第11代、北岡道場キャプテン・・・『承之介(承ちゃん)』
承ちゃん・・・ホンマに、オモロイ子(^^)
以前にも記したけど・・・
体はちっちゃいねんけど・・・「負けん気」がメッチャ強くて、相手が誰であろうと、かかっていくタイプ(^^)
しかも・・・俺(誰に対してでも)に対しても、普通にタメ口
「先生、俺も行っていいの?」
「分かった!分かった!」
「なんで、俺なんだよ!?」etc・・・
ほんで、以前同様・・・
未だに・・・悔しかったり、納得がいかへんかったりしたら・・・目、パチパチしながら、涙目になってる(^^)
俺は・・・そんな承之介を、昨年末、あえてキャプテンに抜擢した
キャプテンになった当初は・・・
俺:「承ちゃん、キャプテン、頑張ってくれよ!?」
承ちゃん:「分かった! 俺、頑張るから!」(タメ口で)
また、普段でも・・・
承ちゃん:「先生! 次、何やればいいの?」(タメ口で)
・・・・・・・・・・(^_^;)(^_^;)(^_^;)
せやけど・・・
キャプテンになって、約半年が過ぎた今・・・
「先生! 次、何やりますか?」
「ハイ! 分かりました!」
承之介から、タメ口が消えて・・・しっかりとした、敬語で喋るようになりよった
俺・・・ご父兄の方と、よくコンタクトを取るようにしてる
もちろん、承之介に限らず・・・道場生全員に目を配って・・・
他の子のご父兄からも・・・道場以外での、学校生活や家での行動、また最近の感情の起伏等・・・を、聞くようにしてるねんけど・・
それに伴って・・・
良くなってきてることは・・・「柔道」を通じて、さらに伸ばしてやろうと褒めるし・・・
悪くなってきてることは・・・「柔道」を通じて、彼らの高さまで「目線」を落として、一生懸命、物事を伝えるようにしてる
確かに、ここは・・・『北岡道場』っていう「柔道場」なんやけど・・・
俺は、基本的に・・・「柔道」は二の次、三の次やと考えてる
それは・・・
ナンボ、柔道で結果が残ったって・・・私生活が、ちゃんとできてへんかったら、そんなもん、何の意味も持てへん!と思ってるから・・・
ちっちゃい時は・・・運動能力が高かったり・・・他の子(他の道場)より、練習量・トレーニング量を、親や監督が課したら・・・
ある程度、結果は付いてくるもんやけど・・・
せやけど・・・中学生や、さらに高校生、またアスリート期になった時には・・・それだけじゃ、アカンわな
周りの人に対する感謝の気持ちを忘れたり・・・感情の赴くままに行動してたり・・・学校生活、私生活の目に見えへん部分が崩れてきたりしたら・・・・・
自ずと・・・結果は、付いてけえへんようになるんとちゃうんかな?って思うねん
もちろん、それは・・・社会に出てからも、同じことが言えると思うしな
まぁ・・・中には、恐ろしいくらいのセンスや、運動能力を兼ね備えてる選手もおるやろうから・・・
それであっても、結果が付いてくる選手もおるんやろうけど・・・・・
でも・・・柔道の世界から退いた後の方が、人生は長いねんで!?
そんな人間に・・・その後の人生、誰が寄り添ってくれるねんな!?
『三つ子の魂百まで』
・・・・・よ!!
世の中の親御さんは・・・結構な割合で、思ってることと思う
挨拶や態度に始まり、友達付き合いや、仲間作り等も含め、生活面に於いての大抵のことは・・・
「ウチの子は、それなりの年齢になったら、できるようになるやろうから大丈夫やろう?」って・・・
でも俺は・・・そんなもん、出来るはずがないと思うねん
今、出来てへん者が、「ある時を境に、できるようになりました」・・・なんて、そんな虫のいい話は転がってへんよ
今、家庭の中でまかり通ってることは・・・子供は、(次のステージの)社会に出た時に、きっとそのまま実行するんやから・・・
「家庭」が・・・子供たちにとっての、一番小さな「社会」・・・一番最初の出発点やねんから
たとえば・・・
今、家の中で、家でむくれた(拗ねた)態度を取る子は、学校でも取るし、道場でも取る
幸か?不幸か?・・・今の時代、学校の先生が、カミナリ落としてでも、それを正してくれることは、限りなく少ないみたいやからな?
(※これは、俺自身が勝手に感じてることやから、すべての先生のことではあれへんで)
もちろん、先生方も・・・試行錯誤しながら、良い方向に導いてくれようと、いろんなアプローチはしてくれるんやけど・・・
それでも、大きなカミナリを落としてでも・・・
徹底的に・・・「理屈じゃないんじゃ! アカンもんは、アカンのんじゃい!」って・・・
鉄を熱いうちに打ってくれるような教育してくれた先生は・・・俺の子育ての内では、悠葉先生の東北高校時代の恩師、(柔道部監督)佐藤明代先生くらいにしか巡り合ってへんような気がするなぁ~
それであってでも・・・
家に帰って、親がまた「それ」を、容認してしもうたら・・・結局は、同じことの繰り返しになってまうねんけどな
せやから・・・
その・・・「ウチの子は、大丈夫やろう?」っていう浅はかな期待感が、子供をいい方向に導くことができるもんなんやったとするならば・・・
究極の話をしたら・・・この世の中に、犯罪者は出てけえへんわな?・・・きっと(^_^;)
子供にとって・・・
「家庭」っていうのは・・・一番身近で、一番小さな『社会』やん?
その『社会』で、まかり通ってることは・・・次のステージの『社会』(学校や道場)でも、当然、普通にやってしまう
だって・・・子供は、それしか知らへんねんから・・・
せやからこそ、間違ったことを子供がせんように・・・早い段階で、心を鬼にしてでも食い止めてやるのが、「家庭教育」や「学校教育」、また「道場教育」やと、俺は思うねんよな
誤解をしてほしくないけど・・・
親御さんの、教育方針が間違ってるって言うてる訳でもないし・・・それぞれの家庭教育にまで、口出しするつもりなんか、まったくあれへんねんで
ただ・・・俺自身も、22歳で大学を卒業して・・・曲がりなりにも、25年間、『社会』の中で生きてきたけど・・・
やっぱり・・・
挨拶が出来へんかったら・・・ただ、それだけで損をする
むくれて、拗ねた態度を取ったら・・・ただ、それだけで損をする
自分本位な行動を取ったら・・・人は離れていってしまうetc・・・
・・・・・ってことを、当たり前に見てきてる
それやったら・・・今の内に、自分達(親、教育者)のできる範囲で正してやったらええんとちゃうんかな?って、思ってるってだけやで
さらに、余計なことを記すと・・・
経営をする者の立場で、見させてもらった時に・・・それ自体ができてない「青年」が、限りなく多いのも事実やな?
余談やけど・・・
以前、ウチの接骨院のスタッフ(30歳目前の子)が・・・入社して数日後に・・・
親御さんに、いっしょに同行してきてもらって・・・1~2週間ほど仕事を休む理由を、一生懸命、俺に訴えてきたことがある
休む理由は・・・「捻挫」
その2週間ほど前に面接した時・・・「頑張って独立開業したいので、勉強させてください!」って言うたはずの、彼自身に「???」を抱きながら・・・
また・・・
30歳を目前にした息子に対して・・・本来あるべき姿を、諭せへん親御さんに対しても、「???」を感じずにはおれんと・・・
一応・・・社会人としての「責任」っていう部分を・・・その子と、(俺の両親と変わらんくらいの年齢の)親御さんを前にして・・・諭させてもらったけど・・・・・
せやけど・・・ものごっつい、ガッカリしたことを覚えてるよ
彼の、この行動や言動は・・・彼を取り巻く環境に対して、限りなくマイナスの要素として働くことはあっても、プラスに働く要素は何一つないような気がしたなぁ~
せやからこそや!
大人になって、社会に出る前に・・・
間違った?ことをしてる子供たちに・・・「今」、(自分の子供同様に)カミナリを落としてでも、正しい方向に導いてやらんと・・・
せっかく出会った子供たちが・・・俺がカミナリを落とさんかったことによって、将来、ものごっつい損な役回りになってしまうかも知れへんやん?
きっと、この先、柔道を続けていったら・・・高校の監督も、同じようなニュアンスで、子供らを導いてくれることは間違いないと思うけど・・・
せやけど・・・
社会に出たら・・・
如何なる物事であっても・・・そのような、マイナスな言動や行動をした者に対して、最後の最後まで優しく教育してくれる人は・・・まず、限りなくゼロに近いやろうからね?(^_^;)
余計な話が長くなってもうたけど・・・(^_^;)
親御さん(承之介のママ)とコンタクトを取って聞いた限りでは・・・
承之介・・・学校生活でも、私生活でも、「ごっつい成長してきてるな(^^)」って感じさせてもらえるようなことが、ホンマに仰山あった
承ちゃんは、今・・・自分なりに「責任」っていうもんを、背中に背負い込んで、一生懸命歩んでるんやと思う
「北岡道場のキャプテン」っていう「責任」が・・・学校生活や私生活の、いろんなところで歯止めになってるみたいで・・・
学校の友人や先生からも、素晴らしい評価をいただいてるってことも聞いた(^^)
聞かん坊で・・・喧嘩っ早く・・・まったく敬語を知らんくて・・・ただ、負けん気が強かっただけの少年は・・・
大所帯(中学生を含む、40人弱)の北岡道場をまとめてくれる(ちなみに、歴代のキャプテンの中で、一番大人数をまとめてる)・・・
ほんで、また、学校内でも、どんな子に対してでも、分け隔てなく接することができる・・・
素晴らしい少年に、成長してきてくれてる
承之介だけに限らず・・・
入会当初に・・・
物事を、一生懸命取り組めへんかった、いい加減な男・・・滉太先輩(卒業生:高2)
学校で暴れたり、道場でも、すぐに熱くなって、むくれた態度を取ってた・・・涼太(中3)
事ある毎に、拗ねてむくれてた、ビビり少年・・・建之介(承之介の兄貴:中2)
挨拶もショボい声で、ちょっと俺に注意されたら、むくれた態度を取ってた・・・一颯(小3)
1年生の時から、学校生活で先生を困らせて、自分の居場所を自らの手で狭めてた・・・優音(小3)
幼稚園の頃、いじめられっ子とまではいかんかったけど、自分の主張ができへんくて・・・道場に来ても、「嫌々」で、泣いてお母さんを困らせとった・・・煌(小2)
etc・・・・・
彼ら、みんな・・・
俺から・・・特別な「カミナリ」をプレゼントされてる
プレゼントしたことが、良かったんか?悪かったんか?の答えは、まだまだ出えへんけど・・・
それでも、「なんで?「カミナリ」をプレゼントされたんか?」は、少なからず感じてくれてるやろうから・・・同じことは、繰り返さへんようにはなってくれてる
(※もちろん・・・我が子(悠葉先生、REN兄ぃ、SO(中1)、YAMATO(小3))に対しては・・・幼い頃から、道場生以上に、事ある毎に「カミナリ」をプレゼントしながら、徹底的に物事の善し悪しは叩き込んできたつもりでおる)
さっきも記したけど・・・それは、親御さんの教育が間違ってるということではなくて・・・
『柔道』っていう、良くも悪くもあるこの世界に、長年身を置いてきた、俺の目に余るもんがあったからこそ・・・
また、「「柔道」を通じて、大切な何かを学んでほしい!」と願えば願うほど・・・
特別な「カミナリ」をプレゼントさせてもらたっちゅうことやで(^^)
※特に、滉太先輩と涼太は・・・体の芯の芯まで、電流が走るくらいの、素晴らしいプレゼントやったんとちゃうんかな?(笑)
いずれにしても・・・
「柔道」を通じて、大切な「何か」を学んでほしい!
その「何か」は・・・子供らによって、それぞれ違うから・・・一概に、「これ」とは言われへんけど・・・
それでも・・・
それぞれ、自分の背中に、ちょっとずつ「責任」っていうもんを背負い込んで(あえて、背負わせてやって)・・・
この先の人生・・・右往左往しながらも、行き着く場所は、同じところであってほしいと・・・俺は、心から願ってる
どうか・・・
『当たり前の人』
・・・・・になってほしいと願ってる!!
承之介キャプテン!!
覚えといてくれよ!
『山椒は小粒でもぴりりと辛い』
・・・・・ねんぞ!(^^)
元気出していこう!
READY! GO!!