・ それやったら、そんなもん行かんでもええ! 今のお前やったら、行くだけ無駄や!」
「いや・・・でも・・・」
「俺が、何を云わんとしてるんか?・・・考えてこい! ほんで・・・考えた上で、もういっぺん、お前の答えを持ってこい!」
「はい・・・ 分かりました」
結局・・・数日後も、訳の分からん御託を、俺の前に並べるもんやから(笑)・・・
俺は、下記のような内容を・・・彼に、伝えさせてもらった
「納会」っちゅうのは、ものごっつい「大切な行事」やと・・・俺は考えてる
行事自体は、飯食ったり、騒いだり等・・・なんてことのないことやけど・・・
問題は・・・「心」や
なんちゅうても・・・一年間、共に過ごした「仲間」や「周りの人たち」との締め括りの会なんやからな?
その「大切な行事」の意味を・・・ちょっとでも子供たちに感じてもらいたいからこそ・・・
本来の柔道の練習時間外であっても、そういった行事を行う時間を・・・俺は、あえて取ってる
せやけど・・・
時に、その「大切な行事」ですら、天秤に掛けなアカンくらい・・・双方が大事であろう事案が起こりうることがある
その時にこそ・・・
人間は、物事を真剣に考えるべき瞬間(とき)なんやないんかな?って、俺は思ってんねん
せやから・・・あえて、彼に考える時間を与えた
人間っちゅうのは・・・自分に与えられた空間や環境が、どうしても「当たり前」に感じてしまう生き物や
金が無くて・・・食うもんが無くて・・・
そんな時に、与えてもらった食事に関しては・・・如何なるもんであっても、ホンマに有難く「感謝の念」を抱きながら、いただくもんやけど・・・
日々の暮らしの中やと・・・どうしても、その「感謝の念」を忘れてしまいがちになる
これは嫌いだの、あれが食いたいだのと・・・贅沢極まりない言葉を淡々と吐き出しよる
もちろん、俺自身も・・・人間ができてへんから、そうした愚かな部分は大いにあるのは自覚してる
だからこそ・・・考えるべきなんやろな?って思う
人間は・・・
考えるから、答えが導き出せるし・・・
答えを導き出せたから・・・また、考えはじめる
俺自身、後に学ぶことなんやけど・・・
人間は・・・
悩むから、悟るし・・・
悟るから、また、悩む
・・・っていうのと、よう似とるんかも知れへんな?
せやから・・・
鉄は熱いうちに打ってやろうと思って・・・俺は彼を詰めた
誰のお陰で・・・試合で好成績を残せたんか?
誰のお陰で・・・強化合宿に呼んでもらえたんか?
誰のお陰で・・・自分は成長できたんか?
すべては・・・「仲間」や「周りの方々」のお陰やと、俺は思うぞって
一年間・・・
何べんも何べんも、投げ込みを受けてくれたパートナーへの感謝の想い
いっしょにキツイ練習をしてくれた仲間への感謝の想い
日々、送り迎えをしてくれた親御さんへの感謝の想い
応援してくれた父兄の方々への感謝の想い
指導してくれた先生への感謝の想い(自分で言うたら語弊があるけど)
それらを感じて、心底「感謝の念」を持つことに、大きな意味があるんやないんかな?って・・・俺は、思ってる
せやから・・・
その「感謝の念」を持つべき、大切な行事(「納会」)への参加を蹴ってまで、行く場所なんやからこそ・・・お前自身は、「大事なもん」を己自身の背中に背負え!
そう・・・仲間や周りに対する「感謝の念」っちゅうもんを抱えて・・・その場(強化合宿)に行け!
今は分からんやろうけど・・・・・
それらの想いを抱え込んで、その場に行くことが・・・これから先の、お前自身を変えることになる
・・・・・そない、彼に伝えた
当然のことやけど・・・
それらの想いを持って、強化合宿に参加したからって・・・「柔道」のスキルに関しては、わずか2~3日で向上なんかするはずあれへんで
そんなことは・・俺自身、百も承知や
せやけど・・・
それらの想いを持って・・・その時間を過ごすのと・・・
それらの想いを持たんと・・・その時間を過ごすのとでは・・・
その後の人生に於いて・・・手に入れるもんの差っちゅうのか?・・・「感受性」の差っちゅうのか?・・・
そういったもんの差は、限りなく大きいんやないやろうか?て、俺は思うんやなぁ?
実際に、彼自身は・・・
あの一件があったからこそ・・・次のステージでは、自分のことだけを考えるのではなく・・・
「仲間」や「周り」のことを想い・・・「仲間」や「周り」のために行動し・・・「仲間」や「周り」のために、本気で泣くことができました
・・・・・て、俺に言うてくれとった
俺の役割は・・・
彼らの「感受性」を、揺さぶってやること
彼らの「心」の湖面に、石を投げ入れてやること
それに伴って・・・
どない感じるんか?
どない動くんか?
・・・は・・・受け取る側の問題に尽きるけどな?
そんな彼は・・・
卒業する際、みんなから送ってもらった・・・「『追い出し会』で感じた、「感受性」の大切さ」っちゅうもんを・・・俺に伝えてくれた
『追い出し会』で感じた、あの温かさは・・・「感じた者」にしか分からないと思います
そして・・・
それは、時が経てば経つほど・・・
自分自身が、壁に当たれば当たるほど・・・
「責任」や「思いやり」「感謝」の気持ちとなって表れてくる!
・・・・・って
当時は・・・
何気なく過ごしとったって・・・
俺に対する反発もあったって・・・
嫌々やってたこともあったし・・・納得できへんことも仰山あったって・・・
おまけに・・・
特に「誰かのために・・・」なんてことは、感じてなかったってことも・・・彼は、俺に正直に話してくれとった
もっと、正直に言うたら・・・
「人より、ちょっと学業成績がいいからって・・・人より、ちょっと柔道の結果が出てるからって・・・
周りの連中を見下してた部分さえ・・・あの時の自分には、間違いなくあったと思います」って・・・自分自身を、蔑んどった
※これは・・・
その場の空気感とか、相手からの雰囲気を肌で感じ取って、俺自身が感じたことやから・・・文字にしたら、あんまり上手く伝われへんかも知れへんけど・・・
俺自身・・・
その内容を、正直に吐き出してきた彼に圧倒されてしもうて・・・
「お前・・・すごいな!? それを正直に言えるってことは・・・今現在のお前自身の「人間性」が、あの時に比べて、何段階もレベルアップしてなかったら、言われへんことやと思うで!?」
・・・・・そうしか、返答ができへんかった
最後に彼は・・・こない言うてくれてた
「学業成績」や「学歴」も・・・確かに大切だと思います
自分が頑張ってること(柔道等)に対する「結果」も・・・確かに大切だとは思います
でも・・・「それ以上に、大切なことがあるんじゃないのかな?」ってことを、今は心の底から思えてます
あの時(中学3年生の時)・・・迷ってた選択肢のひとつ、高学歴の方の高校を選択していたとしたら・・・
今の自分より、学業成績は上がっていたかも知れません
でも・・・
今、自分が感じてる「大切なもの」には・・・きっと、気付けてなかったと思います
・・・・・って
俺自身が・・・あの時、彼に対して(もちろん、今現在の道場生たちに対しても)・・・
一番伝えたくて、一番学んでもらいたいと願ってたことを・・・彼は、自らの口から吐き出してくれた
俺は・・・思う
学歴や学業成績は・・・もちろん、大事!
柔道の結果も・・・もちろん、大事!
せやけど・・・
それ以上に、「大事なこと」がある!
じゃあ・・・その「大事なこと」って、いったい何やねん???
それは・・・言葉だけでは伝われへん
己自身で、感じるしかあれへんねんな?
壁に当たって・・・失敗して・・・蔑まれて・・・干されて・・・何かを失くして・・・
教科書には載ってへんことやからこそ・・・己自身で、感じて動くしかあれへんねんな?
曲がりなりにも・・・教育の場に立たせていただいて、20年弱の月日が流れた
子供たちに、学んでもらいたいと心から願ってることを・・・
「今日、伝えたことが・・・明日には、理解を得られるであろう」
・・・なんてことは・・・当然、思ってへんし・・・
教育って、そんなに容易いもんじゃないってことも、重々分かってる
俺の真意が伝わるのは・・・
1年後なのか?
5年後なのか?
はたまた・・・
30年後なんか?
もしかしたら、先に記した通り・・・
受け取る側の問題である以上・・・伝わる日が訪れへんかも知れへん
せやけど、今回・・・
それでも、伝え続けてやるってことの大切さを・・・あらためて、勉強させられた気がした
ここ(北岡道場)に在籍してる以上・・・
たとえ、子供たちから煙たがられても・・・「面倒くさいオッサンやなぁ」って思われたとしても・・・
俺は、俺のやり方で・・・俺の伝え方で・・・
子供たちに・・・「俺が大切やと信じてること」を伝えていこうと思ってる
ちなみに・・・この話には続きがある
俺は・・・一つのブログを書き上げるのに、結構な時間を要してしまう(一応、仕事もしてるから(笑))
この内容も・・・数日にわたって、時間を見つけては、ちょこちょこと書いとってんけど・・・
その書いてる最中に・・・
バカ息子・・・
「電話で話した後から・・・何となく、先生のこと、道場のことが、気になってました」って・・・
先日の土曜日・・・
道場に、いきなり現れて・・・今、記した内容を、道場生や父兄の前で話してくれた
「橋本恭太」
「準」スーパースターの凱旋-熱血!北岡道場 仙台の子供柔道教室 (kitaoka-dojo.com)
在籍当時・・・
屁理屈ばっかりこねて・・・屁みたいな男やったのに・・・
いつの間にか・・・
俺の手の届かへん場所に、羽ばたいていってしまったことと・・・
俺なんか、軽く追い越されてしまってたことに・・・
この上ない嬉しさが、込み上げてきた出来事やった
We Can Do It!
Yey!!