平成13年5月に、接骨院を開院してから・・・
がむしゃらに、がむしゃらに、毎日を全力で走り続けて・・・5年の月日が流れた
平成18年10月・・・
俺は・・・若い頃からの目標やった、念願の『北岡道場』を設立した
せやけど・・・その「道場運営」っちゅうもんの難しさを・・・
「人(父兄)」っていうもんによって、悉く痛感させられることになる
「人」をまとめることの難しさ・・・
ほんで、時に・・・
「人」を切り捨てることの難しさ・・・
子供は・・・いつの時代も、純粋無垢
「子供には、罪はあれへん!」
そない考えたら、考えるほど・・・八方塞がりの状態で、俺は身動きがとられへんようになっていった
俺は・・・ものごっつい「適当」な人間のように見えるかも知れへんけど・・・
実は・・・メッチャ、ビビりで繊細・・・ほんで、メチャメチャ弱っちぃねん
ある時・・・友人に、こんなことを言われたことがある
「耕太郎・・・仕事(柔道含めて)とプライベートの「ON/OFF」してる?」
「おぅ・・・してるよ」
「嘘だね!? お前は、ずっと「ON状態」だよ! ずっと、「誰か」のことを考えてあげてる! どれだけ自分がしんどい時でも・・・どれだけ自分が辛い時でも・・・どれだけ自分が落ち込んでる時でも・・・いつも「誰か」のことを思いやってる奴だよ」
・・・・・って
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・
案外・・・そうなんかも知れへんな?
俺自身・・・その「誰か」のことを考えたり、思いやったりすることを・・・無理に頑張ってたり、しんどく感じたりすることは、まずあれへんねんけど・・・
「自分(自分の家族)が、やられて嫌なこと」
「自分が、その状況に陥ったらしんどいこと」
「自分が、そないされたら嬉しいこと」
それらが・・・いつも、原点にある
たとえば・・・接骨院業務
患者さんに対してやったら・・・
非常に年配の男性・女性は・・・自分のお爺ちゃん・お婆ちゃん
親父くらいの年代の方は・・・自分の親父・お母ちゃん
自分くらいの年代の方は・・・自分であったり、女房であったり
自分の子供くらいの年代の方は・・・自分の子供達
そない置き換えて・・・行動するようにしてる
「自分のお婆ちゃんやったら、こないされたら嫌やな?」
「自分の女房やったら、こないな扱いをされたら嫌やな?」
・・・・・っていう、具合にな
若い頃・・・
あんだけ自分勝手で、人のことなんか考えもせえへんかった(きっと、人の心を傷つけてきたであろう)、俺やのに・・・
いつの間にか・・・人のことを考えるようになって・・・人の心を思いやるような人間になっとった
そうなったら・・・そうなったで・・・
今度は・・・自分自身が、傷つく側になってしもうた
あの頃・・・「純粋無垢な子供(道場)」と「自分勝手極まりない父兄(親)」との狭間で・・・
俺・・・どんどん、身動きがとられへんようになっていってしもたんやろな?