『必然』6(全日本体育系大学選手権)

3月に開催された・・・「全日本会育系大学柔道体重別選手権大会」

俺は・・・当然、優勝するつもりで、講道館の畳の上に立った

 

体調は、非常に良好で・・・

順調に勝ち上がっていった俺は・・・最大の難関、天理大学の〇〇選手とベスト4を掛けて戦うことになった

〇〇選手は、2歳年下やったけど・・・高校の時にインターハイ上位入賞、後に「全日本選抜柔道体重別選手権」にも、コマを進めていくような非常に素晴らしい強豪選手

 

ものごっつい、きわどい試合内容やったけど・・・

俺は・・・試合中盤、巴投げで「有効」を奪って逃げ切り、準決勝にコマを進めた

 

余談やけど・・・

俺は、その頃・・・髪の毛がメッチャ長くて、パーマをかけて、思いっきりツーブロックにしとったねんけど・・・

寝技の攻防になる度に、髪の毛がパサッって上がるもんやから・・・何べんも何べんも、再度の刈り上げた部分が露になる(^_^;)

試合後・・・観客席で観てた(応援に来てた)お母ちゃんが言うてたことやけど・・・

「なんだ!? あいつの頭! 柔道する者の髪型じゃないだろう!?」って・・・随分、他大学の生徒達から、批判をいただいたとか?いただかへんとか?(笑)

 

 

準決勝の前に・・・俺は、柏崎先生に呼ばれた

「お前は、今日ここ(試合会場)に、何をしに来たのか分かってるかぁ? 優勝しに来たんだどぉ~! ちゃんと、優勝して帰らなとダメだどぉ~!?」って・・・東北訛りの言葉で、仰ってくださった

 

 

準決勝の相手選手も・・・非常に、素晴らしい強豪選手

彼も・・・後に、全日本選抜体重別選手権で、準優勝されてると思う

 

ちなみに、またまた余談やけど・・・この方は、現在、岩手県の某強豪高校の柔道部の監督をされてるねんけど・・・

先般、仙台大学に合宿?で来られた際・・・晩に、南條先生と懇親会されとったみたいなんやけど・・・

南條先生経由で、「今、〇〇先生と、(体育系大学選手権の時の)北岡先生の話をしてたんです! 早く、ここまで来てください! 待ってますから!」

・・・なんていう・・・恐ろしいメールが届いとったよ・・・(^_^;)

 

 

 

せやけど、俺は・・・相手が誰であろうと、負けるなんてことは、これっぽっちも考えてへんかった

ただ・・・準々決勝で、強豪選手を破ったことで、気を良くしたっていうんか?・・・難関を突破したっていう安心感やったんか?

いずれにしても・・・「今日、俺いけるわ」っていう気の緩み、ほんで、ナメてしまう部分があったんかも知れへんな?

 

試合序盤・・・巴投げから十字関節がきっちりと決まって、相手選手の肘から、「バキバキッ」って音がした

骨損傷もしくは、少なくとも靱帯損傷は免れへんほどの、大きなダメージを与えたことは明らかやった

普通やったら、ここで棄権をしてもおかしくないやろう怪我やったんやけど・・・相手選手もここまで上がってきてるもんやから、必死やったんやろな?・・・そのまま、試合を続行した

 

「余裕やんけっ!? もしかしたら、俺ってメチャメチャ強いんとちゃうか!? これやったら、決勝戦もイケるな? 絶対、優勝できるわ!」

俺は・・・試合中にも拘わらず、そんな良からぬことを考えてしもうた

 

 

そこに、落とし穴があったんやな?

そないして、気が緩んだまま・・・寝技に引き込んだ瞬間

一瞬の隙を突かれて・・・俺は、そのまま抑え込まれてしもうた

 

己自身の不甲斐なさを、悔やんでも悔やみきられへん・・・情けないくらい、恥ずべき「一本負け」を喫した俺

一瞬の油断が・・・一瞬の気の緩みが・・・そんなもんに、足元をすくわれるっちゅうことを、ホンマに身を以て勉強させられた試合やった

 

 

試合後・・・柏崎先生のとこに行ったねんけど・・・

手のひらを返したように、冷たくあしらわれたよ(-_-;)

 

 

優勝するつもりで挑んだ「全日本体育系大学柔道体重別選手権」は、3位っていう結果に終わってもうて・・・

俺の大学柔道・・・残すは、5月の「全日本学生体重別選手権大会 関東予選」のみになってしもうた

 

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