9月6日(日)・・・女川町総合体育館にて、上記の大会が開催された
北岡道場からは・・・
中学生の部(1~2年生)
小学高学年の部(5~6年生)
小学中学年の部(3~4年生)
小学低学年の部(1~2年生)
・・・に、各1チームずつ、エントリーさせていただいた
中学生の部・・・1回戦敗退
小学高学年の部・・・準優勝
小学中学年の部・・・3位
小学低学年の部・・・1回戦敗退
・・・・・やった
今回は・・・小学高学年の部:中堅に出場した「健ちゃん」を、ピックアップさせてもらおうと思う
健ちゃんは・・・昨年のチャンピオン大会、ほんで、8月開催された、学年別スポーツ少年団の個人戦と・・・俺の前で、親御さんの前で、2回、「諦めた」試合をしよった
俺は・・・そんな健ちゃんを、叱り飛ばした
俺の子供達に対する指導は・・・子供達の試合の勝敗なんか、これっぽっちも重要視してへん
そんなことより、「柔道」を通じて、大切なことを学んでほしいと・・・常々、そう願って子供達に接してる
例えば・・・最初から「諦めた」試合をする
これは・・・アカン!!
北岡道場では、もっとも許されへん行動のひとつや
これは・・・親御さんに対する、仲間に対する、裏切り行為や・・・と、俺は思ってる
俺は・・・子供達に話をする時、彼らが分かりやすいように、「もし、自分やったらどう思う?」って、例題をもって説明するようにしてる
俺:「もし、お前らが、お父さんの仕事場を見に行ったとして・・・何人もいる中で、お父さんだけが、ダラダラダラダラ、適当に一生懸命仕事をしてなかったらどう思う?」
生徒A:「「なんで、一生懸命やらないのかな?」って、哀しくなる」
俺:「もし、お父さん、お母さんが、「どうせ、私はダメだから・・・」って、毎日毎日、投げやりに生活をしてたら、どう思う?」
生徒B:「嫌だ!! 哀しくなる」
俺:「もし、団体戦で4人(仲間)が、一生懸命戦ってるのに、一人だけ適当に試合をしてたら、どう思う?」
生徒C:「そんなの、仲間じゃないと思う」
俺:「ほんなら・・・お父さん、お母さんもいっしょやと思うよ 仲間もいっしょやと思うよ お前らの、「ダラダラした行動」、「投げやりな諦めた行為」を見たら、哀しくもなるし、「嫌だなぁ~」とも思うし、「あいつは、仲間じゃない!」とも思うと思うよ お前ら、自分がされて嫌なことを、他人にやってもええんか?? 「他人に対する思いやり(道場訓)」って、毎日毎日、道場で自らの口で言うてるんと違うんか?」
これは・・・なんでも、いっしょやと思う
親子間、友達間、彼女に対してもいっしょ、もちろん、社会に出てからも、プロジェクトチームとしての「誇り」を持ってへん奴は、鼻つまみにされてまうのは、当然や
それを、みんなに伝えた上で・・・今回の高学年チームには、あえて健ちゃんを中堅にエントリーした
その、大切な部分を学んでほしいと思ったからや
「たら」「れば」は、言うことではあれへんけど・・・それでも、ヤマトをエントリーしとっ「たら」、北岡道場として、もう少し楽な戦いができたんかも知れへん
でも・・・俺は、勝敗云々より、健ちゃんの「心」の方が大事やと感じてた
せやから・・・健ちゃんを、エントリーした
「健ちゃんに、勝敗云々は関係なく、「一生懸命になること」の大切さを、学んでもらいたい!」・・・そこが、今回の一番のポイントでもあった(もちろん、ヤマトのことも考えてるし、ヤマトもタケルに差をつけられてる分、どっかで引き上げてやる場面を作ってやらなアカンなって、常々考えてるよ)
健ちゃん・・・一生懸命、向かっていっとった
チームのみんなも・・・「健ちゃん、諦めるな!」「健ちゃん、頑張れ!」って、いっしょに戦ってくれとったことが、俺、ものごっつい嬉しかった
途中、諦めかけたシーンも、正直あったにはあったけど・・・最後は、銀メダルもらって嬉しそうな顔しとったわ
今回の試合で、何かを感じとってくれとったら、ええなぁ~って思う
もちろん・・・たった一回のことで、子供が変わってっくれるなんて思ってへんし・・・そんなに、教育って簡単なことやないってことも分かってる
実際・・・子供らとの「根くらべ」やと思う!!
教育者は・・・諦めんと、ずっとずっと、言い続けたらなアカン
健ちゃんも・・・今回の試合で、学ぶことは確かにあったやろうけど、きっとまた、同じことを繰り返すやろう(^_^;)
その時は、また、叱り飛ばしてやらんとアカンし・・・ゲンコツを落としてやらなアカン
俺らは・・・彼らの心の中に、感動、悔しさ、嬉しさ、一生懸命さ、喜怒哀楽、いろんな経験を、ええ『点』として、点在させてやらなアカンねん
その点と点が・・・だんだんと線で結ばれて、彼らは大人になっていく
だから・・・俺ら大人、指導者、教育者は、「汚点」を彼らの心に残したらアカンのやと思う
相手が子供やと思って、自分の利欲を振りかざして、間違ったことを口走ったらアカンねん!
自分の考えが、すべて正しいかのように息巻いて、子供の心を踏みにじったらアカンねん!
その「汚点」が、彼らの心の中に点在してもうとったら・・・その「汚点」が、あたかも正当なことのように、まかり通ってまうんやったら・・・
それらが、いずれ線で結ばれてもうた時・・・・・
間違ったことを、平気でする大人になってまう
自分がされて嫌なことを、平気で他人にする大人になってまう
平気で、嘘をつく大人になってまう
だから、俺は・・・5歳児やろうが、中学生やろうが・・・彼らの前で、本気で怒るし、本気で泣くし、本気で謝るねん
だって・・・出会ってしまったねんもん・・・出会う前には、戻られへんねんもん
そうすることで・・・俺は、彼らを「未来で、彼らを待ってる!」んやと思うんや
柔道の勝ち負け以上に・・・
家庭教育では伝えられへん事を・・・暗黙の社会のルールを・・・彼らに伝えていってやりたい
今の『北岡道場』のコンセプトは・・・それ以外、何者でもない
道場生の一人の親父さんが、言うてくれとった
「ウチは、『北岡道場』に預けてると思ってませんから・・・『北岡塾』に息子を預けてるつもりでおりますから・・・」って・・・
ガキ大将を筆頭に、縦社会が無くなりつつある、今の世の中
間違ったことに、近所のオッサンが「コラーッ!!」って、雷ひとつ落としてくれへん、今の世の中
そんな役割を果たすべく、そんな存在に『北岡』が、なりつつあるんかも知れへんなぁ~
道場生全員に、目を配るのは当たり前
常に、ひとりひとりに、課題を与えて、克服させてやることが大事
常に、ひとりひとりの、心の弱り加減をくみ取ってやることが大事
子供は・・・よう分かってる
真剣に向き合えへん大人に対しては・・・絶対に、心は開かへん
まだまだ俺は、教育者として・・・発展途上
日々、勉強!!
日々、精進!!
だから、まだまだお前ら、道場生全員に、「北岡先生」を教育してもらわなアカンようやわ!
最後になったけど・・・
健ちゃん!
今回の試合は、ええもん見せてもらったでぇ~(^o^)
また、いっしょに戦おう!
ほんで・・・
また、いっしょうに、柔道を楽しもう!
ありがとうやで!(^o^)
元気出していこう!
READY! GO!!