令和5年度『追い出し会』

3月23日(土)・・・中学3年生の「追い出し会(送別会)」を開催した

 

今年の卒業生は・・・

心和

優音

一颯

悠真

里苑

琳太郎

・・・・・の7人

 

16:00~ 練習開始

卒業生たちに、元立ちをしてもらって・・・弟妹たちが、最後の乱取りをしてもらった

 

その後・・・北岡道場恒例の最後のお別れの儀式(笑)・・・最後の「投げ込み」

道場生全員(約50人)と俺、REN兄ぃ、悠葉先生を投げて・・・投げ終わったら、今度は全員から投げられて・・・

最後の最後に・・・ご両親から投げてもらう

 

投げてもらった後には、「〇年間、道場に通わせていただき、ありがとうございました!」と・・・ご両親に頭を下げに行く

 

すると・・・

ご両親は・・・自分よりも大きくなった我が子を、思いっきり抱きしめる

抱きしめられた卒業生たちは・・・100人以上(道場生、ご父兄達)が見守る中、恥ずかしさなんかこれっぽちもなく、ご両親の背中に手を回して、お互いに抱きしめ合う

 

この上なく、素晴らしい光景やと思う

 

普通に生活をしてる中で・・・

中学校を卒業するくらいの思春期の子達が・・・お父ちゃんやお母ちゃんに抱きしめられることなんか、きっとあれへんやろうし・・・子供達も、お父ちゃんやお母ちゃんの背中に手を回して、抱きしめ返すなんちゅうことは、まずあれへんと思う

 

それを、惜しみもなくできてしまう・・・「この場所」「この時間」「これまでの過程」

子供達も親御さんたちも・・・掛け替えのない、素晴らしいものを築き上げてきたんやろな?って・・・俺は思う

 

ほんで、それらは・・・

これからの彼ら(卒業生たち)の人生にとって・・・メチャメチャ大切で、掛け替えのないもんになると、俺は信じて止まん

 

 

練習が終わってからは・・・

『追い出し会』

 

しかし・・・毎年毎年のことやけど・・・

卒業生と卒業生の父兄はもちろんのこと・・・道場生もその父兄達も・・・悠葉先生も、REN兄ぃも、SO兄ぃ(思い入れの深い学年の追い出し会に駆けつけてくれた)も・・・まぁ、当然のことやけど、俺自身も・・・

ホンマに、よう泣く人たちの集まりやな?・・・ここ(北岡道場)は(笑)

 

みんな・・・メッチャ涙を流しながら、卒業生を送り出させてもらったよ

 

 

 

俺は・・・思う

柔道を指導して・・・小中学校で、県チャンピオン、東北大会上位入賞、全国大会出場等を手にすることも、そらぁ大事なことなんかも知れへん

 

せやけど・・・

子供達にとったら・・・それ以降(道場を卒業した後)の人生の方が、遥かに長い

仮に・・・

道場卒業後も(高校や大学で)柔道を続けて、結果や成績を残したとしても・・・現役生活を退いた後の人生も、まだまだ果てしなく長い

 

せやからこそ・・・

小中学生っていう、純粋な子供時代に・・・

彼らの背中に何を背負わせてやれるべきなのか?

ほんで・・・彼らの心に何を刻んでやるべきなのか?

・・・が、俺ら少年少女育成に携わってる「教育者」のテーマになってくるんやないんか?と・・・

 

 

子供の頃に・・・徹底した管理の中、徹底した練習をさせることも、必要なことなんかも知れん

もちろん・・・これは、柔道に限ったことではなく、他のスポーツ、勉強に関しても当て嵌まることやと思う

 

せやけど・・・俺の「辞書」には、そんなことは載ってない

 

確かに・・・そうすることで、それなりに上に上がっていく者もおる

せやけど・・・それは、ほんの一部の者なんやろうし・・・

まして・・・卒業生の全員が全員、柔道を続けるなんてことはありえへんし・・・

仮に続けたとしても、全員が全員、己自身が納得のいく結果を手に入れることなんちゅうことは、限りなく不可能に近い

 

ほんなら・・・

彼らに何を抱えてもらって・・・ここ(北岡道場)を巣立っていってもらうんか?

 

「責任」と「感謝の念」・・・・・やと、俺は思ってる

 

ただ・・・これらは簡単なようで、実はものごっつい難しい

俺ら指導者陣はもちろんのこと、親御さん方々からも・・・「利欲」の乗っかれへん「愛情」を注がんかったらアカンからな

要するに・・・

己(親や指導者)の利欲を乗せた、過度な「期待」を与えたらアカンのんとちゃうんかな?って、俺は思うねん

 

 

誤解を恐れずに、偉そうに記したら・・・

日々、道場生と向き合ってる時間は・・・ただ、それ(「責任」と「感謝の念」)を、彼らの背中に背負ってもらいたいが故・・・

俺の敷いたレールの上を、目には見えへん手綱を引いてる俺に、歩かされてるっていうても過言ではないと思う

時に、レールからはみ出しそうになったら・・・隣に行って、わざと体をぶつけて「すまん、すまん」って言いながら、レールの上に押し戻したり・・・

時に、立ち止まってたとしたら・・・「美味いもん、食いに行こうぜ」って言いながら、手招きして前に進ませたり・・・

時に、自分本位で行動するようなことがあったとしたら・・・みんなを引っ張っていくような役割を与えて、レールを歩く行列の先頭に立ってもらったり・・・

 

もちろん・・・決して、すべての物事を強要するのではなく・・・

あくまで、彼ら自身には「自分の力で、ここ(ゴール)まで辿り着いた」と思ってもらえるよう・・・

ほんで・・・俺の目論む、ずっと先のゴールテープを切ってもらえるよう・・・

俺自身は、知らん顔をして明後日の方向を見ながら、彼らの動向に目を配る

 

その辿り着く場所は・・・俺自身が「信念」を持って、彼らを導いていきたいと願う場所

そう・・・

「人間性」というもんを手に入れてもらえるように・・・彼らを、「この場所」まで導いてこさせてもらった

 

 

俺の下におる間は・・・柔道の結果なんちゅうもんは、二の次、三の次

さらに誤解を恐れずに、云うてみたら・・・俺自身は、学業成績さえも、二の次、三の次やと考えてる

 

「「責任」や「感謝の念」なんていうもんは・・・

そのうちに、年齢を重ねたら付いてくる

そのうちに、できる(分かる)ようになってくる」

 

もし仮に、そない思ってらっしゃる方がおったとしたら・・・それは、大きな誤算やと俺は思う

 

俺の考えは・・・まったく以て真逆や

 

「責任」や「感謝の念」っちゅうもんを、ホンマに背中に背負えたからこそ・・・

ほんで・・・

それを、己の腹の中に据えて物事に取り組むからこそ・・・

学業成績が向上したり、柔道の結果が付いてくるんやと、俺は信じて止まん

 

 

人間は・・・

「「己」のためだけに、必死になって辛抱と努力する」っちゅうのは・・・なかなか難しい

なかなか難しいどころか・・・「できへん」っていうても過言ではないと思う

 

結果的には・・・すべての物事が、「己のため」にやらなアカンことではあるねんけど・・・

それを痛いくらい分かってるにも拘らず・・・己のためだけに「たった独り」で、死に物狂いで辛抱と努力をするっちゅうのは、限りなく不可能に近い

 

悲しいかな・・・それが「人の性(さが)」なんやと思う

 

現在53歳・・・初老を迎えてる俺でさえ・・・

家族がいてくれるからこそ・・・「責任」を背負って、辛抱と努力をすることができるし・・・

その家族に対して「感謝の念」があるからこそ・・・どんなことに対してでも、辛抱と努力ができるんであって・・・

「たった独り」やったら・・・きっと、困難なことからは戦線離脱してると思う(自身がある(笑))

 

 

それと・・・

これから先・・・社会に出て、己の人生を歩んでいく彼らには・・・

きっと、大きな困難が待ち受けてるに違いない

ほんで・・・きっと、「大きな分岐点」にも遭遇することやろう

 

如何なる困難からも、ケツを捲れへんこと

ほんで・・・

「大きな分岐点」っちゅうのは・・・いい意味での選択肢に対して、「どっちにしようか?」と選ぶということでは決してない

「「善」「悪」の大きな分岐点」とでも云うたらええんかな?

 

悪いことに首を突っ込んでしまうこと・・・

道から逸脱してしまうこと・・・

もっと云うたら、犯罪に関わること・・・

犯罪に関わらんにしてでも、他人様を傷つけてしまうこと・・・

他人様ならまだしも、親や兄弟、時には自分の我が子でさえ傷つけてしまうようなこと・・・

そんなことは・・・決してやってはならん

 

決してやってはならんことが、分かってるのにも拘わらず・・・

金に目が眩み・・・異性に目が眩み・・・踏み込んだらアカン領域に足を踏み入れてしまうっちゅうのも・・・

悲しいかな・・・それも、「人の性(さが)」なんやろうな?

 

せやから・・・

そんな時にこそ・・・困難に対して、踏ん張らせてくれたり・・・悪い誘惑に対して、踏みとどまらせてくれたりするのが・・・

「責任」と「感謝の念」なんとちゃうんかな?って、俺は思うねん

 

もちろん・・・

俺自身も、己の人生を振り返ってみると・・・そない感じてることは多々ある

 

 

だからこそ・・・

「責任」と「感謝の念」

それらを・・・彼ら(卒業生)に、背中に背負い込んでもらった上で、ここを巣立ってほしいと願ってきた

 

 

 

卒業生とその親御さん方々は、皆それぞれ・・・

ここ(北岡道場)の門を叩いた時には、少なからず「柔道」を習うつもりで、ここ(北岡道場)を訪ねて来てくださったことと思う

 

せやからこそ・・・

周りで、他の道場に通ってる子・・・周りで、他のスポーツで頑張ってる子・・・等々

そんな子達の活躍を目の当たりにしたり・・・その親御さんたちから、小中学校時代の素晴らしい「結果」や、素晴らしい「成績」を耳にするたびに・・・

「何故に・・・北岡道場(北岡先生)は「結果」を求めさせないのだろうか?」

「何故に・・・北岡道場(北岡先生)は「試合(大きな大会)」に出場させないのだろうか?」

・・・・・そない思ってた方も、おったんかも知れへん

 

 

子供たちにとっては・・・

自身の家庭の「家庭教育(親御さんの考え等)」が、一番の基盤となって土台となるのは間違いない

 

ただ・・・その土台の上に重ねるもの・・・

(親御さんが)重ねさせたいもの・・・(指導者が)重ねるべきであろうと考えるもの・・・は、いったい何なのか?

それは・・・各ご家庭、ほんで、各道場(各少年スポーツ)の指導者によって、考え方はそれぞれ異なる

 

考え方が異なるからこそ・・・そんなジレンマの中で・・・

「人間性」を最優先事項と考えて・・・また、その中でも「「責任」と「感謝の念」っちゅうもんを徹底して学んでほしい」という、私の「信念」に賛同してくださり・・・

数年間にわたり・・・黙って、自身の命よりも大切なお子様を、私のような人間にあずけてくださった卒業生のご父兄の方々には、この場をお借りして深く感謝の意を表したいと思う

 

重ねて・・・

数々の御無礼・・・また、時に上から目線で、偉そうに持論を述べてきたことも、この場をお借りして深くお詫びを申し上げます

 

 

最後になったけど・・・

心和!

優!

優音!

一颯!

悠真!

里苑!

琳太郎!

卒業おめでとう!

 

この先の人生・・・思う存分に羽を広げて、未来に羽ばたいてもらいたいと・・・親父は、心からそう願ってる

 

疲れたら・・・時々、羽を休めに帰って来いよ

親父も・・・兄貴(REN兄ぃ)も・・・弟や妹たち・・・ほんで、お節介なマダム達も・・・待ってるから

 

 

ほんで・・・

最後の最後になってしもうたけど・・・

俺のことを・・・「北岡「先生」」って呼んでくれたこと、この上なく感謝する

ありがとう! 合掌!

 

Hey! Hey! Hey!

楽しくないと意味がない!

We Can Do It!

Yey!!

 

 

 

 

 

 

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