3月に開催された・・・「全日本会育系大学柔道体重別選手権大会」
俺は・・・当然、優勝するつもりで、講道館の畳の上に立った
体調は、非常に良好で・・・
順調に勝ち上がっていった俺は・・・最大の難関、天理大学の〇〇選手とベスト4を掛けて戦うことになった
〇〇選手は、2歳年下やったけど・・・高校の時にインターハイ上位入賞、後に「全日本選抜柔道体重別選手権」にも、コマを進めていくような非常に素晴らしい強豪選手
ものごっつい、きわどい試合内容やったけど・・・
俺は・・・試合中盤、巴投げで「有効」を奪って逃げ切り、準決勝にコマを進めた
余談やけど・・・
俺は、その頃・・・髪の毛がメッチャ長くて、パーマをかけて、思いっきりツーブロックにしとったねんけど・・・
寝技の攻防になる度に、髪の毛がパサッって上がるもんやから・・・何べんも何べんも、再度の刈り上げた部分が露になる(^_^;)
試合後・・・観客席で観てた(応援に来てた)お母ちゃんが言うてたことやけど・・・
「なんだ!? あいつの頭! 柔道する者の髪型じゃないだろう!?」って・・・随分、他大学の生徒達から、批判をいただいたとか?いただかへんとか?(笑)
準決勝の前に・・・俺は、柏崎先生に呼ばれた
「お前は、今日ここ(試合会場)に、何をしに来たのか分かってるかぁ? 優勝しに来たんだどぉ~! ちゃんと、優勝して帰らなとダメだどぉ~!?」って・・・東北訛りの言葉で、仰ってくださった
準決勝の相手選手も・・・非常に、素晴らしい強豪選手
彼も・・・後に、全日本選抜体重別選手権で、準優勝されてると思う
ちなみに、またまた余談やけど・・・この方は、現在、岩手県の某強豪高校の柔道部の監督をされてるねんけど・・・
先般、仙台大学に合宿?で来られた際・・・晩に、南條先生と懇親会されとったみたいなんやけど・・・
南條先生経由で、「今、〇〇先生と、(体育系大学選手権の時の)北岡先生の話をしてたんです! 早く、ここまで来てください! 待ってますから!」
・・・なんていう・・・恐ろしいメールが届いとったよ・・・(^_^;)
せやけど、俺は・・・相手が誰であろうと、負けるなんてことは、これっぽっちも考えてへんかった
ただ・・・準々決勝で、強豪選手を破ったことで、気を良くしたっていうんか?・・・難関を突破したっていう安心感やったんか?
いずれにしても・・・「今日、俺いけるわ」っていう気の緩み、ほんで、ナメてしまう部分があったんかも知れへんな?
試合序盤・・・巴投げから十字関節がきっちりと決まって、相手選手の肘から、「バキバキッ」って音がした
骨損傷もしくは、少なくとも靱帯損傷は免れへんほどの、大きなダメージを与えたことは明らかやった
普通やったら、ここで棄権をしてもおかしくないやろう怪我やったんやけど・・・相手選手もここまで上がってきてるもんやから、必死やったんやろな?・・・そのまま、試合を続行した
「余裕やんけっ!? もしかしたら、俺ってメチャメチャ強いんとちゃうか!? これやったら、決勝戦もイケるな? 絶対、優勝できるわ!」
俺は・・・試合中にも拘わらず、そんな良からぬことを考えてしもうた
そこに、落とし穴があったんやな?
そないして、気が緩んだまま・・・寝技に引き込んだ瞬間
一瞬の隙を突かれて・・・俺は、そのまま抑え込まれてしもうた
己自身の不甲斐なさを、悔やんでも悔やみきられへん・・・情けないくらい、恥ずべき「一本負け」を喫した俺
一瞬の油断が・・・一瞬の気の緩みが・・・そんなもんに、足元をすくわれるっちゅうことを、ホンマに身を以て勉強させられた試合やった
試合後・・・柏崎先生のとこに行ったねんけど・・・
手のひらを返したように、冷たくあしらわれたよ(-_-;)
優勝するつもりで挑んだ「全日本体育系大学柔道体重別選手権」は、3位っていう結果に終わってもうて・・・
俺の大学柔道・・・残すは、5月の「全日本学生体重別選手権大会 関東予選」のみになってしもうた