「人間」っちゅうのは・・・良くも悪くも、物事を「自分本位」で考えてしまう生き物やと思う
もちろん・・・俺も、然りやし・・・
せやけど・・・その「自分本位」の考えっちゅうもんは・・
「理性」によって・・・また、「他人に対する思いやり」を持つことによって・・・大きく変わるもんや
「自分自身」を中心に置いて、物事を考えるんか?
それとも・・・
「何かの物事」を軸に、自分自身は歯車の一つになってるって考えるんか?
正に・・・
『天動説』なんか?
『地動説』なんか?
・・・・・っちゅうようなもんやな?
この前・・・道場生の一人が、俺のところに、『天動説』を持ってきよった
もちろん・・・彼自身が今、崖っぷちに立たされてるんやな?っちゅうことは、重々理解できたし・・・
それに伴って、周りが見えへんようになって、自分のやるべきことだけを考えてしもうてるんやな?っちゅうことも、見てて分かった
せやけど・・・
それで・・・仲間を蔑ろにすることや・・・浅はかな言動や行動で、彼自身が仲間からの信頼を失ってしまうのは・・・ものごっつい、勿体ないんとちゃうんかな?って・・・・・
俺は、そない感じたから・・・彼を諭した
誤解がないように記すけど・・・
「道場の行事を、最優先に考えろ!」とか・・・
「道場に来てる以上、柔道が一番大事!」とか・・・
そんな、在り来たりなことでは、決してあれへんねんで
もし、俺が・・・彼が持ってきた『天動説』を、黙って了解したとしよう?
ほんなら、彼は・・・それが「正解」やったんや!?と、そない解釈をしてしまうかも知れへん(実際には、正解も不正解もないんかも知れへんけどな・・・)
もし、そない解釈をしてしもうたとしたら・・・
彼は、この先・・・高校でも、大学でも、バイト先でも、就職してからも、もしかしたら、夫婦間であっても・・・
相手(周り)の気持ちを考えることなく・・・「自分本位」で物事を考え・・・今回と同じ行動(言動)をしてしまうかも知れへん
そしたら・・・どないなるやろか?
結果は、自ずと見えてきよるわな?
物事を「自分本位」で考えて、行動(言動)しとったら・・・
結局は・・・彼自身が、周りから孤立してしまうことにもなりかねへん!っちゅうことや
ナンボ、柔道が強くても・・・自分勝手な行動ばかりしとったら、仲間が離れていきよる
ナンボ、勉強ができても・・・相手のことを「思いやる心」があれへんかったら、自分の居場所はなくなってしまう
ナンボ、仕事のスキルが高くても・・・協調性がなかったら、組織としては成り立たへん
せやけど、逆に・・・
どんだけ、シンドイことであっても・・・
どんだけ、キツイことであっても・・・
どんだけ、理不尽なことであっても・・・
いっしょに頑張る仲間がいてくれたら、少々のことは頑張れるんとちゃうんかな?って、俺は思ってる
せやから・・・俺は、彼を諭したねん
この先の人生でも・・・周りの空気を読むことなく、簡単に『天動説』を吐き出すことがあれへんように!って、願ってな
自分が切羽詰まった時・・・自分が崖っぷちに立たされた時・・・自分自身が身動きが取られへんような時であっても・・・
仲間に迷惑が掛かってしまう状況が、あからさまに目に見えてるんやったら・・・
「自分本位」な考えを、自分の中で勝手に決めてしまって、簡単に吐き出すもんではない!
そう断言する前に・・・
ちゃんと、相手のことを思いやって、相手に迷惑が掛かれへんように・・・
その上で、自分自身も身動きが取れるようにするには、どないしたらええんやろか?
俺は・・・そない、考えるべきやと思う
ほんで・・・
相手の立場になって考えて・・・相手に、ちゃんと受け入れてもらえるような言葉を発するべきやと思う
そないしたら・・・
その状況を加味した上で、周りの連中は、一番いい方向に導いてくれるはずやから・・・
俺は・・・そんな『家族』を作りたいと思ってるし・・・そんな『仲間』を作りたいと思ってる
現に・・・そないしてきたつもりでおる!
せやから・・・
『北岡道場』では・・・「柔道」は、二の次、三の次やねんよ!
せやけど・・・
この先の人生では・・・そんな状況を加味した上でも、気持ち良く送り出してくれへん場面も、出てくることやろう?
世の中・・・全員が全員、『家族』『仲間』ではあれへんからな?
でも・・・自分達(その『家族愛』、『仲間愛』を知ってる者)は・・・
簡単に『天動説』を唱えたり・・・気持ち良く送り出してやれへんかったり・・・
決して、そないなことをしたらアカンのよ
子供の頃は・・・間違って当たり前!
浅はかな行動(言動)をしてしまって当たり前!
せやけど・・・それを諭してやれるのは、俺ら大人でしかあれへんやん!?
俺ら大人が、それを諭せへんことで・・・
この先、彼らを「孤立(仲間外れ)」させてしまうことも、無きにしも非ずやねんから・・・
要するに・・・
彼ら自身(我が子や道場生)が、後々「孤立」してしまうような状況に・・・俺ら大人が、導いてしまう訳にはいかへんのよ
切羽詰まった時・・・崖っぷちに立たされた時・・・己自身、身動きが取られへんような時にこそ・・・
人は、本気で学ぶもんやと思う
「他人に対する思いやり」
自分がされて嫌なことは・・・他人にはしたらアカン
自分が言われて嫌なことは・・・他人には言うたらアカン
常に・・・相手の気持ちを考えて・・・相手のことを思いやって・・・
『地動説』として、行動(言動)できる人であってほしい!
それは・・・
「柔道」の勝敗なんかよりも・・・もっともっと大切なことなんやと、俺は思ってる
せやから・・・
「柔道」を通じて、そんな大切な何かを学んでほしい!
・・・・・と、心から願ってる
We Can Do It!
Yey!!