2月1日(日)、凌門塾の佐々木先生にお声掛けをいただき、名取市民体育館にて、合同練習に参加させていただいた
今回は・・・震災の時、練習ができなかった「凌門塾」を、「練習場所がないのなら、ウチ(北岡)の道場に練習にいらしてください!」と、合同練習を企画し、「練習場所を提供させていただいた御礼に」とのことでお呼びいただいた
北岡道場のほかにも、いくつかの道場が来ており、そちらもウチと同様、佐々木先生の御礼の気持ちだったとのことやった
佐々木先生!
この場をお借りいたしまして恐縮ですが・・・今回の合同練習にお呼びいただきまして、本当にありがとうございました
今後とも、ご指導のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます!
さてさて、練習内容はと言うと・・・
午前・・・寝技乱取り、立技乱取り
午後・・・立技乱取り、練習試合
・・・・・って感じで進めてくださった
柔道の練習内容的には、投げて投げられて、抑えて抑え込まれて、試合に勝って負けて、それほど「おっ!?」って感じさせられることはあれへんねんけど・・・・・やっぱり、子供たち自身が、殻を破ったり、気を付けてたことを実行できたり、昨日出来てなかったことができたり・・・そんなことに、ものごっつい感動させられた一日やったなぁ~
初めて、試合(練習試合やったけど)をした、碧ちゃん(1年生)
3回試合したねんけど(3回とも負けた)・・・1、2回目は普通に俺のとこに来よったけど、3回目の時は涙ぐみながら来た
「悔しいか?」って聞いたら、「悔しい!」って
ほんで、最後の挨拶の時に、「今日は負けたけど、一生懸命練習して、本当の試合で優勝したい!」って、ゆうとった
試合でしょっちゅうキレて、増して負けた試合では、最後の礼法さえもちゃんとできへん時があって、俺にしょっちゅう小突かれとったけど・・・今回は、キレることなく冷静に試合に挑めたし、礼法もちゃんとできとった
そんなもん当たり前や!ってことかも知れへんけど・・・「昨日できへんかったことが、今日できるようになる」、大人の感性やなくて、子供らの目線の高さに屈んで見てやったら、それが子供らの成長やっちゅうことが、よう見えてくる
最後には「悔しい」って泣いとった
まだ、柔道を始めて4ヶ月
最初は、前転さえも周りの子と同じようにできへんかったけど・・・こいつは、メッチャ一生懸命、練習に取り組む子やねん
おまけに・・・試合には負けたけど・・・ウチの道場で、一番ええ礼法ができとったのは純聖やった
試合で負けたり、不利になったら、メッチャ顔に出てたし、時々泣いとったけど、今回は最後まで泣くことなく、ええ顔して戦っとった
自分自身でも、「今日は、最後まで泣かずに戦えた」って、ゆうてくれとった
ヤマト(4年)は・・・
タケル以上に、試合中に泣いたり、メッチャ弱気を顔に出しとったけど・・・あいつ、なんか殻を破ったんかなぁ? 結局、試合結果はよくなかったねんけど、メチャメチャ「侍の眼」して戦っとったで
「お前、ええ顔して戦っとったなぁ~」ってゆうたったら・・・メッチャ嬉しそうに、笑顔で頷いとった
こいつら二人は、柔軟性はあるし、バネはあるし・・・身体はメッチャしっかりしてる
技も、素晴らしい「内股」を持ってる
その2つと同じくらいに、「気持ち」が付いてきてくれたらなぁ~って思ってたけど・・・「心技体」、備わってきたか!?
最初、他道場の上手い選手に、ケチョンケチョンにやられて、メッチャ泣いて心が折れとったけど・・・後半は、メッチャ喰らいついて掛かっていっとった
「最初は、いっぱい投げられたけど・・・最後は、投げられなくなってきた」って、自分自身でも嬉しそうにゆうてくれとった
「一生懸命喰らいつけば、何かが変わる!」ってことを、子供ながらに感じてくれてたらなぁ~って思う
他にも、みんなのこと書きたいけど・・・これくらいにしとくわ
俺は・・・ホンマに、メッチャ得してる
小学校とか中学校の先生と違って(担任として1年間だけを見るんと違って)・・・短くても5年、長い子やったら10年ほどの時間を、道場でいっしょに過ごすねんから・・・
その間、彼らが成長する「瞬間」(殻を破ったり、階段を駆け上がったり)に、ぎょうさんぎょうさん立ち会えるねんから・・・
家庭教育の中では、絶対に味わうことのできへんような進化を、俺は日々、彼らに見せてもらってる
大会で優勝した瞬間よりも、もっともっと素晴らしい感動を、日々、彼らからもらってる
ほんで、何より・・・俺自身が、彼らにメチャメチャ、学ばせてもらってる
「北岡先生」というもんを、日々、彼らに作ってもらってるねん
だから俺は・・・ホンマに、ホンマに恵まれてるよ
その分・・・毎年3月の「卒業生追い出し会(中学校3年生の子たちを送る会)」は、堪え切られへんくらい、メチャメチャ涙が出てきよるけどな(苦笑)
俺は、彼らに出会ってしまった
どんだけもがいても、どんだけ銭を積んでも、彼らに出会う前には戻られへん
だから、「真剣な目ン玉」で向き合ってやりたいねん
せっかくいっしょに過ごす時間を、意味のあるもんにしてやりたいやん?
せやけど、ちょっとだけ・・・あいつらが真っ直ぐ歩いていく道(人生)の中で、ほんのちょっとだけでもかまへんから、「北岡先生」に出会ったことを「良かった」と感じてもらえる瞬間があったなら・・・「俺のやってることも満更やないなぁ~」って思えるから・・・
だから俺は、あいつらを「未来」で待ってる
「今」やなくて・・・「未来」・・・で待ってる
2月15日(日)は・・・ライオンズクラブ杯
時に追い込んだ練習をするし、そうかと思えば、時に冗談みたいな練習もする
真剣に怒られたのに、次の瞬間には、もう笑ってる
「空気を読める」子達に囲まれて、和気あいあい「柔道」をやってるけど・・・あいつら見てたら、なんかミラクルを起こしてくれそうな気がするわ
期待しながら、試合観戦しよう