3月20日(日)・・・女川町総合体育館に於いて、上記の大会が開催された
まずは・・・選手宣誓のことから・・・
ヤマトが、素晴らしい「選手宣誓」をやってくれた(^^)
決して、俺が内容を考えた訳やないし・・・また、親御さんが決めた文面でもあれへんかったらしい
女川(震災後5年が経過してるけど・・・)という場所で行われる大会・・・「自分が、家族や仲間、周りの人たちに支えられながら、生きていること、だからこそ柔道ができていること」を、親御さんがヤマトに説いたことで、本人が考えた内容やったとのこと
俺・・・感動して、不覚にもウルッとしてもうたよ(^_^;)
ホンマに、素晴らしい「選手宣誓」やったわ
さてさて、試合は?というと・・・
ウチは、昨年、一昨年と、2年連続で準優勝してんねんけど・・・果たして、今年は???
先鋒:啓太(小4:学年落ち)
次鋒:承之介(小5)
中堅:SO(小6)
副将:ヤマト(小6)
大将:タケル(小6)
1回戦の相手チームは、大将不在の4人チームやってんけど・・・先鋒、次鋒に、メチャメチャ強い選手がおるチーム(^_^;)
一生懸命、喰らいついて、勝負に挑んだけど・・・先鋒:啓太、次鋒:承之介が、一本負け
続く、中堅戦・・・「技あり」しか取り切られへんかった、SO
副将戦・・・ポイントを取ることができへんかった、ヤマト
大将戦・・・タケルは、不戦勝
2-2の内容で負けてもうた
敗戦後、泣きじゃくる子供達を前にして・・・俺は、当然のように、こう言うた
「よう頑張ったなぁ~! ホンマに、よう頑張った!」って
啓太と承之介は、選手に選ばれてからというもの・・・自分自身のポテンシャル以上の「気持ち」で、練習に取り組んどった
せやから、実際・・・もっと、チョロッといかれるんかな?って思うような実力差やったにもかかわらず、ものごっつい果敢に戦ってくれとった
SOもヤマトもタケルも・・・「ヤマタケSOを全国に持っていこう!」ってことで、上級生に泣かされながら、一生懸命練習に取り組んどった
だからこそ、「みんなで、全国に行きたかった!」って、決勝戦で惜敗してしまったかのように、泣きじゃくってた
俺は・・・それで、十分やと思ってる
自分が与えられた「責任」(選手に選ばれへんかった子の分まで頑張ろうと)を、あんな小さな子供達が、背中に背負い込んで、自分のポテンシャル以上に、一生懸命取り組む姿
最初から、「負ける」つもりで取り組む奴なんか、誰一人としておれへん
「責任」を背負って、一生懸命取り組んで、一生懸命戦ったからこそ・・・あんなに、泣きじゃくるねん
俺自身も・・・その「想い」、その「姿勢」を知ってるからこそ・・・あの子らと同じように、涙が出てくるねんから・・・
せやから、試合終了後・・・「あの場面で、こうしてたら勝ってた」とか、「なんで、あの場面で、ああしなかったのか?」とか・・・そんなこと、一切、あの子らに言うつもりはないし・・・
ただただ・・・「よう頑張ったなぁ~」って、彼らのことを心の底から誇りに思えるねん
この場を借りて・・・
(この先も含め)もし、「自分の子供が負けたことによって、自分の子供が取れるところで取られへんかったことによって、チームが負けてもうて・・・申し訳ない」って思ってる親御さんがおったとしたら・・・
それは・・・絶対に、思わんといてほしい
一生懸命頑張ったこと、一生懸命戦ったこと・・・その上で、子供達が進化し、成長できたことを、心の底から評価してやってほしいと思う
ただただ、頑張ったことだけを評価してやってほしい!と思う
せやけど・・・
負けて、一番傷ついてる・・・思い通りに出来へんかって、一番落ち込んでる・・・悔しくて、一番泣きたいのは・・・子供たち自身やねんから・・・
成長過程の子供たちにとって・・・今現在の結果なんか・・・ホンマ、単なる結果、「通過点」に過ぎへんねんから
たとえば・・・
全国大会に出場しても、子供らが「喜怒哀楽」を表現できへんようやったら、それは俺が子供らに伝えていってやりたいこととはかけ離れてるし・・・
仮に決勝戦で、誰かが大事な場面で負けてもうて、チームが負けたとしよう・・・そんな時やからこそ、監督、父兄含め、選手全員が負けた仲間を、心からサポートできへんようなチームやったら、「仲間」として、大切なことが欠落してるんとちゃうか?って、俺は思うねん
せやからこそ・・・大切なことは、柔道の「結果」やなく・・・『プロセス』であり『心の成長』なんやと、俺は思うんよ
幾人かの他道場の先生方や、幾人かの他道場のご父兄の方々が・・・「副将戦、相手に「指導」が入っても良かったよね?」って、仰ってくれてたけど・・・・・
実は、そんなこと(勝敗の行方)・・・普通であれば、全国大会でも活躍できるであろう選手(ヤマト&タケル)の親父さんが・・・普通であれば、道場主として、我が子(SO)を全国大会に出場させたいと考えるであろう俺に向かって・・・・・「ウチ(北岡道場)にとっては、そんなこと、どうでもいいことですけどね(笑)(^^)」って言いながら、二人で笑いながら会場を後にしたくらい、俺らにとっては、どうでもええこと(^^)
何を言わんとしてるんか???
北岡道場は、指導者も親も・・・「柔道を通じて、大切なことを学んでほしい!」・・・ただ、それだけなんよ
俺ら教育者・指導者が、預かってるのは・・・人間の『心』やねん!
しかも・・・成長過程の子供達の『心』を預かってるねん!
せやからこそ・・・大切に大切にしてやらなアカンもんは、何なのか?
そない考えたら・・・「答え」は、自ずと見えてくるやろ!?(^^)
来月、4月24日は・・・「全国日整柔道大会 宮城県予選」や
ちなみに・・・この大会は、昨年、一昨年って、2連覇してる
せやけど・・・今一度、再確認しとく
優勝しても・・・1回戦で負けても・・・そんなこと、道場主の俺にとったら、どうでもええことや
一生懸命取り組んだ者は、間違いなく、みんな「勝者」やねんから!
選手に選ばれてる子供達・・・
今度は、どんな「感動」をくれるんやろう?
ほんで・・・どんな『成長』を遂げてくれるんやろう?
その『成長』の瞬間に立ち会えてること・・・
ホンマ、俺は・・・ものごっつい幸せ者やわ(^^)
最後になりましたが・・・
この試合の応援のために、せっかくの日曜日、わざわざ女川町まで来てくださったご父兄、生徒の皆さん
心よりお礼申し上げます! ありがとうございました!
試合には負けてしまいましたが・・・この上なく誇らしい「道場」「仲間」やと感じてます
本当に、ありがとうございました!
これからも、立ち止まることなく、またみんなで走り続けましょう!