『必然』13(全日本実業団体重別選手権)

平成5年4月・・・俺は社会人になった

 

当初・・・俺と同じ大学から、もう一人(同級生)、綜合警備保障に入社しとった

先に入社しとった、3歳年上の先輩から・・・

「お前ら、同じくらいの実力なんだから・・・一度、試合をしろ! それで、勝った方が「採用課」、負けた方が「営業課」に配属させるから・・・」

採用課は・・・結構、柔道の練習時間を自由に取れるため・・・

流れ的に・・・柔道や剣道を続けることを目論んで入社してくる連中は、だいたい「採用課」に籍を置いとった

 

俺は、迷わず・・・「自分は、「営業課」でいいです!」・・・そない、先輩に告げた

誰に言われたんか?忘れたけど・・・

「将来のために、「営業」はやっといた方がええぞ!」

そんな類の言葉が・・・俺の耳に残ってたもんやから・・・俺は、迷わず「営業課」を選択した

当然・・・先輩は「???」っていう顔をしとったけどな

「最近の若者は・・・」

 

 

 

「ALSOKで「柔道」をしとった」っていうたら・・・まぁまぁ、聞こえはええけど・・・

実は、俺らくらいのレベルやと・・・会社全体が、もろ手を挙げて応援してくれるっていう訳では、決してあれへんかった

 

そらぁ、そうやわな?

営業畑一本で上がってきた、支社長や次長、課長が・・・若手社員が同じように会社に在籍しとって、「「柔道」をすることで、営業成績が上がれへん」なんてことを、認めてくれるはずかないねんから・・・

 

 

そんな中で・・・俺は必死に営業活動をした

ほんで・・・時間の許す限り、午後の時間なんかを使って、近所の高校に練習に出向いた

もちろん、その練習時間は、会社側が取ってくれてる訳ではなくて・・・営業成績、お客様との約束時間の調整等、1日、1週間、1ヶ月って、自分自身で調整する必要があった

 

 

夏の全日本実業団体重別選手権の前なんかは・・・

国際武道大学、東海大学、ほんで、試合4~5日前は、和歌山北高校(大会会場が兵庫(関西やったため)って、3週間近くも会社を留守にすることもあったし・・・・・おまけに、7~8kgの減量も強いられとった

それでも・・・営業成績は、きっちりと求められた

 

大学時代とは違って・・・そうやって、己自身で時間調整、体調管理、いろんなストレスを抱えとったもんやから、決してベストコンディションではなかったと思うけど・・・

俺は、入社一年目の「全日本実業団体重別選手権」で、なんとか3位入賞することができた

 

正直・・・ベスト4を掛けた準々決勝は、自分自身でどうやって戦ったんか?を、まったく覚えてへん

「覚えてへん」っていうより・・・「死に物狂い」やった

なんとか、ベスト4に食い込んで・・・講道館杯の出場権が欲しかったっちゅうのがあったんやと思うけど・・・

冷静に、相手の動きを見ることもできへんくらい・・・「必死」になって「死に物狂い」で戦ったっちゅう試合は・・・後にも先にも、この試合だけしかあれへん

そんぐらい・・・

講道館杯への切符は・・・俺自身、どないしてでも手に入れたいもんやった

 

 

ちなみに・・・ベスト4に上がった後は、自分の中の「電池が切れた」んやろな?

練習量の少なさ、ほんで減量の影響からのスタミナ不足も重なって・・・東海大学出身の松岡選手相手に、あっけなく一本負けをしてる

以前にも、この場で記したけど・・・

22年の時を経て・・・

この土壇場であっても、集中力を切らすことなく、「勝つ」ことに執着する人間こそが『勝負師』なんやろうな?って・・・

俺自身、「己自身のメンタルの弱さ」を、十二分に理解してる

 

 

そないして・・・

どうにか、こうにか、ギリギリのラインやったけど・・・

大学生の時に果たされへんかった「目標」への第一歩を・・・俺は、踏み出すことができた

 

 

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