「おっさん」こと竜二(道場生みんな(父兄も含め(笑))が、彼を「おっさん」と呼ぶ)は、小学5年生の時に北岡道場に入会し約4年付き合ってる。
おっさんは、お世辞にも運動能力が高いとは言われへん・・・それどころか、正に「運動音痴」を絵に描いたような男
今までの4年間、試合には参加したものの、正直2~3回しか「勝ち」を経験してへん(練習試合含め)はずや
そのおっさんの最後の中総体(仙台市地区予選)が、6月にあった
結果・・・・・
1回戦敗退・・・
試合を終えて、次の練習日
おっさんは俺の所に試合の報告に来よった
「先生! 中総体、1回戦で負けました」(メッチャ低い声で(笑))
「なんや、おっさん!弱いのぉ~! ちゃんと練習しよったんかぇ!? サボっとったんちゃうんかっ!?」といつもの調子で茶化したねんけど・・・
俺・・・涙が止まれへんようになってなってもうて・・・
「よう、頑張ったなぁ~ 竜二! 今回の試合のことやなくて、今までほとんど勝たれへんかったけど、よう頑張った!」・・・そう言いながら、おっさんの目をまっすぐに見てやることしか出来へんかった
おっさんに出会ったから、今までのあいつとの付き合い、ほんで頑張り、勝たれへんことへのジレンマ、いろんなことが蘇ってきた
試合にこそ勝たれへんかったけど・・・
俺は、おっさんは「勝者」やと思ってる
俺が子供たちに伝えることのひとつに・・・「継続は力なり! 継続することは宝なり!」という言葉がある
おっさんは最後まで続けよった、負けても、負けても、ずっと道場に来よった
俺は、そんなおっさんを誇りに思うよ
おっさんは、偉そうに指導してる俺に対して、大切なことを身を持って教えてくれたねん
「継続は力なり! 継続することは宝なり」 ほんで・・・「継続とは「辛抱と努力」をすることなり!」
おっさんは、「高校に行っても柔道を続けたい」と言ってくれて、今でも休まんと道場に来てくれてる