『獅子は我が子を千尋の谷に落とす』

約3ヶ月ほど前に、道場に入会してきた・・・涼太郎(1年生)、銀河(1年生)、隆盛(年長)

 

道場内の一番上には、体の大きな中学3年生の連中はおるし・・・

わずか一学年上の連中(2年生)でも、体がちっちゃくても(約一名、規格外の大きさの奴もおるけど(^_^;):一太)、結構強烈な奴ら(小僧さん、煌)がおるし・・・

あいつら(小僧、煌、一太)・・・まだ子供やから、自分自身のことが分かってへんから、普通にガチャガチャに引きずり回すからな(^_^;)

 

おまけに、その上の学年(3年生)には・・・YAMATOを筆頭に、優、優音、子地蔵、一颯って・・・さらに、危険な奴らが幅を利かせてるからね(^_^;)

こいつらに掛かったら・・・小僧さんも煌も一太も、形無し

小僧さんなんか、県大会で準優勝してるのに・・・泣こうが、喚こうが、ケチョンケチョンにいわされてるもんね(-_-;)

 

 

せやから・・・まだまだ、柔道自体も、まったく分かってへん状態でもあるし・・・練習に来るたびに、毎日泣いてる(^^)

 

ちょっと、痛いことをされたら・・・「先生、具合悪いので休んでもいいですか?」

ちょっと、しんどくなってきたら・・・「先生、トイレに行ってもいいですか?」等々

 

当然、それを見透かしてる俺は・・・

「アホか!? 生きてる証拠じゃ! そのまま、続けろ!」

 

 

せやけど・・・子供であっても、えらいもんやよなぁ~

「このオッサンには・・・そんな「逃げ」が、通用せえへんねんな」って、インプットされたら・・・段々と、泣き言を言わへんようになってくるもんなぁ~

もちろん、それが、俺の一番の目論見なんやけどね(^^)

 

 

子供は、大人が思ってる以上に利口やよ(いや・・・「ずる賢い」っていう言葉の方が、ある意味合ってるかも知れへんな)

いっぺん逃がしてくれたら、この人には通用するって思うから・・・しんどくなったり辛くなったりしたら、その人のところに行きよる(もちろん、自分が楽しいことやったら、どんだけしんどくても、「具合悪い」とは、絶対に言いよれへんしな(^^))

 

せやけど・・・

「逃げられへん!」「逃がしてくれへん!」って分かったら・・・自分の力で何とかしようって、考え始める

 

その状況下に追い込まれて、初めて・・・助けてくれるのは、己自身でしかないってことに気付くんやろなぁ~?

勇気を振り絞って、自分よりも強い奴・・・自分よりも上の学年の奴にも、全身全霊で掛かっていきよる

また、泣き言も吐き出さんと、歯を食いしばって、そのしんどい状況をも打破しようと必死に踏ん張る

 

その自分の殻を破る瞬間に、この10年間・・・俺は、何べん立ち会ってきたんやろうか???

 

 

「自立」

・・・・・俺は、そない思ってる

 

 

これは・・・家庭教育の中では、なかなか伝えることはできへんと思う

もちろん・・・監督の俺の言葉だけでも、きっと伝えることはできへんことや

まして・・・学校教育には、こんな無茶苦茶な教育はないはずやし・・・

 

せやけど・・・今の今まで、ずっと手助けをして、限りなく子供に答えを提示してきてたのに・・・

中学3年生で受験シーズンを迎えた時には・・・

「自分で、やるしかないんやで」

「私たち(先生や親)は、助けてあげられへんねんで」

・・・って、いきなり子供たちに、自己責任を背負わせる

 

俺は・・・その方が、よっぽど酷なような気がするんやけどなぁ~?

 

 

それやったら、子供の頃から・・・

「やらなアカン時は、やらなアカン!」

「己以外は、誰も助けてくれへん!」

・・・ってことを、自分の心で覚えといた方(自立させといてやった方)が、俺はええと思うねん

 

正に・・・

「「柔道」を通じて、大切な何かを学んでほしい!」

・・・・・って、やつやよな?(^^)

 

 

 

 

子供たちの中にも、「社会」ちゅうもんが存在しよる

一生懸命やれへんかったり・・・すぐに諦めたりする者は・・・・・周りからは認めてもらわれへん

 

認めへん側からしたら・・・

己自身と向き合った時には・・・親も、先生も、誰も助けてくれへんってことを、彼らなりに理解してるやろうから・・・自分の力で何とかしようとせえへん奴を、認めるに認められへんねんやろうね?

 

もちろん、俺からしたら・・・勝ち負けよりも、「プロセス」(日々の進化)が大事

ほんで、何に対してからも、逃げへん「心」・・・その部分を、何よりも学んでほしいと思ってるから・・・・・

それを知ってる、また、それを手に入れようと頑張ってる奴らは・・・「諦め」や「逃げ」を、やっぱり認めへんやろなぁ~?

 

せやけど、その反面・・・その殻を破って向かってきた奴、歯を食いしばって踏ん張ってる奴には、ガチンコで応えるし、そいつの存在を認め始める

そうなることで・・・「仲間意識」が芽生えて、手を貸し始めてくれる

 

また、根っこは純粋な子供やから・・・お互いを認め合った中で、対等に遊び始める

 

ものごっつい、簡単な「方程式」なんやろうけど・・・

せやけど・・・その「方程式」の・・・

X=「勇気」なんか?Y=「根性」なんか?・・・それは、なんなのか?は、俺にも分からへん

 

子供たちのみぞ知る・・・子供たちの「社会」のルールがあるんやろう?・・・きっと

もちろん、俺らが子供の頃にも、見えへんルールが存在したようにね

 

 

大人の世界には・・・時に、「裏」と「表」が存在する

顔は笑ってるけど・・・心では蔑んでたり・・・・・ね?

 

せやけど・・・子供の世界には、「裏」「表」がない

一見、酷なようやけど・・・分かりやすくて、実はものごっつい単純明快でええなぁ~って、俺は思ってる

大人になり切られへん、俺にとっては・・・子供の持ってる、「白」か?「黒」か?が、ホンマに羨ましい限りやわ(^_^;)

 

 

 

 

今、道場に在籍してる、ほとんどの連中(OB含め)は・・・柔道をやり始めて、ちょっと経った頃に・・・「辞めたい」「具合悪い」「休みたい」って言うて、よう泣いてた

 

ヤマト&タケルなんか・・・同学年が、あのSOやから・・・

小学校1~2年生の頃は・・・毎日のように泣いてたことを思い出すわ(^^)

ヤマタケパパでさえ・・・「もう、辞めさせた方がいいのかなぁ~?」って、考えたっちゅうんやから・・・よほど、SOは、強烈な悪者やったんやろな?(^_^;)

 

せやけど・・・いつの間にか?・・・

毎日、引きずり回されてたSOを相手に、ヤマト&タケルは、顔を真っ赤にして、ガチンコで向かっていくようになってた

 

そないなったら・・・なんでなんやろうな?

プライベートでも、メッチャ仲が良くなるのは???

 

同じ志を持って・・・同じ場所を目指す・・・

そんな中で・・・お互い、ガチンコで激突するから・・・お互いがお互いを認め合って、お互いが高いところに上がっていく

結果的には・・・それが「切磋琢磨」する材料になってるんとちゃうんかなぁ~?

 

もちろん、俺(先生)や親に言われたからやるんやなくて・・・己自身のプライドのためにやるからこそ、価値があるんやと思うけど・・・

 

 

ヤマト&タケルを含め、すべての道場生、また卒業生たち・・・

己自身で、自分の殻を破ることができた者は・・・この先の人生、シンドイことからも、まず逃げることはせえへんやろうと思う

 

俺自身も・・・「柔道」っていうもんに、たくさん救われてきたし・・・俺の人生のプロセスには、常に「柔道」が心の支えであったように感じるから・・・

せやからって訳やないけど・・・子供たちにとっても、「柔道」で学んだことが、人生の糧であってほしいと願いたいんよな

 

 

 

 

自分よりも、後に入会してきた者には負けたくない!

自分よりも、帯の色が下の者には負けたくない!

 

なんぼ、ちっこくても・・・そんなプライドは、みんな持ってるようやな?

現に、2年生の柊、1年生の開ちゃん、結月っち、年長さんの晧くんは・・・最近、そんな部分が見え隠れしてるしね(^^)

 

道場のキャパの問題等で、新規入会者の募集をストップしてるから・・・涼太郎と銀河と隆盛の下には、当分、入ってけえへんけど・・・

どうか、頑張ってほしいと願うよ

 

 

一日一日だけを見てたら・・・周りの奴らが、あまりに強烈やから、「俺、大丈夫なんかな?」って思うかも知れへんけど・・・

入会当初、また、一ヶ月前の自分自身と比べてみたら、確実に進化してるから・・・

せやから・・・立ち止まらんと、一歩ずつ一歩ずつ前進しいや(^^)

 

 

「親父」は、お前らはじめ、道場生全員を、助けてやりたいけど・・・今、優しく手を差し伸べて、助けてやるわけにはいかんのじゃ!

 

あんまり、偉そうには言われへんけど・・・

『獅子は我が子を千尋の谷に落とす』

・・・・・っちゅう、あれや!

 

少なくとも、俺は・・・自分の子供たち(悠葉先生、REN兄ぃ、SO、YAMATO)を、心を鬼にして、そうやって育ててきた

明日、俺が生きてる保証は、どこにもないからな?

 

 

せやから・・・道場生諸君!

まずは、己自身と向き合って、己自身の力で何とかしようとせえよ!

そしたら・・・差し伸べてくる手の数は、自ずと増えてくるよ

ほんで・・・近い将来、自分の見渡す景色は、今とはまったく違って見えるはずやから・・・

 

 

この前の中総体で、決勝まで上がった、恭佑、海士、凜杜・・・また、宮城郡予選で負けてもうたけど、涼太

みんな、今はあんなになったけど・・・小学校の頃は、「屁こいてプー」やったんやから・・・(笑)

 

みんな・・・時に笑って、時に泣いて、時に怒って・・・そないして、今に至るねん

もちろん、卒業生たちも・・・然りやで

 

 

せやから・・・

己の未来は・・・己自身の心と体で切り開け!!

 

それが・・・

ここ(北岡道場)で、できへん者は・・・別の場所でもできへんわ!

逆に・・・

ここで、できる者は・・・別の場所でもできるよ!

 

『北岡道場』は・・・家庭の次のステージ(「社会」)やから・・・

また・・・「社会」の縮図そのものやから・・・

 

 

元気出していこう!

READY! GO!!

 

 

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