『必然』7(関東予選に向けて)

全日本体育系大学選手権大会の後・・・国士舘大学が遠征に来たり・・・東海大学に遠征に行ったり・・・

レギュラーとしての地位を、確立した俺は・・・それなりに忙しい日々を過ごしとった

 

柔道の方は・・・(ちょっと、自慢話みたいになってまうけど)誰と戦っても負けへんっていう、自信に満ち溢れとった

人間は・・・流れに乗ってる時は、ホンマに急激に成長するもんであって・・・

ほんで、また「自信」っちゅうもんが「気持ち」に乗っかって、それだけで相手を圧倒してしまうほどの強さを身に纏ってしまう時期があるもんやっていうことを・・・俺は、自分自身の経験から実感してる

 

平成4年が、明けてからっていうもの・・・

これは、自分の体ではないんやないか?って感じるくらいの「強さ」に取りつかれてたって言うても過言やないくらい・・・自信に満ち溢れとった(まぁ、その時が俺の柔道人生のピークやったっちゅうのは、いうまでもないけどな(-_-;))

 

 

国士舘大学が遠征に来た時(練習試合をした時)は・・・

-65kg級の選手(各階級4人程度が遠征に来る)に、あっけなく勝ってしまうもんやから・・・

柏崎先生が・・・「お前は、もう-65kg級の選手とは、練習試合をしなくてもいい! -71kg級の選手と試合をしなさい!」って、言うてくださるほどやった

 

俺は・・・相手が、-71kg級の選手(ウチの大学の、-71kg級のレギュラー陣でも勝たれへんような選手)であっても・・・

「有効」「技有り」「一本」って・・・巴投げ、袖釣り込みで投げて、関節取って・・・正直、相手になれへんな?って感じるくらいの試合をした

 

さすがに、東海大学に遠征に行った時は・・・唯一、強豪選手に「有効」を取られて黒星をつけられてもうたけど・・・

それでも・・・ちゃんと、敗因も理解できとったし・・・

俺は、その年・・・本気で、「全日本学生体重別選手権」で、上位に入賞して・・・「正力国際学生体重別選手権」に、日本代表として出場することを目標にして・・・真剣に、練習に取り組んどった

 

もちろん・・・東海大学などに遠征に連れていっていただくくらいやから・・・「全日本学生体重別選手権大会 関東予選」に出場するための学内予選もきっちりと勝って、ちゃんとレギュラー枠も確保しとったんやで

 

 

 

時は・・・

関東予選に向けての、最終追い込み段階を迎えとった

 

そんな時に・・・何でやろう?

俺の中の「悪い虫」が騒ぎ始めた

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