10月9日(日)・・・講道館に於いて、上記の大会が開催され・・・北岡道場から、「小野崎 倭」が出場させていただいた
宮城県内で、団体戦(4・5・5・6・6年)を行い・・・優勝チームから2名、2位・3位・3位チームから1名ずつ選出され、県の代表として団体チームを組んで挑む大会
県大会で優勝した大崎柔道クラブの選手を筆頭に、下記の選手たちで、全国大会に挑んできた
先鋒:佐々木選手(若柳柔道スポーツ少年団)
次鋒:工藤選手(大崎柔道クラブ)
中堅:島野選手(仙台柔友会)
副将:小野崎 倭(北岡道場)
大将:渡邊選手(大崎柔道クラブ)
結果は・・・・・
残念ながら・・・1回戦で、長野県チームに1-0(指導1の差)で惜敗やった
俺も、今回は・・・SOと二人、講道館まで応援に行かせてもうた
「今回は・・・」???
少年柔道の全国大会が、各地で開催されるたびに、他県で道場を運営してる後輩から電話が掛かってきては・・・
「先輩・・・「北岡道場」から生徒が出場してるのに、会場に来てなかったじゃないですか!?」とか・・・(^_^;)
会場に出向いてる時は(先日も、茨城の後輩に言われたねんけど・・・)・・・
「先生・・・今日は、来てるんですね?(笑)」とか・・・(^_^;)
ものごっつい、適当な監督やと思われてるみたい(恐らく、宮城県内の方も、そない思ってる方もおるやろうなぁ~(^_^;))やから・・・
もう時も過ぎたし、今は笑ってられる状態になったから・・・過去を振り返りながら、この場を借りて弁解さしてもうとくわ(^^)(^^)(^^)
約3年ほど前からかな?
ウチの道場から、(小学生・中学生含め)全国大会、東北大会に、多数参加させていただくようになったんは???
3年前は、確か「広島県」で、「全国小学生学年別柔道大会」が開催されたはずやったと思うねんけど・・・
その年の6月頃?・・・ウチの会社に激震が走った
接骨院業務と共に、「2本柱」で稼働してた「訪問マッサージ事業」が、ある事情で稼働できへんようになってもうたねん(^_^;)
しかも、その年の頭から動き出し・・・銀行から、1000万近い金額を融資してもらって、新たな接骨院(分院)を開院(5月)した矢先の出来事やった
もちろん、駆け出したばっかりやから・・・新たな接骨院(分院)は、利益を生むはずもなく、融資してもらったお金は、毎月毎月どんどん減っていく一方(^_^;)
「2本柱」って言うくらいやから・・・「訪問マッサージ事業」の不稼働による、会社の傾きたるや、そらぁもう、激しいもんやった
そのうえ、悠葉先生(長女)は東北高校在学中、REN(長男)は和歌山北高校に入学したばっかりで寮生活、YAMATO(三男)も幼稚園に行ってた時やったから・・・毎日毎日、毎月毎月、湯水のようにお金が出ていく時期でもあったねんな
正直・・・俺と明美(妻)は、八方塞がりの状態やった
限りなく、時間の制約があったもんやから・・・彼女(明美)が、働きに出ることは、非常に困難やった
せやから、俺らは・・・
一つ1円にもなれへんような内職(箱を折ったり、書類を折ったり、ティッシュを詰めたり)を、接骨院業務が終わってから、毎晩毎晩、夜中遅くまでやったり(1年くらいは、続けたんとちゃうんかなぁ~?)・・・
当然、日曜・祝日は返上で・・・時間の許す限り、予約を受けて接骨院を開けた
「道場を売却せなアカンのかなぁ?」
・・・恥ずかしながら、そう考えざるを得んくらい、俺らは窮地に追い込まれとった
逆に・・・
「道場を売却したら、どんだけ楽になることやろう?」
正直・・・そない思ったのも、一回や二回じゃなかった(ごめんなさい)
でも、それだけは、できへんかった・・・
「できへん」って言うより・・・絶対にする訳にはいかへんかった
たとえ、スタッフが起こしてしまった事案で、事業が続けることができへんようになったとはいえ・・・元は??というたら、自分が蒔いた種やから・・・「責任」は、『長』である自分自身にある
せやから・・・その「責任」(尻拭い)を、道場の子供たちに被せるわけにはいかへんかったんや
俺らは・・・車を売却して、洋服に始まり売却できるもんは、すべてネットオークションに出品して、接骨院待合室の新聞の購読を切り、保険を解約して、食べる物を限りなく節約してetc・・・とにかく、お金を作った
せやけど・・・作っても作っても、出ていくもんが多すぎて・・・銀行に頼んで、ランニングコストを落とす手配をしてもらい・・・せっかく立ち上げた新しい接骨院を売却して・・・・・毎日毎日、平静を装うのが、メッチャしんどいと思うくらい、崖っぷちに立たされとった
「とにかく、道場だけは潰すわけにはいかへん!!」
道場生、OB生、また、良くしてくれる父兄の方々のためにも・・・
せやから・・・
道場生はもちろん、道場のご父兄の方々にさえ、誰にも悟られんように、俺と明美はポーカーフェイスを装ってた
それでいても・・・内外部から聞こえてくる・・・
「全国大会には、同行しない監督」
「自分の息子が出場する時以外は、どうでもいい監督」等々・・・
ウチの道場の父兄達は、聞こえてくる「その内容」を、スルーしてくれてたのか? 俺を信頼してくれてたのか?
いずれにしても・・・「道場を売却せなアカンかも知れへん?」状況を、せっかく子供たちを預けてくださってる皆さんに悟られて、心配させるわけにはいかへんかったから・・・・・
「俺が行かんでも、宮城県チームの監督がおるやろ?」
「俺のアドバイスがなくても、独りで戦えるやろ?」
そない言うては・・・子供たちに対する申し訳なさを、ずっと噛みしめながら・・・俺は、内外部から聞こえてくる声に、ずっと我慢するしかなかった
余談やけど・・・
その年の秋に・・・和歌山のお義父さんが、白血病で倒れてる
ホンマに、悪いことっちゅうのは、重なるもんや・・・
せやのに・・・明美を、その場に行かせてやることもできへん「情けなさ」は・・・言葉で言い表されへんくらい、ホンマに刹那かった
ほんで、また・・・
遠く和歌山で、独りで頑張ってるRENの試合に関しても・・・高校在学中の3年間に、俺らはたったの一度(最後の高校総体)だけしか見に行ってやられへんかった
せやから、俺は・・・彼の最後の試合の後、「ずっと、独りで戦わせてきて・・・ゴメンな」って、自分より大きくなったRENを、思いっきり抱きしめて、涙した覚えがある
そんなに苦しい時期であっても・・・人の口には、戸を立てることはできへん
人は、「現実」を見て判断するのは当然・・・せやから、何を言われても、しゃあない状況ではあったねんけど・・・
それでも・・・そんな時期やったからこそ、聞こえてくる「心無い内容」には、ホンマに愕然とさせられたし、「人」を恨みそうになったことさえあったなぁ~
その翌年の「岩手県」での「全国小学生学年別柔道大会」は・・・ようやく、事業の足元が少しずつ固まり始めた頃やったけど、それでも、喜び勇んでは、よう行かへん状況は続いてた
せやけど、その年は・・・あるご家庭(道場生)の家族旅行に、ちょっとだけ便乗させてもらえることもあって、会場に足を運んで、選手たちのセコンドに付いてやることができた
また、その翌年(昨年)は・・・「山梨県」での「全国小学生学年別柔道大会」、「講道館」での「日整全国少年柔道大会」があったねんけど・・・
会社の傾きも、かなり立ち直ってきて、事業の状況的には「道場を売却せなアカン」なんてことは考えることも少なくなって、ある程度の融通も利く状態には戻ってきてた
せやけど・・・
実は、この年が俺ら(北岡家)にとって、一番の難関な年やったねん(^_^;)
2年前、会社に激震が走った時から・・・何が何でも、「この年」に、彼に頭を下げて謝らなアカンことだけは避けたい
せやから・・・与えられた環境の中(身動きが取れる限界の中)で、最大限の努力を怠ることなく、「この年」に照準を合わせて踏ん張ってきた
「たら」「れば」は、言うても、しゃあないことやけど・・・
あのまま、何事もなく事業が進んどっ「たら」・・・そんなに切羽詰まった状況に陥ることはなかってんけど・・・
せやけど・・・神様が、俺らに与えた「試練」やったんか?
それとも・・・神様が、調子に乗っとった俺らに落とした「雷」やったんか?
いずれにしても・・・俺らにできることは、与えられた「現実」を、自らの力で少しでもいい方向に向かわせるよう、立ち向かうことしかなかった
せやから・・・
この年を乗り切らんと・・・俺自身、一生後悔するやろうし、彼自身にも、一生後悔させてしまうやろうから・・・ホンマに必死な年やった
「最後の切り札に・・・」と、残してたファミリーカー(ハイエース)を売却して、できる限りの「現金」を手元に置いておく必要があった
(それに伴い・・・家族5人いるにもかかわらず、ウチのメインカーは軽自動車になってもうた(^_^;))
そう・・・RENの大学進学を決める年やったねん
どこの大学に行くのか?
どれだけの学費がいるのか?
寮はあるのか? それとも、アパート住まいなのか?
融資は受けれるのか?
奨学金は借りれるのか?等々・・・
寮がなかったら、どんだけ安く見積もっても・・・学費を月割りして、家賃、生活費、遠征費等々・・・月々、17~18万円はいるやろう?
おまけに・・・初年度は、入学金、教科書代、大学の柔道衣、引っ越し費用、生活に必要なものを購入等・・・その他に、ざっと100万円は出るやろうし・・・
事業が傾いて、やっとの思いで立て直しはしたけど・・・個人の貯金は、会社の立て直しに補てんしたから、すっからかん
「ホンマに、困難を極めるであろう」・・・大変な年を迎えてた
さすがに、昨年出場した、タケルの親父さん(ヤマタケパパ)とJOEの親父さん(太郎さん)には、内情を話して、了解をいただいてたけど・・・
それでも、ものごっつい心苦しかったのは、事実やったなぁ~(^_^;)
タケルとJOEに限らず・・・
東北大会に行ってやることができへんかった、沙季ちゃん
広島の大会および、東北の強化合宿にさえ行ってやることができへんかった、瑛美
ホンマに、申し訳ないことをしたと思ってる
せやけど・・・お陰さんで今、「そんなこともあったなぁ~?」って振り返りながら、道場を続けていけてるから・・・どうか、「よし」としてほしい(^_^;)
でも、ホンマに申し訳なかった・・・・・ゴメン
そんなこんなの、誰にも打ち明けることのできへん時期を、黙って過ごしてきたねんけど・・・
今年は・・・ヤマトの応援に行かせてもらうことができた(^^)
(まぁ、事業の方も・・・軽く、左団扇(札束の(笑))で扇げるくらいになったからなぁ~(^^)(笑)(笑)(笑)(^^))
冗談はさて置き・・・(-_-;)(-_-;)(-_-;)
何とか、事業の方も落ち着きを取り戻したし・・・今春から、悠葉先生も短大を卒業して働き始めてくれたし・・・RENの進学に対して、融資も受けれたし、奨学金も入学後から降り始めたし・・・
私事やけど・・・悠葉先生の協力もあって、この夏、普通自動車を購入することもできたしな(^^)(^^)
ようやく、普通に行動(生活)できるレベルには戻ったかなって感じかな?(^_^;)
※「今」になったから書けたことやし・・・それに伴って、長々と言い訳がましく書いたけど・・・・・
せやけど・・・これは「ノンフィクション」やから(笑)・・・
皆さん! 「子供に・・・大学でも、柔道をさせてやってもらいたい!」って考えてる方は・・・この先は、ホンマに覚悟しといた方がええでぇ~(笑)(笑)(笑)
せやけど・・ホンマに、講道館まで応援に行って良かった
もちろん、監督ではないから、観覧席からしか見られへんねんけど・・・
それでも、ヤマトに「楽しんで、戦ってこい!」って、いつも通りのコメントを叫んでやっただけで・・・ヤマトは顔つきが変わったし、物怖じすることなく、正々堂々といつも通りの柔道をしてくれてたから・・・
せやから・・・それだけで、ホンマに行って良かったって感じることができた(^^)
ほんで、おまけに・・・宮城県チームの他の選手に対しても、「勝ち負けなんか、関係ないんじゃ! 思いっきり、いけっ~!」って・・・俺の勝手で独断的な考えを、講道館で叫び散らしてきたよ(^_^;)
彼ら5人は・・・この先、柔道を続けていったら、きっとどこかで、チームメイト(仲間)になるやろう
今は、宮城県内で試合をする時は、お互いにガチンコでやり合って、切磋琢磨せなアカンけど・・・
せやけど、近い将来、きっと「仲間」になるであろう彼らのことを・・・必死で応援できたことを、俺自身も、ものごっつい嬉しく感じることができた時間やった
講道館の前の「嘉納治五郎」先生の銅像の前で記念撮影をして、宮城県チームとして解散したはずやのに・・・
チーム5人+SOも加わって・・・向かうは、「東京ドームシティアトラクションズ」
親御さんの了解を取ってか?取らずか?・・・子供たちの向かう先は「東京ドームシティアトラクションズ」(笑)
遊びの時間に関しては、十二分に能力を発揮する「北岡道場」の小野崎君A(ちなみに、小野崎君Bも、相当なセンスの持ち主)
そこに、北岡君まで加わるもんやから・・・遊ぶ能力は二乗、三乗と果てしない(何しに来たねん!? お前ら・・・(-_-;))
今日・・・初めて話した者同志でも、まったく関係ない(特にSOは、前日からいっしょに過ごしてるわけでもないのに・・・大瑶(工藤選手)なんか、SOに引っ張りまわされてたもん(^^))
肩を組んで歩いて、いっしょに乗り物に乗って、お化け屋敷に入って・・・
それぞれが、それぞれの場所で、「柔道」というもんを一生懸命頑張ってることを、お互いに認め合ってるが故に、目には見えへん「絆」が、きっと彼らを結びつけるんやろなぁ~(^^)
結局・・・PM1:00過ぎから、約4時間
彼ら全員、遊びに遊びまくってたよ(^^)
仙台駅に帰ってきて、ホームを歩いてる時・・・ヤマトが、ポロッと言いよった
「あぁ~、楽しかった!(^^)」
宮城県の代表として、試合(東京)に行ってるんやから・・・失礼は百も承知で書かせてもらうけど・・・
俺にとっては・・・ものすごく、嬉しいコメントやった
出発前のブログ「大和魂!」にも書いたとおり・・・彼ら5人は、きっと「何か」を手に入れてくれたはずやと俺は思う
会場で応援させてもらったこともあり・・・彼らの感情が揺さぶられたことは、手に取るように分かる(俺も、そんな場所で同じような気持ちで戦ってきたからこそ、なおさら分かるねん)
ほんで、そのうえで・・・「仲間」「絆」を手にすることができたんやったら、さらに合格点やん!?
浮足立った試合内容は、鮮明に覚えてなくても・・・「仲間」と共に畳の上に立った瞬間、「仲間」と共に過ごした時間は、彼らにとって、きっと掛け替えのないものになってると思う
『感動』とは・・・感じて動くこと
彼らの心は・・・きっと『感動』したはずやよ
せやから・・・彼ら5人+α、小さな戦士たちを、ホンマに素晴らしく「誇り」に思える
また、みんな・・・それぞれの場所で、「切磋琢磨」しようやないか!?
ほんで、また・・・試合会場で、ガチでやり合おう!
ヤマトとSOに代わって言うとくわ(^^)
みんな、それぞれの場所で・・・
元気出していこう!
READY! GO!!