『必然』20(夢の『北岡道場』 悪夢の『北岡道場』)

平成13年5月に、接骨院を開院してから・・・

がむしゃらに、がむしゃらに、毎日を全力で走り続けて・・・5年の月日が流れた

 

 

平成18年10月・・・

俺は・・・若い頃からの目標やった、念願の『北岡道場』を設立した

 

 

せやけど・・・その「道場運営」っちゅうもんの難しさを・・・

「人(父兄)」っていうもんによって、悉く痛感させられることになる

 

「人」をまとめることの難しさ・・・

ほんで、時に・・・

「人」を切り捨てることの難しさ・・・

 

 

子供は・・・いつの時代も、純粋無垢

「子供には、罪はあれへん!」

そない考えたら、考えるほど・・・八方塞がりの状態で、俺は身動きがとられへんようになっていった

 

 

 

俺は・・・ものごっつい「適当」な人間のように見えるかも知れへんけど・・・

実は・・・メッチャ、ビビりで繊細・・・ほんで、メチャメチャ弱っちぃねん

 

 

ある時・・・友人に、こんなことを言われたことがある

「耕太郎・・・仕事(柔道含めて)とプライベートの「ON/OFF」してる?」

「おぅ・・・してるよ」

「嘘だね!? お前は、ずっと「ON状態」だよ! ずっと、「誰か」のことを考えてあげてる! どれだけ自分がしんどい時でも・・・どれだけ自分が辛い時でも・・・どれだけ自分が落ち込んでる時でも・・・いつも「誰か」のことを思いやってる奴だよ」

・・・・・って

 

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・

案外・・・そうなんかも知れへんな?

 

 

俺自身・・・その「誰か」のことを考えたり、思いやったりすることを・・・無理に頑張ってたり、しんどく感じたりすることは、まずあれへんねんけど・・・

「自分(自分の家族)が、やられて嫌なこと」

「自分が、その状況に陥ったらしんどいこと」

「自分が、そないされたら嬉しいこと」

それらが・・・いつも、原点にある

 

たとえば・・・接骨院業務

患者さんに対してやったら・・・

非常に年配の男性・女性は・・・自分のお爺ちゃん・お婆ちゃん

親父くらいの年代の方は・・・自分の親父・お母ちゃん

自分くらいの年代の方は・・・自分であったり、女房であったり

自分の子供くらいの年代の方は・・・自分の子供達

そない置き換えて・・・行動するようにしてる

 

「自分のお婆ちゃんやったら、こないされたら嫌やな?」

「自分の女房やったら、こないな扱いをされたら嫌やな?」

・・・・・っていう、具合にな

 

 

若い頃・・・

あんだけ自分勝手で、人のことなんか考えもせえへんかった(きっと、人の心を傷つけてきたであろう)、俺やのに・・・

いつの間にか・・・人のことを考えるようになって・・・人の心を思いやるような人間になっとった

 

そうなったら・・・そうなったで・・・

今度は・・・自分自身が、傷つく側になってしもうた

 

 

あの頃・・・「純粋無垢な子供(道場)」と「自分勝手極まりない父兄(親)」との狭間で・・・

俺・・・どんどん、身動きがとられへんようになっていってしもたんやろな?

 

 

 

 

 

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983-0821
宮城県仙台市宮城野区
岩切字昭和北2-15

【連絡先】
022-782-7780
(きたおか接骨院内)

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